【パドレ】

Last-modified: 2024-03-29 (金) 02:57:28

概要

【エテーネ王国】の国王【ドミネウス】の弟。
第48代国王、【ルザイオス】の次男。
妻子持ちで、妻の【マローネ】との間に一人の子を授かっているが、その子はなぜか【主人公】と同じ名前である。
また、子供たちを顧みないドミネウスに代わって【メレアーデ】【クオード】姉弟の遊び相手となり、甥のクオードにとっては剣の師でもあった模様。
その他の人間関係としては、【ファラス】は彼の専属の従者であり、【リンジャーラ】は親友であった。
 
存在を初めて言及されたのは、Ver.2.1後期から始まったリンジャハル外伝クエスト【失われた時を探して】で、この時はファラスの手記の中で名前を出さずに「主」と語られるのみであった。
それからしばらくは音沙汰がなかったが、Ver.3.5後期メインストーリーの最後に【黒衣の剣士】名義でまさかの再登場。
その後Ver.4シリーズでは毎回登場し幾度となく敵対、黒衣の剣士の正体がパドレであると発覚してからは彼を救うことが目的の一つになるなど、本シリーズでは最重要クラスのNPCとなっている。
 
名前の由来はスペイン語やイタリア語といったロマンス諸語において「父」を意味する「Padre(パードレ)」からだろう。英語で言えば「Father」に相当する単語。
おそらくDQ5の【パパス】を踏まえた名づけで、「パパ」がそのまんま入っているのと同じ意味合いで「パドレ」なのだろう。
同様にマローネも由来は「母」を意味する「Madre(マードレ)」であるとされ、【マーサ】を踏まえてマ始まりなのだろうと思われる。
イレブンと揶揄されるが、鳥山明へのデザイン発注はこちらが先らしい。

人物

黒衣の剣士として洗脳される前の彼は、天才的な時渡りのチカラを持ち、しかもその才能に驕ることは一切せず謙虚さを欠かさない傑物だったという。
しかし、このような姿のために周りの嫉妬を買いやすい人物でもあり、兄ドミネウスも親友リンジャーラも彼への嫉妬が原因で道を踏み外している。
特にドミネウスに関しては、父である先王から自分を差し置いて優遇されていたことや、才能を持ちながらみだりに時渡りを使わない彼の態度のために余計に苛立たせてしまったようである。
なお、リンジャーラとドミネウスに対しては、いくら周囲から不穏な噂を聞こうが最後まで信じ続けていた模様。お人良し過ぎて、他者の嫉妬や悪意を感じ取る能力に欠如していたともいえる。
そんな姿とは対照的に、黒衣の剣士としての彼は目的のために知人や無関係の民間人を危険に晒したり、凶悪な魔物を開放することも辞さない外道として描かれている。

主人公との関係

パドレ・マローネ夫妻の子と主人公の名前が一致することと、上記のように彼らが父親や母親を連想させるネーミングをしていること、【アバ】が「主人公は我々と同じ時を生きていない」と明言していることなどから、当初よりプレイヤーからは彼らが主人公の本来の両親でないかと疑われていた。
そして、Ver.4.4では遂にゲーム内でもその疑惑が提示され、Ver.4.5において正式にパドレ・マローネ夫妻が実の両親と判明することになった。
 
Ver.4.4のクエスト【約束の再会】では、主人公の両親と名乗るアーヴ・エムリヤ夫妻が登場しており、Ver.4.5で上記の事実が判明するまでは謎が謎を呼ぶ状態となっていた。
アバはタイムスリップしてきた主人公を保護する際に、若い夫婦へ託そうという旨の発言をしているため、彼らは育ての親といったところか。
一方でタイムスリップした赤子が一人だけであることから、【主人公の兄弟姉妹】はパドレ・マローネ夫妻の子ではなくアーヴ・エムリヤ夫妻の実子であり、実の兄弟関係ではないということになる。
主人公が時渡り、兄弟姉妹が錬金術と得意分野がはっきり分かれているのも、それぞれ実の親から才能を受け継いでいるためであろう。
 
