【おいのりをする】

Last-modified: 2024-04-23 (火) 08:28:26

もしかして【いのり】【いのる】

概要

DQ4以降、【教会】等で選択できる項目のひとつ。
この項目を選択すると、神に全ての行いを告白して【冒険の書】に記録、すなわちゲームデータのセーブをすることができる。
RPGに限ったことではないが、ゲームを1日やそこらで終わらせられることはほとんどなく、【ノーセーブでクリア】【タイムアタック】といった特殊な【縛りプレイ】の敢行中でもない限り必ずお世話になる。
 
DQ3までは王などが担っていたこの仕事を教会が管轄するようになったのは、国王という重要な立場としてゲーム中で振舞わせようにも、冒険の書への記録がどうしても優先してしまうので不便だからということらしい。
教会は神父の他にもシスターや巡礼者などがいるので、代わりが効くということであろう。
むしろ、DQ4以降からDQを始めた人がDQ3をやると、そろそろ冒険をやめたい→教会が見つからない→やっと見つけたのにおいのりできない!と、軽くメダパニにかかること請け合いだ。
 
なお、DQ2の【ラダトーム】では時代を先取りしたのか記録係を2人いる一方の神父に任されている。当の王様が行方不明なので代理を任されているためだが、これが後のシリーズにおける教会セーブの伏線になるとは多くの人が思わなかったであろう。
また、DQ2発売前の【週刊少年ジャンプ】(87年3・4合併号)に掲載された画面写真では、教会のメニューにこの項目が写っていたが、製品版では没になっている。
その理由を【ドラゴンクエストマスターズクラブ】上で【堀井雄二】に質問した読者がいた。このときの回答は以下のとおり。

メモリーの関係で、しかたなくけずられているんだ。
(中略)
他の「生き返らせる」や「毒を消す」に比べると、それほど重要じゃないからね。どうしてもけずられちゃうみたい。おいのりをすると、ちょっとイイことがある、ハズだったんだ。具体的に何が起こるかまでは、ちょっと教えてあげられないんだけどね。ひょっとしたら、今後の作品で使うかもしれないから、その時まで楽しみに待っててくれないかな。

しかし数年後のインタビューでは「おいのりする」の内容は失念してるようであり、真相は闇に葬られた。
 
場所によっては教会が無くてもおいのりができることもある。特にDQ7では、物語進行上完全に無人の【村】【町】が結構あちこちにある。
当然無人なので教会も利用できないのだが、流石にセーブするためだけに他の町まで行くのは億劫すぎるためか、こういう村の教会では「冒険の書が机の上に置かれている」とし、【主人公】が勝手に冒険の書に記録することが可能になっている。
また、これの極端な例として、【謎の神殿】ではそもそも何百年も放置されているだろう場所なのに、なぜか冒険の書だけがポツンと置かれている。もちろん普通に利用可能だが、よくよく考えるとかなり意味不明の存在である。
もっとも、配置位置の関係上おそらく1回しか使われないが、【ルーラ】で来た場合は着地地点から真下に行くとあるため、教会までが遠い【プロビナ】等を攻略する際に利用すると意外と役立つ。
 
近年の作品では他の業務と違って特に神の奇跡を利用したりする類の物ではない様子。
また、教会とは何の関係も無い人物が冒険の書の記録係を代行しているケースもちらほら登場するようになり、特別に神の道を歩んでいる神父・シスターでないとできない業務ですらなくなった。
別にお祈りしなくてもいいのか?というか、それなら自分たちで冒険の書を持ち歩いて書き込んでもいいのでは?そもそも冒険の書とはDQ世界の中で実体を持つのか?実体を持つとしたら、それはどのような力があるのか?教会との関係は?謎は深まるばかりである。
ちなみにモンスターズシリーズでは【たびのしおり】でどこでもセーブできるが、逆にしおりがなくてはならない理由も謎。
 
なお、「おいのりをする」とは反対に、自動で状況をセーブしてくれる【オートセーブ】というシステムも存在する。
 
DQ10オンラインでの「おいのりをする」は常時自動セーブのオンラインゲーム故に役割が異なり、【全滅】した際の復活地点をその教会にするコマンドであるが、オンラインからログアウトする際にも「おいのり」のしぐさをして離脱する。詳しくはこちらを参照。

強制セーブ

基本的においのりによるセーブはプレイヤーが自由に行うことができるのだが、作品によってはプレイを続行するあたり特定の場面で否応なしにセーブを行うことを要求されるケースなどもあり、これは「強制セーブ」と呼ばれる。
所謂「リセットしてやり直し」をさせないために取られている措置で、一応セーブをするか否かはプレイヤーに委ねられてはいるものの、セーブを受け入れないと錬金なり配合なりをさせてもらえないため、実質的には強制的にセーブを行わせるものとなっている。
最悪、セーブに関わっているかどうかをゲーム側がプレイヤーに説明してくれない選択肢も存在する。
 
またDQ9やリメイク版DQ7のように、【すれちがい通信】やインターネット接続などの通信要素を採用している作品では、それらを利用する際に強制セーブが行われることがある。

DQ3

「おいのり」は存在しない今作ではあるが、王様を介さない強制セーブが存在し、FC版ではルイーダの店で名簿を見たり、パーティ編成を変えたり、新しいキャラクターを登録するには必ずセーブに同意しなければならない。
商人を渡すイベントでもパーティ編成が変わるせいか同様にセーブが入るが、こちらはプレイヤーに無断で行われる。

