【しんくうは】

Last-modified: 2024-04-15 (月) 00:52:46

概要

初出はDQ6。敵全体に【バギ系】のダメージを与える特技。
低コストで敵全体にダメージを与えられる【かまいたち】とでも言うべき技で、どの作品でもかなり使いやすい。
 
ただし、バギ系が効かない敵(水中系、風系に多い)にはダメージを与えられないので、注意が必要。
リメイク版DQ4と、DQ6・7ではMPを消費しないが、それ以外の作品ではMPを消費する。
なお【耐性】により効かないこととは別に、身かわしにより回避される事がある。
DQ6~7では、消費なしでそこそこの殲滅力を持つ全体攻撃ということで【バギクロス】をはじめとした上級攻撃呪文のお株を奪い、戦闘バランスの特技偏重の象徴的な技だった。

DQ4(リメイク版)

表記は「しんくう波」。【ピサロ】がLv44で習得する。
ピサロはバギクロスを習得しないので、バギ系のダメージを与えたいときは役に立つ。
ただ、本作では本編こそバギ系に弱い敵が多いものの、クリア後の敵はDQ7のモンスターをコピーしてるためバギ系に強い敵が多く、さらに言えばピサロ加入後にすることなんて【エビルプリースト】【エッグラ】&【チキーラ】撃破くらいなので(しかも3匹ともバギ系無耐性ではない)、他作品に比べるとあまり使われない。登場時期の遅すぎが露骨に響いたと言えるだろう。
 
ピサロは作戦を【じゅもんつかうな】に設定していても、敵の耐性やHPを気にせず【ムーンサルト】ではなくこちらを使うことがある。
種・木の実のドロップや【モンスターずかん】の登録数目当てにザコを狩る際、これが意外と面倒なことになる。
 
この作品のみダメージ量は85~104の一定であり、【ランプのまおう】が使用するかまいたちも同様に一定ダメージである。

DQ6

【パラディン】の★2で習得。
Lvの2倍+30の威力の全体攻撃。
MPを使わずにここまでの威力の全体攻撃を使えるのはかなり優秀で、【バギクロス】のお株を奪った元凶。
順当に行けばLv20台後半~30前後で覚えるため、最初から平均80~90ダメージと高火力。威力が上がる上限レベルは60で、最終的に136~165ダメージになる。
差異を挙げるなら…

  • 無燃費でダメージ幅が安定しているが身かわし判定がかかるのが「しんくうは」
  • 基本消費MPが8でダメージ幅にムラが大きく呪文反射判定がかかるのが「バギクロス」

バトルマスターは★7でようやく【がんせきおとし】を覚えることを考えれば、習得も早く使いやすい。
 
【チャモロ】は終盤近くまでまともな武器が手に入らず魔法使いでもなければ火力不足に悩まされがちなので、僧侶をマスターした後はこれ目当てでパラディンを目指すのも悪くない。
もちろんどのキャラでも習得すれば有効に扱えるので、パラディンでは勇者の転職条件を満たせない主人公以外は全員に習得させてもあまり損はしない。
ただ、攻撃エフェクトが約3秒間と中盤で主力となる複数攻撃手段の中では突出した長さで、少人数相手に使うとちょっとテンポが悪くなるという欠点がある(バギ系は全般的にエフェクトが長い傾向がある)。
と言っても、終盤で覚える全体攻撃系の呪文・特技にはエフェクトが3~4秒程度かかるものも珍しくないので、これらに比べれば長いというわけではない。

また、【アモス】がパーティーにいるなら【へんしん】で怪物になったときにたまに使ってくれる(確率は1/6)。
完全ランダムな上に確率も低いのであまり期待はできないが、こちらは仲間にした直後から使えるので、有効なタイミングで運良く出てくれれば非常に強力。
 
敵が使う場合、【ブラスト】【かくとうパンサー】が使用してくるのが印象深い。
ブラストは他にも多彩な攻撃をしてくるがほとんどが物理攻撃のため【スクルト】連発で封殺することができるが、この技のみスクルトでは防げないために使われると痛い。
かくとうパンサーはブラストと戦った直後に【旅人の洞窟】で戦うことになるが、この時点では結構な強敵。
相方【いなずま】と合わせて一気にパーティを壊滅させてくる。
 
SFC版では【ブーメラン】系武器のグラフィックと効果音が使い回されている。
真空の刃を飛ばす音なのだろうか。

リメイク版

上述の通り、元々バランスブレイク気味だったのに、なぜか与えるダメージがさらに20上昇し、50+Lvの2倍に強化された。
モンスターのHPが低下したが同時出現数が増加した本リメイクの仕様も追い風となり、【スライムつむり】【ブラッディハンド】等のバギ系耐性の低い小型モンスターの群れを手軽に殲滅できるので非常に快適。
【運命の壁】【魔術師の塔】などは、これを使っているだけで次々と敵がなぎ倒されていく。
ついでにエフェクトの表示時間もSFC版と比べて半分程度に短縮化されている。
 
