【こんぼう】

Last-modified: 2025-03-16 (日) 20:58:37

概要

棍棒。手に持って殴打するための武器。
ドラクエ世界においては基本的にシンプルな木製で、金属製のものや特徴的な造りのものは個別の武器名を与えられて登場することも多い。
【ひのきのぼう】が真っ直ぐな細い棒なのに対して、こんぼうは打撃部分が太くなるように作られていて、いかにも重い打撃を放てそうな造りになっている。
序盤の装備品としてシリーズ通じての定番アイテムだが、似たような立場のひのきのぼうやどうのつるぎに比べて【初期装備】となっているケースは少ない。
また、ただの棒より太くて重いために取り回しが難しいということなのか、檜の棒と比べてやや装備者を選ぶ傾向にある。
 
デザインにはいくつかパターンがあり、DQ1の説明書では「樫の木の丸太をけずり、握りやすくしたもの」という解説とともに、太く粗く削り出されたタイプのイラストが載っている。
【公式ガイドブック】(FC版DQ3)に掲載されていたイラストでは打撃部分にトゲトゲの突起が出るように木材を彫る凝った造りに変わり、これが後のシリーズにも引き継がれている。
DQ3公式ガイドのカバー下や、直後に刊行されたDQ1と2の公式ガイドでは、太い円柱形で表面に細い鉄鋲を打ち込んだ「釘バット」風になっていた。
 
DQ1とDQ7を除いて、モンスター側にも毎回のように棍棒型の武器を持っている者が登場している。
パワーファイター型のモンスターがドロップすることも多く、中盤以降のモンスターからも手に入るのだが、時期的に全く役に立たないのはもちろんのこと、売っても二束三文で金策にもならず嬉しくない。
護身用の演出なのか、民家や隠れ家から出てくることもあるが、まったくもって嬉しく無いのは変わらない。
【どうのつるぎ】【はがねのつるぎ】と並ぶ数少ないナンバリング作品皆勤の武器だったが、DQ11では打撃系武器全般が登場しなくなったのに伴ってリストラされ、DQ1から続いた皆勤の1つが途切れた形となってしまった。

DQ1

攻撃力4で買値は60G。
今でこそ力馬鹿御用達の武器と化しているが、DQ1では【りゅうおう】を倒すべく旅立った【ロトの子孫】が有り金はたいて買うであろう至高の一品である。
敵の最大HPが3だとか4だとかいう時に竹竿よりも1ダメージ増えるのは意外に大きい。
序盤ではその僅かな差が敵を仕留めきれるかどうかの明暗を左右するのである。
【スライム】はおろか【スライムベス】をもたやすく仕留める攻撃力を持ち、【たけざお】とは一線を画す前衛的なデザインセンスを持ち、【ギラ】を覚えるまでは役に立ってくれるはず。
 
その他、最初に買う武器防具の様々なパターンの比較については、【初期装備】のページを参照。

リメイク版

スライムやスライムベスの最大HPが1低い状態で現れることがあり、ちからの初期値もFC版より高いのでこれの重要性は落ちている。
さらにスマホ版以降ではたけざおを最初から持っているので買わないでプレイすることも可能。ただでさえ敵のHPが下がった上に、コイツを買うのに60Gを出さなければならないのは割に合わないともいえる。

ゲームブック(双葉社)

【ラダトーム】の武器屋の店員が「スミス&ウェッソン製の最新式の棍棒」なるものを薦めてくるが、実際に買うことはできない。
同書における2番目に弱い武器は【石のつるぎ】という物である。

DQ2

【リリザ】で販売されている。
価格は60Gで攻撃力は8。
装備できるのは【ローレシアの王子】【サマルトリアの王子】
 
前作と比較するとお値段据え置きで攻撃力が倍に増加。
銅の剣の攻撃力が10のまま据え置きで性能に大差がないので相対的に価値が上がった。
…と言いたいが実際は真逆。
なにしろローレは実質初期装備でより強い銅の剣があるし、サマルはこれが初期装備。
よってまったく購入する必要と意味が無い。
そもそも何故売られているのか謎。
(強いて言えばだが、何度も仲間を死なせたり全滅したりした初心者プレーヤーが、教会で生き返らせるための費用を捻出するために装備品を売却した場合に、ちょっとお金が貯まってから買い直したり、蘇生後の少ない残金で間に合せの武器として購入したりするという可能性もないわけではない。)
 
