概要
腕にはめて使う巨大な戦闘用のハサミ。
ハサミの片側は装着した二の腕部分からまっすぐ伸びる形で固定され、もう片側に繋がる握りの部分を持ち、肘を曲げる動きに合わせて刃が開閉する仕組みになっている。
要するにハサミの片側だけを腕の動きに合わせて動かすという形状をしている。
これで腕の力に任せて、敵を真っ二つに切断するらしく、FC版DQ3の【公式ガイドブック】では「残酷な鋏」、【ファミコン神拳 奥義大全書】でも「残酷な武器」と説明されているほど。
基本的な使い方は刃を開いたまま殴りかかるようにして固定された刃を相手に突き刺し、そこから身体ごと巻き込むように腕をフックさせ、更に肘を突き出しつつ相手を可動部側のハサミで切り裂くか、あるいは、突き刺さずに刃同士の間に相手を挟み込んで、同じくフックの動作で相手を挟み切る。
攻撃終了時の隙は大きいが、刃を開くだけで次の攻撃に移れるため乱戦には強そうである。
刃で刺したり切ったりできそうもない硬さの敵は刃を閉じたまま肘打ちの要領でぶん殴ることもできる。
平時は握り手を持ちっぱなしだと刃が常に開いて危ないため、握り手は放して刃を閉じているのだろう。
このように形状も攻撃方法もかなり独特で、案の定使いにくいのか装備可能者はかなり少ない。
なお基本的にキャラクターが装備している姿が描かれることのなくなったDQ7の公式ガイドブックでも、パッと見使い方がわかりにくい形状をしているためかこの武器だけは誰かの腕に装着された姿で描かれている。それくらい変わった形状をしている武器である。
ちなみに、よく見ると妙に力が込めにくそうな形状をしている。
というか、DQ7のガイドブックのイラストは持っている腕の根本が胸筋だけを映しているのでどこかやや不自然である。
その後、【ドラゴンクエスト レジェンドアイテムズギャラリー】(はぐれメタルの装備編)でも立体化された。
上記のような経緯から長らく特殊武器扱いされてきたが、DQ10においてデザインが一新され、新設の分類である両手剣として扱われるようになった。
両手と言っても両手を使って開閉する巨大なハサミというわけではなく、これまでのような開閉ギミックを廃した、持ち手が1本しかないY字型のシンプルな形状である。要するにサスマタに似るが、柄は短い(後述)。
もちろん刃は内側にしか付いていないので、中国武具で言うところの月牙産(正確には「産」の字には金ヘンが付く)の、月牙(三日月状の刃)の部分がイメージに近いかもしれない。
少年ヤンガスに登場するモンスターは【オオバサミ】を参照。
また、漫画ダイの大冒険 9巻冒頭(フレイザード討伐の後)で、主人公【ダイ】が武器の新調をしようと訪れた復興途中のパプニカの武器屋(珍品【どたまかなづち】のあの店)の商品一覧表に『 [品切]み 3700G』とある。
DQ3での価格設定と同じであり、最後の文字は『み』。
品切の札の下に隠れてるのはまず間違いなく『おおばさ』…つまり『おおばさみ』だろう。
この店で一番強い武器であり、これまで使っていた【はがねのつるぎ】をも上回る攻撃力を持つが、いかんせんかなり特殊な形状をしているので、仮に品切でなくとも買われることはなかっただろう。
よく考えれば、品切という事は当然それを買った客が何人もいたということであり、ダイの大冒険の世界においてそれなりの需要がある武器なのかもしれない。とは言え、このお店に元々いくつ在庫があったか知る由もないが。
DQ3
戦士専用。
FC版では攻撃力48、定価3700G。
【アッサラーム】と【イシス】で販売されているが、アッサラームでは【ぼったくり商店】にしか置いておらず、最低でも7400Gするので買う価値はない。
時期的にかなり高額なため、【ピラミッド】探索で資金を貯めて購入することになるだろう。
またFC版では【ポルトガ】にも【バハラタ】にも【武器と防具の店】がないため、長らくお世話になることだろう。
船入手まで戦士の最強武器は厳密には【おおかなづち】なのだが、これは歩いてこそ行けるものの(普通は船で行く)道中の戦いが厳しすぎる上に、そうまでして行く価値のない【ムオル】に売っているだけで、しかも6500Gとやたら高いくせに攻撃力は7しか違わないので、まず買う必要はない。
