【ジア・グオヌバ】

Last-modified: 2024-04-23 (火) 09:22:15

概要

Ver.6.3にて明かされた、【大いなる闇の根源】あるいは【異界滅神ジャゴヌバ】と呼ばれていた存在の真名。
はるか昔【とこしえの揺り籠】を滅ぼした【ジア・クト念晶体】の1人。
 
神話時代、【滅星の邪園】と呼ばれる船で、とこしえの揺り籠から脱した【女神ルティアナ】を追撃すべく、彼女が創造したばかりの【アストルティア】に飛来した。
そしてアストルティアの生命を砂や宝玉に変えて世界を滅ぼそうとしたが、一度はルティアナと彼女に従う七賢者に追い詰められ、鉱物化の能力を封じられた。
しかし、グオヌバはそこでは終わらず、女神の力を吸収したことにより大きく変質。
ジア・クトとしての鉱物的な肉体と他者を鉱物化させる能力を失った代わりに生物的な肉体と【魔瘴】を操る能力を獲得し、その巨体から濃密な魔瘴を噴き出すより危険な存在と化してしまった。
ルティアナは苦渋の決断の末、魔瘴に侵された地をアストルティアから切り離した。
いつしか、切り離された地は【魔界】、残された者たちは【魔族】、七賢者たちは【魔祖】、そしてグオヌバ自身はジャゴヌバまたは大いなる闇の根源と呼ばれるようになった。
 
この真名が判明した時点で本人が退場済みではあるが、本ページではそれ以降、ジア・グオヌバ(ジャゴヌバ)について作中で言及された内容とそれに対する考察を主に取り扱う。

【魔眼の月が昇るとき】(Ver.6.3ストーリー)

本章で【異界滅神の一族】=ジア・クトであることが判明し、同時にグオヌバの名が明かされた。

【悠久のレクタリス】(Ver.6.4ストーリー)

この時代で神話時代が舞台となり、彼がアストルティアに飛来した時の描写も少し描かれる。
ルティアナはジア・クトからアストルティアを守るため、【アストルティアの楯】を生み出すが、彼は楯が完成する前から闇に紛れてアストルティアに侵入していた。
これに対してルティアナが「大いなる流星が海に落ちた」と言及しており、この時点では正体に気付いていなかった模様。
また、これが【ジア・レド・ゲノス】の命令だったのか、あるいは彼の独断だったのかは不明。

考察

Ver.5までは大いなる闇の根源の真名がジャゴヌバであると認識されていたが、Ver.6にて本来の真名はジア・グオヌバであることが判明した。
呼ばれ方が変わった経緯は不明だが、大いなる闇の根源は完全に元の名を忌み名として別の言葉に言い換えているのに対し、ジャゴヌバへの言い換えにはそうした意図が見られない。
単純に元の名ではヒトにとって発音し辛かったため、「ジア・グオヌバ」→「ジア・ゴヌバ」→「ジャ・ゴヌバ」→「ジャゴヌバ」と徐々に変化していった…という可能性もある。
ストーリー中では本人も「ジャゴヌバ」と名乗っていたので、もはやそちらの方が通りがいいと本人も思っていたのかもしれない。
あるいは、上記の『変貌』により記憶の混濁が生じていたのかもしれない。
「異界滅神」の肩書きは、ジア・クト関係の情報が【天星郷】内でも秘匿される中、多くの者達に異界から訪れた滅びの邪神などと認識されたことで付けられたものと思われる。
 
ちなみに魔界にあった【ネクロデア王国】では「暗鉄鉱ネクロダイト」が取れるため、何かしらジア・グオヌバと縁があると思われる。
もしかするとネクロダイトは彼が鉱物化したものが魔瘴で黒くなったものかもしれない。
さらに【魔剣アストロン】についている「【命のルビー】」も、ジア・クトの幹部達が身に着けているコアと形状が似ている。
魔剣アストロンにも鉱物化の能力があることから、命のルビーは元々彼のコアだった可能性がある。
その場合、七賢者との戦いでコアを奪われたことが鉱物化の能力を失う原因であり、本来消滅するところを魔瘴を噴出して変質したという流れになると思われる。
 