ちなみに「赤ちゃんだけタイムスリップ」というネタはDQ7に先例があるが、あちらは出産する以前の身ごもった状態でのタイムスリップという違いがある。詳細は【シャークアイ】にて。
DQ6、DQ11に続き、実の父親と戦うことになるシナリオの3例目。NPCとして主人公と一緒に戦う父親もDQ5のパパス、一戦のみではあるがDQ11のアーウィンに続いて3例目である。
 
Ver.4.0の段階でも察しのいいプレイヤーなら気づける可能性もあり、更にパドレの子供は当然プレイヤーの性別に合わせられるため、異性のPCと組んだりサブで2周したりしていると話が合わなくなって気付いたりもする。

活躍

失われた時を探して

前述の通り、ファラスが手記の中で彼について触れられている(文中では全て「主」と呼ばれ、この時はまだパドレの名は出されていない)。
【海洋都市リンジャハル】が疫病に襲われた際は、リンジャーラとパドレが協力して対処法を探し、見事解決したという。
しかし、後にリンジャーラがパドレへの嫉妬から禁断の召喚術に手を染めて暴走し、自らリンジャハルを滅ぼしてしまう。
そして、リンジャハルへ調査に駆け付けたパドレは、ファラスと共に召喚された魔人達を次々と撃ち倒した後、一人でリンジャーラを時空の狭間に誘い込み、辛うじて一騎打ちに勝利したものの力を使い果たして戻ることができなくなってしまった。
彼自身はこのことに後悔はないようだが、生まれたばかりの自分の子供の成長を観ることができないことを残念に思いながら記憶の結晶の回想を終えている。
なお、この時の回想では【フェンサーマントセット】を着用し、【メラガイアー】【ギガデイン】らしき魔法を使っていた。
ファラス共々Ver.4シリーズで登場する時とかなり異なる外見をしているが、実装に大分時間が経っているためツッコまないであげるべきだろう。逆にメインストーリークリア後にクエストをリプレイした場合は相当首を傾げることとなる。
そしてVer.4.4にて衣服の疑問(?)が解決した。当項目の下記にて記載。

ナドラガンドの決戦(Ver.3.5後期)~栄光の勇者と消されし盟友(Ver.4.1)

このバージョン間での活躍は【黒衣の剣士】を参照のこと。
「パドレ」としての彼はVer.4.0シナリオ【遥かなる故郷へ】にて主に言及される。
同シナリオで飛ぶのは【失われた時を探して】でも語られた事件(エテーネ国民からはリンジャハルの大災害と呼ばれている)の後の時代のため、パドレは行方不明になっており、闇堕ち前の彼に会うことはできなかった。

赤き大地の双王子(Ver.4.2)

メレアーデの口から、黒衣の剣士の正体がパドレであることが明かされた(予想していたプレイヤーも多いとは思われるが)。
主人公と彼の子供との関係についてはまだ不明だが、その名を聞いた時には頭痛に苦しむという、創作で記憶喪失を起こした者によくある反応を見せた。
何者かに記憶を操作され、操られている可能性もあるだろう。

砂上の魔神帝国(Ver.4.3)

正体がバレたため、本バージョンからは「黒衣の剣士パドレ」と肩書き付きの名前表記になる。後述する戦闘時の名義も同じ。
今度は【ドワチャッカ大陸】に登場し、流砂の遺跡にて【ウルベア大魔神】の復活を目論む。そのために過去の【ウルベア地下帝国】にて復活に必要な【地脈の結晶】を回収。現代に戻り、結晶に【憑依獣ザルボーグ】を取り付かせることで大魔神を操り防砂ダムへ侵攻する。
大魔神が倒されると、調査を試みるドルワーム兵士軍を攻撃し繭に大魔神を吸収させ、さらに「時の異分子」こと主人公との因縁を断ち切るべく襲い掛かり、Ver.4.3のラスボス戦となる。なお前回の頭痛の件には一切触れないため、記憶を抹消された可能性がある。
 
