概要
勇気の神でもある【人間】の神。【紡がれし勇気の絆】で存在が明かされた。
【女神ルティアナ】の五男で、種族神の末弟にあたる。
ソーラリア峡谷の奥にある【古き神の遺跡】は、人間たちがグランゼニスを祀るために建てたものである。
その存在があまり知られていなかった前作と比べ人間たちにかなり信仰されていたようだが、現在ではその神の名も失われていることからすると、グランゼニスは遥か昔に力を失ったようである。
【ダーマの神】とは友好的な関係であったようで、姿を消す際に【神の緋石】をダーマ神に託していたことがダーマの大神官から語られている。*1
この神の緋石を守るためにダーマ神が作らせたのが【ダーマ神殿】らしい。
ちなみにアラハギーロのピラミッドの石碑には、神の緋石はレンダーシアを悪しき物から守るために自分の血をつかってグランゼニスが作ったものとかかれている。
また、グランゼドーラ王家に受け継がれる【勇者】の力と、主人公が持っている【盟友】の力は共に神、即ちグランゼニスから与えられた力であることがグランゼドーラの書物によって分かっている。
【天馬ファルシオン】は彼の眷属である。
Ver.3.5後期
かつて神代の戦いにおいて、五種族の神の意志を剣に宿し、邪神に堕ちた兄【ナドラガ】を引き裂き封印した存在である事が判明。
しかし、それが原因で彼は力を失い、長き眠りにつく事になった。
また、彼は種族神の中では最後に生まれた末弟であり、女神ルティアナの厚い加護を受けていた。
それゆえに、兄ナドラガから妬まれていたという。
各種族神の神像がナドラガとの戦いの歴史を語るシーンでは、光るシルエットとして登場しており、長剣を手にしてマントを羽織った青年(?)のような姿である。
一人称は「私」、二人称は「あなた」。
Ver.6.3
【勇者姫アンルシア】が結晶化した後にシオンの元を訪れると、自分は現在来るべきときにそなえ、全神経を集中して主の気配を追っているため動けないと語り、クリア後もアンルシアを救出した主人公を讃えるも依然として集中を続けている。
この行動から察するにVer.6.4以降でグランゼニス復活の時が来ることが予想され、【ジア・クト念晶体】との戦いでグランゼニスも参戦する可能性もあり得るかもしれない。
Ver.6.4
このストーリーで神話時代に時渡りするが、まだ生まれる前のため登場していない。
Ver.7.1
【創失】の呪いの根源を断つために創造神グランゼニスが消滅したのち、【果ての大地ゼニアス】の新たな主神の座をこちらのグランゼニスに継承させる案が出る。
しかし現在どこで眠っているのかは不明であり、【パドレ】が彼の行方を探すこととなった。
Ver7.2
cv:中村悠一(復活直後~過去の自分を断罪するまではcv早見沙織)
神の緋石を再生した後、アンルシアの身体を借りて精神のみが目覚める。
肉体の復活には断罪の剣が必要であり、剣の修復のために主人公一行に手を貸す。
断罪の剣の中では母ルティアナから神器を賜り断罪の剣と名づけ、ナドラガに敗北したが兄弟神から力を賜って立ち上がり、ついにナドラガを断罪する三つの過去を垣間見る。
【執行者ガンガブラ】とその主を退けた後、【エステラ】に降臨したナドラガと話し合って剣を修復してもらい、【神々の間】にて己の罪を断罪した事で本来の姿を取り戻す。
その姿は赤いマントを羽織った黄色い長髪の美男子。話してみればアンルシアの身体に宿っていた時のような大仰な口振りではなく、柔らかい物腰の青年であった。
目覚めた際はアンルシアの可憐な姿だったので、せめて神らしく物々しく振舞っていたとのこと。
一行からゼニアスに渡り主神の座を継ぐことを依頼されるが、先にアストルティアに残留する創失の呪いを完全に立たねばならないことから一旦はこれを断る。
そして、ゴダの後継者に会うべく去って行った。
ポルテ曰く凄いせっかちで、シオン曰くずっと傍観しか出来なかった為だと言う。
