【ベルトロ】

Last-modified: 2021-05-19 (水) 12:01:52

概要

【バルディスタ要塞】【ヴァレリア】の側近を務める、【ウェディ】をモデルにした【魔族】演者は平田広明
布部分を「オリーブ」に染めた【シュバリエメイルセット】を身に着け、【戦士の剣】を帯刀している。
 
圧倒的な武力を誇示するバルディスタ要塞の魔王の側近にはおよそ似つかわしくない飄々とした男で、酒場で酔いつぶれるまで飲み明かしたりするなど、そのいい加減な態度から配下の魔族やモンスターからの評判も散々。
戦いの面においても不意打ちや毒を用いるなど、真正面からのぶつかり合いを主とする国柄にあって「こんな方法はベルトロしか使わない」と兵の間で噂されるほどの異色の存在だが、その姑息さで物事がうまく回ることもあるという。
 
しかし一方で、酒場の女性に暴力を振るった輩を裏で懲らしめるなどやる時はやる面や、意外とマメで周りをよく見ているという部分を評価する者もいる。
また、ヴァレリアを半ば盲目的に崇拝し功を焦る【ヤイル】とは対照的に、突如として現れた【旅芸人ピュージュ】をすぐに信用せず、戦力が不十分だとして彼が唆していた【アストルティア侵攻】を最後まで反対を進言するなど、側近としての役割はしっかりこなしている。ふざけた態度も相手を欺くための彼なりの芝居で、なかなかの食わせ者である。ゆえにヴァレリアも彼を側近に重用しているのだろう。

【いばらの巫女と滅びの神】(Ver.5.0ストーリー)

ヴァレリアが人目を忍んで【月明かりの谷】の孤児院の子供たちと交流していることを知っており、自分から子供たちにひっそり贈り物をしたこともある。ヴァレリア側もそのことを知っており、院長が腰を痛めた際には代わりに子供たちの世話を頼まれたこともある。ちなみに城の兵士たちからはサボりに行っていると思われていた。
明言はしていないが、国内の足を固める意味において、ヴァレリアが興味を示さなかった大魔王を決めるという主人公とユシュカの提案には賛成をしており、主人公と【ユシュカ】が最初の会談に失敗したのを見るや、「独り言」と称して月明かりの谷に行ってみるよう言い、打開の糸口を見出させている。
ヴァレリアが危険も顧みず魔瘴霧に侵された孤児院に飛び込んだ際には、「出世しておいしい思いをしたいから踏ん張ったというのに、ヴァレリアにもし何かあったら自分が矢面に立たされる」との愚痴をこぼしていた。
あくまで率先してトップには立たず、最も悠々自適な日々を送れる、ちょうどいい地位や立場に居続けたい、と言うのが彼の本音なのだろう。
 
【デモンマウンテン】の大魔王の試練では、主君を大魔王にすべく力の試練を乗り越えた先で主人公とユシュカに向けて【クモノ】での足止めからの大岩落としと言う、かなりえぐい不意打ちを敢行する。
しかし、その不意打ちを払ったのは他でもないヴァレリア本人で、「大魔王になるのに貴様らの手は借りない」と逆に彼女を怒らせてしまう。
流石にマズいと思ったのか、この時は部下共々即座に撤収している(一部、更に不意打ちをかけようとした部下がいたが、ヴァレリアの攻撃で吹き飛んでいる)。

【魔界大戦】(Ver.5.1ストーリー)

ヴァレリアとともに魔瘴塚を調べていたところ主人公らと遭遇、剣を抜こうとするもののヴァレリアに制止されその場は何事もなく収まる。その後ゴーラ領の冒険を終えた主人公らの前にヴァレリアと共に現れる。ヴァレリアの高圧的な態度に後ろの方でやれやれといった表情を見せていた。
ファラザードとの戦争を起こそうとするヴァレリアが去った後は、「こりゃあでかい戦になるぜ、俺生き残れっかなあ…」と愚痴をこぼしていた。
 
最後まで生き延びたものの、ヴァレリアがやられた際には「嘘だろ!?あのヴァレリアがやられるなんて!」と全く想定していなかった模様。全軍を引き上げた後、エピローグでは兵士に命令を出していたものの「あんたがいないんじゃあ…」とすっかり参ってしまっている。
なお、まだ正式に新たな魔王に即位した等という訳では無いようで、玉座には座らずに政務をこなしている模様。
 
実質的にバルディスタのトップになってしまった彼だが、町の人の会話では「ヴァレリア様がやられたのに自分だけは生き残って、なんというか流石だわ」と呆れられてしまっている。
戦争では他二国に不意を突かれ、【太古の魔人】によってヴァレリアがやられたのを始め甚大な被害を受け、将軍や一部兵士が主人公に討ち取られてしまうなど魔界三国のなかでは最も痛手を被ったこともあり、彼の心労は計り知れない。
また前バージョンでのヤイルの起こした事件の際に、上述した通り本音らしき言葉を漏らしてはいたが、本バージョンではまさに自身が危惧した通りの結末を迎えてしまったことになる。

【王の戴冠】(Ver.5.2ストーリー)

