【てんくうのつるぎ】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:59:13

概要

DQ4とDQ5やモンスターズ2などに登場する武器、もしくはアイテム。
勇者のみが装備できる伝説の装備、いわゆる【天空シリーズ】の一つ。
至る所に装飾が施され、他に類を見ない特徴的な刀身と切先を持つ美しい剣。
ドラゴンをかたどった特徴的な鍔は、翼の部分を拳の前面にして持つことで、サーベルやレイピア等に付いてる護拳の機能を担うようである。
 
DQ6の【ラミアスのつるぎ】とデザインがよく似ており、強い関係性が示唆されるが、公式からははっきりとした説明はない。
【ロトのつるぎ】【おうじゃのけん】の関係とは違う意味で、やはり同一とは言い切れない。
また、関係性は不明だが【みなごろしのけん】ともデザインが似かよっており登場作品も被っている。
 
DQ7には登場しないが、リメイク版の【トクベツなモンスター】【メガヒーロー】が装備している武器の見た目はどう見てもこれである。
 
DQ4からモンスター名とともにアイテム名の文字数制限が制限が9文字になったことで「(5文字)+つるぎ」の第一号となった。
公式ガイドブックの武器の項の英語名は「Celestial Sword」。ゲームセンター景品の観賞用玩具のパッケージ側面には「Zenithian Sword」と記載されている。

DQ4

伝説の勇者たる【主人公】のみが装備可能。
同時に【天空への塔】へ入るための鍵となるアイテムであり、必ず入手しなければならない。
また、【トルネコ】【エンドール】に店を持った後、さらなる冒険の旅に出るきっかけとなった武器でもある。
さらに【ぎんのめがみぞう】を購入した富豪が次に欲しいのはこれだと言明したり、これを探して各地を巡る旅人もいるなど、その存在は世界中でそこそこ知れ渡っているようだ。
 
【たからのちず】に記されている場所には【世界樹】が根付いており、その最上階で入手できる。
つまり入手できるのは【気球】入手後。
しかし、入手直後は真の力が封印されており、攻撃力はなんとたったの65しかない(世界樹踏破までの時点で手に入る装備の中では、店売りの【ドラゴンキラー】にすら劣る)。
トルネコの鑑定でも「もっとすごい剣だと思ったが、たいしたことはなかった」(リメイク版では「悪い剣ではないんですが、なんとも期待外れ」)とまで言われてしまう。
真の力を解放するには、【天空城】にて【マスタードラゴン】に封印を解いてもらう必要がある。
解禁後は攻撃力が110と大きく上昇、さらに道具として使用すると【いてつくはどう】の効果を発揮するなど、伝説の剣の名に恥じない強力な武器となる。
このイベントを経てトルネコの鑑定内容も変化するので、強化前後で鑑定を比べてみるのもいいだろう。
ちなみに武器の強化、並びにそれにまつわる専用イベントがある武器は、この天空の剣がシリーズ初。
なお、この強化イベントの処理は手元にあった天空の剣が消滅し、システム上別の武器として認識されている新たな天空の剣を手に入れる形となるため、イベント発生時に装備したままだと装備欄から取り去られ、必然的に丸腰になってしまう。それに気付かず素手で【闇の洞窟】に挑むことがないように気をつけよう。
 
勇者が世界を救った後、この剣がどうなったのかは分からない。
トルネコに鑑定させると「魔王を倒したら自分が買い取りたい」的な台詞をのたまうのだが、まさか…。

FC版

強化イベントの際には勇者のみ経験値を10000もらえるという、1章終幕のようなご褒美がある。一応、これは必須イベントではなくスルーすることも実は可能である。
天空城に到着した時点で穴は開いており、すぐに落ちて【闇の洞窟】を抜けていけば、そのままクリアまで進められる。
最後まで攻撃力65のまま、凍てつく波動も出さないナマクラにとどまった天空の剣を持ち歩くことも可能である。
その場合、崩壊する【デスマウンテン】での邂逅がマスタードラゴンとの初対面ということになる。
当然このようなことをするメリットはタイムアタックなどの特殊な事例を除けばまったくないので、そういう特殊プレイをしない限り、突如飛来するドラゴンを見て「誰だお前は」となることはまずないだろうが。
 
