概要
文字通り、プレイヤーが持っている【アイテム】を捨てること。またその【コマンド】。
【どうぐ】コマンドのサブコマンドとして搭載されている。
ドラクエシリーズに限らず、多くのRPG作品で類似したコマンドが実装されている。
本編やモンスターズでは、アイテムを選択して「すてる」を選ぶと
◯◯◯◯は □□□□□□□を なげすてた。
などと表示され、そのアイテムは完全に消滅する。
捨てたからといってすぐにその場を調べても、同じ道具を再び拾ったりすることはできない。
不要なアイテムを処分したいだけなら店に行って売り払えば【ゴールド】が得られておトクであるのだが、【ふくろ】が導入されるDQ6より前の作品では、かなり重要な役割を持ったコマンドに位置づけられる。
というのも、ふくろがない作品では持ち歩ける道具の数に制限があるため、とくにパーティの人数が少ないときにはダンジョン探索中などに道具欄が一杯になることが珍しくないからである。
もちろん、手持ちの【やくそう】などの消費アイテムを【つかう】ことで空きをつくる手もあるが、先を見据えて温存すべきと判断すれば、他に持っているより価値の低いアイテムを捨てる方が合理的な場面もある。
したがって、このコマンドで不要な道具を処分して道具リストに空きを作る必要に迫られることがしばしばある。
なお、味方キャラの道具欄が満杯でこれ以上持てないときに【宝箱】等を調べてアイテムを見つけると、「なにかをすてますか?」というメッセージとともに【はい/いいえ】の選択肢が出る。
(戦闘中の場合、敵が【ドロップアイテム】を落としたときに同じ選択肢が出る作品があれば、ドロップの判定自体がなくなる作品もある。)
そこで道具を捨てなかった場合、オリジナル版のDQ1やDQ2ではアイテムが入手できずにいったん消失してしまう。あらためて入手するためには一度外に出なければならない。面倒なので道具欄の空きは事前に確認した上で宝箱を開けるように注意したい。
FC版DQ3以降(リメイク版DQ1・2を含む)は、ドロップアイテムは手に入れられないが、宝箱等のアイテムは元に戻す仕様になった。
ふくろが導入されたDQ6以降の作品では後述するDQ10オフラインを除き、わざわざ「たんにアイテムを消滅させるだけ」のこのコマンドを選ぶ意義はほとんどなくなってしまった。
プレイヤーによっては、ゲーム開始からクリアまで一度も使用せずに終わるだろう。
一応、「売るまでもない不要なアイテムを処分してふくろの中身を整理し、目的のアイテムを見つけやすくする」という使い道はあり、ダンジョン内でも使用できる点で店での売却とは差別化されている。使う人も機会も少ないとはいえ、なくなれば困る人も確実にいることから今後もこのコマンドが消える可能性は低いだろう。
【だいじなもの】「重要アイテム」等に分類される、ストーリーの進行上必要なアイテムなどはこのコマンドで手放すことはできない。
これらを捨てようとすると、どこからともなく【それを すてるなんて とんでもない!】という天の声が聞こえてくる。
不思議のダンジョンシリーズでは、似たような用途のコマンドに【置く】と【投げる】がある。
DQ1(リメイク版)
サブコマンドとして追加され、いつでもアイテムを捨てられるようになった。
リメイク版DQ1では装備品がどうぐ枠で管理されるようになった分、FC版よりも持ち物枠が圧迫されやすくなっており、場合によってはこのコマンドが役立つかもしれない。
DQ2
本作で初登場。
道具の種類が大幅に増えた上、装備品も一括して道具として扱われるようになったため、道具を持ちきれないという状況がたびたび発生するようになり、このコマンドが追加されることになった。
預かり所もふくろもない本作では、このコマンドはそこそこ重要な役割を担う。
捨てられるアイテムは基本的に売却可能だが、【ルーラ】の行き先を指定できない本作では、不要なアイテムをその場で捨てる判断が必要な場合もあるのだ。
【デルコンダル】の教会の近くにいる男性が、このコマンドについて以下のようなセリフを話す。
*「あまり ものを もちすぎず
いらなくなったものは
すてましょう。
所持アイテムの数に余裕のない本作にあって、役に立つアドバイスではあるものの、金銭に換えることのできる「売却」について一切言及せず、「捨てること」だけを勧めてくるのはいささか不親切なきらいもある。
