【だいまどう(DQ4)】

Last-modified: 2022-09-29 (木) 22:46:29

概要

DQ4に登場するモンスター。
【エビルプリースト】の色違いで、高度な呪文を数多く極めた大魔法使い。
 
4コママンガでは主に【ピサロ】の腹心的な役割でよく登場していた。その場合、サイズはピサロと同程度であることが多く、後述の高い実力に反し、中間管理職の哀愁ただようギャグで読者を笑わせてくれる。
エビルプリーストを差し置いてあえて彼なのは、おそらくあちらが「ネタバレ対策」として「描写が禁止されていたキャラ」であったためと思われる。
DQ4での圧倒的な強さからくるインパクトもあって「だいまどう」の名を持つモンスターの中では最も知名度が高い。
 
他の同名モンスターについては【だいまどう】【だいまどう(DQ7)】を参照。

DQ4

ザコ枠としてはトップクラスの実力者で、【闇の洞窟】や、敵本拠地である【デスキャッスル】等に登場する。
同作における雑魚モンスターの中では間違いなく最強だろう。
 
まず、一雑魚モンスターのくせにステータスウィンドウまではみ出す巨大な容姿がプレイヤーを圧倒する。
完全ローテーションで、【イオナズン】【マホステ】【スカラ】【メラゾーマ】【いてつくはどう】→通常攻撃の順で行動する。
 
そしてHPはなんと1023。ドラクエ初の4桁HPの通常モンスター。
これはFC版のドラクエで設定できる最高の数値で、【ゾーマ】【デスピサロ】最終形態と同じ。DQ8で【グレートジンガー】(1520)が登場するまで全雑魚中トップだった。
また、【公式ガイドブック】では最後に書かれている敵で、そのステータスグラフも【ゴールド】以外全て最大の長さというインパクト。
ゴールドが300越えてたらきれいな形になってたのにと少し残念な気分にもなる。
ここまで強くてHPも高いとインパクトも大きいが、こいつはボスでもなんでもなく一応ザコ枠。なのでその辺をウロウロしており通常出現する。もはや雑魚と言っていいものかもわからない。
 
報酬以外のステータスのほとんどがエビルプリーストよりも高く、呪文のレパートリーも全体的にこちらが優れている。
しかもMPは255(=無限)であり、MP切れも無い。
強力な呪文の使い手の割にはダメージを与える攻撃呪文は全て有効だが、それは彼がマホステを使う前に限られる(一応【てんくうのつるぎ】で効果を消すことはできるが、これも【勇者】の行動を制限される)。
有効な補助呪文は【ルカニ系】のみ。
【ザキ】【ラリホー】【ニフラム】も効かず、得意の呪文を【マホトーン】で封じることも叶わない。
 
特筆すべきなのはそれだけではない。素早さがなんと220もあるのだ!
これは同時期や周囲の雑魚(概ね80以下)と比べて2~3倍で【はぐれメタル】はもちろん、あの【メタルキング】(同165)すら凌駕する値。
もちろん全モンスター中トップであり、【アリーナ】ですら先手を取られることも多い。
守備力は160とそれほど高くはないのだが、DQ4ではスカラが元の値+150%と性能が非常に高いのが問題。
1回使われるだけで+240の合計400というとんでもない数値に跳ね上がり、ほとんどのキャラが歯が立たなくなる。
この上昇値は、同じくスカラ使いとして厄介な敵である【ライノソルジャー】をも上回る。
全体的にモンスターの守備力が低く設定されている今作で、守備力の高さに悩まされる数少ない敵。
使われたら、こちらも皆殺しの剣で下げるか、天空の剣で打ち消すなどの対抗策を打ちたい。
正直、ステータスがインフレした後の作品の敵と比べても引けを取らない強さをもつ。
 
かなりの強敵である分経験値も1232とボスでもメタル系でもないのに4桁あるが、倒す労力と被る損害のデメリットと得られる経験値等のメリットを比較したとき、これでも割に合うとは言えず他のモンスターで数を稼いだ方が効率はいい。
結論として正面から戦っても良いことはほとんどない。
公式ガイドブックでは「出会ったら逃げるのも手」とまで書かれた。本当にそれが正しいから困る。
 