なお、地上で言い換えられている通り一族という表現が適するような関係であれば、他のジア・クトからすればグオヌバは遠い昔にはぐれた同胞ということになる。
しかし、Ver.6シリーズで登場した5人のジア・クト幹部(ジア・レド・ゲノス、【ジア・ルミナ】【ジア・ルーベ】【ジア・サフィル】【ジア・ネブラ】)はいずれもグオヌバについて特に言及していない。
よって、ジア・クト時代のグオヌバの地位や実力、他の同胞との関係性などは判明しないまま終わった。
尤も、グオヌバがアストルティアに襲来したのは神話の時代(現代から見て最低でも8000年以上、1万年以上前の可能性すらある)である。以来アストルティアはジア・クトと隔絶されている為、ジア・クトの誰もがグオヌバの事を覚えていない可能性も十分ある。
戦闘面の手応えにおいて、Ver6全体のラスボスでありジア・クト首領である【ジア・メルド・ゲノス】よりも手強く感じられたというユーザーもおり、ジャゴヌバへ変貌した事を踏まえたとしても、ジア・グオヌバは元々相当な実力者だったのではないかと言う考察も出ている。
変貌による強化の幅が非常に大きかったという可能性もあるが、元々の実力が高いからこそルティアナにすら勝るまでの怪物になったとも解釈できる。
 
また、Ver.6.5前期でジア・クト念晶体の目的が「創生のチカラの収穫」であることが明かされたが、ジャゴヌバに変質した後の目的は「アストルティアを無に帰す事」そのものであり、結果的にアストルティアが壊滅する点は同じだが、その目的については全く逆になってしまっている。
これもまた『変貌』による影響で、彼の思考にまで変化を及ぼしたという可能性がある。一方で創生のチカラの化身ともいえる女神ルティアナを強く求めたのはジア・クト本来の本能故ともとれる。
仮にジャゴヌバが生存したままジア・クトがアストルティアを発見していた場合、アストルティアに侵入してからあまりにも永すぎる年月が経っている上に真逆の目的を掲げていることから、ジャゴヌバが裏切り者として排除対象になっていた可能性がある。
むしろ、同族の排除、切り捨てを全く厭わない首領ゲノスの性格を考えれば、協力より対立する可能性の方が高いだろう。
ジャゴヌバは上記の通りジア・クトのとき以上に危険な姿に変貌しており、神に匹敵する眷属もいることから、仮にジア・クトとジャゴヌバが正面から激突した場合甚大な被害が出ていたであろうことは想像に難くない。
 
Ver.7.0でジア・クトが創生のチカラを生み出す力を失ったのは創造神グランゼニスが放った創失の呪いによるものと判明したが、その呪いが放たれたのはルティアナがゼニアスを脱出した後だったことから、その追撃に向かったグオヌバは創失の呪いを受ける前にゼニアスから脱出し、アストルティアに襲来した可能性がある(実際、グオヌバは最終局面の「異なる力の融合」という目的以外で創生のチカラを直接欲していた様子がなく、神話の時代から存在し続けている)。
また、グオヌバは大いなる闇の根源として永らく魔界に封じられ続け、封印が解かれた際にはアストルティアにも一時的に現れているが、Ver.6の期間中は少なくとも主人公が知る範囲では創失の呪いはアストルティアでも魔界でも発生していない。この点もグオヌバは創失の呪いを受けていないという説を補強し得る。
もしそうであるなら、グオヌバの実力こそが創失の呪いを受けていない完全なジア・クトの実力だった事になり、更にそこから変貌によってジャゴヌバというより危険な存在となったということになる。
この考察が正しければグオヌバ一体でアストルティアを壊滅寸前まで追い詰めたり、ジャゴヌバが実際の戦闘面でもゲノスより手強かったりといったことに説明が付く。また、上記のグオヌバとジア・クト全体の目的が真逆になっていた事も説明が付く。