武器としてみた場合、強化後の攻撃力110という数値は確かに魅力だが、単純な攻撃力だけで言えば【はぐれメタルのけん】の方が上回る。
他にも、攻撃力こそ10落ちるものの唯一無二の回復効果を持つ【きせきのつるぎ】も登場しており、伝説の武具であってもすんなり勇者の最終装備に収まるかは少々微妙なところ。
とはいえ、はぐれメタルの剣は一品物、奇跡の剣にしても【ちいさなメダル】の交換内容次第では入手が難しい。
それらはどちらも装備可能者が多岐にわたるため他のメンバーに渡し、天空の剣を勇者の装備にするのが一般的だろう。
 
どちらかといえば道具として使った際の効果の方が優秀。
対象は単体に限られるものの、【デスピサロ】【エビルプリースト】【マホカンタ】を外したり、【マネマネ】【モシャス】の解除の他、意外と知られていないが実は味方にも使えることから【マホトーン】【マヌーサ】といった厄介なステータス異常の治癒にも使えるという超絶性能を誇る。
このほか、応用的な使い方として勇者がモシャスを使った後に元の姿に戻ったり、別のキャラにさらに変身したりする場合などに活用できる。
仲間の行動が【AI】による制御である以上、こうした道具の使い方ができるのは勇者一人であるため必然的に勇者に持たせざるを得ず、ある意味勇者の相棒として相応しい位置にいる。
 
余談だが、このいてつく波動効果を【おおめだま】に使うととんでもない強化を施してしまう現象が確認されている。
詳細はおおめだまの記事にて。
 
ちなみに、強化前の天空の剣のデータは開発段階で没になった【ゾンビキラー】を流用したものという説がある。

リメイク版

FC版と違って宝箱には入っておらず、剣そのものが世界樹に突き刺さっているという形になった。
 
マスタードラゴンと会話するまで闇の洞窟へ落ちる穴が開かないため、強化イベントが必須となった。
なお強化の際にもらえる経験値が倍の20000に増えている。
 
攻撃力を見ると、これ以上に強力な武器がいくつか姿を現したが、それらはいずれも勇者が装備不可能であるためあまり影響がない。
どちらかというと新たに追加された【はやぶさのけん】が対抗馬だろう。
攻撃力こそ落ちるものの、二回攻撃によるトータルダメージは天空の剣を上回るケースが多い。
ただ【バイキルト】の効果が二撃目にのらなくなったため、この呪文を併用するようであれば天空の剣に持ち替えるなどの運用は可能。
【めいれいさせろ】によってバイキルト自体が使いやすくなっているのも、てんくうのつるぎにとっての追い風。
 
道具使用時の効果も単体から敵全体に強化された一方で、パーティアタックの廃止により、FC時代のような汎用性が低下している。
さらに、めいれいさせろの導入により誰にでも使わせることが可能になったことから勇者に持たせる必要性が薄れ、むしろ【アリーナ】などの俊足キャラに持たせて先手を打って使わせる方が有効だったりして、勇者の相棒としての地位もかなり怪しいことになってしまった。
 
余談だが、天空城に到着して【ルーシア】が離脱するときに仲間会話でミネアと話すと「天空の剣を落としたことでルーシアが咎められなければいいけど」という謎台詞が聞ける。
もちろん、リメイク版においてもルーシアが剣を落っことしたなどという設定はなく、完全な事実誤認である。リメイク版DQ4にはこの手の「ゲーム内設定と明らかに齟齬のある台詞」が散見される。

DQ5

DQ4の時代から時は流れて数百年後。
魔界へとさらわれた妻【マーサ】を救出するために伝説の勇者を探していた【パパス】によって発見される。
彼は自分が遠くない内に死ぬことを予感していたのか、はたまた単純に自分が死んだときの保険かはわからないが、主人公への手紙と一緒に【サンタローズの洞窟】の奥にこれを隠していた。
彼がいつどこでこの剣を手に入れたかは、作中で特に触れられておらず、盾や兜のような噂・伝承の類も出てこない。
判っているのは、パパスが世界中を旅している間に発見し、そして主人公を連れて2年ぶりにサンタローズへ戻ってきた時点ではすでに洞窟に安置されていたことである。
勇者以外の者にはとても重すぎて装備できず、パパスも同様に自分が勇者でないことを嘆いたらしい。
パパスも主人公も、まさか自分の子孫が伝説の勇者だとは夢にも思わなかっただろう。
 
