【ダフィア】

Last-modified: 2023-07-02 (日) 18:01:00

概要

Ver.6.2ストーリー【ふたりの勇者】で登場した【NPC】【キャラクターボイス】は上田麗奈。
双子の初代【勇者】【アシュレイ】【レオーネ】兄弟と同時代を生きた人物で、【巫女クラメ】に後継者として指名された二代目巫女。魔法や薬学、智謀に優れる。
初代勇者パーティの一人となり、アシュレイ・レオーネ兄弟及び【剣聖ガーニハン】と共に【大魔王ゴダ】を打倒した。
以上の活躍はVer.6.2以前からも語られていたが、本バージョンにおけるアシュレイとレオーネの回想にて彼女の本名と素顔が明らかになる。

Ver.6.2

その本性は勇者兄弟を苦しめ、引いては【アストルティア】が滅亡の危機に脅かされる原因を作り出した本作有数の悪女。
 
先代巫女クラメは、大魔王ゴダの討伐と討伐後の【ゼドラ族】【レビュール族】のいがみあいを見越して以下の計画を立てていた(ただし、どこからが計画で、どこまでが本当の神託であったかは不明)。

  1. ゼドラ族に生まれた双子の勇者の片割れをレビュール族に預け、二部族が対等な立場で対ゴダ共同戦線を築くよう誘導する。
  2. 双子の勇者にゴダを討伐させた後、御しやすい方の勇者を残してもう一方の勇者を排除する。

ダフィアはクラメに加担し、その死後は計画を引き継ぎ暗躍していた。
彼女はゴダ討伐へ向かう際に、戦勝祈願のお守りと偽って双子へ石化の呪いの札を仕込んだお守りを渡し、ゴダとガーニハンが相打ちになった直後により御しにくいと踏んだレオーネを石化させる。この時ガーニハンにも同様にお守りを渡しており、仮に犠牲無くゴダを討伐した場合もアシュレイを1人きりにする予定だったと思われる。
その後、アシュレイと婚約して二部族の統一国家【神聖ゼドラ王国】の初代王妃の座に就き、政治に疎い夫に代わり実権を握ると、政権のポストをゼドラ族中心で固める。
国号からも分かる通り、勇者を擁するゼドラ族と勇者を失ったレビュール族の間には明確な格差が生まれ、レビュール族は当初こそ譲歩していたものの徐々にアシュレイ達への不満を募らせていく。
また、悪神アシュレイ戦後に彼が語るところによると、後には「大魔王の呪いで石にされた レオの存在は 勇者の敗北ともとられかねない。レオを 勇者と認めるべきでは無い」と増長したゼドラ族の強硬派が掲げるようになっていったとのこと。
アシュレイはレオーネの名前だけでも残すため「レオーネの称号を【盟友】に格下げする」という妥協案を飲むが、これによりレビュール族の不満は頂点に達することとなってしまった。
 
政権内で唯一のレビュール族出身者であり前レビュール族長の息子、すなわちレオーネの義兄であった【トランブル将軍】は反乱を起こし「神聖レビュール王国」として独立することを画策する。
ダフィアは、表では何食わぬ顔で苦悩するアシュレイを激励し鎮圧へ向かわせるのであった。
そして、トランブルを手にかけ、「レオーネの居場所はダフィアに聞け」と聞かされて戻ってきたアシュレイに対し、彼女はあっさりとトランブルの部下が、隠し部屋へ移動させたとを答える。
更に、彼女は一切の罪悪感も無く「これで国家の膿を出すことができた」と続け、激怒したアシュレイに「お前が妻でなければひねり殺していた」と吐き捨てられた。
ここで詰め寄られた際にも彼女は微動だにせず平然としており、彼女の登場シーンは終わる。
その後の動向は今のところ不明となっている。
トランブルの部下がレオーネを隠したということは、彼らが反乱を企てるに際して自分達の象徴であるレオーネが戦闘に巻き込まれたりアシュレイ側に確保されたりしないよう保護したということである。
つまり、ダフィアはトランブル達が反乱準備をしていることを知りながら止めようとせず、「国家の膿」と断じた彼らが一線を超えて討たれるのを待っていたと考えられる。
 
アシュレイはダフィアの暴露が決め手となって人類の争いに絶望した。
また、レオーネは後に2代目勇者【アジール】に石化を解かれ【大魔王ヴァルザード】討伐で共闘するが、アジール謀殺の罪を着せられ【ゼーナピア】女王の怒りを買い刑死。
その直後【ジア・クト念晶体】の傀儡と化した天使に、クラメがダフィアに勇者の片割れの石化を命じる場面を見せられ、あまりに未熟な人類に代わる支配者を求めて自らジア・クトの協力者となった。
こちらに関しては、ダフィア以外の人間の裏切りも経験した末での闇墜ちであるが、人生が狂い出した切っ掛けが石化であることから、彼女の裏切りを知らされたショックは特に大きいと見られる。
そして、二人(アシュレイは途中で改心したが)はジア・クトの降臨を成功させてしまい、アシュレイとレオーネの闇墜ちの主因である彼女は前述の通りアストルティア滅亡の危機を招く遠因にもなってしまったと言える。
 
ただ、同じようにジア・クト念晶体の傀儡だった【アルビデ】【リナーシェ】に対して取った方法と同様、これらの一部に意図的に歪めて伝えられた嘘が混ざっている可能性も否定はできないうえに、磔にされているレオーネを見た【ユーライザ】が「星導課の記録にも記されていない出来事です!」と驚愕しており、情報の信用性に対しては疑問符が付くところがある。ただ、星導課の記録に記されていない理由が『導きの天使のでっちあげた嘘であったが故』なのか『真実であるが導きの天使が何らかの意向で伏せた』のかは不明である。
とは言っても事実が曖昧となっているのは一部であり、大筋で彼女がゼドラ王国をいいように操っていたことに変わりはない。
 
一方で、自他共に「王としての資質に欠けていた」と認めるアシュレイをうまく誘導し、部族間闘争を終結させ、数千年にわたる神聖ゼドラ王国の礎を築いたとして評価する向きもある。
私利私欲ではなく「国家繁栄」という大義に基づき、手段はどうあれそれを成功させた稀有な人物であるとも言える。