【魅了】

Last-modified: 2023-06-04 (日) 21:01:27

概要

悪性状態変化の一つ。敵側に寝返り味方に対して通常攻撃を繰り返すようになると同時に、味方側からの攻撃を受ける対象となる。
【混乱】を更に強力にしたような効果であり、混乱とは互いに上書きしあう関係にある。ナンバリングでは今作初登場。
魅了という設定の手前、魅了してきた側が倒れると強制解除される。
 
主な使用者は【デスマエストロ】系。【妖魔ジュリアンテ】等の見目麗しい女性型の敵も使ってくることが多い。
【怪獣プスゴン】【スイーツトロル】のような「何でこいつが?」みたいな連中が使用することもある。
プレイヤー側も【てなづける】【デビルンチャーム】で敵を状態異常にできる。
てなづける以外によって発生する魅了の効果は総じて短めになっている。重ね掛けができない特徴がある。
 
混乱と大きく違うのは状態異常発生時の行動にある。混乱が「おびえて何もしない」「敵・味方・自分自身含めターゲットはランダムで通常攻撃」のいずれかなのに対し、魅了の場合はそれらの行動を一切取らず、確実に味方を攻撃するため、混乱以上に危険な状態異常といえる。
また、プレイヤーサイドが魅了された場合は通常攻撃しかしないが、敵サイドが魅了された場合は呪文・特技も使用し、敵対陣営(プレイヤーから見た味方陣営)に【ベホイミ】【MPパサー】などの支援行動を行うこともある。
 
狩りのお供として頼れるバトルマスターやツメ持ち武闘家&盗賊と言った複数回攻撃を持ったキャラが魅了されると一転、会心で死者を続出させる非常に危険な存在に早変わりする。
【サポート仲間】のAIは、状態異常の回復よりもHP回復や死者の蘇生を優先するようになっているため、魅了されたキャラが殴った味方を一生懸命回復し続けるループが容易に出来上がってしまい、サポート仲間のパーティはこれ一つだけであっさり壊滅してしまう危険を孕んでいる。
特に【ゴリラ姫】が魅了されると非常に危険。
さらに、ツボ錬金やランプ錬金にも、混乱ガードはあっても魅了ガードは存在しない。混乱ガードが魅了ガードを兼ねているなんてことも無いので、装備品に魅了耐性を付ける手段は存在しないのが現状である。
耐性は【ぐるぐるメガネ】【ダークアイ】や一部装備品のセット効果頼りになり、100%の耐性を持つことは顔アクセ単体では不可能(合成しても最大で80%)である点も厄介。
現在は【輝石のベルト】(最大14%)や宝珠の「鉄壁の魅了ガード」(最大12%)も併用すれば装備のセット効果なしで100%を達成できるようになっているが、それでも他の状態異常と比べて100%へのハードルがやや高めなのは変わりがない。
 
魅了状態になった味方は敵と同じ扱いになるため攻撃対象になり、範囲攻撃を使うと巻き込んでしまう。
攻撃を加えると魅了が解除されることもあるが確実ではなく、特に【二刀流】や複数回攻撃武器を装備している場合は解除以前に戦闘不能にしてしまう可能性も高いので控えた方が良い。
解除するには【ツッコミ】【エンドオブシーン】【プラズマリムーバー】【シャインステッキ】といった手段があり、【キラキラポーン】でも予防が可能。
このうち全ての職業で使えるのはツッコミだが、魅了に対するツッコミの成功率は75%+【きようさ】補正となっており、何度ツッコんでも治らずに被害が増えていくこともしばしば。
それ以外の技であれば成功率は100%なので、それらの使い手がいるならそちらに任せてしまおう。
 
なお、複数回攻撃でパーティアタックをした場合は、魅了が解けた以降の攻撃は必ず無効になる。
上記の通り魅了してきた相手を倒してしまえば解ける。HPが残り僅かですぐに倒せそうならば被害が広がる前に一気に倒してしまうのも一つの手。
また、その場に立ち止まり移動ができなくなる技*1をしているときに魅了状態になると、構えがとけるまで行動をしなくなる。
 
もちろん【イオ系】をはじめとした範囲攻撃の対象にもなるので、意図せず巻き込んでしまう事もある。
覚醒魔が【イオナズン】【マヒャデドス】なんぞぶっぱなすと余裕で死なせるので、魅了されそうな場合も使用を控えたほうがいいだろう。
もっとも【ガンガンいこうぜ】と指示したサポート仲間は全くのお構いなしな事が多いのだが……。
魅了されている味方が瀕死状態であれば、敢えて死なせて生き返らせるという手もある。
 
