【おうのてがみ】

Last-modified: 2024-04-17 (水) 10:08:59

概要

DQ3と4の重要アイテム。
王様が特定の人物に向けてしたためた【手紙】である。
いずれもストーリーを進めるのに欠かせないキーアイテムである。
類似したアイテムに【おうのしょじょう】がある。

DQ3

大好物である【くろこしょう】を求める【ポルトガ王】から受け取る。【バハラタ】へ行くのに必要。
これを【ノルドの洞窟】にいるホビットの【ノルド】の前で読み上げると、洞窟内のバーンの抜け道をこじ開けてくれる。
王様からは「ノルドに見せろ」と言われたはずなのに、なぜか勝手に読み上げる勇者一行…。
抜け道を開く前にリレミトで脱出した場合は、再びノルドの近くで手紙を読まなければならない。
 
ちなみに、ただ持っているだけでは彼の態度は変わらない。ノルドの目の前でちゃんと【つかう】こと。
使うのはノルドの隣のマスでもよいが、ノルドのいる石テーブルの左右に座った場合(ノルドの斜め前のマス)であっても、ちゃんとノルドが回答してくれる。
しかし石テーブルの向かい側から手紙を読んだ場合は、なぜか近くにノルドがいない扱いになる。
ノルドから斜め1マス以内なら良いのかと言えば、なぜかテーブルの反対側の斜め後ろで手紙を読んでもノルドがいない扱いになるので、細かい条件は不明である。
ノルドの位置に関係なくマップ上の特定のマスで使えばよいのかといえばそうでもなく、【ランシールバグ】のNPC移動でノルドを画面外へ移動させた場合は、やはりノルドがいない扱いになってしまう(ランシールバグを行うには船が要るので、アバカムを覚えるか、棺桶バグで【さいごのかぎ】を偽造して、バーンの抜け道を開通させないまま船入手まで進める必要がある)。
 
なお頑張ってレベルを上げて【アバカム】を覚え、旅の扉を経由してバハラタへ到達し、黒胡椒を先に入手してから初めて王に話しかけると、これをもらえなくなってしまう。
 
ノルドのいない場所で使用すると、手紙の文面の後に「しかし ここにノルドは いなかった!」と表示される。
抜け道を開いた後に使用した場合は場所によらず「しかし なにも おこらなかった!」と表示される。
使用後もこの手紙は失われないので、その後は【預かり所】で眠ることになるだろう。

リメイク版

ノルドに読み聞かせた後の質問に「いいえ」と答えた後の反応がFC版から変更されている。
もう一度話して「はい」を選べば問題無く抜け道を開いてくれるので、FC版と違って手紙を使い直す必要はなくなった。
また、ノルドのいない場所で使用しても、ただ手紙の文面が表示されるだけで、ノルドがいるともいないとも表示されなくなった。
 
なお【商人】鑑定させた際のセリフは、【ひかりのたま】などと違って特有のものである。

DQ4

第三章で【ボンモール】が攻め入ってくるということを、【リック】手紙によって知った【エンドール王】から【トルネコ】が受け取る。
トルネコはこの手紙を【ボンモール王】に見せに行くことに。
というより、前作DQ3と同じくなぜかトルネコは勝手に読み上げるのだが…。
 
ちなみに、字が絶望的に汚いらしい。
道具覧からこのアイテムを選択して、「見る」のコマンドを実行すると分かる。
トルネコは「こいつを すらすら よめるのは わしぐらいのもんだ。へへん!」と威張る(というか王子の手紙の鑑定文を使いまわしている)。
リメイク版だとやれやれとため息をつく。
 
これは王子の手紙と同様に、なぜかそのまま渡さずに「トルネコが声に出して読む」という演出の違和感へのフォローのためだと推定される。
…と、ゲーム上の都合があるとはいえ、一国の王に宛てた国書が「読めたら自慢できる」というくらい汚いのはいかがなもんだろうか。
「モニカ宛の手紙をトルネコが読み上げるのを隣で聞いた直後に急いでトルネコに渡したものであるため、文字を丁寧に書けなかった」「偽造防止のためわざとクセ字で書いている」というのもありえるが、そうだとしてもボンモール王が読めないようでは話にならない。
上記の通り、トルネコが読む展開になるため素性のよくわからない一介の商人を異様に信頼していることになる。【エンドール王】の軽薄な人柄をあらわしているとも言える。
しかし、後にこれが「王族のくせに綺麗に字が書けない」というネタとしてDQ6で再登場した。
 
前作とは違い、イベント終了後は自動的に失われる。
第三章はシステムの都合上、アイテム欄が無駄に埋まるのは好ましくないので、ありがたい仕様である。

小説版

エンドール王は直接書かず、書記官に口述筆記させている。
王様の出す手紙としては正しい書き方と言えるが、原作ゲームを知っていると「やっぱり字が汚いから自分で書きたくないんだろうか」と邪推してしまう。