ゼニアスの方のグランゼニスに直接仕える立場だったラキはこちらのグランゼニスの返答を残念がったが、彼の言い分も当然と言えば当然ではある。
アストルティアの主力となる神々、主神や他六柱の種族神や神化した英雄はその多くが肉体を失って精神のみの状態となり、実体を持って活動できそうなのは辛うじて復活したグランゼニスと【フォステイル】程度しか残っていない。
更に世界規模の問題としてアストルティアの住人や神々同士の、そしてジャゴヌバやジア・クトとの大戦が落ち着いたかと思えば、今度はガンガブラの主が率いる謎の勢力に対応しなければならない。
つい先程まで創失とジア・クトの襲撃に起因する歪みを抱え、主神がひとかけらも残らないような自死を遂げてしまったゼニアスに比べればマシとはいえ、アストルティアの苦難もまだ続いている。
そんな状況でこちらのグランゼニスが主神にして母であるルティアナの代理としてアストルティアを守る使命を捨て、他の世界の救済を優先するといった無責任な行いができるわけも無いのである。
というわけで、グランゼニスのゼニアス行きはガンガブラの主との戦いに決着が付くまでお預けとなる可能性が高いだろう。
能力
【怨念の邪竜】、【処刑人衆】、【執行獣ガンガブラ】戦ではアンルシアの体を借りて戦う。装備はアンルシアが装備しているものを用い、武具のステータス、特殊効果も適用される。
Lv130、HP1280、MP990。素の攻撃力は1200程度。職業表記は「神」。また、怨念の邪竜と処刑人衆戦では全ダメージ半減、執行獣ガンガブラ戦では被ダメージ軽減100を持っている。
使用特技はアンルシアが習得しているものと変わらないが、「勇者の○○」という特技は「勇者神の○○」という名前に代わっている。
行動はアンルシアのときと同じだが、攻撃力は倍近くになっているので、その火力は圧倒的。【ジゴデイン】は7000以上の威力になり、さらに覚醒時には【雷刃】で3000~4000のダメージを凄まじい速さで連発する姿はさすが神。
DQ9のグランゼニス
グランゼニスの名が初めて登場したのはDQ9。
本作における人間の種族神グランゼニスとは別物の存在であり、人間を含むDQ9世界の全てを創造した神とされている。
人間を失敗作として滅ぼそうとしたが、娘である【女神セレシア】の身を挺しての反対に遭って断念した。
それからしばらく後、原因は不明だが【黒竜丸】、【ハヌマーン】、【アトラス】等の10体のモンスターに分離した。*2
DQ9とDQ10に世界観的な繋がりがあることは所々で示唆されているため、DQ9のグランゼニス神とDQ10のグランゼニス神の繋がりも色々と考察されている。
Ver.1時代には「DQ10の世界観はDQ9の未来に当たる」とのコメントが初期に運営から出ていた。
しかし、Ver.2でDQ10のグランゼニス神に言及された際には、その設定の違いと、初代ディレクター兼シナリオライター【藤澤仁】の降板から、DQ9と関連付ける路線が放棄されたと見る声もあった。
一方で、彼が使用した片手剣が前作における娘の名であることや女神ルティアナの情報などから、9と10が全くの無関係だとは完全には言い切れないことも事実であった。
Ver.5で実装された長編ストーリー【破界篇】では、ラストで【ファビエル】と【メドナム】の2人が【天使】であることが判明したため、天使がキーパーソンであった9と繋がりがある可能性が再び高まってきている。
そしてVer.6では天使が本格的に物語に関わり、その主な舞台となる【天星郷】ではDQ9の登場人物や出来事などが歴史上の存在として語られるため、DQ9とDQ10の繋がりはほぼ確定したと言っても良い。
加えて、【とこしえの揺り籠】をDQ9世界と同一視する考察も上がってきたため、DQ9のグランゼニス神に因んでDQ10の人間の種族神に同じ名前が与えられたという説も生まれている。