DQ3
【ノアニール西の洞窟】の最深部の地底の湖に身を投げて人間の恋人と心中したエルフの【アン】が母(エルフの女王)に向けて残した書き置き。
全文は以下の通り。
おかあさま さきだつふこうを
おゆるしください。
わたしたちは エルフと にんげん
このよで ゆるされぬあいなら
せめて てんごくで
いっしょに なります・・・ ・・・。アン
この内容は【ゆめみるルビー】を入手した時に読むことができるが、これっきり二度と読むことができないワンチャンスの文章である。
ただし持ち物が一杯で夢見るルビーの入手を拒否し続ける場合は(野暮だが)何度でも読むことができるので、裏技を辞さないならノアニールを復活させる前に宝箱を復活させておくのも手かもしれない。
ドラクエ史上、はじめて異なる種族で愛し合った2人の哀しい結末を象徴する重要なセリフである。
この遺書はアイテムとして入手することはないが、女王に夢見るルビーだけを届けたとしたら勇者一行の言葉を信用してもらえるとは思えないので、恐らくルビーと一緒に遺書も渡しているものと推測される。
というか逆に持ち物が一杯で夢見るルビーを入手できなくても上記のように遺書だけは読むことができるが、当然ゆめみるルビーが無ければストーリーは進行しない。そのまま引き返した場合は夢みるルビーを渡さずに遺書の内容だけ話しても信用されなかったというシチュエーションになりそうだ。
遺書だけでもあれば筆跡でわかってくれそうなものだが、遺書だけを入手することはできないので、説得力を持たせるために主人公一行がセットで取扱うように配慮しているのかもしれない。そうでなければ、アンが空気を読めと言わんばかりに【呪い】もしくは接着剤でルビーと遺書をくっつけておいたのだろうか。
ちなみに次作のDQ4では、人間と天空人、魔族とエルフという2組の異なる種族間の恋愛が重要なテーマとなっており、やはり悲しい結末を迎えている。
余談だが次作のエルフもルビーが原因で悲劇を迎えており、エルフとルビーは何かと縁があるようだ。
他にもDQ8では、異種族間の恋愛と軋轢が主人公のルーツとなっている。