攻撃力はDQ4に引き続き110で、伝説の武器の名に恥じないトップクラスの高さを誇る。
やはり道具として使うと凍てつく波動の効果があるが、FC版DQ4から強化され効果の対象が敵1グループになった。
入手時期も伝説の装備としては全シリーズ中最も早く、青年期前半の序盤で手に入ってしまう。
ストーリーにも食い込む最強クラスの武器がゲーム中盤で手に入ってしまうこと、さらに主人公が装備できない(=勇者ではない)という二つの意味で、当時のプレイヤーを驚愕させた。
実質的に【男の子】の初期装備(厳密に言えば【モーニングスター】を装備しているがすぐ付け替えるだろう)であり、
プレイヤーによってはエンディングまで男の子の装備として大活躍してくれる。
なお、武器としての出番は青年期後半からだが、道具としては前半から活躍できる。
特に、試練の洞窟でのジェリーマン対策として非常に有効(男の子がパーティ加入しても敢えてこの武器を持たせず、凍てつく波動用アイテムとして主人公に持たせ続けるというのも一つの選択肢ではある。特に頭打ちなどを理由に男の子をルイーダの酒場に預ける場合)。
 
ただしこの天空の剣、最初から最後まで最強装備かというとそうではない。
この武器より登場が遅いものの、終盤の多くの敵に特攻効果が有効なことで定評のある【ふぶきのつるぎ】も男の子は装備できるからだ。
また、よほどやりこまないと他の【専用装備】が無いキャラに回されがちではあるが、【メタルキングのけん】も単純に攻撃力で天空の剣を上回っている。
その他にも【ドラゴンキラー】【ゾンビキラー】といった特効武器や、【ほのおのブーメラン】といった全体攻撃武器も選択肢として挙がってくる。
とはいえ、勇者専用の武器を上回る武器がいくつか存在するのはDQではありがちで、特に本作では主人公の父・パパスの形見の一つとして手に入るというストーリー上でのクローズアップがあり、男の子が仲間になった時点で既に使えるという入手の圧倒的早さもある。
武器としての性能自体も、攻略に支障をきたすほど差がある訳でもなく、妥協してもあまり問題がない範囲。
最終的に吹雪の剣に乗り換えるとしても、この剣がある以上男の子に吹雪の剣を買い与えるのはパーティ内の装備可能者の中で最後になる可能性が高く、かなりの長期間に亘っての活躍が可能である。
ここまで優遇されている「伝説の剣」であるのに作中で最強というわけではなく、終盤に装備選択を考える戦略性が残されているというのは、ゲームとしての奥深さにもつながっている。
 
余談だが、青年時代のアルカパの酒場に居る男は「天空の武器防具を身につけた勇者がエスなんたらを倒した」と教えてくれる。しかし、DQ4の勇者がエスタークを倒す前に天空の剣を入手するのは不可能であり、この伝承は史実と矛盾している。
 
SFC版では青年時代後半までこれを取らずに話を進めることもできる。
なお、青年時代後半開始時の【ジージョの家】での男の子の台詞は天空の剣の所在によって変化する。
天空の剣が預かり所に預けられているか、仲間モンスターが所持している場合は、「お父さんが残していった天空のつるぎを装備できた」という旨の台詞が追加され、天空の剣を入手していないか、主人公が持っていた場合はこの台詞を言わない。
意外と細かく矛盾が無いように配慮されていることがわかる。
 
なお、鍔にはルーン文字で「MI TI BI KA RE SI MO NO」と刻まれている(日本式ローマ字表記で「導かれし者」)。
また、他の天空シリーズと違って、この剣だけは主人公が装備しようとしたときに専用のメッセージが出る。

****は 天空のつるぎを そうびした。
しかし つるぎをもつ手に ちからが はいらず
身体が なまりのように重くなった。
****には 天空のつるぎを そうびできそうにない!

以上の詳細かつ特別な解説が入る。
これは「主人公=勇者ではない」という事実を強調するための演出だろう。
前作DQ4やDQ3において、【取扱説明書】でも主人公は「勇者」と記載されていたものが、今作の主人公があえて「主人公」標記で統一されている理由を、ここで知ることになる。
ただし、このメッセージを見てもまだ「今は装備できないけど、後の展開で装備できるようになるイベントがあるのかも」ぐらいに思ったプレイヤーもいたようだ。
なお、【てんくうのかぶと】の方はイベントではこれと似たようなメッセージが出るが、装備時には普通に「そうびできない」と出るだけである。
 