疲弊したまま対峙するのは危険すぎると判断したキュルルに促される形で一度防砂ダムから撤退するため、大魔神から連戦にはならない。
このあたりの流れはやや強引だが、パドレはやたら強くそのまま連戦しても勝ち目は薄いし、敗北しても大魔神からやり直しにならないということでもあるので、有り難く準備させてもらおう。
ただしその分HP・MPの自動回復も行われず、すぐ近くにいる兵士カアチスに話しかけてはいを選ぶと速攻でパドレ戦に移行するため、回復する前に話しかけないよう注意。
なお、防砂ダムはルーラストーン登録せずとも、エテーネルキューブで古代ウルベアへ行ってから現代に戻ることで簡単に移動できるので、準備して帰ってくる際は覚えておくとよい。
 
撃破すると【キュロノス】が登場。パドレを「欠陥品」と呼びつつも、「眷属」「傀儡」として使役していることが明かされ撤退。ぶちのめしてなお逃げていく敵も珍しい。
このことからパドレは洗脳されている可能性が高いとされ、【賢者ルシェンダ】は洗脳解除する手段を探し始める。

うつろなる花のゆりかご(Ver.4.4)

【パルミオ2世】撃破後に登場。無限動力炉のデータを取った後、またしてもその場に居合わせた主人公に襲い掛かり、時渡りのチカラを放って時の狭間に幽閉しようとしてくる。
主人公は咄嗟に割り込んだ【キュルル】がパドレの攻撃を相殺したことで事なきを得たが、両者の間にいた【プクラス】が巻き込まれて(主人公から見て)6000年前の過去へ飛ばされてしまった。
 
その後【増殖獣バイロゴーグ】の撃破後、キュロノスと共に登場。
キュロノスと連携して主人公達に襲い掛かり、激しい攻防の中で再びファラスの腹を突いて致命傷を与えるも、その隙に【胡蝶の秘術】を発動される。
そして、パドレの精神世界の中で主人公とファラスは時見の箱を撃退し、ようやく彼は洗脳から解き放たれる。
だが、その直後にファラスは力尽きて命を落とし、彼は兄に加えて忠臣をも自らの手で殺すこととなってしまった。
しかし、キュロノスは自責の念に駆られる彼にファラスを弔う暇も与えてはくれず、新たな傀儡として洗脳したマローネの姿を見せつけ挑発する。
これに怒り狂ったパドレは、主人公に一言礼を言うと【賢者ホーロー】の制止も無視して時渡りを行い去っていった(キュロノスを追って時獄の迷宮へ向かったものと思われる)。
なお、このシナリオのパドレは終始に渡り酷く疲弊している様子が描かれているが、前回敗北した際のダメージが残っているからなのかは定かではない。
 
このシナリオでは【勇者姫アンルシア】覚醒時と同じように、幾つかの回想シーンを見られる。

  • 一つ目は【新エテーネの村】滞在中にファラスが話した思い出。
    ファラスの家系は代々エテーネ王族に仕えることを義務付けられていたが、そのありように疑問を感じたパドレは従者の義務を撤廃した。
    その上でファラスにも好きなように生きればいいと伝えるが、ファラスは自分の意志でパドレの従者であり続けることを決めたという。
  • 二つ目は記憶の世界で描かれた、リンジャハルへ出発する前のシーン(半年以上前、上記クエスト1~2話の時系列)。
    兄ドミネウスならしっかり先王代理を務めてくれるから国内の事は任せられると信じ、弟である自分が隣国の救援に向かうべきだと語っている。
  • 三つ目はマローネと互いの【時の指針書】を交換し、妻と子にお土産を持って帰ってくると約束してファラスと共に出発するシーン(リンジャハルの大災害直前)。
  • 最後は「失われた時を探して」で語られた後のシーン。
    リンジャーラとの戦いで力を使い果たしていた彼の目の前に突如時見の箱が出現し、ドミネウスが【異形獣】を用いてマローネと子を殺害する未来を見せつける(Ver.4.0では主人公とファラスの介入によってマローネの昏睡だけで済んだが、介入前の世界線では本当にこうなっていた可能性がある)。
    冷静さを欠いた彼はこれを信じて兄への怒りに燃え、そこに付け込まれて時見の箱に洗脳されてしまった。
    以後の行動は【黒衣の剣士】の項目、及び上記の通り。

