【お見合い】

概要

原義は【結婚】希望者同士が第三者の紹介・仲介の下に対面して関係を育む行為。
DQ本編ではDQ5で【フローラ】の大々的なお見合いが開かれたのが印象的。
ただこれは参集した花婿候補達はともかく、フローラ自身の意思より親の意向が強く出た開催で、最終段階まで当人達の意志とは関係ない手段で話が進むため、結婚希望者本人が相手を自ら探す現代的なお見合いより家が結婚相手を決めていた時代に近いが…後述のDQMのお見合いも親（プレイヤー）の意向で本人（モンスター）とは関係なく決められる点では同様か。
一方でDQMのそれはもはやお見合いのはるか先まで行ってしまっている気がするが……。

DQMシリーズ

DQMシリーズにおける【配合】の一種であり、手持ちの【モンスター】とよその【モンスターマスター】のモンスターを配合させる行為を指す。
通常の配合（2体の親から1体の子供が誕生する）とは違い子供が計2体誕生するため、親を1体差し出すだけでそれぞれのマスターが子供を受け取ることができる。
大まかに分けて「ゲームのイベントとして登場人物とお見合いする」と「ゲーム機の通信機能を利用して他のプレイヤーとお見合いする」という2パターンが存在する。

登場人物とお見合いする

ゲームを進めると、作中の登場人物とお見合いするイベントが発生する。
DQM1では【格闘場】に居るライバルマスター、DQM2では【マルタの国】のあちこちに居る人とお見合いできる。
テリワン3Dでは【タイジュの国】に居るマスターの他に、モンスター自身から申し込まれることがある他、異世界に登場する神官との間ですることができる。
イルルカではストーリーの節目ごとに【闘技場】にキャラクターが現れ、その人(魔物)とお見合い可能。
テリワンSPではお見合い配合所の仕様変更により、決められたモンスターとお見合いできる。選べるモンスターは曜日によって変わり、同じモンスターは1日1体まで。
イルルカSPではオンライン他国マスターにて「通信お見合い」を選べば【タイジュ王】が連れてきたモンスターとお見合いできる。選べるモンスターは曜日によって変わり、ストーリー進行度によって最大5種類まで増える。同じモンスターは1日1体まで。
その他、DQMJでは「お見合いセンター」という場所でできる。ここでは時期毎に5種類のモンスターから選べるが、エンディング前は同じモンスターは1度しか選べない。
エンディング後はそれまでのお見合い相手からランダムに5種選ばれ、受付に話しかければ同じ相手と何度もできる仕様になる。
　
自分の出したモンスターを血統に、相手が出したモンスターを配合したモンスターが生まれてくる。
なお、GB・PS版のDQM1,2ではこちらは♂♀どちらの性別を出しても成立し、また性格の影響も受けずに必ずお見合いが成功する。
DQMJ・テリワン3D・イルルカでは、相手のモンスターにも性別が設定されているため、こちらがそれに合わせる必要がある。
また、DQMJではこちらが出すモンスターにも指定がある。
相手のモンスターは通常仲間にする場合とは異なる【特技】やスキルを習得しており、相手にするには便利なモンスターを出してくれる場合もあるので、こちらが出すモンスターは良く考えるといい。
ただし、これらは基本的には時期限定のイベントとなっているものが多いため、あまり先延ばしにしているとお見合いそのものができなくなってしまうため注意が必要。
　
ゲーム内で出来るお見合いは配合素材の入手の手間の軽減の観点などから、RTAのチャートなどに利用される。

作品内でお見合いができる相手と相手のモンスターの一覧

DQM1

※時期の条件が【闘技場】クリアの場合、飛び級をするとおみあいが出来なくなる場合があるので注意。

DQM2

ジョーカー1

※括弧内は初めから振られているスキルポイント

テリワン3D・テリワンSP

テリワンSP（お見合い配合所）

イルルカ・イルルカSP

イルルカSP（通信お見合い）

他のプレイヤーとお見合いする

両プレイヤーにとって自分が出した方が血統、通信相手が出した方が相手となる。
例えば、DQM1にて1Pが【スライム】、2Pが【ドラゴン】を出したとする。
この場合は、1P側では【ドラゴスライム】が、2P側では【ドラゴンキッズ】が生まれることになる。
　
そのため、血統と相手を変えても結果が同じになるモンスターをお見合いさせると効率が良い。
例えば、メタルキング同士でゴールデンスライムや、ミルドラースとゾーマでデスタムーアなどである。
他にも、【植物系】と【？？？？系】をお見合いさせることで、ローズバトラーを作りつつ？？？？系を維持したり、デスピサロとキングレオのお見合いでエスタークとダークホーンを作った後、バラモスとそのダークホーンをお見合いさせればムドーとヘルゴラゴが生まれる。
このように、応用を利かせれば実質的な代価を大きく減らして最強クラスの魔物が出来上がるのである。
　
なお、お見合いに出せるのは牧場に預けているモンスターのみであり、連れているモンスター、冬眠させているモンスターはお見合いに出せないので注意。
　
友達と帳尻を合わせることができない場合は、サブROMを購入して一人で作業するという手もある。