小説版では、勇者以外は鞘から抜くことができないという設定になっている。

リメイク版

SFC版ではこれを入手しなくても【アルカパ】の宿屋に泊まれば【ラインハット】に行けたが、リメイク版では天空の剣を持っていないとアルカパのイベントが起きなくなったため入手が必須となっている。
また、サンタローズの洞窟自体は主人公抜きでも入れるように変更されたが、天空の剣は主人公でなければ引き抜くことができないとのことから入手時には必ずパーティに入れる必要がある。
「パパスから主人公へ引き継がれるものである」という点をより強調するために主人公に引き抜かせる演出にしたのかもしれないが、細かい理由については作中では明かされることはない。
というより、SFC版のときのようにサンタローズの洞窟にヘンリーや仲間モンスターのみでは入れない設定にしておくだけで、少なくとも「主人公がその場に立ち会わない」という事態は避けられる(死亡している可能性はある)わけで、「主人公でなければ引き抜けない」という、世界観とは無関係の不可解な設定にする必要はなかったはずである。
ちなみに、パパスがこれを入手できている時点で、(リメイク版での追加設定で勇者誕生に必要とされる)【エルヘブン】の血とかは関係ない。
しかも、【パパスのてがみ】は相変わらず拾わなくても問題なくシナリオが進んでしまう。
なぜ、主人公にとっての重要なイベントがあるにも関わらず、(人間の住人がいなくなったわけではない)サンタローズにモンスターのみのパーティで入れるように変更したのだろうか…。
なお、制作側が意識したかどうか不明だが、モンスターのみのパーティとかで洞窟に潜ってここまで到達したプレイヤーにとっては、せっかく奥まで来たのに剣も手紙も拾うことはできず、あえなく引き返すことになり、しかも通常は主人公以外はリレミトも未習得の時期なので徒歩で帰るという、かなりキツ目のお仕置になってしまう。
主人公をスタメンから外して攻略しているプレイヤーに対し、そんなことをしていると今後も似たような目に遭う可能性があるよという警告の役割になっている。
と言っても、青年時代前半のこの時期ではまだそれほど強力な仲間モンスターは揃っておらず、スタメン枠も4人になったので、主人公抜きで潜ること自体が稀であるが。
ちなみに、「(なぜか)主人公しか引き抜けない」という設定を前提にした場合、パパスが天空の剣を発見したのがまさにこの洞窟内であり、引き抜いて持ち出すことができなかったために、サンタローズに居を構えることになったとすれば、「なぜパパスがサンタローズを拠点に選んだのか」という謎も含めて一応の筋は通る。
将来的に天空の剣を求めた勇者がこの地を訪れる可能性は高く、少なくとも自分が旅をしている間にもサンチョを村に常駐させておくことで、勇者と行違ってしまうリスクも防げる。国から連れ出した信頼できる従者であるサンチョにあえて2年間も留守番をさせた理由付けにもなる。
これは、仮に「誰でも引き抜ける」設定だとしても、パパス自身が装備できない天空の剣を持ち歩くより、そのままにしておいて天空の剣が安置されたサンタローズを拠点に勇者の来訪を待つ意義はあるので、SFC版の場合にも筋は通る。
 
またグランバニアで妻が攫われた後、主人公が救出に向かおうとするとこの剣が道具袋から飛び出して光を放つというイベントが追加された。
これを見て「この剣が城を守ろうとしている」と感じた【サンチョ】に預ける形となり、一時的に手元から離れる。
メタな話としては【預かり所】のシステムが【ふくろ】に変わったことで、「石化中ふくろはどうなっている?」という、シナリオとは無関係のところで余計な疑問が生じるのを防ぐ役割にもなっている。
このため、天空の剣を所持したまま石化されることはなくなり、上述のような男の子の「天空の剣を装備できた」という台詞の有無の分岐はなくなった。
これはすべてのプレイヤーに「男の子は天空の武具を装備できる」ということを知らしめる目的もあるのであろう。
ここまでのシナリオをちゃんと追っていれば、主人公の子供が【伝説の勇者】であることはこの時点ですでにわかっているが、それが双子のどちらであるかまではわからない。
この台詞を見て初めて、「ああ、男の子の方が勇者なのね」と理解できる重要なイベントでもある。
同時に、【ジャミ】のバリアを剥がす演出にしても、妻が天空の勇者の力を使ったならば、この剣に込められた「いてつくはどう」と同じ力のはずなのに、この剣でなぜ消せないのか、という矛盾も、剣が手元から離れたことで生じなくなっている。
石化した妻を見つけた際に【ストロスのつえ】が手元から無くなっている設定になったこととちょっと似ているが、あちらはSFC版で石化が解けない理由付けがあったため、かえって矛盾している(詳細は当該項目を参照)。
 
