【とうぞくのはな】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 04:53:35

概要

DQ6で初登場した特技。
SFC版DQ6発売後にリメイクされたDQ3、DQ5にも逆輸入されている。
「とうぞく」の名の通り、主に盗賊キャラ、もしくは盗賊の職に就いた者が習得する。
 
使用すると、そのフロアに存在するアイテムやお金の残り数を察知できる。
「はな」はもちろん「花」ではなく「鼻」であり、財宝のニオイを感知しているようだ。
慣用句の「鼻が利く」というのは実際に嗅覚が鋭いという話ではなく、何かを察知する能力が高いということで、盗賊が金目の物の隠し場所を見つけるのが得意ということを指しているのだろう。
消費MPは0なので、ダンジョン探索時には積極的に使おう。
しかし「宝の匂い」と言っているが、実際は空っぽの宝箱や【トラップモンスター】もカウントする、と結構イイ加減。
それでも有用な特技なことに変わりはないので多少のことは大目に見てあげよう。
また、作品によっては見た目何もない地面に無造作に配置されている場合もあり、この特技で数は把握できても正確な場所までは把握できないため、【レミラーマ】との組み合わせがほぼ必須になる。
 
最近は宝箱の配置までついた詳細なダンジョンマップを掲載している攻略サイトもあるので入念な下調べがあれば理論上では最初から必要無い特技なのだが、携帯機での発売・配信が多くなっている昨今、常に攻略サイトを見ながらダンジョンを歩けるとは限らないし、初見を楽しむためにあえて攻略サイトを頼らないプレイスタイルもある。
そうでなくても「取り逃した宝箱があるか無いか」を知ることができるだけでもかなり便利。
 
なお、リメイク版DQ4では、DQ6のとうぞくのはなと全く同じ効果である【たからのにおい】という特技が登場している。
習得者は商人である【トルネコ】なので、「盗賊」の名を冠した特技は似合わないと判断しての名称変更だろうが、そもそもオリジナル版の時点より普段から民家のタンスや壷を覗けるうえ【トルネコの盗み】もあるし、PS版DQ4より先に出たトルネコの大冒険2でトルネコ自身が【泥棒】を繰り返してたりするので・・・。
DQ11 (無印版)では特技としては登場しないが、同じ効果を持つだいじなもの【ルパスのお宝メモ】が過ぎ去りし時を求めた後に手に入る。
 
なお、これに近い効果として、DQ6に先行してトルネコの大冒険でフロアのアイテムやお金を探索する【千里眼の巻物】というアイテムが登場していた。

DQ3(リメイク版)

【盗賊】がLv13で習得する。効果はDQ6と同じ。
 
DQ3では特技と呪文のカテゴリ区分が存在せず、とうぞくのはなも呪文扱いされている。
消費MPは0だし【マホトーン】の影響を受ける戦闘中に使う物でもないので困ることはまず無いが、移動中であっても呪文が封じられる【ピラミッド】の地下と【ラダトーム北の洞窟】では呪文扱いゆえに使えなくなる。
もっとも、これらの場所はいずれも宝箱が全く無いフロアか、宝があっても見ればわかる配置になっているフロアばかりで、使えても使う必要が無い。
だが、唯一ガラケー版以降のラダトーム北の洞窟のB1Fのみ、端っこに【ちいさなメダル】の入った宝箱が配置されている。
GBC版までは存在していなかった宝箱であること、呪文禁止ゆえに探索している余裕があまり無いダンジョンであることからこの宝箱を見逃してしまう人は少なくない。

DQ5(リメイク版)

【サンチョ】がLv31で、【ザイル】がLv10で習得する。効果はDQ6と同じ。
サンチョは盗賊経験者なのだろうか。あんなにいい人そうなのに。
【たからのにおい】でも良かった気がするが…。

DQ6

初登場作品。
その名の通り盗賊が習得し、現在いるマップに取得可能なアイテムがいくつ残っているかを調べる。
これと【レミラーマ】の登場により、【ちいさなメダル】の捜索が劇的に容易になっている。
非常に便利なのでできるだけ早く習得したいが、★7(おやぶん)での習得になるため、本格的に盗賊(その後【レンジャー】を目指す)として育てるキャラが必要になる。
他の職業を経験させていないで盗賊になったキャラを主力として使うのは難しくなるため、最初は馬車要員に覚えさせるのが無難だろう。
 
メッセージは

◯◯◯◯は とうぞくのはなを きかした!