魅了されていると【一喝】でも巻き込まれたりする。
ただ、この場合同士討ちが止まるため意外と重要である。
 
ちなみに、

 
 ←人 敵 魅了人←
 

といった配置で敵を挟むと、魅了された人からの攻撃を届かなくさせる事も一応可能。
ただし、この方法はサポート仲間の場合、敵を普通に避けてしまうため、【肉】限定の方法である。
また、挟む敵の大きさによって難易度が変わる。
 
とまぁ敵に使われるとたまったものではない状態である一方、味方が使うと敵味方の範囲攻撃であっけなく解除されたり、Ver.1.3より敵側が魅了されたモンスターを敵と見なすようになったため、魅了されたモンスターを攻撃して高確率で、しかもほとんどの敵は会心(痛恨)を出さずにすぐ解除したり、そもそも強敵相手だと耐性持ちが多かったりとどうにも使いづらい感がある。
とはいえ気をつけて使えば圧倒的優位に戦える事は間違いない。
また、てなづける等の魅了手段を用いた【ガルゴル】なるレベル上げが編み出された。
 
レベル上げなどで弱いモンスターを大量に狩る際は、魅了できる効果を持っているサポート仲間は雇わない方がいい。
理由と雇った結果の大部分は【眠り】と被るので省略するが、簡単にまとめると魅了が解けるまでサポート仲間がその敵を攻撃しなくなり、大幅なタイムロスになるからである。
あえてサポート仲間の行動を弁護するとすれば、魅了された敵はプレイヤー側に有利な行動ばかりするようになるから、という理由になるが、それでも魅了された敵だけになった状況になるとあまりの頭の悪さに何も言えない。
最悪敵とサポート仲間がお見合いをするという何とも言い難い状況になることもある。
 
自分で自分を攻撃することはないため、眠り同様プレイヤーが正気に戻させるか自然に解除されるのを待つしかないのもネック。

Ver.1.1~

魅了されているキャラクターに対する【おうえん】のテンションアップ効果が発生しないようになった。

Ver.1.5

ぐるぐるメガネの合成で80%ガードにすると、【マスカレイドスーツセット】(20%ガード)とのセットで魅了ガード100%にすることができるようになった。
その後登場した【メカニックスーツセット】【黄竜の道着セット】でも同様。

Ver.2.3後期~

正確な時期は不明だが、この辺りからしばらくの間、アンルシアを含めたサポート仲間が魅了されても何も行動をしなくなるだけで、サポート仲間に限っては実質マヒや眠りとほとんど変わらない状態変化となっていた。
Ver.2.4後期で不具合として修正された。

Ver.3.0

「鉄壁の魅了ガード」宝珠(Lv5で10%ガード)実装により、魅了10%ガードの【輝石のベルト】、80%のぐるぐるメガネを揃えれば、どんな職業、装備セットでも魅了ガード100%が可能となった。
ただし、上記を揃えるのは運頼みの要素が強い上、【剛勇のベルト】【戦神のベルト】等、他の有用な腰アクセと併用できないという欠点がある。

対象技一覧

魅了を発生させる技を以下にまとめておく。これらを使う相手と戦う事になった場合はとにかく気を付けよう。

プレイヤーサイド

【てなづける】
【デビルンチャーム】(対悪魔系限定)
【ピンクタイフーン】
【女帝のタロット】
その他、攻撃時○%で魅了の効果を武器・ウデ装備につけた通常攻撃や、みとれの追加効果で超低確率で発生する事がある。
 
【ラブリーフェイス】
【にくきゅうパンチ】
【ヒップアタック】
【ショータイム】
 
【シャイニーメロウ】

モンスターサイド

【あやつる】
【印象派のヒトミ】
【至高のぱふぱふ】
【セクシービーム】
【テンプテーション】
【投げキッス】
【夏色ファンデ】
【ナメまわし】
【魔女のまなざし】
【マッスルポーズ・美】
【魅了の舞い】
【魅惑のおどり】
【みわくのひかり】
【魅惑のまなざし】
【指パッチン】
【ラブリースピン!】
【しあわせの国へ】

余談

DQでは初登場ではあるが、他RPG作品では古くからある凶悪な状態異常であり、ロマンシングサガシリーズや真女神転生シリーズをプレイした事のある人なら、一度は煮え湯を飲まされた事があるはず。
特にサガシリーズではボスクラスが状態異常を使用して一気に形勢逆転される事が多い。
バトルフェイズが終了する前に魅了されて攻撃がこちら側に向かってしまう事態に陥ることも少なくない。
一方ファイナルファンタジーシリーズではこちらが敵を意のままに操れるという状態異常だった。
一部作品では混乱状態が魅了と同義として扱われることもあった。



*1 【ぼうぎょ】【魔力の息吹】【天地の構え】?など