【ギリウス】

Last-modified: 2022-04-08 (金) 18:25:44

概要

【エテーネ王国】の第15代国王。作中では故人であり、テキストでの登場人物。
【レトリウス】の子孫であり、直系ではないが【主人公】を含む、作中登場するエテーネ王族たちの祖先に当たる人物である。
13代国王セレイオスの次男で、14代国王サーレントの弟。
恐らくだが、【マデ神殿】祭具棟にある祭事長の部屋は、彼が最後の使用者であったものと思われる。
 
当該の部屋に飾られた『野心』と題された絵画は、ギリウス本人の肖像画である可能性が高い。
また、同部屋の棚には彼の日誌が保管されている。それによると、彼は【キュレクス】から【時見の源泉】を奪い取って【時見の箱】を作りだした張本人…さらに言えば、【キュロノス】誕生によるアストルティア滅亡を招いた元凶とも言える人物である。
そのような横暴な行動に出た理由も「キュレクスに頭を下げたくなかった」、「時見を拒否されていては王の威厳が保てないから」などと極めて身勝手なもの故であり、同情の余地は一切ない。
日誌によると時見の箱の完成後は用済みとなったキュレクスとマデ神殿を捨て、王国の都を水源が豊かな南方へと遷都したようであり、「遷都王」と呼ばれる。
 
また遷都後に【転送の門】を作らせたのも彼らしく、「ギリウス陛下万歳」と自身を称え、従う文言を唱えなければ使用ができないよう合言葉を設定するということまでしていることから、強烈な自己顕示欲を覗わせる。
キュレクスから奪った時見の源泉も、転送の門でしか向かうことが出来ない【王家の温室】に隠すなど徹底している。
 
【海運都市ザード】【魔王】【グジャラード】も彼と同じく自分勝手な王で、そちらは塩害にあっていた民を救わず、自分の財産のみを守るなどの愚劣な統治で反乱を招き、最終的に民に処刑された。
一方でギリウスは特にこれと言って制裁を受けた様子はない。
身も蓋もない事を言うとVer.4は彼の野心による汚点を主人公やVer.4のメインキャラたちと言う彼の時代から遥か先の人物が尻拭いをするという側面もある話なので、元凶とも言える彼が特に何もなしというのは少々モヤモヤが残るかもしれない。
 
ただ、彼は野心家で自分勝手な王であったものの悪政をしていたり民を苦しめたりしたとはされていない。キュロノスを意図して誕生させようとした訳でもないので結果的に元凶になったといった方が正しいかもしれない。
 
ちなみに「アストルティア秘聞録」によれば彼の次の王には甥のマイゾール(サーレントの息子)がなっているため、彼に子供がいたのかは不明。