1/256の確率で【ひかりのドレス】を落とすが、そこまでの価値は無いのでこいつを狩るプレイヤーは稀だろう。
一応【どくがのナイフ】を装備させたキャラで攻撃し、マヒさせた後でトルネコに宝箱を盗んでもらうという手もある。
 
付け入る隙は行動パターンであり、イオナズンの後はしばらくダメージを与える行動をしない。
ダメージを与えてこない間に攻略本の勧めに従って逃げるのが賢い。
4回目の逃走は確実に成功するという仕様であるため、イオナズンの次に来るメラゾーマの前に100%逃げられる。もちろん最初に逃げられればイオナズンも喰らわない。
単体出現が基本で同種2匹で出ることはないが、他のモンスターを引き連れて出現することはある。
この場合お供によっては逃げるのもリスクが増えるのだが、それでも正面突破よりはマシだろう。
ちなみにメラゾーマの後に通常攻撃が飛んでくるまでにも丸々1ターンの隙があるため、最初に2ターン以内にお供を始末しつつあとは逃げるようにすれば、イオナズンとメラゾーマは受けるがそれ以上を受けることは無い。
 
旨みが少ないのを承知で倒すなら、【ライアン】・アリーナ・【トルネコ】といった物理攻撃主体のメンバーを揃えたうえで勇者がひたすら【みなごろしのけん】【ルカナン】か、【てんくうのつるぎ】【いてつくはどう】でスカラを解除しつつ殴ればいい。メンバーの攻撃力次第ではあっさり倒せる。
あるいは【自動回復】を持っているわけでもないので、最初のイオナズンを【アストロン】でやり過ごすのも有効。そうすると必然的にマホステとスカラがかかった状態でメラゾーマがくるターンから再開になるが、これを天空の剣で剥がし、再び次のイオナズンのターンにアストロン、というのを繰り返せばそのうち倒せるだろう。
逃走回数0を狙っているなどの場合は講じてみよう。

リメイク版

流石にこれでは強すぎたということなのか、いくらか弱体化されている。
特に、モンスター物語の設定(後述)を反映させたからか呪文封じが弱耐性になったため、マホトーンや【せいじゃくのたま】で黙らせることができるのは大きい。攻撃力は平均的なので、最初のイオナズンさえ耐えれば後は呪文を封じて楽勝である。
 
しかし、HPは下がったとはいえ900あり、これは【パンドラボックス】と並んで通常モンスター1位タイ。素早さも裏ダンの【プラチナキング】(同255)に及ばないとはいえ高いままであり、総合力はDQ7から流用してきたモンスター達に引けを取らないのだから恐ろしい。
 
他に目立った点があるとすれば、ステータスウィンドウへはみ出さなくなった程度にグラフィックが小さくなったこと。戦闘画面も大きくなった影響もあり、同時出現のお供の数が多くなった点には注意しなければならない。
また、図鑑が搭載された影響でその出現率の低さが仇となっている。特にPS版で全てのドロップアイテムの入手を目指す場合はその障壁は高い。

DQMCH

悪魔系Sランクとして登場。
【ジェノダーク】【ダークキング】【ドロルリウム】【ボストロール】【ランプのまおう】のうち、
いずれかの心を2つを【あくま神官】に使えば転生可能。
DQ4とは反対に素早さが伸びないが、他の能力は軒並み伸びが良い。特にHP、MP、賢さの伸びは驚異的。
耐性も水攻撃に弱い以外は高め。特技要員として非常に有能である。
覚える特技はやみのはどう、デイン、メラ。

DQMSL

【悪魔系】Sランクの討伐モンスター。
Ⅳコラボの「武術大会」や「レジェンドクエストⅣ」の終章にて、低確率で出現する。
特性は【じどうMPかいふく】のみ。リーダー特性は「全系統のMP+15%」。
習得特技は単体に無属性ダメージを与える呪文「サイコキャノン」と【いてつく眼光】
 