一方、敵側が使うものも同様に強化されており、かくとうパンサーの群れやブラストに切り刻まれるプレイヤーが続出した。

DQ7

相変わらずパラディンの★2だが、最上級職の登場によりDQ6よりもやや早めに覚えられるようになった。
ついでに【フライングデビル】★7でも覚えられる。

終盤はバギ耐性を持つ敵が多いのが気になるが、やはり使い勝手は上々。
相変わらずバギクロスの立場が無い。僧侶・武闘家共に優秀な呪文・特技が多いので、さっさと覚えておくと中盤以降の攻撃を任せられる。
ただし、【海底都市】では話が別で、【デビルアンカー】【ヘルダイバー】といった強敵にはダメージがまともに通らない。要注意。
 
エフェクトはDQ6より短く改良。ただし、大量のスライム等に使うと切り裂く風が一体一体に出るので、敵が大群だとやはり煩わしい。

リメイク版

上の2つに加え、【海賊】★4、【ゴッドハンド】★1、【勇者】★3でも習得できるようになった。
これは、人間上級職で覚えた呪文・特技は転職すると使えないという仕様変更のため。
全職業で使うには、フライングデビル職で覚える必要がある。
 
威力が50+Lvの2倍に強化された上、他の特技がMP消費するようになったにもかかわらず何故かしんくうはの消費MPは0のまま。
いくらなんでも優遇しすぎじゃないか?
ダーマ開放直後に覚えれば雑魚戦が一瞬で終了する。
当然敵が使う場合も強く、これを覚えてサクサク進んできたプレイヤーは、【ヘルクラウダー】戦で地獄を味わうこととなるだろう。
また【トクベツなモンスター】【えだきりあくま】も使ってくる。
コイツが出てくる石版は推奨レベルがかなり低く見積もられていたので、切り刻まれるプレイヤーが多発した。
 
リメイク版DQ4と同じく「しんくう波」表記だが、特技の選択や「つよさ」内の覚えた特技の表示欄の中だけで、戦闘画面のログウィンドウの中では「しんくうは」になる。

DQ8

【主人公】【ヤンガス】【ゼシカ】【格闘スキル】で修得する。習得ポイントは、主人公とヤンガスが42、ゼシカは68。
 
主人公とヤンガスは習得が早く、早期習得するとしばらくはテンションを溜めずとも雑魚モンスターを一掃できる破壊力になる。
特にヤンガスは、序盤のスキルポイント獲得量が多く【はかいのてっきゅう】を装備した通常攻撃を除き全体攻撃はコレか消費が重いビッグバンの二択。
ヤンガスは特に相性が良い。その後もテンション上げと併用すれば雑魚モンスター戦で大活躍。MPを2消費するようになったが、やはり優秀である。
 
ただ、格闘スキル自体が地雷と言われているので、スペックの割に活用されることが少ない特技。ヤンガスならば33で利用価値の高い【しのびばしり】があり、ここから少し手を伸ばせば習得できるので覚えさせても良い。
 
また、【イーブルアイズ】【真空波Lv?】という技を使用してくる。他にも中盤のボス【キャプテン・クロウ】や隠しボスである【竜神王】の人間形態が使用。
両者ともテンションアップからこれをぶっ放してくるのだが、クロウの方はSHTから使われると200以上のダメージを喰らうこともあり、どっちかと言えばここで使われる方が印象深いかもしれない(竜神王は【ジゴスパーク】を使ってくるしね…)。
まあ、慣れたプレイヤーならばほとんど使わせずに終わらせることも可能なのだが…。
 
ちなみにキャラクターごとのモーションをよく見てみると、主人公達は「溜め→クルッと回転→放射」だがクロウは「回転→放射」、竜神王は「いきなり放射」とそれぞれ違う動作が設定されている。実力差が非常に判りやすい演出であり、作り手のこだわりを感じさせる。

3DS版

新たに仲間になる【モリー】は42ポイントまで、【ゲルダ】は33ポイントまで格闘スキルを上げることで両者とも習得可能。
二人は他のスキルの特技が押しなべて便利で強いので、さほど価値は見出せない。
 
PS2版からそうだが、他の5人は覚えて何故ククールだけ覚えないのだろうか?
おかげで、ククールは終盤まで全体攻撃がないという難点を抱えてしまっている…。

DQ9

今作では敵のみが使用する【風属性】の全体攻撃。ダメージは使用者によって違う。
使用するのは【ホワイトランサー】【ダークマリーン】【暗黒皇帝ガナサダイ】(変身前)、【名をうばわれし王】【ダークドレアム】(Lv5~99)。