今作以降このような初期装備よりも弱くて一見意味の無い、下手すれば初心者トラップになりかねない装備が売られているケースを目にするようになった。
次作以降では一応それが初期装備の自由度を広げる要素にもなっており、例えば初期装備を安い装備に買い替えることで、浮いた差額で強い装備を買うことができる場合がある。
明らかにそうしたほうが得な場合もあるが、そうでなくともDQは防具よりも武器が有利なシステムなので、多少防御力を下げてでも強い武器で始めたいというプレイヤーもいるだろう。
しかし今作では微妙にそれも該当しない。
FC版等ではスタート地点に武器防具屋が無いうえ、初期防具以下の防具は売られていない。
かといって銅の剣を棍棒に買い換えたところで差額わずか15Gしか浮かず、仕度金の50Gと併せても皮の盾(90G)すら買えない。
強いて言うなら、少しでも早く皮の盾が買えるようになる程度か。
特殊なケースでは、縛りプレイとして最初にもらう宝箱を取らないで進める場合に、皮の鎧を売って棍棒を買うという選択肢も一応ある。
皮の鎧は買い戻すことができないため序盤の守備力がガタ落ちとなるものの、それでも素手よりは大分まともに進めることができる。
皮の鎧は113Gで売れるので銅の剣を買うこともできるが、威力があまり変わらないのを逆手に取り、少しでも早く皮の盾を入手できる利点がある。
 
一方で【ドラキー】(1/32)が稀にこれを落とすことがあり、売却すれば45Gになるので最序盤の資金源としてはかなり美味しい。
ただし、FC版ではドロップアイテムの仕様からすでにこれを所持している場合は落とさず、戦闘の獲得資金が倍になるだけなので、かなり損した気分になるだろう。
サマルは早い段階で【ギラ】を覚えるので「非力なサマルに打撃は期待しない。攻撃は全てギラで充分。」と割り切っているのなら最初から売却してしまうというのもアリではある。
他には【タホドラキー】【マンドリル】も落とすことがある。
 
敵サイドにも【ギガンテス】【アトラス】といった棍棒っぽい武器を装備した連中が初登場している。
いずれも打撃一筋かつ規格外の攻撃力でパーティを黄泉送りにすることから、「力馬鹿の武器は棍棒」という印象をプレイヤーに植え付けたのは間違いない。
もっとも、その二人が落とすのは手に持っている棍棒ではなく【はかいのつるぎ】だったりするが。
…それを装備してたいらどんな事態になっていたやら。

DQ3

攻撃力が8のまま、買値はシリーズ最安値の30G。
【魔法使い】以外のすべての職業が装備できるが、【武闘家】が装備すると攻撃力が-4になる。
最初に【アリアハン王】から2本貰える。
【取扱説明書】で推奨されているパーティの「【戦士】【僧侶】・魔法使い」にすると、ちょうど装備可能者が2人いるあたり、装備させろという無言のメッセージとしても印象に残りやすい。ゆえに、推奨パーティではわざわざ買う必要はない。
武闘家や魔法使いがまったく含まれない4人パーティを組むときはもう一本必要になるが、支度金は50Gあるので追加購入することもできる。
逆に武闘家と魔法使いが両方いたり、そうでなくとも人数の少ないパーティ構成などでは、一度も使われないまま売られることもある。
 
【カザーブ】【ノルドの洞窟】の宝箱からも入手できるが、その頃はもはや役立たずとなっている。
売っても22Gでは金策にもならない。とはいうものの「ないよりはマシ」には違いないので遠慮なく頂戴したことだろう。
 
また手ぶらの【トロル】が1/64と割と高めの確率でドロップするが当然嬉しくもないし、強さの割に経験値もゴールドも少ないのにドロップアイテムまでコレではむしろ悲しくなる。上位種の【ボストロール】【トロルキング】はグラフィックでは棘付き棍棒を持っているが、前作の【ギガンテス】【アトラス】同様、その(棘付き)棍棒ではなくもっといいモノをドロップする。

リメイク版

リメイク版で新たに加えられた職業である【盗賊】は棍棒を装備できないため、FC版に比べてこの武器が1本以上不要なパーティ構成が多くなった。
また、武闘家が大幅強化されたリメイク版では戦士の代わりに武闘家を使うケースが多くなり、すぐに売り払われてしまうケースが増えた。
 