討伐モンスターなのでステータスは低めだが、特性と特技は中々優秀で、
Sランク縛りや悪魔系縛りのミッション等で使える場面がある為、育てておくと便利。
特技転生で【ベホイミ】【ピオリム】辺りを付けておくのがオススメか。

DQR

第4弾カードパック「モンスターもりもり物語」にて実装。占い師専用のスーパーレア。

5/4/6 あくま系
特技ダメージ+1
召喚時:自分の手札にドラゴン系のユニットカードがある場合運命の輪を手札に1枚加える

ドラゴンミネアに採用される。
「運命の輪」は1コストで、使ったターン中味方リーダーは超必中モードになる。
占いを軸としたドラゴンミネアでは「銀のタロット」があるため「運命の輪」の価値は下がるが、特技ダメージ+1が「太陽のタロット」などと相性がいい。
占いがほとんど無いドラゴンミネアでは「銀のタロット」をあまり採用しないため、こいつから「運命の輪」を回収し、【しんりゅう】を超必中モードで発動させることができる。

攻撃力3だったが、スタン落ち直前に攻撃力4に上方修正された。

DQタクト

2021年3月24日「試練のどうくつ」第2弾「だいまどうの試練」にて登場。
悪魔系Aランク、まほうタイプ。
リーダー特性「悪魔系呪文威力+10%」
とくぎは「魔力集中」/【イオラ】/【バギクロス】
覚醒スキル 10Pで「まれにMP回復」を習得できる。

モンスター物語

【モンスター物語】においては、ピサロに戦力として異世界から召喚されたが全く制御ができない強力な魔物だった。
召喚された時点では謎の黒い物体であったが周囲の魔物を次々と取り込み元の姿を取り戻す。(この様は後年【ロトの紋章】に登場した【リバイアサン】【異魔神】に通じる)
そしてピサロに牙を剥いたが静寂の玉で呪文を封じられて無言のまま降伏、以後は大魔道として仕えるようになったとされる。
ちなみにこれ以降無口になってしまっただいまどうだが、呪文は「唱える」ものなので全くしゃべれなくなったわけではないと思われる。静寂の玉が効きすぎたのか、はたまた単に自己暗示がかかってしまったのか……。
どちらにせよコイツは自分について語らなかったため、何者なのかは不明なまま終わった。しかしピサロの部下を簡単に蹴散らした強さから、元々居た異世界では魔王クラスの魔物だったのではないかと推測されている。
ゲーム本編においてはザコ枠故にセリフがない事や、ザコというよりちょっとしたボス戦と化す手強い相手なのも意識したのだろうか?
 
ちなみにFC版Ⅳ(モンスター物語発売当時、リメイク版Ⅳは発売されていない)ではマホトーン完全耐性持ちなので、当然静寂の玉も効かない。
当時この話を読んで、マホトーンが有効なのかと勘違いしたプレイヤーもいるのではないだろうか。

アベル伝説

エビルプリーストと同カラーがバラモス配下の将軍の1人として登場している。
バラモスには「大魔道」と呼ばれているので色こそエビルプリーストだが大魔道らしい。
第一部終盤にハーゴン、デスゲイター、ギバゴデスと共にバラモスに謁見しているのが唯一の出番。
世界各地に将軍たちが派遣される際に、トフレ大陸を襲撃したとされる。
しかしハーゴンを除く他の将軍共々第二部では全く出番がなく、アベルたちと戦う描写はなかった。

カードゲーム

【大格闘技場】においてDQ4では他のボス連中を差し置いて、最強の50があてられている。
参考までにDQ1~3の50モンスターはというと、【りゅうおう】【だいしんかんハーゴン】【バラモス】…と名立たる魔王・ラスボス勢。
本編以外とはいえ、ここまで扱いがいい通常モンスターというのもだいまどうぐらいではないだろうか。
もっともネタバレに抵触しない範囲で最強の実力者となると彼以外いないので、ある意味妥当というか、むしろ当然のことではあるのだが。
なお、厳密にいえばDQ4枠の最強は【エスターク】なのだが、コイツは数字無視で全キャラに勝つジョーカーポジションなのでノーカン。