DQ10オフライン

表記は「しんくうは」。
【フウラ】【風乗り】スキルで習得。習得に必要なスキルポイントは8。固有スキルなので装備に関係なく使用できる。
消費MPは21。
風属性で標的は敵1グループになり、基礎ダメージは100±10。【こうげき力】依存で最大400±10まで上がる。
【スキルアップパネル】による補強でダメージが5%・10%・20%・30%と増加する。
 
最速で【夢幻の風】を習得しに行くとその過程で習得する。その時点ではかなり強力ではあるが、燃費がかなり悪いので連発は禁物。

Ver.2

【主人公】3回目のスキルパネル拡張後に【格闘スキル】で覚えられる。必要スキルポイントは13。
主人公の場合は格闘スキルなので、素手の時限定で使用可能。

DQ10オンライン

格闘の160~180スキルで使える。直線上に攻撃力に比例する風属性ダメージを与える。消費MPは5。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

敵専用の特技。全体に風属性ダメージを与える。使用するモンスターによって威力が異なる。
【レッドサイクロン】は20程度。レッドサイクロン・邪が使用した時は約100ダメージになる。
 
一方、味方側についてはこれの亜種とも言える特技【しんくうげり】が登場。

DQM1・2、キャラバンハート

【かまいたち】の上位特技で、レベルが19(キャラバンハートでは23)に上がると進化する。
消費MPは6になったが、レベルに応じたバギ系ダメージを与えるのは以前と同じ。
DQM1では、かがみのとびらのデュランが使い、バギ系に弱いこちらの仲間モンスターを苦しめる。
また、これとゾンビぎりを習得していると【グランドクロス】を思いつく。
 
DQM2では、【ギガスラッシュ】と同時に繰り出すと連携特技【くうれつざん】が発動することがある。

ジョーカー2~3プロ

ジョーカー1では欠席していたが、ジョーカー2から復活。全体に90程度のダメージを与える。
バギとドルマの複合属性になったほか、上位特技の【トルネード】も誕生した。
ジョーカー3では風と電撃の複合属性となっている。
消費MPはジョーカー2・2プロでは8、テリワン3D、イルルカでは14、ジョーカー3・3プロでは12と高めになっている。
 
覚えるスキルは【フェザーウインド】に加え、【アサシンブロス(スキル)】【ウイングタイガー(スキル)】【サージタウス(スキル)】【じごくのマドンナ(スキル)】【ヘルクラウド(スキル)】の計6つ。
フェザーウインド以外は見事に固有スキルである。
フェザーウインドで覚えるにはスキルポイントが100も必要なうえ、他のスキルは入手が難しくほぼトルネードを覚えて上書きされるため、この特技のエフェクトを見た人はあまりいないと思われる。
 
ジョーカー3では【雷雲の力】【雷雲の力SP】【赤い霧マスター】【オルゴ・デミーラ(スキル)】【黄飛竜(スキル)】の5つで覚えられる。
 

少年ヤンガス

仲間モンスターの【インヘーラー】【エスターク】【キラーパンサー】【デスピサロ】が習得する。
効果は前方3方向に通常攻撃という【妖剣かまいたち】と似た効果。敵に使われても全く怖くないが、こちら側が使うと経験値稼ぎなどに非常に便利。
パンドラボックスに覚えさせて放流したり、プラズママウス等、合体方式が乗せる系でパラメータが高い魔物に覚えさせて護衛として使うのも良い。

ライバルズ

コスト3
横一列にいる全ての敵ユニットに
味方リーダーの攻撃力と同じダメージを与える

第7弾「光と闇の異聞録」で登場した戦士専用の特技カード。
コスト3になった代わりに貫通効果よろしく横一列に並んだ敵を貫けるようになった【かえんぎり】である。
リーダーの攻撃力で威力があがるため、武器を強化したりテンションスキルや【剣豪の闘志】を併用したりすると恐ろしい威力になる。
主に奇跡の剣を強化して戦う「奇跡テリー」と呼ばれるデッキタイプで活躍した。
前述のように剣を最大強化した後この特技を使い「風よ...切り裂けッ!!」と叫びながらウォールを破壊しリーサルを決めてくるテリーはもはや様式美であった。

タクト

Bランクとくぎとして登場。周囲1・消費MP26
「範囲内の敵全てにバギ属性の体技中ダメージを与える」
最大強化で威力+50%まで強化可能。
【メタルドラゴン】【ガメゴンロード】等が使用可能。