宝箱の中身が軒並み豪華になる中、カザーブとノルドの洞窟のこれは変わっていない。【メタル狩り】のときに会心狙いでムチやブーメランから持ち替えるくらいなら使えるのだが…。
ちなみにカザーブでは昼間に店員がすぐ近くにいるにもかかわらず入手可能。どうせなら【どくばり】をこっちの宝箱に入れておいてほしかった。
第1の【すごろく場】で何も無いマスを調べると低確率で拾えるが、わざわざ狙う必要はない。
 
また【サマンオサ王】の居室にあるタンスからも入手できるようになった。なぜこんなものがここにあるのかはおそらく…

DQ4

値段は据え置きで、攻撃力が7に減少。【勇者】【ライアン】【アリーナ】【クリフト】【トルネコ】【ミネア】が装備可能。クリフトの初期装備でもある。
【ボンモール北の村】で期間限定で詐欺販売されているひのきのぼうを除けばDQ4の全武器中最安値。しかし大抵の装備可能キャラはこれより強いどうのつるぎなどを初期から装備している。
素手で始まるトルネコだと装備する意味はあるかも知れないが、バイトすれば1日でだいたい銅の剣1本分のお金をもらえるので、わざわざ弱いこちらを買う必要性が無い。利用する可能性があるのはクリフト以外ではいいとこアリーナぐらいだろうか。第二章の初期資金は100Gあるので、大抵クリフトにすぐ銅の剣を買い与え、クリフトのお下がりの棍棒をアリーナが使うケースが多い。
 
DS・スマホ版では初期資金が半分以下の40Gに激減してしまったが、手持ちの40Gに【サントハイム】で拾える50G&【せいすい】の売却額(15G)を合わせれば105Gになるので、こちらでも開始直後にクリフト用の銅の剣を購入することは一応可能であり、同時にアリーナ用の棍棒もこれで確保することができる。
序盤で聖水は必要ないため、【カメレオンマン】戦に使う気がないなら売り払って序盤の装備品購入資金の足しにしてしまっても一向に問題無い。
 
モンスターでは【おにこんぼう】【ギガデーモン】が落とすが、出現するのは終盤なのですでに無用の長物。リメイク版のギガデーモンに至っては100%ドロップするが、売る価値も薄いので袋の肥やしと化す。落とすモンスターは納得できるが。

リメイク版

トルネコがひのきのぼうを装備できなくなり、トルネコにとっての最弱武器となった。
上述の通り普段の装備としてはどのみち使わないが、【トルネコの盗み】狙いの際はこんぼうを装備させて「転んで会心の一撃」を出した時の与ダメを減らすという使い道がある。
戦闘中に武器を装備することはできても、外すことはできないので単純に性能が低いものを装備するという訳である。

DQ5

攻撃力9で買値は60G。
かなり変わった立ち位置で、スキルごとに装備が細分されたDQ8より前のシリーズ中で唯一主人公が装備できない。
 
同じ攻撃力の【かしのつえ】が130Gと倍以上の価格をする。
同じ攻撃力帯の武器の中では抜群のコスパを誇る優良武器なのだが、装備可能者がかなり制限されるので、ほとんど見向きもされない。
売られている時期もかなり遅く、シナリオも中盤に差し掛かる【ポートセルミ】でやっと売っている。
装備可能な人間キャラはこの時既に離脱済みの【ヘンリー】と、まだまだ仲間にならない【サンチョ】
モンスターでは【ブラウニー】のグループや【イエティ】のグループが装備できるが、彼らには【ラインハット】の時点で【いしのオノ】【チェーンクロス】などの上位の武器が店売りしている。
ただし、実は【くさったしたい】にとって、この武器がこの時点での最強武器。くさったしたいは幼年期からひのきのぼうか【たけのやり】を持ち越さないと、この時点まで武器が存在しないのだ。
彼を使う場合、【ルラフェン】【のこぎりがたな】【スネークソード】を買うまではお世話になるかもしれない。
その場合でも、ポートセルミに来た時点でルラフェンにはすぐ行ける上、化け物退治の前金ももらえるので、ルラフェンまで上述の武器を購入した方がマシだが。
購入できるのはポートセルミでのみなので、アイテムコンプを目指す際は見落としに注意。
もっとも、SFC版では【ひとし""こ""のみ】を行う際に必須となるので、知名度はそれなりに高い。
 
