概要 
【ムチ】を扱うための武器スキル。
【魔法使い】【盗賊】【スーパースター】【まもの使い】【占い師】が習得できる武器スキル。
特徴 
本作のムチによる通常攻撃は、対象に攻撃を行った後、対象とその周囲に1回目の0.4倍の追加ダメージを与える。
つまり範囲攻撃かつ2回攻撃という、数ある武器の中でも特に珍しい形態となっているのだ。
ただし対象には1.0倍+0.4倍の2回攻撃となるものの、他の敵には2回目の0.4倍の部分しか当たらず、また2回目の攻撃は【会心の一撃】が絶対に発生しない。
ムチの特技の中では、愛のムチとスパークショットの2つが同様の挙動をする。
また、従来のドラクエは両手武器という概念がなかったため盾も装備できていたが今回はその両手武器に属するため盾は装備できない。
特技を見ると非常に器用で、【混乱】【マヒ】【幻惑】の状態異常3種に前方直線範囲攻撃や高倍率の単体多段攻撃もできる。
…と文面で見ると優秀だが実際にはクセが強いものが多く、かつては「使いづらい」という評価をされがちであった。
まず混乱とマヒは耐性持ちが多く妨害技としては眠りや休みに見劣りしがちで、状態異常撒きとしてまともに使えるのはスパークショットの幻惑くらい。
範囲攻撃技があるといっても、前方直線という範囲は横に狭く、狙って複数の敵を巻き込むのが難しい。
通常攻撃の性能もそうだが、本作のムチはグループに対して効率よくダメージを与えられた過去作と違い範囲攻撃はむしろ不得意な方。この性能に疑問を持っているプレイヤーもいる。
系統特効技の愛のムチはモーションが長すぎて怪人相手でも他の特技で殴った方が早いとまで言われる。
主力となる単体攻撃技の双竜打ちもかつては残念特技と言われていた。
しかし、後のアップデートで状態異常成功率アップなどの上位スキルが追加されたことで大化けし、現在は状態異常を中心に幅広い選択肢を持つ強力な武器となっている。
状態異常成功率アップは職業固有の特技・呪文・タロットにも適用されるため、武器のデバフ技3種は勿論のこと、魔法使い・スーパースターの呪文や占い師のタロットも大幅強化される。
さらに、極竜打ちやバイキルショットにより、CT付きではあるもののバフ消しや自己【バイキルト】もこなせる。
また、双竜打ちも度重なる調整によって改善され、中程度の物理火力を出せるようになっている。とはいえ、極竜打ち以外に双竜打ちを超えるCT技は無く、範囲攻撃も依然として苦手なままなので、物理攻撃面は過信しないように。
上記の特性から、職によって使い方が変わる珍しい武器でもある。
盗賊はCT技の爆発力で圧勝のツメがあるため、ムチは専らスパークショットやバイキルショットのために運用することとなる。
魔法使いの場合も、両手杖を持って攻撃呪文を唱えた方が火力があるため、こちらは弱体呪文を使う時にピンポイントで持つこととなるだろう。
一方でスーパースターにとってはほぼ唯一の高火力武器であるため、火力と状態異常を兼ねた主力武器となる。
属性タロット軸占い師の場合も、物理技はあまり使わないが、タロット自体がメイン火力と追加効果付与を兼ねている関係で、ムチを持ちっぱなしとなりやすい。ただし、設置型の月、星のタロットには状態異常成功率アップの効果は乗らない事に注意。
まもの使いは以前は盗賊と同じような扱いであったが、Ver.5.3での独自仕様化以降は平時の単体火力に優れた武器としてツメに代わる新たなメイン武器へと立ち位置が変わった。
習得とくぎ・スキル効果 
SP | 獲得称号 | とくぎ・スキル効果 | |
通常 | まもの使い | ||
3 | ムチの使い手 | 【らせん打ち】 | |
7 | イケてるムチ使い/アイドルムチ使い | 装備時こうげき力+5 | 装備時こうげき力+20 |
13 | ウデききムチ使い | 【愛のムチ】 | |
22 | ムチのテクニシャン/ムチムチ姫 | 装備時こうげき力+5 | 装備時かいしん率+6% |
35 | ウィップキラー | 【スパークショット】 | |
42 | スパルタ教官/ウィップフェアリー | 【しばり打ち】 | |
58 | ウィップスター | 装備時こうげき力+5 | 装備時こうげき力+30 |
76 | ムチ王子/ウィップエンジェル | 【地ばしり打ち】 | |
88 | ムチ大王/おしおき女王さま | 装備時効果範囲+2m | 装備時特技の射程距離+2m |
100 | 伝説のムチ使い/ムチの女神 | 【双竜打ち】 | |
110 | 装備時こうげき力+10 | 【行動間隔短縮】 | |
120 | 【疾風迅雷】 | ||
130 | 装備時かいしん率+4% | 装備時チャージ時間-10秒 | |
140 | 【極竜打ち】 | ||
150 | 装備時こうげき力+10 | 装備時特技ダメージ+150 |
とくぎ・スキル効果 | 160 | 170 | 180 | 190 | 200 |
【バイキルショット】 | 150秒 (開幕75秒) | 110秒 (開幕55秒) | 70秒 (開幕35秒) | 〃 | 〃 |
【悶絶全方打ち】 | 120秒 (開幕60秒) | 〃 | 〃 | 〃 | 80秒 (開幕40秒) |
装備時こうげき力 | +5 | +8 | +10 | 〃 | 〃 |
装備時かいしん率 | +1% | +1.2% | +1.5% | 〃 | 〃 |
状態異常成功率 | +25% | +50% | +100% | 〃 | 〃 |
