【たいまつ】

Last-modified: 2024-08-22 (木) 22:22:17

概要

DQ1などに登場する道具。松明。
DQ1の説明書によれば「細い若木を束ね、その先に松ヤニと油をまぜた燃料をしみこませたもの」。暗がりで灯りを確保するためなどに使用する。
真っ暗で何も見えない【洞窟】内部を明るく照らす、ある意味でDQ1を象徴するアイテム。
 
基本的に手に持って使用するので、これを持っていると片手が常に塞がってしまうことになるが、なぜか戦闘に支障はない。
おそらく、戦闘になったらすぐに地面に差すなりして両手を空けているのだろう。
 
ちなみにたいまつが出てくる作品では、たいまつなしでは一寸先も見えないほどの暗闇のはずだが、主人公たちはなぜかはっきりとモンスターを視認できている。代表から光でも発しているのだろうか…。

DQ1

この作品では基本的にダンジョンのなかは真っ暗で、このアイテムか【レミーラ】を使って明るくしないと周囲が見えない。
真っ暗なダンジョン内で使うと、自分の周囲3×3マスを明るくすることができる。レミーラより範囲が狭い。
その代わり、レミーラは歩数制限があり、たいまつはダンジョンを出るまで永続である。
リアルで松明を使うと当然時間制限がありいつかは消えてしまうので勘違いしている人が多いが、ゲーム中のたいまつは永続なので、1個持っていれば十分である。
複数のたいまつを所持すると荷物欄を圧迫するので要注意。なくなってから買い足す方が良い。
なお、たいまつ使用中にレミーラを唱えると、周囲を照らす範囲が若干広がるもののたいまつの効果が消えてレミーラの効果に上書きされてしまう。つまり、たいまつを使ったのに永続効果が消えてしまう。
 
スタート時に王様から貰える【宝箱】の一つに入っているほか、
各洞窟の近くにある町で8Gで販売されている。
使い捨てだが一度使えば洞窟から出るまで有効。
明るいところで使おうとすると「これは暗いところで使うものです」という説明が出る。
たいまつ自体も無くならないので、ファミコンのRPGとしてはユーザーフレンドリーである。
 
周囲1マス(魔法で数マス)しか見えないダンジョンというのは、2Dか3Dかを別とすれば、ちょうどDQのルーツの1つであるWizardryとほぼ同じシステムである。
『週刊ファミ通』2018/4/27号での【堀井雄二】の発言によれば、この仕組みになったのはダンジョンが単調にならないようにするための苦肉の策だったという。
しかし、実際はかなり鬱陶しく、無駄に難易度を上げるだけなので、「ダンジョンは暗い」システムは1作だけで廃止となった。
本作ではダンジョンのマップチップは城や町と同じ石壁と石畳だったので、暗くさせることで「暗いからダンジョン」だと演出していた。
DQ2以降のダンジョンはどういう仕組みなのか内部が明るくなっていることがほとんどであり、このアイテムの必要性もなくなり基本的には登場しない。
ただしその影響か大半のダンジョンが4倍マップになったので、DQ1ほどではないが、見渡せる範囲はある程度限られる形になっている。
一応、漫画版などでは松明やランプを持って冒険している姿が描かれていることもあり、「設定上はDQ2以降も存在しているが、ゲームとしては省略されている」と解釈すれば矛盾はない。
 
洞窟のマップを暗記しているプレイヤーにとっては必要のないアイテム。

リメイク版

ダンジョン内の壁には、オブジェとして「燃えているたいまつ」が掛かっているが、それでもその周囲はFC版同様真っ暗である。
なので相変わらずたいまつを使う必要がある。
壁のたいまつも、いつまで経っても消えることはない。誰かが管理しているのだろうか?
 
戦闘中に道具として使うと、たいまつを相手に投げて攻撃できる。
しかも専用のエフェクトまで用意されている。
しかしダメージは4~6とあまり期待できないので、素直に本来の使い方をしたほうが良い。
ラダトーム城下町に着く前の裸状態で敵に出会ってしまった場合には緊急手段として使えるが、当然たいまつはなくなってしまうので、洞窟に挑む際には改めて買う必要がある。
なお、燃え上がる演出なので、火をつけてから投げているようだ。
ラダトーム周辺の雑魚相手なら、投げるよりも火をつけた棒で殴った方が、何度も使えて良さそうな気もするが、そのような使い方はできない。
 
