【ゾブリス将軍】

Last-modified: 2023-11-09 (木) 02:16:31

概要

Ver.5.1ストーリー【魔界大戦】で戦うことになるストーリーボス。【影魔レイミリア】【悪神リナーシェ】の亜種で、幻に関連する敵という似たり寄ったりな設定。
なお名前だけはVer.5.0の時点でバルディスタのNPCから話が聞けた。
 
【バルディスタ要塞】に属する魔族の将軍。
幻術を得意としてその地位相応の高い実力を持っており、一時は次期魔王と目されていたという。
しかし、美しいものを残虐な方法で破壊し汚すことを趣味としており(ネクロフィリアともまた違う、ヴァンダリズムが近いか?)、特に目玉の収集を好んでいた描写がみられる。
人格が醜く歪んだ危険人物であり、国内での評判はすこぶる悪く【ヴァレリア】も見放す程であったという。
まめちしきの2ページ目によると幼少期に虐げられたことで醜く歪み、魔術で理想の姿になった後美しいものを穢すことで復讐を果たす快感におぼれたという。ストーリー内ではこの点について語られないため虐げられた理由や実際にどのような境遇であったか、そもそもの真偽等は一切不明。また、理想の姿となったとあることから元は違った姿だったと思われ、一部では後述の仮の姿が本来の姿ではないかとも推測されている。
 
200年前に独断で軍を動かしたが行方不明になり、それ以降は一切捜索も行われていない。
その後ヴァレリアの側近となった【ベルトロ】も、不意打ちや毒といった姑息な搦め手を多用するが、人格そのものは歪んでいないのでヴァレリアからの評価はまるで異なる。
 
200年前、質素ながらも鉱石の産出で栄えた当時の【ネクロデア王国】に目を付け、独断で軍を動かして攻撃。
クエスト【仮面の下の素顔】によると、手始めに酒場のマドンナに見張りの衛兵(マドンナの恋人)を殺すよう唆し、軍を侵攻させ殺戮を開始。
王国民や兵たち数人を幻術で操り、王子【ナジーン】を人質に【魔王モルゼヌ】を脅迫し、解放を条件に【ルーテア王妃】を殺害するよう迫る。
王子を生かすために要求を呑むしかなかった魔王による王妃の殺害を見届けると、条件通りにナジーンを解放してみせるが、そのナジーンは幻術で化けたゾブリス自身であり、モルゼヌを殺害。一夜にしてネクロデア王国の全てを破壊しつくした。
しかし、辛うじて逃げ延びたナジーンが親友【ユシュカ】と手を結み再対峙、2人で鍛え上げた【魔剣アストロン】で左手を切り落とされ、さらに胸に剣を突き立てることで鋼鉄化され封じられる。
なおバルディスタ要塞は後に、ネクロデアの採掘技術を強奪し【キラーホイール】を発明、【ブラニック採石場】を掘り尽くして魔瘴弾の実用化に成功させている。そういう意味ではゾブリス将軍の行動も全く役立っていない訳では無い。
ただしこの大虐殺は国の発展のためにやった訳ではなく、ゾブリス自身が「廃墟化した国の美しい姿が見たい」「美しい物は穢されてこそ輝く」という彼女独自の理論・欲望のために行われた、自発的な行動であった。
 
だが、切り落とされた左手は鋼鉄化の魔力から逃れ、地べたをはいずる手の魔物になって生き延びていた。
そして、自身を封じた魔剣アストロンをナジーンが回収しに来る計画を知ると、【ランテル】という名の少女に変じてナジーンを騙そうとする。
計画はまんまと成功し、封印を解かれた彼女はもとの姿を取り戻し、目をつけた主人公を破壊せんと襲ってくる。
なお、鋼鉄化が解除されると同時に深々と突き刺されていた胸の傷は塞がり、斬り落とされてから長い時間が経っていたはずの左手も無事に繋がっていて特に後遺症などの描写は無い(このような再生能力の持ち主だからこそ封印という手段に頼らざるを得なかったとも考えられる)。
 
撃破後もなお美しいものを破壊することに固執し、まだ破壊し足りないと喚きナジーンに手を伸ばすもそのまま消滅。
それまでの彼女の言動から「どうせ不意打ち狙いじゃないか?」と思ったプレイヤーも少なくなかったと思われるが、意外と呆気ない最期であった。
ちなみに彼女は復活後その場ですぐ倒されたため、バルディスタの住人には発見されたことも主人公によって討伐されたことも伝わらず、行方不明扱いのままである。それゆえ、主人公が将軍の仇などと言われる場面は一切ない。尤も、前述の通り人気が殆ど無く、「強者こそが正義」という国是もあるため、仮に伝わったとしても特に何も言われなかったかもしれない。
作中ではヴァレリア含めこれまで登場した全キャラクター中でも【グルヤンラシュ】に匹敵する大虐殺であり、犠牲者の数なら大金星を挙げている。しかしその功績が殆ど世間には知られず、あっさり退場するなど、色違いのレイミリアの特徴を悪い意味で引き継いでいる。
 
【キャラクターボイス】の演者は化けていたランテルと同じ柚木涼香。
前述の正体を考えればある程度想像はつくものだが、ネタバレ防止のためか当初から明かされていたランテルとは異なり当初は伏せられていた。
 
「アストルティア秘聞録」によれば元々はバルディスタ要塞と敵対する国の重鎮だったが、約270年前に主君を売り渡してバルディスタに下ったという。
先述の行動も含めて考えると保身的な考えも持ち合わせているのかもしれない。

使用呪文・特技

攻略

HPは148000程度。
自身の幻影を生み出す「幻影魔鏡」が最大の特徴。幻影魔鏡には「憎」と「呪」の2種類があり、「憎」の幻影は拡散攻撃、「呪」はメラガイアーを3体とも同時に放つ。
幻影の攻撃の威力はオリジナルの半分ほどではあるが、同時に放たれるので集中されると「弱い」でもやられるおそれがある。
とはいえ準備に1ターン無駄にすることを考えると、幻影たちの攻撃で一気に壊滅するようなパーティーでも無い限りさほど気にする必要は無いだろう。
幻影は攻撃対象にならない上に行動後に消滅するため、範囲攻撃は特に必要ない。
相手の手数が多く僧侶の【聖女の守り】【金のロザリオ】はあまり意味をなさない。そのため、賢者の【きせきの雨】でダメージに対応するとよい。【竜のうろこ】もあるとより安定する。
眠りや炎または呪文の耐性をしっかりと付けて対策し、素早く回復と蘇生を行えばさほど怖くはなくなる。幻惑もあるので物理職に【ダークグラス】等を付けておくと安心。
影魔レイミリアの色違いと言うこともあって行動も似てはいるが、あちらのような高い攻撃力は有していない。その代わりに高威力のメラガイアーと幻影たちによる波状攻撃を得意とする戦いをするため、あちらとはかなり印象が異なるボスに仕上がっている。

関連

【ルドルフ将軍】:【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】のキャラ。「過去の戦いで魔剣により凍結・封印される」「新武器入手のために封印を解いて戦う」というシチュエーションが共通。