どうやら このフロアには
あと◯個 たからのにおいがする。

というもの。
「このフロア」とある通り現在いるマップのみが探索対象であるため、アイテムの落ちているフロアを限定しやすいのが大きな利点。
一方、現在地の町やダンジョン全体で取り残しが一括でどのくらいあるかは把握できないので、建物に出入りする、階段を使うなどでマップ切り替える度に使用すればよい。
基本的にダンジョン全体でどれぐらいあるかわかっても、どこにあるかわからなければ結局あちこち探す必要があるので、この仕様はあまり欠点にはならない。
そもそも町や城にせよ、ダンジョンにせよ、初回訪問時はすべてのフロアを見て回るのが基本であるため、そのときに盗賊の鼻を使えば取り逃すこともない。
隠し部屋がある場合にも、その部屋と同じフロアにさえいれば探知できるので、おかげで隠し部屋の存在にも気づきやすい。
場合によっては【フローミ】と組み合わせることで絞り込みもやりやすい。

DQ7

盗賊★8で習得する。前作と同じ効果。
【レミラーマ】が上級職の特技になったので、こちらの習得も1ランク後ろにズレた。
1つの宝箱を見逃したばかりに次の世界へ行く【ふしぎな石版】が足りない、という事態が頻発するので重要。
また、本作では本棚や井戸のトラップモンスターも「お宝」としてカウントされる。
 
なお、店のカウンター内にある開けられない宝箱は基本カウントされない。
…が、【エンゴウ】の武器と防具の店(旧よろず屋))、過去【フォーリッシュ】の武器と防具の店、【アボン】の道具屋、現代【マーディラス】城下町の道具屋及び防具屋のカウンター内のものにはなぜか反応してしまう。
これはレミラーマも同様。

リメイク版

盗賊★5で習得に変更されレミラーマと同時に覚えるようになった。
 
先のDQ8ではフィールド上でフィールド宝箱の匂いを嗅ぐことはできないが、リメイク版DQ7ではできるようになっている。
もちろん実行したからと言って世界全体のフィールド宝箱の数を嗅ぎつけるなんてトンデモないこともなく、ストーリーとシステムの関係上フィールドが従来よりも細かいエリアで分かれて別マップ扱いなので、きちんとそのマップ内のフィールド宝箱のみを感知し、どこまでが感知範囲なのかも把握しやすい。
リメイク版では画面上に石版探知&表示機能が付いたため石版を見逃す可能性は減ったが、このフィールド宝箱の登場により利用価値はある。
 
前述の開けられない宝箱に反応してしまう不具合は修正された。
…しかし、代わりに今度は【フィッシュベル】及び【グランエスタード】城下町のよろず屋にあるカギのかかった宝箱をカウントしてしまうようになった(これらも絶対に開けられないが、PS版ではカウントされなかった)。なぜだ。

DQ8

ヤンガスの【にんじょう】スキル16ポイントで習得できる。
効果範囲がぐっと広くなり、町ひとつ分・ダンジョンひとつ分を丸ごと感知してしまう。
使用時にはシステムメッセージではなくヤンガス自身が喋るようになった。
 
エリア丸ごと一括チェック方式になったため、ダンジョン全体として取り残しがあるのかどうかは確認できるが、それで「1個残っている」と判明したとして、それがどこにあるのかを探し当てるのは難しい。
結局はしらみつぶしにダンジョン内を歩き回らなければならない。
ただでさえマップが3D化して広大になったことで現在地と向いている視野の範囲が把握しづらくなったのに、この仕様では極めて不便。
ひたすら視野を変えながら、立体的に死角になっている場所は傍まで行って確認する手間もある。
フロアごとに匂いをかいで、反応の無いフロアの探索をパスすることもできない。
町の中であれば、建物の中なのか外なのかもわからず、シラミつぶしに探索しているうちに夜になって入れない場所ができたりと、何かと面倒くさい。
これは取り逃し探索だけでなく初回攻略のときも同じことが言える。
一応、一括で知りたい需要も全くないわけではないだろうが、従来できたことができなくなったのは印象が悪い。
極めつけに一番知りたいフィールドの宝箱には反応しないのもツラい。
少なくとも手放しで改良とは呼べない代物だろう。
 