 
当時の彼の一人称は「俺」。洗脳が解けた後もこの一人称を使っているので、これが本来のものだと考えるのが自然だろう。また、衣装は現在着ている鎧を白基調にしたものになっている。
概要にもあるように、最後までドミネウスやリンジャーラを信じ続けていたようで、傑物を思わせる本来の彼が垣間見られる。
余談だが記憶のパドレア邸では、ヘルゲゴーグに破壊される前の道の先に行くことができ、そこに飾ってある写真にはリンジャーラとパドレとマローネ(らしき人物)も「失われた時を探して」に着ていた服を着ている。パドレは違和感しかないが時間経過して、着替えただけだったようだ。

遥かなる未来への旅路(Ver.4.5前期)

あれだけ意気込んで出ていった割に、やはり時獄の迷宮に入るには時渡りの力を消耗しすぎていたために弾かれて勇者の橋で保護された(以前この場所でアンルシア達と対峙したがルシェンダが事情を知っているので特に警戒はされなかった)。
回復を待っていたが、主人公が持ってきた【ハツラツ豆】で時渡りの力を回復させるとメレアーデの協力の申し出も断って再び時獄の迷宮へ突入していった。
 
その後、主人公とメレアーデも時獄の迷宮に突入し、迷宮内で合流。
途中、エテーネの村に自分の子が時渡りしてくる過去を目撃し、キュルルがその子が主人公と同一個体であると断言。
ここに来てようやく、パドレ=主人公の父親であることが確定した。実質的にここが親子の初対面となったが、このときのパドレの反応は中々微笑ましいものがある。
感動の対面もそこそこに更に迷宮の奥へと進み、キュロノスに操られるマローネを発見。
自分に使われた胡蝶の護符により、主人公が【黄金のバディンド】を相手にしている間にマローネを救う事に成功(パドレと同じなら時見の箱をソロで撃破した事になる)。
メレアーデにマローネを託し、自身は主人公と共にキュロノスを倒すべく同行する。
久遠の迷宮で主人公と共にありえたかもしれない過去の人物の影たちを蹴散らしつつ、最奥まで進み、ついに究極の肉体を得たキュロノス、【時獄獣キュロノス】と対峙。
これを倒すことに成功するも、キュロノスは時間を巻き戻し、更なる進化を遂げた上、自分たちは時の牢獄に閉じ込められてしまう。
 
ここを抜け出す方法をキュルルから教えられるも、それはどちらか一人が時渡りの力を放出し続け、牢獄に穴を開けるという方法であった。
主人公にも方法を教えようとするキュルルを制止し、主人公に初めて「父さん」と呼ばれると覚悟を決め、時の牢獄に穴を開け、主人公に全てを託して自身は時の牢獄に残る道を選んだ。その後キュロノスにトドメを刺す場面では、主人公の剣にパドレの想いが乗り移っている描写がある。
これで会えなくなってしまうがファラスやクオードと違い明確に死んだというわけではないので、この後何らかの手段で脱出して再会できる可能性はある。その理由の一つに、時の牢獄内では時間の流れが早く、数分留まっただけでも数か月は経ってしまう。
ちなみに過去作で会えなくなった父親が戻ってくる前例としてリメイク版DQ3の【オルテガ】がいる。
2021年12月発売の「アストルティア秘聞録」のシナリオスタッフのコメントによればやはり生存しているようで、開発側もパドレ救出のシナリオを考えているようである。
 
本シナリオの最後で時渡りの関係者がことごとく退場or能力喪失していることからして(メタ的に考えれば、Ver.5以降のシリーズで新たなテーマでメインシナリオを展開するにあたって時渡りによる問題解決を封じておくためだろう)、仮に再会したとしても時渡りの能力は失っていると思われる。

【届けたい想い】(Ver.4.5後期)

