【シンセサイザー音源】 の変更点

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*概要 [#m4b270d7]
コンピュータ内で自分で音階と楽器を設定し、電子的に音を出す音源のこと。反対に外部から収録した音を音源とすることを「PCM音源」という。
PCM音源は古くはスーパーファミコンが使えたのだが、当時はROMカセットの最大容量が6MBという少量極まる容量でやりくりせねばならず、当時はMP3などの高度な圧縮技術もなかった為に敬遠されていた。そこで使われるのがこのシンセサイザー音源というわけである。
 
この音源の欠点としてはとにかく「技量」が音質に大きく影響されてしまうこと。例えばSFC版DQ5は当初開発がかなり難航し、クラシック調の音楽が多かったのも絡まって「安っぽい音源」の烙印を押されてしまった。[[【すぎやまこういち】]]本人もこのことには不満があったようである。
しかし会社側がこの事態を重く見たのかDQ6とリメイク版DQ3ではカセットに専用のサウンドドライバを搭載するという対処を施し、また音源開発担当者が相当頑張った結果SFCながらオーケストラに限りなく近い音質という状態になった。ハードスペックよりも技術がものを言うことがわかる。
 
この頃のエニックスは音質にかなり力を入れており、特にPS版DQ4は「DQ8より音質が良い」という評価が散見されるに至った。DQ8~9の頃にはディベロッパーがハートビート&アルテピアッツァからレベルファイブに変更された(厳密にはサウンド班は6・7が同じで、8・9はトーセ)ためなのか音質に微妙な「クセ」が出来た。ここでの説明は難しいが実際に聞いてみれば何となく分かる。この頃になると技術が進歩し普通のゲームにPCM音源を利用してオーケストラ…なんてことも難しくなくなった。
 
ドラクエにおいて初めてオーケストラ音源が採用されたのはPS2版DQ5で、以後のナンバリングタイトルでは海外版DQ8・3DS版DQ7・3DS版DQ8・DQ11Sで採用されている。これはソフトの大容量化とハードの高性能化、後発作品のため既に録音済みのオーケストラ音源があったことが大きい。
DQ10もWii版サービス開始当初はシンセサイザー音源を採用していた。なお、本作では打ち込みはすぎやまの弟子の[[松尾早人>DQ大辞典:【松尾早人】]]らが担当している。
**Ver.1.x [#a5c85d6b]
黎明期のWii版ではこの音源が採用されていた。だがシンセサイザー音源のせいもあってか[[テレレー>【刃の旋律】]]などの低評価を食らう曲もあれば重厚感があって人気だった[[雅楽調の曲>【五重魔塔】]]もあったりと一長一短な音源であった。
全体的な評価としてはよく言えばドラクエらしく、悪く言えばややチープな音源という意見が散見された。
なお、Windows版もベータテストの際はWii版と同じシンセサイザー音源が使用されていたが、正式サービス開始の際は後述の通りオーケストラ音源でのBGMとなった。
***Wii U版・Windows版[#w8a7e21c]
東京都交響楽団によるオーケストラ演奏が交響組曲「ドラゴンクエストX」として収録済みのため、オーケストラ音源を採用。テレレーの評価が一変し、他曲も改善がされている。だが一方で、ベースが使えなくなった影響で[[方向性を変えた曲>【対話】]]や、雅楽調の曲にも関わらずオーケストラで演奏した曲([[【風の民エルフ】]][[【五重魔塔】]][[【風雅の都】]]など)など少なからず影響が出た。

**Ver.2.x - Ver.5.x [#q01ebff7]
2013年終盤、ついにWii版にもオーケストラ音源が採用されることとなった。
しかしこれまで都響によるオーケストラ演奏が収録されていない一部の過去作音楽はシンセサイザー音源のままである。
また同様に、交響組曲DQ10収録後に作られたVer.2以降の新曲もシンセサイザー音源であり、オーケストラ化が望まれている曲も多い(流石に[[【追憶のオルゴール】]]などは無理だろうが)。
 
この「オーケストラ音源とシンセサイザー音源が入り混じる」状況では弊害も発生しており、場面が変わって曲が変わった際にいきなりシンセになって拍子抜けするという事態が発生している。これはVer.2.1~2.2で特に顕著。
ただ、2016年8月に出たこの質問に関して「すぎやま先生には是非11を頑張ってほしい」とのりっきーの回答があり(実際この時期は11の楽曲制作の追い込みの最中であった)、しばらくは難しいとのことであった。
 
が、その1ヶ月後のファミリークラシックコンサートで一部の楽曲だけだがオーケストラが初演されたのである(下記参照)。つまり当該曲についてはオーケストラスコアが書き上がっていて演奏できる状態である、ということである。ただ以前にすぎやまが話していたことであるが、都響の収録日程を押さえるのが大変で、1年程度先でないと空きがないとのこと。加えて権利処理の問題で大Ver.毎にしか収録できない。実際上記の通り、Wii版のオーケストラ音源化はVer.2の発売で実現している。つまり該当曲がゲーム中でオーケストラ化されるのは、早くてもVer.4の発売待ちということだったわけだが、結局収録ができなかったためか実現していない。なのでVer.4.xでも該当曲はシンセのままとなっている。
さらにVer.5でも該当曲はオーケストラ化されなかったため、もはやそれらのゲーム内でのオーケストラ化は望み薄だと思われる。

*ゲーム中でシンセサイザー音源である曲 [#o635bfc8]
-[[【ずっこけモンスター】]]
-[[【おやすみ村人たち】]]
-[[【青のソプラノ】]]
-[[【青のテノール】]]
-[[【まどろむ街並】]]
-[[【冥府の王】]]
-[[【追憶のオルゴール】]]
-[[【聖鳥のアルペジオ】]]

***2016年9月 ファミリークラシックコンサートにて初演済み [#sda2d67c]
-[[【勇者アンルシア】]]
-[[【アンルシアの願い】]]
-[[【晴れわたる世界】]]
-[[【砂漠の王国】]]
-[[【飛竜は空高く】]]
-[[【神に挑みし者】]]
-[[【竜族の不穏】]]
-[[【いにしえの竜の怒り】]]

***2018年9月12日 オリンパスホール八王子、東京都交響楽団のコンサートにて初演済み [#l45ec8d8]
-[[【未来のために戦う】]]
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