余談だが、リメイク版に先駆けて4コマクラブの4巻にある「PLAYER OF DQ」というコーナーにて、「たいまつを武器だと勘違いして、これでスライムを倒そうとした」という内容のハガキが紹介されている(この本は1992年11月22日が初板発行日であり、SFC版DQ1・2はまだ未発売)。

ゲームブック(双葉社)

原作ゲーム同様、最初に1つ入手できる。あとは購入することでいくつでも持てる。
これが無いと洞窟にそもそも入れない。また【聖なるほこら】などに入る際にも必要。
ただし【竜王の城】では必要ない。

小説版

旅の必需品として、主人公アレフが最初から所持していた。
洞窟内で使用している描写も、きちんと出てくる。

DQ2(エニックス版ゲームブック)

DQ2のゲームでは登場しなかったが、エニックス版ゲームブックでレミーラともども登場。5つまで持てる。
途中で消えてしまう場合も多々あり、複数個使用せざるを得ない状況になることも多い。
洞窟などで明かりを灯す効果があり、これがないと瓦礫につまずいたりトラップに引っかかったりで余計なダメージを受けたりする。
また、魔法の暗闇に対しては効果がない。
レミーラがあれば基本的には不要になる。
 
ちなみに、原作にたいまつがあったDQ1のエニックス版ゲームブックには登場していない。

DQ5

重要アイテムとして再登場。
【レヌール城】の探索に使用する。
真っ暗な通路が1箇所だけあり、最初は手探りで進むのだが、後に戻ってくる際にこれを使うことで新たな階段を発見できる。
地下室の壷から手に入るが、事前に【エリック】の話を聞いていないと入手できず、これがないとボスの【おやぶんゴースト】の所にはたどり着けない。
地形を知っていても、たいまつを使う通路の途中にある階段にはたいまつを灯した状態でないと絶対に入れない。
持っている状態で使わずに暗闇へ突っ込むと、ビアンカがこれを使うよう促す。
おやぶんゴースト撃破後は夜に訪れても通路全体が明るくなり、これは必要ない。
 
貴重品扱いであり使い捨てではない。
使い減りしない理由はよくわからないが、便利な世の中になったものよのう。
ここ以外でたいまつを必要とする暗所はないので、基本的には使用機会は1度だけでレヌール城クリア後は出番はない。
ただし、1階の正面玄関を開ける前に城内の宿屋に泊まったりして城外に出てしまうと、これがもう一度必要になる。
レヌール城クリア後は、青年時まで預かり所はないので道具欄の圧迫にしかならない。これは意外とバカにならず、少年時の終わりに所持金はほぼ消滅してしまうため、少しでも装備品に変えて持ち越そうと思うと邪魔になってしまうのだ。
同じく主人公の道具欄を圧迫する【ゴールドオーブ】は結果的に【ビアンカのリボン】に置き換わることになるが、このたいまつは青年時代開始直後の【オラクルベリー】の預かり所に預けられるだけの存在となる。
レヌール城のイベントをクリアしたときにゴールドオーブと引き換えにエリックに返却する処理にしてくれてもよかったものを…。
また、重要アイテムである仕様上、ゴールドオーブと同じく離脱する【ビアンカ】や直後に仲間になる【ベビーパンサー】には持たせられない。
あちらとは違って、持ち逃げしてもらっても一向に構わないのだが。

リメイク版

SFC版と同様に暗い廊下を進むために必要だが、設定が少し変わっている。
その廊下には時おり稲光が射し込むためにたいまつが無くても階段の位置がわかるようになっているのだが、そこは「魔界のゆうれい」に塞がれていて通れなくなっている。
本作のたいまつはこの「魔界のゆうれい」を追い払う聖なる力を持っている、という設定。もしかして「退魔」と「たいまつ」をかけたシャレなのか?
エリック曰くとある国の王妃からもらったらしいが、その王妃が誰かは不明。聖なる力、から連想できるのは【マーサ】が浮かぶが・・・
というか、こんな大量の魔界の幽霊を従えているおやぶんゴーストって一体…。本人曰く魔界のはみ出し者らしいが。
そもそも魔界の幽霊って何…?たいまつを灯しても襲ってくる【ゴースト】【おばけキャンドル】とは別物っぽいのでリメイク版の謎の一つである。
なお、リメイク版で聖なる力を宿していることになった「たいまつ」だが、結局このあと一切出番がない点はSFC版と変わらない。
魔界のゆうれいっぽい奴を追い払えたりもしない。