主人公と別れた後、【記憶の緑結晶】にマローネに対するメッセージを残す。その結晶はエミリエに拾われた後、最終的にマローネに渡ることとなった。

Ver.5

一切登場せず。
過去のキャラクターが登場する【絶対滅神ジャゴヌバ】を打ち倒すために祈りを捧げるシーンにも、また【ミナデイン】の使用シーンにもメレアーデやマローネは登場すれど、ストーリーと密接にかかわったはずの彼の姿はどこにも見当たらない。
この時点ではまだ時の牢獄からは脱出できておらず、これらの事態に干渉できる状態には無いのだろう。

悠久のレクタリス(Ver.6.4)

ジア・クトの脅威にさらされ、それに対抗しうる【神剣レクタリス】の手掛かりを求め、神話の時代のフォーリオンへと時渡りを思い付く主人公とユーライザ。しかしメレアーデ曰く主人公のチカラだけでは悠久の昔にはとても時渡り出来ず、その為にまずは補助として強い時渡りのチカラを持つ人物…即ち、パドレを救出する事になる。
パドレが閉じ込められてからずいぶん時間が経ってしまっているが、上記にあるように時の牢獄内は時間の流れが異なるため、本人にとっては数時間程度らしい(このことはメレアーデが改めて説明してくれる)。
 
本ストーリーの前半は彼の救出がほぼほぼメインとなっており、その為にエテーネ王国の錬金術師達の力を借りながら奔走する事になる。この過程でも、やはりパドレが多くの人に敬意を表される傑物であることがわかる。
 
そしてそれらは実を結び、パドレは時の牢獄から帰還する。
遥かなる時の旅路の果てに、遂にパドレア邸に一家が揃ったのだ。
 
息付く間もなく、本題の神話への時渡りとなる。
しかし流石のパドレである。「無論だ、断る理由など無い」と快く頼みを受け入れてくれる(集中線のエフェクト付きで)。
追手の【ジア・サフィル】相手にも、相変わらずの強さで戦ってくれる。しかし流石に分が悪く、サフィルの放つ氷弾を紫電一閃で払うも幾つか直撃してしまい、氷弾とつるぎの魔弾の相殺での煙に乗じての不意打ちにも気付かれ、かなりの傷を負ってしまった。
それでもつるぎの魔弾を一本サフィルの脚に当てて見せ、主人公を過去へ送り出す為にチカラを振り絞り、それが【キュルル】を呼び覚まし、主人公を神話の時代のフォーリオンへと送る事に成功した。
 
その後はパドレア邸に戻り、傷の手当を受けて療養している。
勿論話し掛ける事も出来るので、きちんと会いに行ってあげよう。
 
なお、ナンバリングシリーズにおいて主人公の家族が生きて揃うのはDQ7以来となる。

未来への扉とまどろみの少女(Ver.7.0)

マローネとともにメレアーデ主催の式典に参加するが、そのさなかにマローネが【創失】の呪いにより消えてしまう。
「お前の母親はマローネという名ではないし、お前を産んですぐ死んでしまった……はず」とマローネのことは記憶にも残っていない。
 
Ver.7.0ストーリー終了後に訪ねるとメレアーデから事情を聞かされたようで、理解できていないし信じがたいと困惑しつつも、主人公が真実を述べていることだけはわかると状況を受け入れた様子を見せる。
メレアーデが不在の間は、パドレがエテーネ王国を取り仕切っているようだ。

攻略

「黒衣の剣士パドレ」(Ver.4.3)

防砂ダム・展望台での戦闘となる。ウルベア大魔神戦と同じフィールドではあるが、【大砲】はターゲットが小さいためか使用不可。それだけでなく大砲に続く坂道も(特に障害物もないのに)入れなくなっている。地形ハメ防止のためであろう。
ファラスの回想では彼と対比するかのように高度な魔法を使っていたが、ここでは肩書き通りに呪文は使わず物理攻撃主体で攻めてくる。
【はやぶさの剣】装備時のプレイヤーや【トーマ王子】と同じように、通常攻撃が2段攻撃になっている(2撃目のダメージは初撃の75%)。
また、HPが50%と25%以下になると技が大きく強化される特徴を持つ。
最早強敵の恒例として【スタン】はなかなか入らない。
 