ちなみにモンスターからのドロップは中ボスの【ラマダ】のみと珍しく他に例がない。
しかも確率は驚異の『1/4096』というとんでもない低さである。
しかもその時期はこんぼう自体何の旨みもなく極稀に発生する珍現象と思った方が良いが、アイテムコレクターの人は記念品として持っておくのもありかもしれない。

リメイク版

【オラクルベリー】のカジノにある【すごろく場】の草原マスなどを調べたときにランダムで入手可能になった。
くさったしたいの他、ブラウニーにとっても【アルカパ】で売っている【おおきづち】とほぼ同じ性能なので、先にこちらを入手できればラインハットに着くまではお世話になる。

DQ6

攻撃力9のまま、買値が110Gに跳ね上がった。かっこよさは5。
【主人公】が装備できるので攻撃力の数値的にも前作の【かしのつえ】の位置づけに近い。
店売りで見掛ける前に最初のダンジョンとなる【夢の世界】【山肌の道】の洞窟内の宝箱に1つ入っているので、まずここで確実に入手したい。
というか、これを獲得しないと、シナリオ最序盤の【一人旅】では死活問題と化す。
 
また、【レイドック】【ブーメラン】を購入するときに売らずに取っておけば、【たけのやり】が初期装備な【ハッサン】の武器としても活躍できるだろう。
他にも装備できるキャラは存在するが、時期的には上記の2人以外が使うことはないだろう。
 
見た目通り【トロル】がドロップするほか、骨でできた棍棒を持っている【どれいへいし】などもこれをドロップする。
いずれも時期的に使い道はない。

漫画版

実際、序盤にハッサンが武器として使っている。
【せいけんづき】を覚えて以降はいつの間にか使わなくなってしまった。
一応、アモスが絡む話の【北の山】では所有していたため、その時に出てきた【ラリホーン】との戦いで紛失・破損したのだろう。

DQ7

攻撃力が8に減少。価格、かっこよさは据え置き。
【マリベル】以外全員が装備できる、【ウッドパルナ】で販売されている。
最初は誰も武器を持っていないので、早めに揃えてあげよう。値段もどうのつるぎの半額とお手頃である。
それにしても、こんな武器でも【かえんぎり】をする【キーファ】はかなり器用なのだろう。
 
【ラッキーパネル】では専用パネルがあり、しかも結構な確率で出てくる。
売却しても赤字になるので、数あるアイテムの中でも外れ感が凄まじい。
 
PS版【公式ガイドブック】での分類は【ひのきのぼう】共々何故か「剣」
……ハンマーの分類もあるのに何故?

DQ8

攻撃力が7に減少。
ハンマー(【打撃スキル】用武器)に分類されている。
 
本作では【ヤンガス】の初期装備であり、装備できるのも彼だけ。
オープニング直前のイベントで、彼は自前の【鉄のオノ】を落としてしまったので、スタート時点の森までに彼がどこからこれを発見したのかは不明。
出会った場所からスタート時点まで他の町は存在しない上、盗賊業からも足を洗うと本人が語っている。
おそらく他シリーズの主人公達のような冒険者がこれまた同じような理由で捨てたものを拾ったのだろう。
 
入手方法は【トラペッタ】【リーザス村】の武器屋で販売されている他、【船着き場】でも1つ入手できる。
唯一の装備可能者が初期段階で持っている上、錬金レシピにも何一つ絡んでいないので、購入する必要性は皆無。
使い終わったり、モンスターから拾うなどした物は、ためらわず売却してかまわないだろう。
モンスターでは【おおきづち】(1/32)が通常枠で、【いたずらもぐら】(1/128)と【プチアーノン】(1/32)がレア枠で落とす。
 
なお、アイテムとしてではないが、こんぼうを持っているスカモン3体でチームを組むと【マインドブレイク】が発動する。

3DS版

【モリー】が装備キャラに追加された。加入時期からすると、彼が装備する機会はないだろう。

DQ9

攻撃力は7で種類はハンマー系。
入手手段がなんと【おおきづち】【トロル】などが落とすのみという珍しく非売品となっている。
とはいえハンマーを装備できてハンマースキルを上げられるのは上級職のみであり、たとえ売られていても装備できる時期には役に立たないので、しょうがないのだが。
なので専ら【うるわしキノコ】3つと錬金し【ジャイアントクラブ】にして売り払うための金策素材として利用される。
ちなみにこんぼうを漢字で書くと『棍棒』だが、には属さない。