GB版DQM1,2

お見合いは通常の配合と異なり必ず成功するわけではなく、成功の可否はお互いのモンスターの性格の組み合わせによって決まる。詳しくは【性格】を参照。
DQM1の場合は「成功」か「失敗」かの二択。
DQM2はさらに「子どもの初期能力値に+補正が掛かる」「互いにLvが40以上で+5以上の場合のみ成功」という組み合わせが追加された。
性格が合わなかった場合は、戦闘をするか【ぼうけんたん】などの本を活用するかして性格を変えること。
　
普通の配合だと一人っ子が誕生した途端に両親が消滅するためありえないが、このお見合いを活用すると双子が誕生するため組み合わせによってはインブリード（近親交配）が成立してしまう。

• お見合いで誕生した双子をお見合いさせる
• お見合いで誕生した双子を通信対戦に勝った場合の商品として送り出し、一つのデータに寄せて配合させる

しかし、DQMシリーズには他の育成ゲームや現実の結婚のようにインブリードによるリスキーな要素が存在しないため、たまたま成立してしまってもあまり気にしなくていいだろう。
テリワン3Dからは条件を満たすと一人プレイの配合でも双子が誕生するようになり、インブリードも珍しい現象ではなくなっていった。

テリーとおみあい

GB版DQM2側で条件を満たすとGB版のDQM1とDQM2の間でお見合いができるようになる（DQM1側は準備不要）。
その条件とは、DQM2にてモンスターを150種仲間にし、格闘場にいる【テリー】に話し掛けて試合に勝つこと。
「テリーとおみあい」を選択する以外は特別な動作はなく、普通にお見合い可能。
　
GB版では【すばやさ】と【かしこさ】の上限が2作で異なるため、DQM2側の値に換算される。
特に賢さは255→999という具合に約4倍になるので特技修得の上で有利になりやすい。
　
ただし、DQM2にのみ存在する要素を抱えているモンスターは、DQM1のセーブデータに介入する際に以下の通りに変換される。

• 【水系】などのDQM2にのみ登場するモンスターは、DQM1にも登場するモンスターに生まれ変わる。
• 【じゅんすいむく】などのDQM2にのみ登場する性格は、DQM1のものに変化する（ただし、こちらは名称が違うだけなので、本質的には変わっていない）。
• DQM2にのみ登場する特技は、「覚えていない」ということになり受け継がせることはできない。

生まれ変わるモンスター一覧

通信限定配合

GB版DQM2と後述のPS版DQM1.2のシステムとして、通常の配合とお見合いでは結果が異なるケースが存在する。
基本的に通常の配合よりも楽にいいモンスターが出来ることが多いので活用したいところ。
ただし、相手が損をすることが多いのであらかじめ話をつけておくことをオススメする。
ちなみに、【ワンダーエッグ】はお見合いでしか作ることができない特殊なモンスターである。

組み合わせ一覧

PS版DQM1,2

メニュー画面の「おみあいのへや」を選ぶとお見合いが始まる。
PS版は性別さえあっていれば、どのような性格であっても必ずお見合いが成功するようになった。
なお、DQM1とDQM2でお見合いする場合は、両方ともゲームをクリアしないとお見合いできない。
　
PSなのでセーブデータのコピーが可能。
過去にクリアしたデータを持っている場合はチャンスである。
貴重なモンスターを配合の相手にしたい場合、そのデータのバックアップを取っておき、お見合いし、モンスターを失ったセーブデータを消せばよい。
消す予定のセーブデータならば、本来ならばレアアイテムの【きせきのしるし】も使い放題である。
やり込んでいくと腹違い・種違いが集まるモンスター牧場が出来上がっていくことだろう。
ゲームバランスが崩壊するが、水系モンスターの枯渇問題に悩まされるDQM1にてモンスター図鑑を完成させるにはこうでもしないと大変。
　
しかしコピーを利用したプレイは公式も見越しており、セーブデータ「A」や、「A」をPS本体のメモリーカード画面から別のメモリーカードにコピーした「A'」や、ゲームソフトを起動して「A」をロードして別の冒険の書にバックアップした「A''」でお見合いしようとすると、エラーメッセージが表示される。

同じマスター同士では
お見合いできません。

「2つのセーブデータを同じマスターだと判断する方法」によっては「全然身に覚えがないのに内部で同じデータ扱いされて友達と通信できない」という現象もあり得ない話ではなさそうだが、そういった報告や苦情は今のところ確認されていない。
　
モンスターの親がいるデータをバックアップしておくことで、今度は親×子供という新たなインブリードが発生するようになった。
やらかしてしまっても、これといったメリットもデメリットも存在しない。

テリワン3D

お見合い配合所を利用することで行うことができる。
こちらでは性格システムが存在しないが、相手の【性別】が決められている。
ただし、性別を合わせさえすればお見合いは必ず成功する。