全体的に高威力広範囲の攻撃が多いものの、位置取りを工夫することで被害を最小限に抑えられる。
【なぎはらい】【紫電一閃】【闇の呪縛】はターゲットから離れることで巻き込まれずに済む。
【つるぎの魔弾】は範囲内の味方にダメージが分散するため、固まることで逆に死ににくくなる。
【トライバースト】はキャラの位置を狙うため、発動前から移動し続けていれば簡単に範囲外に逃げられる。
しかし、【サポート仲間】は、設置が完了するまで避けようとしない傾向があるため、それなりの頻度で被弾してしまう。
 
HPが50%以下になると、【時獄の開門】を使用。剣が黒いオーラをまとい攻撃が激化する。
特になぎはらいのふっとび(転)、闇の呪縛の【呪い】、紫電一閃の【マヒ】、3~5箇所に増えるトライバーストなどが行動を阻害するため事故が起きやすい。
そのため、如何に巻き込まれないかが重要になる。
敵の行動を1回ずつ確認し、後出しで行動するという【死神スライダーク】戦に倣った戦法が役に立つだろう。
なおこれ以降は闇の呪縛にMPダメージが追加されるが、ダメージ+効果という攻撃の性質に変わるためかMPダメージを無効化できる場合は完全無効化が可能になる。MP吸収ガードを付けておくと厄介な攻撃が一つ完封できるので楽になる。MPダメージは低めなので、打たれ名人+竜のうろこなどでも十分。
 
HP25%以下になると【真・時獄の開門】を使用。
全身に【闇のころも】のようなオーラをまとい攻撃が更に激化する上、強力な被ダメージカット効果を得てこちらの攻撃が殆ど通用しなくなる。
しかし「パドレは苦しそうに顔を歪めている」と表示され、一定時間毎に1000のスリップダメージがパドレに入る。
そして、HPが5000を切ると「パドレのからだが限界を迎えたようだ」と表示されてダウンし、まともなダメージを与えられるようになる。
要するに、自分の命を削って超スペックを発揮している状態なので、終盤は相手が息切れするまで耐えることが勝利条件となる。何気にこのような戦いは本作では初。
それまでこちらから攻撃する必要は皆無、むしろ隙を作って危ないため、とにかく全員で的確な回避と迅速な蘇生に専念しよう。
つるぎの魔弾のダメージも分散させても致命傷にあたるため、前半と逆に一人を犠牲にするのも手。
なお、ダウン後に倒さず放置すると一定時間後に再び動き出す。意図的に倒さないようにしなければまず見ることもないが、万が一動き出しても時獄の開門は解除されているので対処には困らない。
 
ただでさえ死者が多発するので、複数人がふっとびや闇の呪縛に巻き込まれていては手が足りなくなる。
また、盾ガード可能な攻撃が多いため、両手武器を持ったメンバーもこの間は盾に持ち替えておくとよい。
 
行動阻害が多く、特にHP25%以下では持久戦を強いられるので回復役は複数人推奨。
妨害の効かないカカロンを呼べる【天地雷鳴士】がいると難易度が大きく下がる。
即死級の技を耐えるため、【僧侶】【聖女の守り】【賢者】【いやしの雨】も効果が大きい。
【攻撃力低下】などもそこそこ入るので【真・やいばくだき】なども有効。
守備力が800前後とかなり高い為、賢者では【デュアルブレイカー】はほとんどミスになってしまうが、耐性低下の耐性自体は低いので、宝珠込みなら【魔導の書】でも2~3発撃てば入る。
入れておけば攻撃力低下がかなり入るようになるので、自分が賢者なら常に入れておきたい。
ただし、時獄の開門、真・時獄の開門には悪性状態変化を解除する効果もあるため、使用後のタイミングでかけ直す必要がある。
耐性は呪いとマヒがあると楽。中盤以降の闇の呪縛対策にMP吸収ガードもあるとよい。闇属性の攻撃も多いので闇耐性を上げておくともう少し楽になる。
 
