【ベンチマークソフト】

Last-modified: 2022-03-17 (木) 22:29:44

概要

コンピュータ分野において、パソコンなどの端末に負荷をかけてその処理性能を測定するためのソフトウェア。CPUやGPUなどハードウェアの動作速度を計るものや、ゲームなどソフトウェアの動作速度を計る目的で用いられる。
 
DQ10向けのものは目覚めし冒険者の広場から無料でダウンロード可能で、【Windows版】DQ10が自分のPCでどの程度快適に動作するか確認するためのソフトとなっている。
起動すると短編イベントが始まり、実際にゲームを動かしたときの目安となるスコアを測定する。測定後はPC構成やスコアを任意でスクエニに送信できる。

動画「じゃんぼりぃの傘」

【ドワーフ】の少女【じゃんぼりぃ】【岳都ガタラ】【赤い傘】を見かけた事から物語は始まる。
モンスターを倒して貯めたゴールドで傘を買ったじゃんぼりぃだが、あいにくの快晴。
そこでじゃんぼりぃは錬金術と思われる儀式で雨を降らそうと試みる。
しかしスライムたちが降ってくるわ、【くさった死体】が地中からわらわら沸いてくるわ、【プクリポ】の大群はやってくるわで術は一向に成功しない(ベンチマークソフトとしてはここがマシンパワーの計りどころといえる)。
そんな中、降ってきたスライムたちの一匹でじゃんぼりぃになついてその場に残っていた【スライムベス】があまりの暑さにダウンしてしまう。
あわてたじゃんぼりぃは持っていた傘を広げ、日陰を作った事でスライムベスは無事回復。
そうしているうちに雨も降ってきて、見守っていた冒険者やスライム、くさった死体、プクリポ達と共に喜びの中で動画は終了し、テスト結果が表示される。
 
BGMはWii版初期のものが使われているので、シンセサイザー版の通常戦闘曲を何時でも聴きたいという人も安心である。
ちなみに動画に登場するオーガ男性は【はやぶさの剣】【ぶんまわし】らしき攻撃をしている(【ギガスラッシュ】とはエフェクトが異なる)。

評価一覧

評価
はぐれメタル級すごく快適
キラーマシン級とても快適
スライムナイト級快適
スライム級普通
ゴーレム級やや重い
ばくだん岩級重い
くさった死体級動作困難

ベンチマーク結果から分かる最適なPC選び

DQ10は元々Wiiから始まったゲームで、近年のリアル志向な(=負荷の重い)PCゲームほど要求スペックは高くない。
しかし極端に安いPCや相当昔のPCだと、グラフィック設定を「低品質」にしたり解像度を落としても「やや重い」以下の評価が出てしまう可能性がある。たとえ動作には成功したとしても、そのようなPCへの導入は流石に考え直したほうがいいだろう。
 
最近のPCならCPU内蔵型のグラフィック機能だけでそこそこ快適な判定が出るようになったが、「解像度や演出効果などグラフィック設定を上げたい」「ゲーム動画配信もしたい」という人にはCPU内蔵型のGPUだと少々きつい。そのような環境でよりスコアを上げる(快適に動作させる)には、CPUの他に単体のGPU(グラフィックカードやグラフィックボードなどと呼ばれる、内蔵型GPUより高性能な特化パーツ)が必須だろう。現行のものならミドルレンジ(中価格帯)以下の安いものでもスコアに大きく差がつく。
 
一方で、近年の重量級ゲームを想定した最先端の高性能GPUだと(DQ10だけを動かすうえでは)過剰スペックとなり、「最高品質」+フルHD(1920×1080)解像度でもスコアが20000前後で頭打ちする。
一応4K解像度ならGPU性能相応にスコア差がつくため、ディスプレイが対応しているなら挑戦してみよう。
 
なお公式動作環境に記載はないが、SLIには非対応(SLI+4K解像度で測定すると1枚のスコアすら大幅に下回る)。
その割にSLI環境のPCが「ドラクエX推奨モデル」として販売されていたが…。
 
ノートパソコンの場合、後からパーツを変更できないので購入時によく吟味すること。デスクトップと同等の性能を求めると割高になるほか、同じパーツ名でもデスクトップのものより少し性能が落ちる傾向にある。購入の際はコストとプレイスタイルをよく考えて選択しよう。

バージョン履歴

(特記無き場合、ここでの「バージョン」はゲームソフト側のアップデートバージョンのことではなくベンチマークソフトのバージョンとする)
製品版の変化に合わせ、ベンチマークソフトもVer.1.00、Ver.1.01、Ver.1.10・・・と不定期にバージョンアップされている。2021年12月時点の最新バージョンはVer.1.6。
各バージョンの変更点は公式で公表されることもある。
古いバージョンのベンチマーク結果を公開しているサイトも多いが、同じ構成でも現行バージョンだと評価が変わる可能性があるので注意。
ベンチマークソフトは自動更新されないため、パソコンの新調やパーツ買い替えの参考にする場合は現行版かどうか要確認。また、今後を考え性能に多少余裕をもたせると安心。

Ver.1.00

Windows版の開始に合わせ、2013年6月22日公開。

Ver.1.10

ベンチマークそのものの負荷が軽くなったらしく、同一のマシンで実行してもVer.1.00より高いスコアが出る。

Ver.1.4

2015年9月29日公開。Windows10対応、解像度に「3840×2160」(4K)追加、表示方法に「仮想フルスクリーン」追加。
しかし公開直後に不具合が見つかったため、一時的に配信を中断し10月1日に修正版(Ver.1.4k)が公開された。

Ver.1.5

2017年8月7日公開。顔と指のテクスチャ高画質化に対応。Windows版ユーザーもゲームのVer.3.5.8以降のグラフィックを限定的ながら先取りして体験できた。

Ver.1.6

2021年12月24日公開。「現状のゲームエンジンの機能に合わせたアップデート」として、
・特定のイベントでキャラクターの輪郭表現を向上させる
・背景の特殊な光の表現を有効にする
・エフェクトの発光補正を有効にする
といったWindows版で新たにサポートする機能に対応。表現がより豊かになった反面、同じPC環境でもVer.1.51よりスコアが少々低下する傾向にある。
また、Windows版ではゲームのVer.6.0実装時から画面解像度640×480(4:3)が廃止され最低解像度が800×600(Windows10の最低要件)に引き上げられていたが、ベンチマークソフトでも同解像度が廃止された。