グランバニアに預けられたこの剣は、悪しき者を寄せつけない力を発揮して幼い勇者を守ることになる。
男の子がまだ赤ん坊のときにもグランバニアには何度か魔物が襲来したが、その度にこの剣が光り出し、魔物は何もせずに帰っていったという。
ただ、妻がさらわれる時点ですでに男の子は産まれているわけで、ではなぜそのときだけこの現象が起きず、あっさりと襲撃を許してしまったのかという疑問が残るが、そちらに関しては「主人公が城を離れるので天空の剣がその代理を務めようとしている」と(ちょっと無理矢理だが)解釈はできる。
だとすると、つまり「むしろ主人公がいないほうが安全」ということに他ならないが…。
 
ちなみに、サンチョの台詞では男の子は歩けるようになったばかりのときにこれを軽々と振っていたとのこと。
こんな鋭利な刃物を赤ん坊の手の届く所に置いておくなんて…と思うが、常識で考えればしばらくは誰も使う予定のない剣なら鞘に入れるなりで安全な状態に封をしてあるだろう。
上記のような神がかりな力があると分かっているならば、安全な状態にした上で男の子の傍に置いておくのは理解できる。
ちなみに小説版では赤ん坊の頃ティミー(男の子)とポピー(女の子)の見分けがつかなかったときに、天空の剣を持たせて2人を見分けた、という一文があるので、それを反映させたのかもしれない。
 
なお、装備はしていないものの男の子の初期所持道具の中に含まれている。
 
また、実はPS2版では男の子と【ベラ】が同一の【装備グループ】に属しているため、システム上はベラも装備可能。
まあ通常プレイでは関係ないが、【オープントレイ技】でベラを残留させればインパスでもちゃんと確認できる。
 
その他PS2版でおバカなAIに任せると、男の子を含めてこれの持ち主が困った行動をするので注意。
詳細は【AI】【いてつくはどう】を参照。

ユアストーリー

この作品ではキーアイテム扱い。
かつて【ミルドラース】を魔界の門に封印した【天空人】が、再び門を開かれてしまった際にそれを封印する能力をこの剣に与えた。
【ルドマン】が手に入れ【サラボナ】の自宅に保管していたが【ブオーン】に奪われ、リュカ(主人公)が取り戻す。
やはりリュカには鞘から抜くことができなかったが、ルドマンから譲られ、しばらくリュカが所持することに。息子アルスが生まれるとそれに反応してカタカタと独りでに振動する。
そしてアルスが成長して剣を渡されたとき、剣の鍔が独りでに動いて鞘から抜け、天空の勇者であることが判明する。
攻撃時には電光が剣に纏わりつく。【ゲマ】との最終決戦では相手の防御バリアを破り、致命傷を負わせる。

DQ10オンライン

【すごろく】内で登場する「伝説の武器」の外見として用いられている。入手すると与ダメージ+25%。
また、同名のレプリカが【おしゃれ装備】として登場した。
詳しくはこちらを参照。

DQM2

装備品としてではなく、貴重品として登場している。
天空の鍵の世界にある死者の城の奥でボスの【ナイトリッチ】を倒すと入手できる。
これと兜と鎧を集めると、この世界にいる魔王と謁見できるようになる。
 
イルルカでは【天空の衣】に変更されたため、登場しない(武器のシステムが導入されたことも影響していると思われる)。

ソード

【ひかりのつるぎ】【オリハルコン】【金塊】2つと【凍神剣ゼロ】をそろえて武器屋に25000G払うと作れる。
伝説の武器の中では攻撃力が1番で、料金も1番高い。
この剣を手に入れて使えるようになる必殺技は、もちろん【いてつくはどう】である。