昨今のボスとしては弱体化が進むコインボスなんかよりも明らかに強い。前哨戦となるウルベア大魔神が可愛く見えてくる位だ。
サポート攻略を挑む際も攻撃職よりも回復職(天地雷鳴士を含む)を多めにし、万全の体制を整えておかないとHP50%を切った後のラッシュであっという間に全滅する。
行動や特技が早いので序盤でも移動速度に圧倒されていると一気に全壊する。
ハイエンドコンテンツのボスのように制限時間があるわけではないので、火力1に回復役3という思い切った構成でも長期戦になるものの勝てる見込みはある。
 
実装から1か月余り、多くのプレイヤーから、このボス一人のために【難易度選択】が強く待ち望まれていた。
なお、【時見の箱】【ファラス】がやたら強いおかげもあるがここまで難しくはない。
【時元神キュロノス】もかなり強いボスではあるが、こちらも【キュルル】がいるおかげで難易度は少し下がる。
さすがに全盛期の【氷魔フィルグレア】のような理不尽さはないが、Ver.4シリーズ最高難易度のボスは彼と言えるだろう。やはり父は強し。

使用呪文・特技

能力

Ver.4.5前期

久遠の迷宮から時獄獣キュロノスまで【NPC戦闘員】として参戦。職業表記は「剣士」。
久遠の迷宮内部では移動中も同行してくれる。その為アンルシア同様にステータスを見ることが可能だが、装備欄は全て??????となっている。
 

LvHPMP攻撃力守備力攻魔回魔素早さ器用さおしゃれさ重さ
11012508606501080367360440450100400

 
Lvは従者と同じく110だが、HP、MPだけ見ても1250860と規格外にもほどがあるステータスを誇る。
歴代NPCと比べても【勇者アルヴァン】【勇者の猛り】を使ってようやくHPが並ぶぐらいで、竜化した【トビアス】やVer.5より登場した魔王より上、Ver.5.4でようやくこれを上回る人物が出てきたと言えばどれだけぶっ飛んでいるかが良くわかる。勇者や竜族の立場があったものではない。
HP以外の個々のステータスだけなら特化させれば同レベルの主人公なら上回ることもできるが、総合的に見た場合はどうやっても辿り着けないステータスをしているという点でもDQ5の主人公の父パパスを連想させてくれる。また彼の同行中は戦闘後にHPMPが全回復する。特にパドレが回復してくれているという描写はないが、これもパパス同行中の再現か。
 
戦闘では流石にキュロノス由来の時獄の開門系は使わないが、2回攻撃の通常攻撃や【つるぎの魔弾】【紫電一閃】を使用し、更に【ザオリク】まで使える。が、やはりと言うかここでも残念ながら攻撃呪文は使わない。
ザオリク詠唱時は通常のメッセージの代わりに「○○○○!今助ける!」とセリフを出す。
流石にファラスのような全部あいつ1人でいいんじゃないかなレベルの火力は持っておらず、Ver.5以降に登場したNPC戦闘員には劣る部分も出てきているが耐久面に関しては未だに最強クラスで、総合能力では全く引けを取らない。
Ver.4においては間違いなく最強のNPCで、Ver.5においても十分にパドレは最強争いに名を連ねられるだろう。流石父は強し。

Ver.6.4

【ジア・サフィル】戦でNPC戦闘員として参戦。
時の牢獄の中ではほとんど時間が経ってなかった関係かレベルやHP、MPこそ変わらないが、攻撃力が1000程度まで上がっており、紫電一閃やつるぎの魔弾の威力も大幅に上昇している。
ザオリク使用時のセリフはボイス付きで「いま 助けるぞ!」に変わっている。
また、ジア・サフィルがボイス付きの【ジア・バレット】を使用した際には【パドレの守り】?を使用してパーティ全体のダメージを無効化してくれる。
 
通常攻撃が多いものの高めの確率で【会心の一撃】を繰り出してくれるので、火力はそこそこ高い。通常攻撃で会心の一撃の頻度が高いのもパパスの再現だろう。
耐久面に関してはVer.6.4時点でも相変わらず最強クラスであり、そこにある程度の火力も加わってくれたので、総合能力は相変わらず凄まじいものがある。しかしジア・サフィルの火力も相応に高いので、油断するとパドレの耐久力でもあっという間に戦闘不能に陥るので回復は怠らないように。

