【いしのオノ】

概要

叩いて形を整えた石を棒にくくりつけて作った、絵に描いたような原始的な斧。
DQ5～8に登場し登場作品ではずっと斧系最弱武器の地位に甘んじている。
店で売っているのが不思議なくらい原始的な斧…らしいが、そこそこ値は張る。DQ7、8での表記は「石のオノ」。
この手の武器の宿命か、装備できるものはパワータイプのキャラかモンスターに限られる。
特に入手時期は冒険序盤になるため、初期メンバーぐらいしか活用できない。
　
ちなみに、DQ9では【金のオノ】に、DQ10では【どうのオノ】に、DQ11では【ナイトアックス】に斧系最弱の座を譲っており登場していない。

DQ5

攻撃力20で値段は700G。
【サンチョ】や重戦士タイプのモンスターの他、【イエティ】のグループと、なぜか【ドラゴンマッド】のグループも装備可能。
青年時代の【ラインハット】と、【ポートセルミ】で売っているので、時期的にほぼ【ブラウニー】のためだけの武器。
それ以前の彼の武器は【アルカパ】で買える【おおきづち（武器）】（攻撃力10・220G）であるためブラウニーをスタメンに使っている人なら選択肢に入るだろう。
長所は時期的に安いことだが、同じ武器屋では【はがねのつるぎ】（+33）や【はがねのキバ】（+35）が買えるので、序盤の重戦士タイプモンスターの不遇を象徴する武器となっている。
イエティのグループのモンスターは他にもっといい武器が同時期に売っているので買い与えることはまずないだろう。
【魔物のすみか】に1個転がっているので、そこで【ビッグアイ】が加入したらとりあえず装備させることはあるかもしれない。
一応ドラゴンマッドが最速で勧誘できる【ネッドの宿屋】周辺の時点では、彼はこれしか装備できる武器がないので一時的に使う……かも知れないが、その直後の【チゾット】で【ほのおのツメ】が売っているため本当に一時（山道の登り）だけ。
そこまでしてドラゴンマッドを即スタメンに起用する必要性はほぼない。
　
敵では【エリミネーター】や【カンダタ】が落とす。時期的には売却するにも額がショボく、ほぼゴミ。
【バトルアックス】を落としてくれてもいいようなものだが…。
特にエリミネーターは勧誘しようと粘っていると、やたらとこのゴミを落とす。PS2版でのガッカリ要素。
なお、カンダタのドロップ率は1/8と高めだが、SFC版ではお供のシールドヒッポを消滅させないと絶対に落とさない。

DQ6

攻撃力は19と前作より低下したが、値段も550Gと大幅に下がった。かっこよさは4と低め。
多くのパワータイプキャラが装備できるが、やはり時期的に【ハッサン】専用装備。
夢の世界の【レイドック】や【サンマリーノ】、そして【ホルコッタ】で販売している。
レイドックの時点ではかなり強いため、早めに買っておくとサンマリーノまでの道中が幾分か楽になる。
その後、サンマリーノで【てつのつめ】に武器を換装すればお役御免となるだろう。
　
ただこの武器が無くとも、ハッサン自身が強く道中は強制戦闘もないので無理して買わずともよい。
前作より値下がりしたとはいえ、費用対効果という点ではやはり高額な品なので、どうせなら主人公が装備していた【こんぼう】や【どうのつるぎ】あたりを使いまわした方がマシかも知れない。　
　
敵では【ストーンビースト】や【じゃしんぞう】といった石像系モンスターが落としていく。