DQ7(PS版)

ダンジョンにおける明かりとは何の関係もないが、
【エンゴウ】における【ほむら祭り】で火山に捧げに行く炎はたいまつの形で持つことになり、村で炎を受け取ってから火口に投げ入れるまでの間はキャラグラフィックがたいまつを持ったものに変わる。
 
リメイク版では、クッション帽子の上に乗った燭台に炎を灯す形に変更され、たいまつは登場しない。

DQ8

アイテムとして登場するわけではないが、「たいまつが無いとダンジョンは暗い」という設定は復活。
【滝の洞窟】【竜神の道】(人間界側2フロア)等ごく一部のダンジョンに入ると
先頭のキャラのグラフィックが自動的にたいまつを持ったものに変わる。
この細やかな配慮に全国のたいまつファンが喜びに包まれたらしい。
なお、たいまつ所持のフロアで【リレミト】を唱えるとたいまつが無い場合の明るさがわかるが、たいまつなしでは進めないほど暗いわけでもなかったりする。

DQ10オンライン

Ver.3で【火つけ棒】として登場。
闇の領界のダンジョンにある灯火台や燭台を用いたしかけを攻略する。
 
ドラゴンクエスト誕生30周年記念イベント【竜王城の決戦】とドラゴンクエストX 5周年記念イベント【大魔王ゾーマへの挑戦】では、掲げて竜王の城・ゾーマの城を移動する。

ジョーカー2・2プロ

【雪山】でたきぎに火を点けるために使う。
【キストーラ】がライターを落としたためにたき火まで行って火を点けた後、少ない戦闘回数で目的のたきぎまで移動する必要がある。
イベント扱いで火を点けると持っているグラフィックになり一部行動に制限がかかる。
 
火を点けるだけなら【メラ】【ひのいき】などいくらでも火が出せる特技があるのだが、それじゃダメなんだろうか。

ビルダーズ1

明かりの一種として登場。
所持品欄のカーソルを合わせると点灯したまま持ち運ぶことができ、夜中に移動する時辺りを照らしながら進める。
部屋レシピ【ファイアルーム】を作っている場合、手持ちたいまつの照らす範囲が広がる。
 
サンドボックス系ゲームに慣れている人だと、明かりを灯すことでモンスターの出現を抑制できる…と考えることもあるかもしれないが、本作においては別に暗闇でも明るくてもモンスターの出現は変わらない。
なので、暗さが問題ないのであればたいまつ無しでも行動に支障はでない。
…が、このゲーム全般に言えることとして画面が非常に暗いため、持っていてもなおまだ見難いほど。それでもないよりマシ程度にはなるので、ファイアルームを作ったうえで常に携帯していたい。
その他、本作では3Dマップが広大でありながら全体マップが見られないため、地形を把握しづらいので探索上の目印に配置するという使い方もある。他の道具でも代用できなくはないが、明かり系統で目立つことと1回のビルドで5個できる生産性の高さが利点となる。特に洞窟内の見通しの悪さは深刻なので気づいたら同じところをグルグル回っていた、なんてこともあるので探索済みの目印にするだけでも随分マシになる。

ビルダーズ2

本作では最大の問題点であった画面の暗さは設定で調節できるようになったため、暗い場所でも無理に持って歩く必要はなくなった。
また、火が消えている明かりに火を点けることが可能になった。
 
持って歩こうにも、今作ではグラフィック上で本当に手に持っている状態でなければ明るくならないためにやや使いづらくなった。
また、たとえ浅瀬であろうとも水に漬かっている状態だと明るくならない。
しかし、夜間のお邪魔虫であるゆうれい系統やゴースト系統は明かりに反応して逃げていくようになったため、夜間の移動には持ち歩いていると便利。この効果は水につかっていても保持している。
画面の暗さに関しても明るさ調整機能で前作のように、あってもほとんど見えないということもなくなったので上記の難点も全く気にならない。
設置状態のものは他の明かりと異なり武器で殴っても撤去できるため、戦闘の巻き添えなどで壊れてしまいやすいが、その反面周囲のものを壊さないように撤去できるので仮設の明かりとして便利。
その他の使い方として、【つみわら】に着火する際にも必要となる。

トレジャーズ

お宝に【ほむら祭りのたいまつ】が登場。

ロトの紋章

【ネクロゴンドの洞窟】【タルキン】が使用。
だが、移動中に落とし穴に落ちて火が消えてしまい、途中の亡骸の燐を代用することになる。