らせん打ちの強化 | +8% | +10% | +18% | 〃 | 〃 |
愛のムチの強化 | +10% | +15% | +30% | 〃 | 〃 |
スパークショットの強化 | +8% | +10% | +18% | 〃 | 〃 |
しばり打ちの強化 | +8% | +10% | +18% | 〃 | 〃 |
地しばり打ちの強化 | +4% | +6% | +8% | 〃 | 〃 |
双竜打ちの強化 | +2% | +4% | +6% | 〃 | 〃 |
疾風迅雷の強化 | +6% | +8% | +10% | 〃 | 〃 |
極竜打ちの強化 | +4% | +6% | +8% | 〃 | 〃 |
バイキルショットの強化 | +3% | +5% | +8% | 〃 | 〃 |
悶絶全方打ちの強化 | +1% | 〃 | 〃 | 〃 | +3% |
変遷 
Ver.1.0 
初期職では魔法使いと盗賊が装備できるが力の低い魔法使いが装備する理由は乏しく、盗賊にもツメがあったため非常に目立たないポジションにあった。
この頃はスキルの振りなおしもできなかったため、ムチスキルを振っているだけで希少種とまで言われるほど立場が無かった。
後に追加されたスーパースターが装備可能で、スーパースターは他が扇とスティックとどちらも攻撃力の低い武器であったためダメージを出したい場合は装備することはあった。
しかし、ボス戦などではサポートとして動くことが多く盾を装備できないことを含めてムチの出番はあまりなかった。
Ver.2.0 
本バージョンにて追加されたまもの使いも装備可能であるが、まもの使いはオノ・ツメ・両手剣と火力の出る装備が揃っているため、これまた火力目的で装備されることはほぼ無かった。
他の不遇両手武器の【おもさ】が大きく増えたのにもかかわらず、このムチは消費MPのみの梃入れであり両手武器ながら重いという利点さえつけてもらえなかった。ここまでくるともう泣いて良いだろう。
また、新要素【ピラミッド】にて範囲攻撃とマヌーサが有効なことから、ムチの有用性が少し増えたかもしれない。
Ver.2.1前期 
前期からはあまりに弱すぎたためか状態異常の成功確率が上方修正。
双竜打ちのダメージも引き上げられ、盗賊とまもの使いにとってはタイガー以上の威力が出せるようになった。
これによってネタレベルの不遇さからはなんとか脱せたと評されている。
しかし双竜の硬直が長いことと、錬金効果及び武器の特効が双竜と地走りに乗らないという課題も残されている。
壁更新が重要なコインボスだと永遠の二番手ポジションだろう。
メジャーな武器とは言い難く好きな人は使う程度の立ち位置ではあるが、普通に迷宮に潜るぐらいのレベルならば使い手もちらほら増えてきている。
Ver.2.1後期 
120解放で新たに疾風迅雷が登場したものの単なる地ばしり打ちの上位技でしかなく、おまけにチャージタイムがあるので余計に使いにくい。
しかし双竜打ちの硬直が改善され、タイガークローを上回るDPSを出せるようになったので、盗賊ならばメイン武器としても使えるようにはなった。ここにきて漸く実用的な特技になったのだ。
一方で本来ムチの長所であるはずの範囲攻撃に関してはオノの方が上回っている状況なのは変わらない。
Ver.2.3後期 
双竜打ちの上位技である極竜打ちが実装された事で瞬間的に更なる火力を得た。
更にこの技には補助効果を消す効果もあるので、バフ消しも可能となった。
ただ、ムチ使いは同時に半数がツメも使えるため、バフ消し目的で使うのは魔法使いとスーパースターだけである。
とはいえ、妨害もこなすこの2職もバフ消しに参加できるようになったのは大きい。
ただ極竜打ちは硬直が長いため、残念な特技とされることが大きい。
Ver.3.3 
前期に追加された【180スキル】により、【状態異常成功率+○○%】が習得できるように。
短剣の150スキル効果同様、ムチの特技で混乱マヒ幻惑が入りやすくなったほか、スーパースターもその特性上恩恵を受けてパワーアップを果たした。
また、後期に追加された【占い師】は、力の低さからムチ攻撃への適性は無いが攻撃タロットと状態異常成功率アップの相性が良くムチ装備が選択肢となる。
盗賊とまもの使いという雑魚狩りでよく使う2職が扱えるので、振っておくとこの2職での狩りで困る事がなくなる。
Ver.5.3 
まもの使いのムチスキルが独自仕様に変更された。
装備時CT短縮や特技ダメージ+150といった強力なパッシブスキルが追加された他、「装備時効果範囲+2m」が「装備時特技の射程距離+2m」に変更され、特技の射程距離が少し伸びた。
【テンションアップ】時威力増加の効果を持つ闇宝珠「双竜打ちの真髄」「極竜打ちの真髄」もこのバージョンで実装されたが、以下の理由により、前バージョンで登場した【棍スキル】の真髄宝珠に比べると恩恵は薄い。
- この二つの技は多段攻撃であり、テンションシステムそのものと相性が良くない
- ムチスキルを持つ職業は能動的なテンションアップ手段が乏しい(占い師はタロットデッキ次第でテンションアップが可能だが、そもそも元々攻撃力の低い占い師がダメージ目的で武器特技を使う機会がまず無い)
- 【機神の眼甲】によってテンションアップの機会を増やそうにも、この顔アクセサリーが真価を発揮するのは敵味方入り乱れる集団戦コンテンツであり、範囲攻撃を苦手とする武器種であるムチを持ち込みづらい