【ごくらくちょう】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 03:40:56

概要

DQ3で初登場した、ピンクの体色をした大鷲のようなモンスター。
同種属に【ガルーダ】【ヘルコンドル】【ほうおう】【あんこくちょう】がいる。
大抵他のモンスターに呼ばれ、【ベホマラー】で味方を回復させる役割を担う。
 
現実の極楽鳥は「フウチョウ」とも呼ばれ、オーストラリア・ニューギニアに棲む尾羽がド派手な鳥の総称である。
初期作品では赤い羽毛を持っていたが、のちにピンク色に。【スターキメラ】と被っている。

DQ3

【世界樹】の周辺や【ルビスの塔】の最上階、【バラモスの城】の周辺に出現するが、【コング】【キングマーマン】【ドラゴン】に回復屋として呼び出されるところを見る方が多いだろう。なお【公式ガイドブック】では「主な出現地」として「海全域」とあるが、厳密にはアレフガルドの海域で【キングマーマン】に呼ばれての加勢のみであり、エンカウント時に登場するということは決してない。そして上の世界の海域においては一切出現しない。
出現時は2匹以上いることはなく、召喚時も3匹以上になることはない。
実は、最もよく遭遇しやすいのはバラモス城の周辺だったりする。
 
2回行動かつローテーション行動で、基本的な行動パターンは「ベホマラー(他グループ優先)→逃げる→ようすをみる」。
つまり、通常は初手で仲間1グループ(いなければ自グループ)を回復させて即逃げる。「様子を見る」を見ることはない。
但し非常に低確率ながら、ベホマラーの前に【ようすをみる】が入ることがある。
このパターンは、一度行動したごくらくちょうのローテーションが存続した状態で別のごくらくちょうが出現した場合、初手の行動が

「様子を見ている→ベホマラー」

となり、逃げるのは次のターンになってからになる。

いずれにせよ、こいつが行動した瞬間、逃走がほぼ確定する。その俊敏っぷりは明らかに【メタル系】のスライムをも上回っており、初めて出会った時点で倒すのは難しいだろう。
 
基本的には無害な存在なので、放っておいても問題ない。
ただ経験値は「980」と高めで(4人パーティーで倒しても「245」)、倒したいのであれば【すばやさ】の高い仲間に【ラリホー】を使わせるといい。【メダパニ】も効きやすく、一度混乱させてしまえば(最後の1体でなければ)こちらにベホマラーをかけてくれる上決して逃げなくなる。
しかし、このときのベホマラーはなぜか10前後しか回復してくれない貧弱性能なので期待は禁物。あくまで重要なのは「逃げなくなる」ことの方である。
通常時は一緒に現れたモンスターを回復するや脱兎のごとく逃げ出すので目立たないが、全体的なステータスは実はなかなか優秀。
攻撃力は「88」と高く、コング程度ならサクッと倒してくれる。その間に瀕死状態までダメージを与え、コングが倒れたらトドメを刺せばいい。
こうすることで、後述のドロップアイテムも狙いやすい。
なお、混乱すると、どういうわけか1ターンに4回行動するようになる。これも、ごくらくちょうの複雑な行動ローテーションに起因する不具合の類だろうか。
 
中盤では経験値稼ぎの筆頭である【はぐれメタル】の出現率が低く、時間単位で考えるとコングに極楽鳥をひたすら呼ばせて狩った方が効率がいい場合もある。同時に、この時期は【ドラゴンキラー】【みかがみのたて】のような高額な武具を買うことが多いので、その資金まで稼げて一石二鳥となる。
獲得ゴールド自体は85Gとそこまで高くはないが、【メタルスライム】やはぐれメタルを探し出して倒し続ける労力を考慮すれば、結構な金額になる。
あらかじめ【ピオリム】で仲間全員のすばやさを高めておけば先手が取れやすくなり、倒しやすくなる。
また、コングは【痛恨の一撃】を出してこないので、【スクルト】を重ねがけしておけば、こちらのレベルが多少低くても恐れることはない。
終盤になればこちらの強さも上がってきており、こいつが呼び出されても速やかに集中攻撃すれば簡単に倒せるようになるだろう。
 
若干厄介なのが、設定されている【モンスターレベル】が「32」とそれなりに高いこと。
この厄介さが如実に表れるのが、【世界樹】周辺で時折コンビを組んでくる【まほうおばば】である。
魔法おばばはすばやさが非常に高く【ベギラマ】【バシルーラ】を連発してくる強敵ながら、モンスターレベルはたった「12」しかなく、適正レベルなら簡単に逃げられる。
ところが極楽鳥が一緒に現れると、より高いモンスターレベルが参照されて逃げにくくなってしまう。
こちらのすばやさが低いと先制でベギラマを喰らうことが多く、倒しきれなければバシルーラで吹き飛ばされる確率も上がってしまうので要警戒。
 
