【パノン】

Last-modified: 2023-02-25 (土) 23:03:43

概要

【ピィピのお宿】にいるNPCは「パヤノドン」という名前になっているが、本項ではムービー中の名前表記を優先し、「パノン」として扱うこととする。
 
【プクリポ】の名優。
【主人公(プクリポ)】のあこがれの存在であり、パノン師匠と呼ばれている。
その全盛期には、レンダーシアで行われた「ワールド演芸グランプリ」に出演し、準優勝という記録を残した。
しかしストーリーやクエストでは長いこと登場せず、プクリポ族でゲームを始めたプレイヤーだけが、その名前とわずかな設定を耳にすることができるだけの存在に過ぎなかった。
 
【ラグアス王子】によると【プーポッパン王】をも大笑いさせたようである。

【うつろなる花のゆりかご】(Ver.4.4)

ついにプレイヤーの前に姿を現した。【エラい人のヒゲ】を生やした金髪のプクリポ男性。
「宿無しのパノン」の通り名を持ち、伝説の芸人として持てはやされ、【賢者ホーロー】からもひいきにされている。
その舞台衣装は、当バージョン時点で既に【冒険者のおでかけ超便利ツール】でしか手に入らなくなっていた【ジェスタースーツ上】に、当時の準最高レベル防具だった【クルーガースーツ下】【クルーガーブーツ】の組み合わせ。伝説の芸人の名に恥じない豪華な衣装といえる。
思うところあって今までの名声を捨て、新人の芸人「パヤノドン」として一からやり直すべくゲリラライブを繰り返していたが、主人公の要請を受け、【ナブナブ大サーカス団】の協力で一度限りの特別公演に臨むことになる。
 
その芸の実力は伝説の名に足るもので、客席の大人たちはもちろん、映像を見た【アルウェーンの町】のプクリポ達の心もしっかりとつかみ、感情を取り戻させる直接のきっかけとなった。
もっとも、現代オルフェアの子供たちにはいまいちウケが悪かったようである。これがジェネレーションギャップというものか…。
 
そして特別公演が芸人パノンの最後のステージとして最高の芸ができたと称し、以後は新人芸人として以前の自分を超えられるよう精進していくという抱負を語ってくれる。
 
ちなみに「パヤノドン」の芸名は、「宿無しのパノン」に逆に「ヤ」と「ド」を加えたもの(宿無しのパノン→「ヤ」「ド」無しのパノン)。
パヤノドンとしての活動中はパノンとは対照的に、レベル21以下の装備を組み合わせた衣装で頑張っている。
 
また、プクリポの主人公が4.4のストーリーをクリアした後にパヤノドンに話しかけると、他種族では聞くことが出来ない追加のセリフを聞くことが出来る。*1

【遥かなる未来への旅路】(Ver.4.5前期)

本人は姿どころか名前さえ登場しないが、未来が改変されたアルウェーンの町において、彼の芸が受け継がれているらしいことが判明する。
1000年以上の歳月が経過していることを考えると、もはや伝説の名すら超えた偉業であると呼んでも差し支えあるまい。

余談

過去作品でも同名の芸人が幾度かにわたって登場していた*2が、直接的にはDQ4の【パノン】が元ネタだろう。
「舞台公演で観客を笑わせる場面がある」「ストーリー本編に関わり、主人公に直接協力してくれる」「持ちネタが『おはなし』である」など共通点が多い。カールした金髪に口髭というスタイルも、ファミコン版以外のDQ4のパノンを踏襲している。
 
特別公演に臨むにあたり【ピナヘトのおふだ】?を要求するところから、ゲン担ぎを大事にする信心深い様子が見て取れる。
これは昭和中期頃までよく見られた伝統的な芸人の気質そのもの。かつて芸事が神に奉納する神事であったことに由来する。
ちなみに上記のパノンの項目でも記されている、知られざる伝説で語られたDQ4の世界の初代パノンも元は神官であったため彼の信心深いという要素を受け継いでるのかもしれない。



*1 これはあくまでも最初に選んだ種族がプクリポだったプレイヤーのみが聞くことが出来るものであり、仮装メイクでプクリポになった他種族ではだめである。
*2 プクリポは今作固有の種族であるため、他作品ではすべて人間の姿で登場している。