不思議のダンジョンMOBILE

「天空の剣」表記で登場。
「悪名高き盗賊」~「秘められし力」の一連のクエストをクリアすることで手に入る。
最大攻撃力は70と非常に高く、さらに攻撃が命中するとプレイヤー前後3マスの敵に16の追加ダメージを与えられる。
敵に与えるダメージはロトの剣と全く同じだが、こちらの方が複数の敵を巻き込みやすく、
さらに通路で見えない敵の確認もできるので、使い勝手ではこちらの方が良い。
ちなみに本作ではヤンガスの他にトルネコとゲルダも操作できるので、彼らもこれを装備できてしまう。
ヤンガスとゲルダはともかく、DQ4では装備できなかったトルネコが扱えるあたり、レプリカの類なのかもしれない。

バトルロード2

第四章から登場した武器。排出率は低め。
ステータスは、ちから+68 みのまもり+10 すばやさ+10。
技は「裂空斬」と「閃空剣」。
前者は空に飛び上がり、相手に急降下して斬りつける攻撃。
会心の一撃が出やすく、さらに飛行系モンスター特効技でもある。
この武器が登場したことで何匹の飛行モンスターが使われなくなったことか……。
後者は、光属性の全体攻撃。威力は高い方ではないが、魔王戦には十分だろう。
 
天空の三神器である【天空のよろい】【天空のたて】と組み合わせて装備することで、
閃空剣が変化し、新たに「いてつくはどう」が使えるようになる。
これは魔王・大魔王が使うものとほとんど変わらない。
相手の状態異常まで消してしまうのは痛いが、ゆうきを下げる効果は健在なので、対人戦と魔王戦のどちらでも有効である。
 
「ドラゴンクエストモンスターバトルロード2オフィシャルカードアルバム タイプB」に付属された「天空の三神器」を使用することで、剣・鎧・盾を一度に装備することができる。
また、スターターセットやマクドナルドの特典で度々バーコードが配布されている。

スキャンバトラーズ

天空防具に遅れること第4弾で登場。
赤:いなずま斬り→さみだれ斬り(5)→ギガソード(100) 青:天空の波動
「天空の波動」は平たく言えばいてつくはどうの名前だけ変えたもの。
つまりバトルロード2の頃とは違い一式揃えずともいてつくはどうを撃てるのだ。
ちなみに「天空の波動」は割と多数のソシャゲ類に出ている。

ヒーローズ1

【アクト】【メーア】専用の片手剣として登場。
クエスト「天空の武器の試練」のクリア報酬としてもらえる。
攻撃力は114で、【ロトのつるぎ】と同じ数値である。
どちらもシリーズを代表する伝説の武器であるため、差をつけることはできなかったのだろう。

ヒーローズ2

【ラゼル】【テレシア】専用の片手剣。攻撃力は130で前作同様ロトのつるぎと同じ。
【闇の森】の闇の峡谷との境界線近くの宝箱から入手可能(要【とうぞくのかぎ】)。

トレジャーズ

【お宝】の一種として登場。

お宝No.12
レアリティトレジャー
カテゴリーレジェンド
コレクション伝説の武器
標準価格81,090,000G

贋作に【ていくうのつるぎ】が存在している。

星ドラ

DQ4コラボイベント時に星5武器として実装された。メインスキルは【ギガソード】でサブスキルは「天空の波動」。
後の錬金強化で、味方全員に【フバーハ】の効果がかかる炎ブレスの補助特技「降臨黄金竜」が追加。更に覚醒させると、ギガソードが上位互換の特技「ギガクロス」に進化する。

ライバルズエース

一人用モードにおける勇者専用の武器カードとして実装。

3/4/2 武器
味方リーダーがこの武器の攻撃でダメージを与えた時
全ての敵ユニットを封印する
このカードは最初の手札に必ず来る
(通常版初期の能力)

2/12/4 武器
反撃ダメージを受けない
味方リーダーがこの武器の攻撃でダメージを与えた時
全ての敵ユニットを封印し、次のターン終了時まで攻撃不能にする
このカードは最初の手札に必ず来る
(プレミアム版最高レベルの能力)

攻撃時に【いてつくはどう】が発動する上に、ヒーローカードのように最初の手札に必ず来るようになっている。
強化によって基礎性能に加えてさらに反撃ダメージを受けない効果と攻撃時に封印に加えて攻撃不能も与える効果が追加され、非常に強力になる。これでユニットを殴っているだけで敵の盤面を延々とロック可能。
最初の手札に必ずくるので、重ねて攻撃力を高められれば【はぐれメタル】狩りにも嬉しい。
なお、プレミアム版にするだけで攻撃不能を、1回重ねるだけで反撃無効を得るし、最初の手札に来る分2枚入れる意味が薄いので重ねやすいとかなり懐にも優しいカードである。