体感的には船入手前、戦士の最強武器は、この大鋏と言い切っていいだろう。
リメイク版
攻撃力47、4700Gで【バハラタ】と【ムオル】で販売されている。
攻撃力は落ち、1000Gも値上がりし、買える時期が遅くなったと散々で、FC版よりはるかに使えない武器になってしまった。
しかし、ちょうど【ピラミッド】攻略後で財布に余裕がでる時期なので、【カンダタ】二戦目に向けて買ってもよいかもしれない。
ムオルで【おおかなづち】が買えなくなったので、リメイク版では名実ともに船入手までの戦士最強武器ではある。
【サマンオサ】で【ゾンビキラー】を手に入れるまでの中継武器としては、この武器かおおかなづち、そしてリメイク版で追加された【バトルアックス】ぐらいしか選択肢がない。
これらの武器は全部、値段的にも、そして戦士専用という点でも微妙ではあるが、お財布事情に合わせて判断するとよい。
モンスターではリメイクから追加された裏ダンジョンで初登場となる【キラークラブ】が落とす。
DQ7
攻撃力47、かっこよさ「-1」で、6000G。
【フズ】、【ハーメリア】(過去・現代)、移民の町の【グランドスラム】で販売されている。
【アイラ】と、設定上は【キーファ】も装備することができるのだが、購入可能となる時期には2人ともパーティに居ない上、アイラの初期装備の【ユバールの剣】より弱いというとんでもない武器。
おそらく存在価値が【うまのふん】並にないであろうアイテム。
DQ7にはこの手の「久々に登場した割に使い道のない古参装備」がやたらと多い。
仮に主人公が装備できたとしても、もう1500ゴールド出して【ドラゴンテイル】を買った方が断然お得だし、なんなら直後の海底都市で【さざなみの剣】が手に入るので、装備可能者の設定を抜きにしても登場時期に明らかに恵まれていない。
ガボが装備できれば(同じ店で売られている【炎のツメ】に目をつぶれば)まあまあ有用だったろうが…。
例によってというべきかカニっぽい【チョッキンガー】が落としていくこともある。
ただし、【ウッドパルナ】シナリオのボスとして出てくるチョッキンガーは確定で【まもりのたね】を落とし、この武器は絶対に手に入らない。
まぁ内部データでは別物扱いだし、この時点でこの武器が手に入ろうものならバランス崩壊も甚だしいので当然と言えば当然だが。
一応雑魚の方のチョッキンガーが落としてくれれば売却用にはなる。
「ハサミの形をした3000G分の金塊」と割り切ろう。
リメイク版
【レッドスコーピオン】や【デスキャンサー】をリーダーにしたすれちがい石版の報酬でも入手できるようになり、キーファ離脱前でも手に入るようになった。
だが、ルーメン解放前までは石版を自作できないので入手は現実的とはいえない。
仮に3DSとソフトを二つ用意し、すれちがい通信でお目当ての石版を手に入れるにしても、そこまでやるならもっと性能の高い武器を狙った方がいいのでやっぱり出番はない。
DQ10オフライン
主人公(【戦士】、【バトルマスター】)、【ヒューザ】が装備可能な両手剣。
上述の通り、元々は片手で扱う武器であったが、持ち手の短い二叉槍のような形状になった。
- | +1 | +2 | +3 | |
攻撃力 | 34 | 38 | 42 | 47 |
みりょく | 3 | 4 | 5 | 6 |
【ふしぎな鍛冶】で作成可能。レシピは【おおばさみ作りのヒント】に記載。
必要な素材は、【てっこうせき】x6、【するどい爪】x2。
DQ10オンライン
レベル21より装備可能な両手剣。基本攻撃力は34。
詳しくはこちらを参照。
ヒーローズ1
【ピサロ】用の両手剣武器として登場。デザインはDQ10と同じ。
攻撃力36、防御力6。ピサロ加入後に2550Gで販売。
これよりも強い武器が多いため、まず見向きもされない武器である。
トレジャーズ
【お宝】の一つとして登場。DQ3のデザイン。
お宝No. | 138 |
レアリティ | トレジャー |
カテゴリー | ヒストリー |
コレクション | 武器 |
標準価格 | 600,000G |