ドロップアイテムは、FC版では【もろはのつるぎ】、リメイク版は【すごろくけん】(双六が廃止されたガラケー版以降では、FC版に準じて諸刃の剣に戻された)。
諸刃の剣は呪いの武器ではあるが、上の世界では最も高い攻撃力を持つ。
最速では【カザーブ】東部で手に入れる機会があり、その場合、勇者や戦士の攻撃力が大幅に上がる。
もっとも、一番最後に倒さなければならないうえに、肝心のドロップ率は「1/256」とかなり低い。【船】入手前に極楽鳥と戦い、運よく落としてくれれば儲けものである。
諸刃の剣は【フロストギズモ】がさらに高い1/128でドロップするが、その出現域は【トロル】の方がやたら高頻度で出るため危険度が段違いに高い。そのため、コングに極楽鳥を召喚させて狩るほうが安全かつ効率もいい。

FC版

【格闘場】にも参戦。ここでは戦闘中に逃げることはなく、通常攻撃を行う。
【ごうけつぐま】を上回る攻撃力を持つも、より強い相手と当たることが多く、思うようにダメージを与えられない。
完全ローテーションであるゆえに必ず1回はベホマラーを唱える。これが曲者で一体どういうわけか【ベホマスライム】【ベホマ】などと違ってライバルを回復してしまうという最悪の性能であり、且つ【判断力】が0と低いせいでMPが切れてもベホマラーを使い続け、その後に呆気なく倒されてしまう。
判断力が高ければ、2回攻撃で有利に戦えるのだが(それでもべホマラーは自分以外を回復してしまうので使えない)…

リメイク版

FC版では色が赤紫だったが、リメイク版では薄紫に。
攻撃モーションはガルーダと同じだが、通常時は通常攻撃を一切仕掛けないので、攻撃モーションが見たければメダパニかどくがのこなで混乱させる必要がある。
また、FC版の4回攻撃という仕様は訂正された。

GBC版

前述のように非常に倒しにくいため、【しんりゅう】がこの魔物の【モンスターメダル】を持っている。
格闘場で【あやしいかげ】がこいつに化けていると、ベホマラーを唱えた後は何故だか永遠に様子を見続け、通常攻撃すら行わない。
つまり、こいつに化けてしまった場合、引き分けにでもならない限り、こいつが勝ち残るのは不可能。

DQ8

【隔絶された台地】(東部の森以外)や【神鳥の巣】の外部、【翼を持つ者の場所】(エジェウスの石碑周辺)に出現するほか、【ブラッドハンド】【デュラハーン】【ヘルガーディアン】に呼び出される。
スカモンを出すと【バシルーラ】を唱え、こちらのレベルが高いと大抵逃げる。
また、【エジェウスの石碑】に人間の言葉を話すごくらくちょうがいる。お前喋れたのか。
なお、レベルが高くなると逃げる原因は【判断力】の高さにある。
バシルーラ不要→ベホマラー不要→最後尾集中攻撃不可(守備力の高い相手に攻撃を控える)となると、取りうる行動手段が逃げるに限定されるため。守備力が下がれば攻撃を仕掛ける。
チームを呼べばバシルーラ、敵のHPをある程度削ればベホマラーも臨機応変に使う。
こっちのAIと同じく行動直前でその判断が出来る。これがドラクエにおける(ズル)賢い敵の特徴である。
DQ8のこの系統は全部このずる賢いタイプ。あんこくちょうだけは各行動確率の設定ミスでちょっとアホである。
 
落とすアイテムは通常枠が【イーグルダガー】(1/64)、レア枠が【まもりのルビー】(1/256)。3DS版ではレアドロップが【くじゃくのおうぎ】(1/64)に変更された。

DQ11

今までは回復と逃げるが能だったが、今作ではなんとボスとして登場し、プレイヤーを驚かせた。もちろん逃げない。
しかも攻撃呪文まで使うようになり、さらにオドロキである。
 
【怪鳥の幽谷】のボスとして【ヘルコンドル】2体と共に登場し【シルバーオーブ】を守っている。
PS4版は【ひるまぬ勇気】、3DS版だと【果てしなき死闘】が流れる。
 
行動パターンはランダムで、1ターンに1~2回行動する。通常攻撃の他、わしづかみによる【強化攻撃】【ベギラマ】【ベホマラー】を使ってくる。
こいつのベギラマは【制限行動】になっており2回連続では使わないものの、結構な確率で暴走し、50~60前後のダメージを与えてくるため要注意。
攻撃力も高く、通常攻撃でも70程のダメージを与えてくる。幸い【マヌーサ】が比較的効きやすいので掛けておくと楽になる。
また、素早さも非常に高く、補助無しでは【カミュ】ですらほぼ確実に抜かれる。カミュと【マルティナ】以外のキャラは【ピオリム】を重ね掛けしてもなお抜かれやすい。安定して先攻するには【ボミエ】も併用したい所だが、今作のボミエは命中率が低めに設定されており当たりにくい(ごくらくちょう自体はボミエ系に無耐性)。【セーニャ】【ロウ】に至っては素早さ2段階上昇&敵の素早さが2段階低下していてもかなりの高確率で抜かれる。
雷や闇に弱いので【デイン系】【ドルマ系】の呪文が効果的。また空を飛んでいるため【ムーンサルト】も有効。
ヴァイパーファングも有効だが、コイツ相手には毒でジワジワ攻めるよりも、お供のヘルコンドルをサッサと片付けて相手の手数を減らすことを考えた方が良い。
 