耐久値を節約できる【ぶんしん】とも相性抜群。反撃ダメージ無効はダブってしまうが攻撃力を更に伸ばす【ルビスのまもり】も嬉しい。
実装時期が後であること(とそれまでの武器が勇者カードの中では弱かったこと)からか、ロトのつるぎやいなずまのけんよりも遥かに高性能で、【天雷の勇者アンルシア】に並ぶレベルであった。

一人用モードのリーダーはロトの血を引く者であるため、ロトの勇者が天空の武器を使う構図を見ることができる。

ウォーク

DQ4イベント中のガチャの星5武器として実装された。
レベル20に強化すると全体に140%の斬撃ダメージを与える「超ぶんまわし」を覚える。
だが何より単体にメラ系の330%斬撃ダメージを与える「ビッグバンソード」が強力。
後に「炎獅子のツメ」でこれを超える威力の「猛火獅子王拳」を覚えられるが、あちらは体技なので差別化は可能。とは言え、それを加味してもダメージはやや劣ってしまう。
 
2021年10月18日からは錬成の対象に。改2でビックバンソードが「ビッグバンソード改」に変化し威力が410%に超強化、
改3で超ぶんまわしが全体へのメラ系の220%斬撃ダメージの「火炎ぶんまわし」に変化する。
これにより、メラ系特化の武器としての地位を確立した。

タクト

2022年12月26日開催の「真・ドラゴンクエストIVイベント」にて、Sランク武器として登場。2023年1月16日開始の「ギルド協力バトル 超巨大ボスバトル デスピサロ」のギルドミッションで入手可能。
基本値 : HP+55・こうげき力+25
特殊効果 : 英雄系物理威力+5%
錬金候補 : 英雄系メラ属性物理威力+7%・「天空の剣撃」威力+8%・HP+79・こうげき力+9・すばやさ+18 他

ドラけし!

通常ステージの世界樹に刺さっており、調べてもただメッセージが出るだけ。
その後イベント「目覚めし地獄の帝王」の後半にドラ消しが実装。
限定ドラポンから排出される☆5の赤属性で、スキルは単体を物理攻撃する「ビッグバンソード」。
 
バトケシ!ではダメージ&獲得ポイントアップ中を持ち、イベント内の全ステージでもダメージとスコアアップ。しかし、肝心の強敵エスターク戦では単発では一ヵ所、ミックスでも三ヵ所しかダメージが与えられず、巨大敵であるエスタークには下手すると等倍の広範囲攻撃にさえ負けるので不向き。バトケシでも転がり速度がはやいなので扱いにくい。
もう一方のメジャー伝説の剣で単体+範囲を攻撃できるロトの剣と比べるとどうにも微妙感が拭えない。赤属性の剣にはその類の【真魔剛竜剣】があるので一層出番がない。
 
その後、「進化を遂げた魔族の王」にて「マスタードラゴンのチカラ」との錬金で+へと強化可能となったものの、ステータスが上がっただけで相変わらず敵1体しか攻撃できないのでやっぱり微妙なまま。
この前イベントでは一応二回攻撃のはかぶさの剣が出ているので一層微妙感がある。一応バトケシでは転がり速度がふつうになるので、そっちでは多少マシに使えるようになったという程度。しかもこのすぐ後に登場し、元となったと思われる【ラミアスのつるぎ】の方は範囲がロトの剣と同様かつステータスも威力も数段上な代物だった。天空の剣に何の恨みがあるのだ…

天空物語

ゲームでの「勇者以外が持つと重量が増す」という設定に加えて「刃先が変わる」という設定も追加されている。
平時は装飾が施された鞘に収められた状態で宝物庫に安置されている。通常時は通常の剣のような刃先だが、テンが持つと特徴的な刃先になる。
単行本1巻の表紙でテンが鞘に入れて背負っているが、「刃先は?」と疑問に思った読者もいることだろう。
それらしい描写があるのは第1巻や第2巻だが、「刃先が変わった」と明言されたのは第11巻である。
テンの身に危機が迫るとそれに呼応するかのように光り出し、彼に力を貸していた。
ストロス国の戦いではテンの呼び掛けに答えて出現し、【ライデイン】【エンプル】を倒した。
余談だが、剣の持ち方を間違えている描写がある(概要の項参照)。