【パッシブスキル】

Last-modified: 2023-02-26 (日) 19:36:08

概要

能動的な行動(ドラクエの場合コマンド選択等)を必要とせず、条件を満たせば常に効果を発揮するスキルの総称。
一般的なRPG用語である。「常時発動スキル」などと訳されることが多い。
 

DQ10中における狭義的には、【職業スキル】のスキルライン上に存在する「全職業で(特定のパラメータ)+○」を指す。
こちらの用法の場合、一般的なRPG用語での「パッシブスキル」にあたる、武器スキルの「装備時攻撃力+○」や盾スキルの「装備時盾ガード率+○%」などは含めないことになる。

歴史

パッシブは【おもさ】を除く全ての【パラメータ】に存在するが、その中でもとりわけ重要視されたのがHPである。
DQ10のサービスイン時から転職できた6職とVer.1.1にて実装された【パラディン】のHPパッシブは特に効果が高く、【ゆうかん】【きあい】【はくあい】のぶんを取得するだけでHPが+100される。これは当時の水準でHPが6~8割程度上昇することに相当し、「【フルパッシブ】【魔法使い】【戦士】よりもHPが高くなる」という歪な状態だった。
これを修正することなく、当時唯一の【エンドコンテンツ】であり、シナリオを除くと唯一のボスバトルコンテンツである【強ボス】を「HPパッシブを前提とする強さ」で実装しており、事実上これらのパッシブをもつ職業のレベル上げ、ならびにパッシブの取得が半ば必須化していた。
当時の【提案広場】ではこの状況について「HPパッシブの効果が強力過ぎる」という点がしばしば指摘されていた*1が、開発・運営のスタンスとしては「転職を繰り返すことで強くなっていく」という点を「ドラクエらしさ」として打ち出している*2
しかし、パッシブによる格差問題に対するプレイヤーの批判があまりに多すぎたためか、Ver.1.2以降に実装された職は職業スキルライン中のパッシブの上昇値が徐々に抑えられ、多少抜けがあったとしてもクリティカルな差が出ないような値になっている。
 

また、Ver.2以降は【エンドコンテンツ】以外も(程度の差こそあれ)基本的にパッシブを取得した前提での難易度調整が見られ、それに際し「クエストやシナリオのクリアで大量の経験値が取得でき、コンシェルジュにプールできる」「メタル系コインを入手しやすくする」「報酬として10万以上の経験値を一度に得られる討伐クエストの実装、日替わり討伐の経験値増加」などの方法で、大量の戦闘を介すことなくレベルを上げる方法を増やし、「【エンゼルスライム帽】の適用範囲を広げる」、「職業クエストクリア時【経験値の古文書・職業】を配布」になどによりレベル上げ自体も緩和することで、パッシブを取得しやすくしている傾向が見られる。

Ver.2.1~

【万物を教え導く者】シリーズで解放されたスキル100以上で得られるパッシブスキルはどれも「(専)」がつき、より職毎の個性が際立つようになった。

ver.2.4後期~

プレイヤーのパッシブスキルが「常時○○+○」になっていたのが「全職業で○○+○」とテキストが変更された。

Ver.3.4後期~

このバージョンで職業【180スキル】が解禁されたことに伴い、スキルポイントが1つのスキルラインに対し180Pまで振ることができる状態になり、「全てのパッシブを取ろうとすると、全職カンスト・特訓終了でもスキルポイントが足りなくなり、目的のスキルラインを取得できない」という問題が発生していた。
そのため、Ver.3.4からVer5.0の間では必要性の薄いパッシブ(特にすばやさ・みりょく・MP)を最低限必要な分だけを残して切り、生まれた余剰分でスキルを取得する、スキルポイントをやりくりする努力が求められていた。

Ver.5.0~

このバージョンで【スキルポイント】のシステムが大幅に改定された。
システムの変更に伴い、目的の職業の武器スキルに対してポイントを振るためにほかの職業のポイントを使うことが無くなったため、武器スキルの為にパッシブを切ることは必要無くなった。
 
また職業クエストのクリアにつき全ラインに対し20ptが、最終的に全スキルに100pt振られた状況になるため職業ごとのパッシブ習得も最低30レベルから可能となっている。

Ver.6.4

「スキルふりわけ」メニューなどにおいて、常時効果があるスキルの名称から「(専)」が削除された。

関連項目

【フルパッシブ】



*1 バトルバランス・職業間の没個性化・パッシブを取得したプレイヤーとそうでないプレイヤー間の格差問題に基づくものに加え、「パッシブを取得するためだけに武器スキルさえ振っていない・振れない職業のレベルを数時間~数日かけて上げなければならないのが苦痛」という内容が多数含まれている(この指摘は至極全うであるが)
*2 開発・運営だより -第3号-