オリジナル版では、買取を行っていない武器屋しかない場所柄というのもあるのかもしれないが…。
なお、リメイク版では預かり所と併せてフォローされたうえで、
*「あまり ものを 持ちすぎず
いらなくなったものは 売るか
あずけるか すてる!*「これが 旅の ひけつですよ。
というセリフになっている。
アイテムを選択して「すてる」を選ぶと、そのアイテムを躊躇なくそこで破棄する(DQ4以降のように確認のメッセージは表示されない)。
本作では、鍵(【すいもんのカギ】は除く)や【ロトのしるし】であっても、捨てることが可能。
これらのアイテムは、元あった場所に取りに行けば基本的に再取得できるようになっている。
NPCとの交換によって手に入る重要アイテムの場合は、交換元のアイテムが再取得できる。
よって、捨てることで詰むことはない。
ただ、再び取りに行くのは大変な物が多いし、高価な店売り品を誤って捨ててしまった時の絶望感は半端ない。
のちの作品と違い、おいそれとこまめにセーブできない本作ではリセットも簡単ではない。
イベントで必須となる【ラーのかがみ】、【ふねのざいほう】、すいもんのカギ、【じゃしんのぞう】と【ルビスのまもり】だけは捨てることができない。
そのようなものは基本的にイベントが済めば無くなるものも多く、最終的に手元に残るのは後者二つだけである。
これはアイテム欄の圧迫を防ぐと同時に、行き詰まった際に駄目元で試すことができるアイテムを限定することにもなり、ノーヒントで難解として知られる【ハーゴンの神殿】の2F入口発見の難易度をやや下げていた。
リメイク版
捨てられない重要アイテムが増加した代わりに、キャラ1人が持てる道具の枠が増加した他、各地に預かり所が設定された。
一方で、そのような自由度が増えたことで、行き詰まった際に駄目元で試せる選択肢も大幅に増えてしまった。
【じゃしんのぞう】を預けられるようになったことで、ハーゴンの神殿2F入口発見の難易度が格段に上がってしまったという負の一面もある。
DQ3
前作同様、このコマンドを選ぶと指定したアイテムを即座に破棄する。
捨てられない重要アイテムについては、【預かり所】に預けたり、【ルイーダの酒場】で管を巻いている連中に持たせておくことで一時的に手放すことができる。
本作では重要アイテムの多くが捨てることができなくなったが、それでもバグ等で重要アイテムを万一無くした場合に備えてか、必ずではないものの、前作と同じように元あった場所に取りに行けば再取得できる救済措置が残されている。交換することで無くなる重要アイテムについても、交換先のアイテムを無くした場合に交換前のアイテムが取得できる点も同様である(【へんげのつえ】に対する【ふなのりのほね】など)。これは【バシルーラ】を利用した【アイテム増殖・保持技】に応用されている。
また滅多に無いだろうが、今作では所持金上限を超えるような売却は拒否されるようになっているため、預かり所も持ち物も一杯なら「すてる」に頼ることになる。
リメイク版
【ふくろ】の導入により、ほぼこのコマンドを使う必要がなくなった。
店に売る際や【商人】に鑑定させた際に「二度と手に入らないかも」と警告されるアイテムは、捨てようとする際にも同様の警告が表示されるようになった。
しかしこの警告は正直当てにできない。
詳細は【みる】を参照のこと。
DQ4・5
DQ4以降、捨てようとする際に「すててもいいですか?」と確認のメッセージが表示されるようになった。
FC版のDQ3まではこの過程がなく、道具の整理中に誤って捨ててしまうこともあったため、このコマンドに少なからずトラウマを抱いているプレイヤーもいるだろう。
なお一部のレアな消費アイテムは店で買い取ってくれないものがあるが、前作までのような重要アイテム扱いではなく捨てられる。
DQ4でこれに該当するのは【いのりのゆびわ】、【せかいじゅのは】、【せかいじゅのしずく】の3種、DQ5ではせかいじゅのしずくのみ。
一番このコマンドが有効利用されるのは、DQ4の【第三章】だろうか。
【モンスター】のドロップ率が特殊なものに変更されている第三章では、放っておくとあっという間に【トルネコ】の持ち物が一杯になってしまう。
どのアイテムを持ち帰り、どれを捨てるのかを迫られる場面は必然的に多くなるだろう。