DQ9

【錬金大成功】を狙う際に【カマエル】が行ってくる。
ちゃんと最強装備ができあがるかは確率の問題だが、その前に結果が強制的にセーブされ、再起動して良い状況を引くまでやり直し続けることができないのだ。
彼いわく「大事な錬金だから」とのことだが、こっちはその「大事な錬金」だからやり直したいのである。
そんなわけで「チッ、余計な事しやがって」と舌打ちしたプレイヤーは数知れず。
大成功にならなかったときに「とはいえ それが ふつうなのです」などとこちらの神経を逆撫でする一言を抜かすことと合わせ、こいつを叩き割ってやりたくなったプレイヤーもいることだろう。

DQ11

【復活の呪文】を使ってゲームを始める場合セーブしないとロードできない。
これは開始時のオートセーブと同様「おいのりをする」で大事なデータを消さないようにゆっくり選ぶ時間を与えるためだろう。

DQ11S

モード切替を行う場合、3DS版とは異なりセーブしたうえでないと切り替えできない。
この際に切り替え前のモードと、切り替え後のモードでそれぞれ1回ずつセーブが必要となる。また、別々の冒険の書に記録することが推奨されている。
モード切替でストーリーの遡りが可能なので、誤って巻き戻してしまうことを避けるための措置だろうか。

DQM

【配合】を始める前にセーブをする必要がある。
ゲーム画面からでは結果が確認出来ないレアなモンスターを作る場合には、血統と相手を絶対に間違えないようにしたい。
また、モンスターを冬眠させる際にも何の説明もなく勝手にセーブされる。
DQM2とPS版DQM1・2では上記の場面での強制セーブは無くなった。

ジョーカー2プロ

【孵化】システムが導入されたが、これを孵化させるときに強制セーブさせられる。
生まれる【モンスター】によっては膨大な資金をドブに捨てるような結果になることがあるが、やり直しはできない。

テリワン3D

孵化システムに関しては前作同様で、【タマゴ】を孵化させるために強制セーブされる。
これによって、明らかにハズレと分かっているのにわざわざ孵化させられる羽目になってしまった。
しかも前作と違って即座に孵化させる裏技が使えないため二度手間。
また、一日一回の都合なのか、勝ち抜きバトルに挑むとオートセーブされる。
さらに【メダルおじさん】からタマゴをもらうときにも強制セーブされる。
裏クリア後なら勝ち抜きバトルの裏技「本体時間の日付をずらして再挑戦」と平行して【モンスターじいさん】に挑むことでそれなりにたまるが、それでも手間がかかるのは変わらない。
【にじのタマゴ】をもらうためにひたすらメダル集めをしたのに【しろいタマゴ】なんて押し付けられた日には泣きたくなる。
【わたぼう】【ワルぼう】がタマゴ限定なのと合わせ、この仕様に思わず怨嗟の声を上げたプレイヤーも少なくないという。
SP版では【黄金郷】の解放にまで孵化作業が必須なので尚更。

イルルカ

不評だったのが考慮されたのか孵化システムはやり直し可能になったが、タマゴ限定がいくつかのレアスキルと【かくれんぼう】のみになり恩恵が薄くなった。
一方もう一つの不評要素である【ちいさなメダル】の強制セーブは相変わらず。
【オーブ】には基本的に外れが無いので別に良いのだが、卵の方は白や銀の卵ばかり押し付けられたりする上にやり直し不可能という誰得仕様。
もちろんオーブの厳選もできないので結果的に前作以上の不評を買ってしまった。
せめてもの救いはメダルが大量に、かつ簡単に手に入ることくらいか。
それでもオートセーブの段階に入ってしまうと途端に入手しにくくなる。
詳細はこちらにて。

ジョーカー3(体験版)

【福引き】をする際にセーブする必要がある。
3DSのバックアップ機能で以前のデータに戻すことは可能。

ジョーカー3・3プロ

ちいさなメダルの強制セーブが無くなった。

DQM3

設定で【オートセーブ】のON・OFFを切り替えられるようになり、強制セーブされる場面は無くなった。

不思議のダンジョンシリーズ

GBA版トルネコ2から強制セーブが採用された。
 
GBA版トルネコ2は、ダンジョンに入る際に一度記録され、ダンジョン内での中断は再開した時点でデータが処分されるという形でやり直しできなくなっている。
中断しないで終了した場合は冒険失敗になる。当然、冒険回数だけは最初の段階でしっかり増えている。
【倉庫】からアイテムを持ち出す際には、忘れ物をしないように気を付けたい。
 
トルネコ3は基本的にPS版トルネコ2同様、ダンジョン内で中断していない場合はリセットすればPS2版もGBA版もやり直せる。
ただし、【封印の洞くつ】【異世界の迷宮】【不思議の宝物庫】【まぼろしの洞くつ】【魔物の巣】といったクリア後のダンジョンと、【バリナボチャレンジモード】をプレイの際には、GBA版トルネコ2同様強制セーブに了承しないとダンジョンに入れない。
異世界の迷宮とまぼろしの洞くつはもともと持ち込み不可ダンジョンだからやられても大した被害はないが、封印と宝物庫は【リレミトの巻物】など万一のためのアイテムを忘れてはならない。