【しじん】

Last-modified: 2022-12-28 (水) 05:04:44

DQ4(FC版)

データ内にのみ存在する没モンスター
DQ3から登場するキャラクターとしての詩人は【詩人】を参照。
グラフィックは【ラゴス】の色違いだが、【ブーメラン】は持っていない。
上位の回復魔法や不思議な踊りを使うようだが、能力値は設定されていない。
 
このモンスターの正体として、最も可能性が高いのは【ピサロ】だと思われる。
5章の冒頭に【山奥の村】に訪れる人物は、FC版では正体不明の詩人だが、リメイク版ではピサロと断言されている。
またFC版でのピサロのデザイン(歩行グラ)と、「しじん」の戦闘グラが似ている点も裏づけの一つだといえる。
おそらくこの「しじん」もピサロの仮の姿であり、ピサロとどこかで戦うはずだったのが没にされたのではないかと思われる。
その根拠が、彼の行動。【痛恨】【防御】を使う攻防バランスの良い形で、さらに【ふしぎなおどり2】【ベホマラー】【ベホマズン】【ザオリク】を使う。
能力値が設定されていたら相当な強敵になっていた可能性が十分考えられる。
だが、もしも本当にこれがピサロとして世に出ていたとしたら、「ピサロの外見がラゴスの色違い」「ピサロの踊る不思議な踊り」などは後世まで語り継がれるネタになっていたことだろう……。
また、この行動設定ならば単独ではなく誰かと組む事を前提にしているとしか思えない。
【エビルプリースト】のように終盤の雑魚モンスターを複数連れて襲いかかってくるのだろうか?
ただし、完全ランダム行動【判断力】は0なので、実際に出てきたら意味なく回復・蘇生呪文を唱える無駄行動でまともに攻撃してこないので連携もなにもあったものではない。
本作のベホマラー、ベホマズン使いはいずれも判断力0なので同じだが、蘇生手段の使い手で判断力0なのはシリーズを通しても類例はない。まあ、設定途中で没になった案なのでその辺りの設定が雑なだけだとも考えられる。
 
ゲーム内に登場する他のキャラでは、【バコタ】の移動中のグラフィックは詩人であり、戦闘に入ると【ミスター ハン】の色違いになって戦うことになるボスキャラクターである。
「正体を隠したバコタ」を「しじん」として登場させる案もあったのかも知れない。
ただし関係がありそうなのは見た目だけで、単独で戦うことになるバコタの行動パターンにベホマラーやベホマズンがあるのは明らかにおかしいが。
 
また、【ホイミン】も5章においては人間となって詩人の姿をしている。
最上級の回復呪文や、モンスターらしい不思議な踊りといった行動を見れば成長したホイミンに似つかわしいと言える。
もっともホイミンと敵対するような状況は考えにくいので【NPC行動用モンスターデータ】か、あるいは前作の【オルテガ】戦のようなイベント戦闘用だったのかも知れない。
ほかに候補を挙げるなら【たびのしじん】の肩書きを持つ【ロレンス】あたりか。
第五章で肩書きがただの「しじん」になったのであれば、身を固めて住所が固定されたものと解釈できる。
第五章でも雇えるという構想だったのか、あるいはイベント戦闘の構想でもあったのだろうか。
前者だとすれば第五章の呪文としては妥当なレベルではあるもののNPC行動用データにわざわざ専用グラフィックが当てられる例は他にないし格納されている場所も全然違うので、あるとしたら後者だろうが、ホイミンやロレンスがイベント戦をする意味もわからないし、誰と組む予定だったのかもよくわからないので、上述のピサロ説に比べると信ぴょう性は薄い。
 
とはいえ公式からの答えはない以上、いずれも推測の域を出ることはない。
製品版からは姿を消したキャラクターやイベント関係、【たびのしょうにん】のような非戦闘キャラであった可能性も当然ながらある。