DQ7

攻撃力とかっこよさは前作と変わらないのに値段は810Gとかなり高額に。
【キーファ】、【ガボ】、【アイラ】が装備可能。まぁアイラには間違いなく不要だろう。
過去と現在の【フォーリッシュ】でのみ販売している。
　
後半加入のアイラだけでなく、石の斧と同時期にすらキーファに【てつのやり】、ガボにも【ブーメラン】があるため見向きもされない。
ガボの場合は強敵である【からくり兵】に対して単体ダメージ増強を狙うこともできるが、石の斧とブーメランとの攻撃力差は4なので、ダメージ期待値では2しか差が出ないためあまり意味はない。しかも【謎のからくり跡地】で前作に続いて【てつのつめ】が拾えるので、例えガボ用に買っても出番は過去フォロッド地方だけで終わりである。
そもそもこの時点ではガボのレベルも攻撃力もまだ低く、彼の仕事としては下手に攻撃するより【ほえろ】によるサポート役に徹してもらった方がありがたい。
またちょっと頑張ってレベルを上げれば攻撃力に依存しない【とおぼえ】も覚えるため、鉄の爪の無料入手と併せてぶっちゃけ石の斧は買うだけ無駄かも知れない。
　
金欠ゲーであるDQ7ではまず手は出さない方がいい武器の一つに当たるだろう。
【ラッキーパネル】でも出ることがあるが、正直利益が少ないので取れてもあまり嬉しくない。

DQ8

攻撃力は20、値段は550Gで【ヤンガス】が装備可能。
【リーザス村】と【ポルトリンク】で販売されている他、【マイエラ地方】の宝箱からひとつ拾える。
敵では【ごろつき】が通常枠（1/64）で落とす。
　
本作で初めて登場するオノ系武器なので当然攻撃力は系統中最低ではあるが、おそらくは【こんぼう】（攻撃力7）からの換装となるため、威力上昇が目覚ましい。
またこれを購入することでようやく【オノスキル】の発動が可能になるので喜びもひとしお。MPを使わない上に時々守備力ダウンを狙える【かぶとわり】には何かとお世話になることだろう。
リーザス村到着時点での550Gはやや値が張るが、多少の無理をしてでも買っておきたい。全体的に扱いの良くなかった石の斧が最も輝く作品である。
　
また、これと【とんがりぼうし】を錬金すると【石のぼうし】が作成できる。
【船着き場】到着時点でつくれる防具としては群を抜いた性能の上、同地域の宝箱から拾えるのでそっちを釜に放り込むのが常道。
お金があるのなら同タイミングで【鉄のかま】を二つ購入して【てつのオノ】を作ってしまってもいいのだが、PS2版では完成まで時間がかかるし、そうでなくとも到着直後に1820Gも用意するのは大変なので、ほとんどの人は暫く石の斧に頼ることになるだろう。
　
逆に作った石のぼうしと【ひのきのぼう】を錬金することで石の斧に戻すこともできる。レシピ的には棒の先に石の帽子から加工した刃を括り付けている形か？
ただしこちらはレシピ埋め以外に作成する理由はない。

DQMシリーズ

攻撃力はたったの7。もちろんオノ系最弱で、もはや清々しいレベルの低さである。

ビルダーズ1

2章で使用可能なビルド武器で、攻撃力は14。表記は「いしのおの」。
【仕立て台】で【石材】と【木材】を1個ずつで作れる他、【タルバ】のクイズで一つ先行入手できる。
ビルド武器としては【おおきづち】と同格だが、旅のとびら・青を入手した直後から旅のとびら・赤入手までの長期間これより攻撃力の高い武器はないので、戦闘、素材採取両方の面で役に立つ。
　
部屋の中に木を植えていると、住人がこれを持って伐採しようとすることがある。幸い実際に伐採されたりはしないが。

ビルダーズ2

前作と同じく表記は「いしのおの」。
性能は変わっており、【少年シドー】専用の武器でビルド能力は無い。攻撃力24。
レベル4でレシピを覚える。必要素材は【石材】3、【木材】1、【ひも】1。戦力アップの為にも作れるようになったらすぐに渡そう。
【かんごく島】では南部の見張り小屋に隠されている。貴重な武器なので拾っておきたい。
昼間は見張りがいて追い返されるが、黄山岩の方からぐるっと回りこめば昼間でも取れる。夜間には行きづらい場所なので昼間取ってしまおう。