ヴァレリア不在の中、無法地帯状態になったバルディスタを収めることも出来ず、頭を抱えてヴァレリア捜索を進めていたところ、復興支援に訪れた主人公とイルーシャにヴァレリア捜索を依頼。
自身も後を追って【トポルの村】に訪れたところ、【ティリア】と名乗る少女に寒気を覚え、ヴァレリアではないかと疑いを向ける。
ティリアとしての振る舞いは彼女を良く知る彼にとっては非常に疑わしく(上記にもあるが「寒気を覚える」)、その様子から簡単には立ち直れないと感じた彼は、自らが向かったと匂わせて【ギャノン兄弟】を誘い出し、村を襲撃させることでヴァレリアを奮起させようと計画(これには目障りなギャノン兄弟とその一派を排除する意図もあったと思われる)。
この計画は当たり、ヴァレリアを元の姿に戻すことに成功した。
 
勝手に主人公を相棒呼ばわりしたり、飄々と振る舞いながらもヴァレリアを奮起させ、かつ厄介者のギャノン兄弟を抹殺する計画を密かに立てる等、今回も食えないおっさんぶりを見せた。
しかし、思想が異なり、状況もヤイルのときより緊迫しているとはいえ、やったことがヤイルと変わっておらず、まかり間違って村人が皆殺しにでもされていたら彼もヤイル同様ヴァレリアに粛清されていたことは間違いなく、またヴァレリアは村人を大切に思っていたために完全に立ち直れなくなっていた可能性もあったため、本人は「完璧」と言ってはいるがかなり危ない橋を渡っていたといえる。それを飄々とうまく収めてしまうところも彼らしいといえば彼らしいが。
ただし、ヴァレリアの正体を知っていたこともギャノン兄弟を誘導していたことも全てが片付いてから話しているため、後出しで調子のいいことを言っているようにも取れる。どう解釈するかはプレイヤー次第だろう。
 
また、クエスト【カワイ子ちゃんにご注意を】ではバツイチであることも判明した。
そのお相手はバルディスタの一区画に住んでいる【ラマンザ】
ラマンザが酒場で働いていたころに出会って間もなく結婚したようだが、どうも女性に手を出しまくった挙句、愛想をつかされたらしい。
しかし街の様子をさりげなくベルトロに伝えたり酒場でたまに一緒に飲んだりしているらしく、ベルトロはラマンザに少し負い目があるようだが、ラマンザの方は既に割り切っているのかベルトロに対して悪い感情は持っていないようである。

【勇者復活】(Ver.5.3ストーリー)

ストーリークエスト【大魔王の征戦】で登場。
大魔王に反逆する勢力がいるとの情報を受けてヴァレリアの命令で捜索に当たっているが、しっぽをつかめないで困っていた所で会う。
そこで、(偽物の)【大魔王城】の見取り図を手土産に裏切りを画策するフリをして、件の組織「魔界解放軍」の首謀者【ゴッツェ】に協力の約束を取り付けるという彼らしい大胆な作戦を決行。
この作戦にゴッツェらはまんまと引っかかり、ジャリムバハ砂漠の砂塵の遺跡に勢力を集結させ、魔瘴で巨大化したゴッツェを主人公に任せて他を一網打尽にする。
作戦後、「いっそこのまま裏切ろうかと思った」と、それまでの彼の言動から見て本当にそう思っていたのか疑わしいような言葉を漏らす。もっとも、本当に裏切ったところで主人公やヴァレリアはおろか魔界全てを敵に回しかねないので、とても生き残れるとは思えないが。
また、この時生贄として捕らえられていた【ナラジア】も発見しているのだが、騒動後に姿を消してしまったため、「ただでさえ忙しいのに余計な仕事を増やすな」と愚痴りながら部下に探索の指示を出している。
 
ちなみに、この大魔王城の見取り図はもちろん偽物なのだが、城の建築に携わったグタクによると最初期に書かれたもので、煌びやかな装飾に【カジノ】まであるというムチャクチャな代物で、グタク自身はユシュカも(あの性格からして)気に入ると思って作成したのだが、当のユシュカから「真面目にやれ」と怒られて即刻ボツにされたとのこと。
これを見たベルトロは「むしろこういう城なら住みたいね」と好意的な言葉を漏らしている。
…こんな偽物にまんまと騙されるゴッツェ達も相当だが。
 
その後、白いフードの一団が現れた時は、他の兵士に大きな被害が出ることを危惧して、ヴァレリアの居場所が【大魔王城】であるとあっさり白状している。
ちなみにこの時の一団はかなり物騒な言動をしていたような描写があるが、これはすべてベルトロの述懐によるものであり、他の側近の話からしてかなりの脚色が含まれているようだ。実際、それを聞いていた主人公とイルーシャは呆気にとられている。
しかしながら後に大魔王城に現れた本人らの言動からすると、あながち脚色のし過ぎというわけでもないようだが…。
 
その後の彼は、酒の席で「白いフードの一団は自分が返り討ちにした」などと言いふらしているようだ。これも彼らしいといえば彼らしいと納得できてしまうのが何とも…。