イベント・その他

【第7回アストルティア・ナイト総選挙!】

予選を突破し本選返り咲きを果たした。前々回は「黒衣の剣士」名義での出場だったため、パドレ名義としての出場は今回が初となる。
Ver.4終了後となる今回は主人公の父親であることが判明していることもあり、主人公にいいところを見せようと張り切っている(Ver.4まで進めておらず面識のないキャラにも同じ接し方なので少々不自然ではあるが、メレアーデの前例から時系列順に行くと一方的に見かけた顔になっているからか)。
どうやって時の牢獄から脱出できたんだというツッコミはしてはいけない。従者などは生き返っているわけだし、あくまでお祭りイベントでの特例だと割り切るべきだろう。
彼に投票してから話しかけると、バターをたっぷり使った手作りのカップケーキを振る舞ってくれる。
 
中間発表では4位に位置し、最終結果でもそのまま4位となり、次回のシード枠での参加とボイスの実装が決定した。敵状態であった黒衣の剣士名義では最下位だったのでかなり健闘したといえる。

【第8回アストルティア・ナイト総選挙!】

シード枠での出場。今回より【キャラクターボイス】が付いた。演者は松本保典。
投票をした際にはクッキーを振舞ってくれる。
 
中間発表の時点では5位以下で、最終結果は7位に沈み、従者にも敗れる結果となってしまった。

【第11回アストルティア・ナイト総選挙!】

Ver.6.4ストーリー【悠久のレクタリス】での活躍が追い風になったか、予選を勝ち抜いて久々の出場。ファラスも本選に出場しており、3年ぶりの主従対決も実現した。
投票時にもらえるのは、日頃の感謝の気持ちも込めての品ということで、竪琴の形をしたクッキー。どこかなつかしい味に、ほっと心が落ち着いていく。
投票しなかった場合、「これが 反抗期というものか……。子は親の知らぬうちに 成長するものだな」とショックを受けている様子がうかがえる。
 
中間発表で上位3名に入っていることが明かされ、最終順位は優勝したギルガラン王子に僅かに及ばず2位。
前年優勝した時のプクラスの票数を上回る支持を得たものの、ギルガランの勢いに呑まれる形となった。
2位に入ったことにより翌年のシードを獲得。主人公と同じ時を過ごせたことを喜び、来年はマローネと3人で過ごしたいと話す。

【モンスターバトルロード】

Ver.5.4より彼のスペシャルバッジが登場。装備すると必殺技【時獄の開門】を使用できる他、攻撃時たまに攻撃力アップし、復活時100%でバイキルトがかかる。また最大HPと攻撃力が60ずつ上がる。
金銀銅はなく、【ラウル】虹と【守護者ラズバーン】虹、【あやしいかげ】金3個との交換で光バッジを入手可能。
 
必殺技は【マイユ】互換。攻撃力が下がった代わりにHPも上がるようになった。攻撃力アップが2段入れば【勇者アルヴァン】【ギルガラン王子】に並ぶ。
復活時バイキは彼の不屈の戦いを体現したような能力。協力チャレンジバトルは【ゾンビ戦法】ゲームになることが多く、その場合即座に攻撃に入れるようになる点では有利。

おしゃれ装備

2019年6月26日より【ドラゴンクエストX 冒険者のおでかけ超便利ツール】【ふくびき】の景品として1等に【黒衣の剣士の剣】が、2等に【黒衣の剣士のよろいセット】が登場している。

【邪神の宮殿】

10周年イベント「天獄フィーバー」にて、【黒衣の君主】名義で、【双剣の従者】と共に「王国無双の主従」で登場。
詳しくは個別ページに譲るが、とうとう彼が【ギガデイン】を使う所を見られるようになった。【海冥主メイヴ】程では無いが、そのまま受けると即死する威力な辺り流石父は強しである。流石に時獄の開門系は弱体化されているが。