【あやしいかげ】がボス版のこいつに化けていることがある。遥か前の地域に後戻りしたり2Dモードで【名もなき地】に寄り道したりしない限り遭遇しないが、複数同時に出現することもあるので注意。
【復活の呪文】から再開したデータで他の敵と一切戦わずにあやしいかげとエンカウントすると頻繁に出て来る。
 
異変後は【ゼーランダ山】【ホムスビ山地】で通常の雑魚敵として登場する。3DS版では【バラモスの城】にも出現する。
雑魚個体は完全1回行動になっており、攻撃呪文が【ベギラゴン】に強化されている。こちらも暴走することがある。
ドロップは【イーグルダガー】【まもりのルビー】
ちなみに体験版イベントでもボス仕様の方と戦えたのだが、なんとその際は三回行動までしていた。
こちらが適正レベルより上に設定されていたとはいえあんまりな強さである。

邪ver

怪鳥の幽谷に出現。ヘルガーディアンに呼ばれることもある。攻撃力は2倍以上になっているが、行動パターンは変わっていない。
元から上級呪文を使っていた為だが、【邪モンスター】化しても攻撃呪文がランクアップしないのは比較的珍しい。

DQ11S

ボス個体や邪verともに怪鳥の幽谷に出現するのは変わらず。
この系統と3Dモードで戦闘を行うと鳥が苦手な【シルビア】の怯える台詞を、【マルティナ】は故郷デルカダールの国章を思い出す旨の台詞が見られる。

ジョーカー3・3プロ

魔獣系Sランクで、ライドタイプは空中・浮遊。
まめちしきによると極楽の鳥ではなく、獲物を狩って極楽に送るからごくらくちょうという名前らしい。
初期スキルは【全体回復】
無印版では野生では出現せず、【ガルーダ】×【黒竜丸】の配合でできる。
こいつに【レジェンドホース】を配合すると【ほうおう】が、
【ふくまねき】【アスタロト】【れんごくまちょう】と四体配合することで【レティス】ができる。
プロフェッショナル版では、【神獣界】にギガボディ化した野生の個体が登場するようになった。
スピードロードの難易度★★にも登場し、こちらが近付くと急降下しながら突っ込んで来るが、この時スライム系にライドしていると何故か肉の吹き出しを出しながら突っ込んで来るというバグがある。
 
特性は【ノーマルボディ】【みかわしアップ】【亡者の執念】
+25で【ときどきスキップ】、+50で【ひんしでかいしん】、+100で【暴走列車】
メガボディ化で【ふくつのとうし】、ギガボディ化で【会心かんぜんガード】、超ギガボディ化で【ダンスのコツ】を習得。
プロ版における合体特性は【つねに逆風】で、合体特技は【世界樹の恵み】

DQMSL

自然系のSランク。ガチャ限定モンスターで、Bランクの【ヘルコンドル】からの最終転生先。
習得特技は【ベホマラー】【しんくうは】
更に新生転生させる事で【ベホマ】【ぎゃくふう】も習得する完全な補助仕様。

豆知識によると、コイツの唱えるベホマラーは極上のリラクゼーション効果があり、
癒された者は「はぁーごくらくー」と感じるらしい。
……まさかそれが名前の由来なのか?

ライバルズ

第6弾カードパック「小さな希望のシンフォニー」にて実装。僧侶専用のスーパーレア。

4/4/4
シンクロ
①HP+1
②ねらい撃ち
③死亡時:味方リーダーのHPを3回復 敵リーダーに3ダメージ

シンクロが③まで達成すれば攻守を兼ねたカードとなる。
シンクロというシステムの強さを教えてくれるカードの1枚。
どう見ても強いカードだが、僧侶の4コストには他にも強力なユニットが多数存在したこと、僧侶の特徴である復活ギミックを活用するうえでは他にも復活させたいユニットが目白押しであることなどが影響し、全てのデッキに入るほどでもなかった。

タクト

2022年7月16日開催の2周年イベント「真・ドラゴンクエストIIIイベント」にて、「【しんりゅう】SPスカウト」のAランク枠として登場。
自然系Aランク、ほじょタイプ。
リーダー特性「自然系呪文消費MP-10%」
とくぎは【ボミエ】/【バシルーラ】/【ベホマラー】
覚醒スキル10Pで「呪文のコツ」30Pで「まれにマジックバリア」等を習得できる。

エニックスゲームブックシリーズ

3の中巻に登場。ベホマラーは唱えず、敗北すると鋭いくちばしの一撃で屠られる。
また、1の上巻にて「極楽鳥の羽」なるものを見つけて使ってみるかどうか選択するマスがある。
使うとバシルーラの効果が発生してロトの洞窟のマスまで飛ばされてしまう。
ヘルコンドルの羽の間違いじゃないかと言いたくなる効果だが、「使ってみるまで効果がわからない」ことがミソなので同系統かつもしかしたら回復効果があるかも…と予測したくなるコイツの名前がチョイスされたのだろう。