【リンジャーラ】

Last-modified: 2020-10-15 (木) 08:47:54

概要

5000年前の【海洋都市リンジャハル】にいた人物。優秀な召喚士でリンジャハルの市長を務めていた。
何気に、DQシリーズにおいては非常に珍しい召喚士という存在である(そもそも、本作で【天地雷鳴士】が実装されるまで本格的な召喚系のシステム自体存在しなかったが)。

クエスト【失われた時を探して】

当クエストで手に入る、【ファラス】なる人物が記した【ぼろぼろの手記】にて言及され、その後幻影もしくは亡霊と対峙する。
 
友人であった【エテーネ王国】の使者(当初はファラスの主と記述されるのみで名前不明だった)と共に、疫病により滅亡の危機に瀕したリンジャハルを救う。
しかし、彼は優秀すぎたその友人への嫉妬心から、禁忌とされた魔人召喚の術に手を出す。そのチカラを以てさらに都市を大きく発展させるが、徐々に自分のチカラだけでは魔人達を抑えられなくなり、海洋都市住人を魔人に喰らわせることで発展を維持しようとする。
呼び出した魔人に心身を乗っ取られたリンジャーラは、その場をファラスとその主に見咎められ、反抗して暴走。自らの手で一夜にしてリンジャハルを滅ぼしてしまい、友人と激闘を繰り広げ敗北、時空の彼方へ封じられた。
 
しかし、なぜか現代の【偽りのレンダーシア】に復活(これが【大魔王マデサゴーラ】の手によるものなのかは不明)。
どうやら【リンジャの塔】の禁呪の祭壇に怨念が残っていたようで、【召喚士の指輪】?をきっかけとして現出、【主人公】をかつての友人と見間違え、魔人の姿となり襲ってくる。
倒された後は主人公に友人の面影を見て、納得した様子で昇天した。何気に【主人公】【パドレ】の密接な関係を表す重大な伏線にもなっている。

クエスト【流星の追憶】

【禁書の守護者】撃破後に読めるリンジャーラの日記帳に、前述の悲劇より前の青春の日々が書かれている。
ファラスの主とリンジャーラ、そして2人の友人の女性からなる3人でお祭りに出かけた際、主と件の女性の婚約を聞いて祝福したというエピソードで、暴走前の聡明なリンジャーラが描かれている。
…なのだが、クエストクリア後に以前魔人リンジャーラと戦った場所を調べると、全く違う文章が綴られた日記帳を発見する。
曰く、その女性にはリンジャーラも以前から恋心を抱いており、祭りの夜に思いを吐露するつもりだったが、彼らの告白によって嫉妬と憎悪が募るようになり、準備していた片想い相手の名を彫った指輪は渡さずに溶かして監獄の錠(恐らく【海岸遺跡のカギ】?)にしてやるとのこと。
しかしあくまでも偽りのレンダーシアの物ゆえマデサゴーラの創作である可能性が高い。召喚士の指輪の文字も現代ではかすれて読み取れず真相は闇の中。

Ver.4.0ストーリー【遥かなる故郷へ】

主人公自らが5000年前にタイムスリップして、滅びの未来の到達を防ぎつつエテーネ王国滅亡の原因を探るという物語が展開され、リンジャーラ本人は登場しないものの、上記の事件(作中では「リンジャハルの大災害」と呼ばれる)が大きく関わってくる。
最初に主人公が5000年前に跳んでから、改めて冒険をスタートさせるまでの間に約半年程の時間が経っているが、丁度この間にリンジャハルの大災害が発生。
新国王になる筈だった【パドレ】が行方不明になったり、エテーネの歌姫として赴いていた【シャンテ】が死亡するなどの被害が判明している。
パドレに代わって就任した【ドミネウス王】の暗躍が始まり、【ヨンゲ所長】以下研究員達が製造した魔法生物が各地に放たれたのも、おそらくこの時期だろう。
また、手記の主だったファラス本人が登場。ファラスの主にしてリンジャーラの友人であるエテーネ王国の使者というのが、当時王子だったパドレであることが判明した。

Ver.4.4ストーリー【うつろなる花のゆりかご】

時空の彼方に封じられたあとの様子が描かれる。
怪物状態になってもなおリンジャーラはパドレに勝つことが出来なかったが、お互い消耗し相討ちに近い形で決着、パドレに看取られ消えていった。
この時のリンジャーラは敗北を認め満足している様子であり、【失われた時を探して】での言動とは矛盾する。
そのため、同クエストに出てくるリンジャーラは本人ではない何かである可能性が高くなった。
しかし、主人公が出会った場所は幻のレンダーシア、しかも死者が復活する偽セレドに近いリンジャの塔である。
死亡した後に幻のレンダーシアで復活したものの魔人召喚の影響で再び暴走したとも考えられる。
 
敵対時も次Ver.での共闘時も圧倒的戦闘力を見せたパドレがリンジャーラ如きに後れを取るとは思えないが、設定上の強さとプレイヤーが体感する強さがかけ離れていることなどRPGではよくあることなのであまり突っ込むのも野暮であろう。
ともあれ、チカラを使い果たし親友をその手に掛けたパドレは、【キュロノス】の甘言に抵抗する余裕すらなく、自らの手でエテーネ王国を滅ぼすきっかけを作ってしまうのであった。

クエスト【波間に消えた記憶】

ドミネウス王からパドレを誹謗した内容の【記憶の結晶】を受け取っていたことが判明。本人は気にしないことに決めたようだが、その後夢でうなされたりと少なからず影響はあった模様。
また、特産のリンジャガニを使った町おこしに取り組んでおり、カニを使った銘菓を試食して卒倒したり、「カニカニ音頭」を作って踊ってみたりとコミカルな一面を持っていたことが判明した。
ちなみに、カニのような踊り、意外な性格や難しい悩みを抱えてるところがどこか【ヒストリカ博士】と似ており、現にズッ友となったヒストリカと主人公も、リンジャーラとパドレの親友のような関係となっている。
なお、リンジャハルの指導者的な立場であったことは以前から分かっていたことだが、彼の正確な肩書きが「リンジャハル市長」、すなわち海洋都市リンジャハルの実質的な支配者であることがこのクエストで判明した。
 
彼の補佐をしていたレグルが真側リンジャハル海岸の海岸遺跡内に書庫を持っていたのに対し、偽り側の同じ場所はリンジャーラの書庫と思われるような書類が置かれている。
以前に偽りのリンジャの塔になぜか復活した件も併せると、彼自身はマデサゴーラが偽りのレンダーシアを創り出すより前からもう1つのよく似た世界に出入りしていた可能性が浮上している。
ただ、その場合はマデサゴーラが偽りの世界を創り出した時期と辻褄が合わないため、謎が謎を呼ぶ状態になっている。リンジャーラが出入りしていた世界が、後に創り出された偽りの世界に吸収される形になったのかもしれないが、詳細は不明。