これはPS版でも同じだが、DS版以降のリメイク作では第三章でもふくろが使えるようになり、「すてる」は死にコマンドとなっている。
FC版DQ4では捨てられない重要アイテムをメンバーの誰かが所持していると、敵がそのアイテムをドロップしなくなる仕様がある。これは【トルネコの盗み】が発動するかどうかの条件でも同様。
また、DQ4・5では戦闘中に味方キャラが【混乱】状態になると、持っている武具を捨てることも(アイテムが消失するわけではない)。
DQ6~8
DQ6以降では、売却できないアイテムは捨てることもできない仕様に戻った。
また、【ふくろ】が登場し、上述の通り、基本的に道具を「捨てる」必要も意味もなくなり、ほぼ死にコマンドとなった。
DQ7リイマジンド、DQ8(スマホ版)
これらの作品では本サブコマンドは存在しない。
つまりアイテムを手放す手段は店で売るのみ。
もっともふくろがあるので、捨てられないと困るなんていう状況は起こらないのだが。
ただしリイマジンドでは有限でないにも関わらず売却できない装備(【どくばり】など)が存在するため、プレイヤーによってはふくろの整頓が上手くいかないという側面もある。
DQ9
アイテムの管理システムが変更され、「すてる」コマンドは「どうぐ」の「つかうもの」および【そうび】コマンドで扱う装備品に対して表示される。
「だいじなもの」に対してはそもそも「すてる」コマンドを実行できなくなった。
ただし「それを すてるなんて とんでもない!」は残されており、竜戦士装備や【アギロホイッスル】、各種【秘伝書】に対して表示される。
また、【宝の地図】を捨てた場合は「○○○は △△△の地図LvXXを まるめて なげすてた!」と表示される。
DQ10オフライン
数量を指定して捨てることができる。
本作では発売当時、【ふくびき】で景品アイテムの所持数が上限-10を超えていると10連ふくびきができなかったため、そういったときに該当アイテムをゴッソリ手放すのに便利であった。
特に【メタルな香水】は捨てることはできるが売れないので、大量に溜まったコレを一度に手放すには「すてる」しか手段が無い。
超大型拡張DLCの発売に合わせたアップデートからは上記の状況下でも確認付きでふくびきができるようになったが、一回一回確認が出て煩わしいことに変わりはないので、効率を重視するならやはり「すてる」が役立つ。
また、【だいじなもの】に対してもこのコマンドが出るが、案の定捨てられないので意味は無い。
【さかな】に対しては「にがす」というコマンドになる。
【スキルアップパネル】などに対して使うと「それを すてるなんて もったいない!」というメッセージが出る。
モンスターズシリーズ
DQM2のGB版では、重要アイテムを捨てようとすると、「○○○○をすてますか?」というメッセージとともに「はい/いいえ」の選択肢が表示されるが、「はい」を選んでも「○○○○はすてることができません」と出て捨てられない。
武器のみ「すてる」コマンドはないが、装備品の所持数が限界のときに新たな装備品を入手すると捨てることができる。
ただし、所持数限界のときに装備品を買うことはできない。買える場所なら売ることができるので問題はないが。
ビルダーズシリーズ
手持ちのアイテムをその場から放り投げるようになった。捨てたアイテムはその場に残るので、拾うことで再入手が可能。
その他にも破壊して(されて)拾われないブロックやオブジェクト、【全滅】や【脱出する】でその場に残したアイテムもまとめて便宜上ドロップアイテムと呼ぶ。
ドロップアイテムは捨てた時のスタックに関わらずフィールド上に100個までしか存在できず、それを超えると古いものから消去される。
捨てるコマンドはあくまで手持ちから投げ捨てるだけなので、完全に削除するためには【大倉庫】やふくろにしまって「削除する」コマンドを選択する必要がある。
他シリーズと異なり、だいじなものの一部は捨てることが可能。その際は【キラキラ】扱いとなり、消去されることはない。
ビルダーズ1では虹のしずくを捨ててハマり状態になることがある。
その他では捨てたアイテムを利用して【アイテム無限増殖】を行うことが可能。
ビルダーズ2ではだいじなものは捨てたり削除したりできなくなった。
その影響で【からっぽ島作業台】を大量に作ると処分に困るなんてことも。