【おおうつぼ】

Last-modified: 2024-11-14 (木) 21:50:27

概要

DQ6、DQ8、モンスターズシリーズに登場する、覆うつぼ…ではなく、海域に棲息するウツボ型のモンスター。つまり大ウツボ。
どぎついオレンジ色の色彩と毒々しい紫のヒレに長い牙の生えた口を開き、舌を突き出しているといういでたち。その牙に毒を有している。牙で敵に噛み付くだけでなく、長い体を巻き付けて締め付ける攻撃も得意。
ウツボというと現実世界では食用としても親しまれている魚だが、DQのおおうつぼ同様に獰猛であり、有毒のものも存在しているので注意しよう。
上位種に【マリンギャング】が存在するが、こちらはウミヘビという設定。ただしウナギの仲間である点は同じと思われる(詳細は同項目を参照)。
 
ゲームでの初登場はDQ6だが、シリーズ30周年時において発行された【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】ではDQ2のページに「シードラゴン」という名称で掲載されており、DQ2でボツになっていたモンスターであることが判明した。
ドラゴンというには見た目が名前負けしているのでウツボやウミヘビになったのだろうか。
【GBC版DQ4の没モンスター】に同名のモンスターがいるが、【くびながりゅう】の色違い(色は不明だが)である。
後に名前の似る【シードラゴンズ】が登場しているが、タツノオトシゴでありこいつとは全く関係ない。

DQ6

海域に出現する。出現数が多いのが特徴。
通常攻撃の他に、毒攻撃とかみつきの強化攻撃を行う。
毒攻撃は厄介だが呪文が効きやすく、それほどてこずる相手ではない。
落とすアイテムは【はがねのキバ】

DQ8

【リブルアーチ】近海を除く中央内海に分布し、昼間の方が出現率は高め。
 
行動はDQ6と同じ。
水中の生物なのに、舞空術でも会得したのか甲板上で戦う事になる。
戦闘時の流麗なアニメーションは非常に美しく、思わず魅入ってしまった者も多いのではないだろうか。
 
落とすアイテムは通常枠は【どくけし草】(1/16)だが、レア枠でウツボの癖に【ヘビ皮のムチ】(1/256)を落とす。後者は海蛇の連想でのチョイスだろうが。

DQM1(PS版)、DQM2

水系として登場。
1の世界には生息していないが、2ではルカ編のみ【水の世界】の西の岬の洞窟に、
そしてイル編ルカ編問わず【ふしぎなかぎ】の世界の海上に飽きるほど出現する。
配合では水系×ドラゴン系の基本配合で誕生する。
習得する特技は【ラリホー】【どくのいき】【きあいをためる】
秀でたステータスはないが、何かが足りないというわけでもなく、全てが平均的に成長する。
レベルアップに必要な経験値もかなり低い部類である。
よってストーリー攻略用には向いているが、耐性の低さが気になる。
おおうつぼを用いた配合は、【ナイトウイプス】を血統にすると【ゆうれいせんちょう】が、
【ダークアイ】血統で【メドーサボール】、虫系血統で【おおみみず】が誕生する。
ただしメドーサボールもおおみみずももっと簡単に入手できるので、知ってて損はないけど特段得でもない、その程度の情報。

ジョーカー1

自然系のDランク。
野生では出現せず、一般配合でのみ手に入る。
【みかわしアップ】【どくどくボディ】の特性を持つ。
所持スキルは【さいみん】
【ギャオース】と配合すると【海竜】が生まれるのは以降全作共通。

ジョーカー2・2プロ

海岸クリア後、夜・悪天候で出現。
特性は【どく攻撃】【ダウンブレイク】になった。

プロフェッショナル版では強化で【会心出やすい】、最強化で【ボミエブレイク】を習得する。
海竜はこいつを【よろいムカデ】で代用できる。

テリワン3D

【しあわせの扉】に生息している。
特性は【スタンダードボディ】【どく攻撃】【どくブレイク】、+25で【会心出やすい】、+50でパラメータブレイク。
海竜の代用先は【キングコブラ】に変更された。
新たに【オクトセントリー】と配合すると【トライワインダー】が誕生する。

イルルカ

野生の個体は水の世界の西の岬の洞窟に出現。
【新生配合】【ロケットスタート】【メガボディ】化で【根に持つタイプ】【ギガボディ】化で【AI1~3回行動】、SP版では【超ギガボディ】化で【ときどきピオラ】を習得。
ちなみにこいつは爪が装備できる。牙の代わりだろうか。

蒼天のソウラ

第9回 WEB版写真企画で登場。
【トーラ】が素潜りした狩場の海底に生息。

食材としてのウツボ

ウツボはその獰猛さと外見のグロテスクさから敬遠されがち。
だが、やや下処理の必要があるものの非常に美味な魚で、淡白で身がしまっている(ついでに言えば一応ウナギの親戚なのである)。
刺身、たたき、唐揚げ、てんぷら、団子、煮こごり、佃煮など料理法もバラエティ豊か。皮もケミカルな臭いがするため好みは分かれるが、コラーゲンたっぷりで美味い。
おおうつぼの大集団を倒した日の晩は、さぞかし主人公一行の食卓が豪華になっているものと思われる。
 
……我々の世界のウツボのように「食用になるならば」の話だが。
ちなみにおおうつぼはどの作品でも有毒である(我々の世界にもそのものズバリ「ドクウツボ」という種類がいる)。
致死毒を持っていても毒腺や毒袋のある部位を避けて捨てれば大丈夫(フグが有名)という生物は割といるので、全身に毒が廻っているか一部の器官だけなのか、下処理が大変なのか、そもそも食って旨いのかで戦後の扱いが180度変わりそうである。
 
また現実のウツボは歯が鋭くて食いちぎる能力に長けた獰猛な生物であり、毒以前に物理的にたいへん危険な相手であることを忘れてはならない。
岩場に潜むことに気づかず刺激したり、エサをやろうとしてダイバーが指ごと持っていかれたという話も結構あり、素人が迂闊に手を出していい相手では無い。