DQ10オフライン

主人公(【バトルマスター】【パラディン】【遊び人】)、【ダストン】が装備可能なハンマー。
【出身村】にて50Gで売っている。攻撃力6、みりょく1。
同じ見た目、同じ性能の【初心者用のハンマー】がある。
オンラインで武器鍛冶対象外だったため、【ふしぎな鍛冶】では作れない。レシピが無いためうちなおしも不可。

DQ10オンライン

レベル1から装備可能。店売り専用で攻撃力は6。
詳しくはこちらを参照。

ジョーカー1~イルルカ

攻撃力の低さはいずれの登場作でもワーストで、モンスターズ最弱クラスの武器である【ひのきのつえ】よりも低い(ひのきのつえは攻撃力4、こんぼうは3)。
こっちには付加効果がある……と言いたいが、ひのきのつえも付加効果付き。
ちなみにこんぼうは守備力が5、ひのきのつえは【かしこさ】が10上がる。
モンスターズでもでも本編同様守備力が4上がると1ダメージ軽減できるのだが、こちらでは最序盤でも1ダメージごとき誤差の範囲内なので、せいぜい気休め程度の効果である。
DQMJ3では、「武器」の概念がなくなり新システム(アクセサリ)に移行したのに伴って削除された。

不思議のダンジョンシリーズ

不思議のダンジョンシリーズでも皆勤を果たしている。

トルネコ1

武器の強さは1で、素手よりはマシといった程度。
時と場合にもよるが、【呪い】のリスクを考えると喜び勇んで装備するのはためらわれる。
特に『こんぼう-1』だと、素手の状態と何にも変わらない。
【ちょっと不思議のダンジョン】では装備品が呪われていないので、拾ったら装備しても大丈夫。
持ち帰って【トルネコの店】で売却しても大した価格にはならないので、装備しないならモンスターに投げつけても良いだろう。

トルネコ2

武器の強さは2と微増。
やっぱり、素手よりはマシという程度。
序盤のダンジョンでは呪われていないので気軽に装備できる。
【不思議のダンジョン】まで到達できれば、流石に呪いの可能性を考慮して、拾っても装備するのは極力避けよう。
 
【戦士】の技【ちからかいふく】をセットしておけば、【毒】攻撃を受けたり、【くさったパン】【ちから】が減っても大丈夫。
ちなみに【リビングデッド】【グール】が使用する【くさった液】で錆びてしまう。
本家と違って金属製らしき釘が付いているので、これが錆びているのだろうか。
傷みよけの意味で【メッキの巻物】を入手したら、読んでも良いだろう。
 
今作では、印数【上限値】に無制限で、どの武器にも同じ印を付与できる。
PS版では、モンスターへ与えられるダメージ上限が存在する都合から、【合成】の武器のベースは何でも良かったりする。
なので、あらゆる特殊効果の付いた『こんぼう+99』・【つるはし+99】【奇跡の剣+99】等、マニアックかつロマンの塊な武器を作成するプレイヤーもいた。
普通に攻略する場合でも取引価格が最も安く、加えて合成に必要な料金も特に安く(強化値+1につき10G)、何かとお世話になる。
特に【合成屋】で+99の武器を作成するにはうってつけの武器だったりする。
GBA版でも最も安い武器が、+99にした後は【ロトの剣】をベースにして合成されるだろう。
その場合は【合成の壺】を使用しないと、【ガイバーラ】からかなり高額な合成費用を請求される。
 
ただ、後半のダンジョンでは入手確率が低く、【金の剣】以上に出にくく感じる場合もしばしば。
【もっと不思議のダンジョン】では、重要な戦士の技で金の剣で可能な技は、そちらにセットして使用した方が良い。

