概要 
DQ3、DQ8などで使用されている。【ラーミア】のテーマ曲。
その優雅かつ壮大な曲調と、神秘的なのにどこか切ないメロディは、ドラクエの曲で最高傑作との呼び声も高い。
構成=A:8小節、B:8小節、C:8小節、D:6小節
調=イ短調(Am)
BPM=A~B:88、C:88→57、D:102(NHK交響楽団)
拍子=4/4
オーケストラ版では、ホルンとサスペンドシンバルによりラーミアが巨大な翼を広げる様を表すようなオーケストレーションとなっている。コンサートでこの曲が演奏されると自然と涙が流れるという人も。
その名曲ぶりたるや、スーパーマリオRPGやキングダムハーツシリーズを手がけた作曲家の下村陽子に、「最も衝撃を受けたゲーム音楽」「もし自分にこんな曲が作れたら、その瞬間に死んでもいい」と言わしめたほど。まさに名曲中の名曲。
毎年行われているオーケストラコンサートでは、アンコール曲の定番の一つとなっている。
なおロンドンフィルハーモニー管弦楽団版は、ハープの音にミス(F♯の音を演奏すべきところ、Eの音を弾いてしまっている。4ヶ所全てで間違えているので、恐らく演奏者の読譜ミス)がある。
たった1音の違いではあるが、この1音はそのフレーズの味わい深さを決定づけている音であり、痛恨のミスである。
DQ3 
ラーミアでの飛行時の曲。FC版ラーミアはヒヨコのようなグラフィックだが、荘厳かつ高貴な存在を表現するに十分すぎる曲である。
ずっと空を飛びながら聞いていたい曲ではあるのだが、ラーミアに乗って行く必要のある場所はあまり多くない。残念…
リメイク版ではオーケストラ版に準じて後半部分が追加されている。
DQ8 
【神鳥のたましい】で【レティス】の子の力を借りての飛行時に使用されている。
DQ3の曲の再利用であり、【序曲】や【アレフガルド】【すごろく場】の曲を除けば、【楽しいカジノ】や【ブギウギ】とともに過去作品の曲が再利用された初の事例となった。
しかし本曲に関しては、後のエンディングで「レティスが別世界でラーミアと呼ばれていた」と判明することを鑑みれば、ナイスな選曲と言える。
本曲はDQ8の交響組曲にも改めて組み込まれている事からも単なる再利用とは一線を画した扱いであることがわかる。
DQ8の音源はオーケストラ版を準拠にした編曲がなされており、前作から大幅に進歩したグラフィックによる壮大な景色との組み合わせは、それだけで感動してしまう破壊力がある。
この曲を聞くためだけに無駄に空を飛びまくったプレイヤーもいるとかいないとか。
今作のラスボス戦の曲【おおぞらに戦う】はこの曲のアレンジである。
DQ10オンライン 
Ver.6.4よりイベントシーンで使用されている。
DQ11 
過ぎ去りし時を求めた後に手に入る覚醒【ケトス】での飛行時に使用されている。
覚醒後のケトスによる飛行時は常にこの曲となり、以前の曲【空飛ぶ鯨】は聴けなくなる。
同作における初登場時シーンは、DQ3の【ほこら(曲名)】の流れている場面から【おおぞらは おまえのもの】というセリフの後にこの曲が流れるというDQ3のラーミア復活を強く意識した演出になっている。このときは作中でも【ベロニカ】の笛と【セーニャ】の竪琴によってこの曲が演奏されている。
笛はイベントでの重要アイテムであり、竪琴はイベントだけでなく戦闘でもお世話になる長らくの愛用品であるため、最終的に2人が一緒に何か楽曲を演奏することは序盤で予想できるだろう。
だがまさか物語の最終局面で「おおぞらをとぶ」を演奏するためにこの楽器を持っていたとは、プレイヤーとして夢にも思うまい。
「フルートと竪琴(ハープ)という楽器のチョイス自体が伏線だった」という、なかなか入念に仕組まれた前フリである。
またDQ3ネタだけでなく、この後で【黒い太陽】に向けて飛んでいこうとする流れはDQ8のラプソーン戦前の流れに近く、レティスを想像した人もいただろう(ただしDQ8ではレティスに乗っている時には流れないが)。
屈指の名シーンであり、いつぞやのセリフと共に流れるこの名曲に震えたプレイヤーは多いだろう。
また、真エンディングのテーマ【過ぎ去りし時を求めて】でも、【果てしなき世界】の後にこの曲が流れ、【この道わが旅】へと続く。
DQB2 
【破壊天体シドー】のフィールド曲として流れる。最終的に【超スーパーカー】と箱船で脱出する故のチョイス。
世界崩壊真っ最中の世紀末世界で流れるので、他作品での飛行時とはまた違った印象を受ける。
いたストポータブル 
ラーミアステージでDQ8のオーケストラ版が使用されている。
DQHシリーズ 
【レティス】との会話シーンで流れる。
シアトリズムDQ 
難易度 | ふつう | 難しい | 激ムズ |
総トリガー | 116 | 200 | 287 |
解放チャレンジIII-5クリアでミュージックプレイモードに追加されるFMS。
背景は平原だが、この曲限定の演出でラーミアがパーティと平行して飛ぶ演出が入る。
DQR 
「ラーミア」「ケトス」による特殊勝利が成立したときに流れる。
余談 
DQ5発売後の【ドラゴンクエストマスターズクラブ】で、「シリーズ中で好きな音楽は?」という人気投票では3位を獲得している。
また、ダイの大冒険(アニメ)でも使われている。
2000年にフュージョン界の大御所、高中正義がアルバム「Hunpluged」でカバーしている。
トヨタのハイブリッド車 “AQUA” のCMで【冒険の旅】に続き、2015年7月24日からBGMに使用されている。