トルネコ3

販売価格1000G、買取価格500G。
武器の強さは2、印数2。
 
まさかの【銅の剣】の立場を下剋上。一応、銅の剣は最初のダンジョンの【謎のほら穴】で拾えるが。
一方こんぼうは、シナリオ中盤の【グレートバレイナ城】の城下町の【武器屋】で販売されており、大半はそこで初めて目にする。
【異世界の迷宮】【封印の洞くつ】でも入手できるが、後述の理由からまず拾われない。
 
木製が傷むのはおかしいという理由からか、サビない『さび』印が付いた。
しかし、印や修正値合成の邪魔という印象を持たれがちで、実際この武器の『さび』印は、合成すると全ての中で最も左側(先頭)に付く。
つまり、いかなる武器を合成しても【どくどくゾンビ】の印消し攻撃を受けない限りは、必ず最前に来る関係で消し去れないのである。
一方、盾の『さび』印は右から2番目(最右は『捨』印)に付くので【はぐれメタルの盾】をベースに合成すると、不必要な後方の印を容易に上書き可能なのだが……。
よって、主に異世界の迷宮でこの武器がまず拾われないのは合成後のケアが難しいのが原因で、他の特攻系武器の印を打ち消してしまう可能性があるのだ。
PS2版では『印無しメッキ』という裏技もあり、ますます立場が危うい存在となってしまった。
しかし例外的にレアアイテムの【必中の剣】の『必』印をどくどくゾンビから防護したい場合、同じく『必』印より左側に来る【ドラゴンキラー】のどちらかと合成される場合はある(詳細は【ロトの剣】の項目を参照)。
 
加えて前作と同じく、装備して呪われていた場合の対策が打ちにくい。
武器も盾も基本的に強い方が優位に冒険を進められるというセオリー通り、リスクを冒してまで装備しなくて良い。
封印の洞くつでも異世界の迷宮でも、解呪手段となる【シャナクの巻物】【祝福の壺】の出現率はかなり低く、ましてや呪いを解く目的のみでそれらを使用するのは考え物。
はぐれメタルの盾は上述の通り印数こそ少ないが、【真紅の盾】よりも高い防御力のおかげで、シナリオ本編・異世界の迷宮・封印の洞くつ・【不思議の宝物庫】初回挑戦時でも、メインの盾として堂々と活躍できている。
【へんげの壺】【ガーゴイルの店】を発見したら、逆にそちらの素材として上手に利用しよう。
【ひとくいばこ】が化けていても、そこまで痛手にならないアイテムかもしれない。

少年ヤンガス

販売価格300G、買取価格150G、
武器の強さは2、上限値は+15、印数は2。
【カンダタ遺跡・昼の間】以降のほぼ全てのダンジョンで入手できる。
 
基本的に前作と同じ。上限値が少ないので合成のベースには向いていない。一応【兵士の剣】より強いが。
ただ、今作はある程度ストーリーを進めてから【鍛冶屋】【ブラミ】に依頼すると不必要な印を消してくれる『いんをはずす』を利用できる。
また今作では印は重ねた順番に付くので、既に印が埋まっている装備品に印が付いた装備を合成した場合、その印は打ち消される。
なので、印が重複しても+の修正値が付いているなら、メインの武器の強化素材として合成に堂々と利用できる。
ただ【魔導の宝物庫】等の持ち込み不可ダンジョンでは、冒険中に印を外す手段が存在しないので、必要な印が揃っていないならばなるべくやらない方が良い。
 
他に注意すべき点はトルネコシリーズ全般と大きく変わらないので、不必要ならば【仲間モンスター】にプレゼントとしてあげても良いだろう。

ビルダーズ1

攻撃力5。全ての章で作成可能。材料は【ふとい枝】2個。どの章でも拠点に最初からある作業台で作れる。
また、2章と3章では【おおきづち】とともに初期装備となっている。
 
1章ではふとい枝が集まり次第、ひのきのぼうからこれに持ち替えたいところ。
どうのつるぎを作るまではお世話になるだろうが、逆にそれ以外の章ではあえて作成する必要は皆無。
これに枝を使うくらいなら1本枝を追加しておおきづちを作った方が遥かにマシである。

ビルダーズ2

ふとい枝がなくなったので、【木材】×2に変更。
今回はシドー専用武器で、攻撃力12。
主人公が装備できない、怪力自慢が持つ武器。ということで、剣サイズから両手斧サイズにまで巨大化している。
シドーに最初に作ってあげる武器で、シドーも大変気に入って次の武器を作っても友情の証として所持し続ける。
この友情の証は最後の最後に再び登場し、活躍してくれる。
 
奇しくもドラクエ史上最初に仲間になったキャラクターの初期装備が、シドーにとっては「友情の証」になるというのも興味深い。

トレジャーズ

【お宝】の一種として登場。

お宝No.197
レアリティジャンク
カテゴリーヒストリー
コレクション武器
標準価格26,000G

また、宝石オブジェに【こんぼうオブジェ】がある。

ライバルズ

戦士のトークンカード。主に「一部の武器補助特技を使ったが武器がなくて不発した」時に代わりに手に入る武器。

1/2/1

1コストで2ダメージなのはコスト論的には正しい、のだがそもそも他の特技が前提にあるので実際はそれ以上に支払っていることになる。
その特技も本来の役割を果たせなかった時しか出てこないので、明らかにカード、コスト両面で損切りをすることになる。
 
しょせんは代替トークンなため武器としては大変凡庸かつ力不足。1回しか使えないので攻撃回数のかさ増しも微々たるもの。
なので普通に戦っていれば握る以前にこれが手札に出てくること自体がレアケース。
これが使われる機会があるとすれば、闘技場でピックアップがうまくいかなかった時か最終盤まで補助カードが引けず腐ってしまった時ぐらいだろう。
ただし悪霊の神々アトラスの効果で現れるこんぼうは【アトラス】の攻撃力を参照するので、一発限りながらかなりの威力が期待できる。
一方、最弱の武器の座をひのきのぼうを押し退け勝ち取った名誉(だけ)はもっている。

星ドラ

☆1装備で登場。
メインスキルは「ため攻撃」
ハンマーの中では最弱の部類になっており、サブキャラの一人の初期装備になっている。

タクト

Dランク武器として登場。
基本値 : こうげき力+6
特殊効果はなし。
錬金候補 : HP+11・こうげき力+5・MP+3 他

ダイの大冒険

序盤、復興中の【パプニカ】の武器屋で、1本30Gで売られていた。

アベル伝説

木の棍棒は登場しないが、【モコモコ】の初期装備が本作オリジナルの「石の棍棒」になっている。
棒の先に石が付いた形の武器であり、モコモコの祖父が残していったもの。2本一組であり、両手でそれぞれ一つずつ持てるいわば二刀流用武器だが、一本を両手で持って戦う場合が多かった。
長らく愛用していたが、【闇のバザール】【メタルスライム】に両方とも破壊されてしまい、【おおかなづち】に取って代わられた。

余談

ドラクエ世界においては、『こんな初期装備で魔王を倒せというのか』と王様が批判されることすらある棍棒だが、それは剣や槍を持った兵士をイメージするための誤解である。
そこらの武装可能な健康な成年男子に棍棒と制服を与え、とりあえずの戦力を大量動員したり民兵を組織したりすることは中近世以前には一般的な方法であり、ドラクエの中世的世界観から言えば、ごく普通の初期装備である。
要するに、ドラクエ1の『棒と服』しか選択肢の無い状況は彼が『ただの民兵』扱いであったと考えればごく自然なことなのだ。
【主人公(DQ1)】の項目にも書かれているが、彼はロトの子孫であるものの証拠も無く、表面的には身元不明の若者。
つまり民兵志願者として扱われたのも無理のないことだったのだ。
 
ただし【サマルトリア王子】のように『れっきとした王族が民兵程度の装備をする』のは明らかに異常である。
将軍の呉起が一般兵と同じ装備と生活をした故事は有名だが、兵士たちを鼓舞するためのもので、そもそも王族だけの旅では意味がない。
成長するまで、あえて身分を伏せるためとも考えられるが……。
 
なお、悪名高いルワンダ虐殺で民兵が“マス”と呼ばれる釘バット状の棍棒を主な武器に使用したり、警察も警棒という形で棍棒を装備していることから、パラミリタリーにとってこんぼうは現代でもごくありふれた武器である。
 
また外伝作品の不思議のダンジョンシリーズでは【風来のシレン】シリーズでもこんぼうは多数の作品で登場するアイテムとなっている。
性質上錆びなかったり、同じく木製の【木の盾】・『木甲の盾』と共鳴したり、作品によってはヤシの木で作った物になったりと、シリーズにより微妙に扱いが異なる。