ちなみに【エジェウスの石碑】にはこれに反応しない小さなメダルが一つだけ存在し、3DS版では、【サザンビーク】に反応こそするが、【赤い空】のイベント後から出現するおたからが二つ存在する。

DQ9

盗賊の【おたから】スキル42ポイントで習得できる。
探知できるのは赤い宝箱のみでタンスや青い宝箱、足元の道具、フィールド素材などは探知できない。
優先するスキルでないため、下手をしたら覚える頃にはすべて取りつくしているなんてこともあり得る。

DQ11S

無印版のルパスのお宝メモに代わって、【カミュ】の特技として登場。仲間になった時点で習得している。消費MPも0で、彼がパーティーにいる間は無条件で利用可能。
DQ8と同じように、使用時にはシステムメッセージが流れる代わりにカミュ自身が喋る。
もともとルパスのお宝メモの入手時期が非常に遅かったため、無印版の「盗賊キャラが仲間にいるのならとうぞくのはなを覚えるようにしてくれたら」というプレイヤーの願いがようやく実現した。
 
カミュを仲間にすると便利メニューにこの特技が追加されるが、カミュがパーティにいない間は利用できない(過去の【イシの村】など、カミュがいない状態で使おうとすると、「主人公にはできなかった」と表示される)。
世界に異変が起きた後の追加シナリオも例外ではなく、【カミュと不思議な相棒】以外のシナリオでは利用できないので、他のシナリオでアイテムを回収する場合は注意が必要。
なお、【仮面武闘会】の選手控え室や【魚】になっているときなど、主人公が単独行動している場合でも、カミュがパーティにいさえすれば利用可能。そのため、その場にいないカミュがいきなり「ここには後○個のお宝がある」などと言う様は若干シュールである。海中で使ってもしっかりお宝のにおいを感知してくれる。
異変後の記憶喪失中でも使用可能。きちんと丁寧語で返してくれる。
 
3Dモードでは基本的にPS4版のルパスのお宝メモとほぼ同じ効果だが、メモと異なる点は【トラップモンスター】もカウントされる点である。
2Dモードは3DS版同様に壺や樽などはカウントしない。
なお、カウントする宝箱はフィールドに最初から置かれているものだけで、【ロミア】に真実を告げた際に【白の入り江】に置かれる【マーメイドハープ】や、クエスト受注時にのみ出現する【ローシュのバングル】イベントクリア後に出現する【アーウィンのよろい】【アーウィンのかぶと】などの宝箱はカウントされない(同じくイベントアイテムである【ラーのしずく】は最初から置かれているのでカウントする)。
一方で過ぎ去りし時を求めたあとの【神の民の里】では、【イゴルタプ】との一連の会話イベント後に出現する3つの宝箱を出現前からカウントする。
他には、【サマディー城下町】のサーカステントにある空の宝箱はカウントするが、【ナプガーナ密林】【いたずらデビル】が入った宝箱はカウントしないなど、宝箱のカウントの仕方は場面によってまちまちである。
 
しかし序盤から使用可能になりアイテムの取りこぼしがなくなったかと言われるとそうでもない。
3Dモードではフィールドが広大すぎるのでたとえアイテムが残っていると言われたところでどこにあるかはしらみつぶしに歩き回らなければならず、特にフィールドだと索敵範囲が広すぎて結局総当たりすることになり効率が悪い。町中で使えば端金や薬草なんかにも反応してしまうため20個前後はザラで、全部取り切るにはかなりの労力を要する。
またカギや異変後以降に現れる【モンスター乗り物】が必要のため序盤では手に入れることができない宝箱までカウントするため、数を頼りに探すだけ無駄ということも多々ある。この問題自体は過去作でもよく見受けられたが、本作では鍵の入手時期が全体的に遅いため(【さいごのカギ】に至っては表シナリオクリア後)、見つけたのに取れない期間が長くなり無駄なカウントを量産しがちである。
そもそもこの特技は3D化でマップが広大になって死角も多くなった作品との相性が極めて悪い。
SFC版以前のような俯瞰視点で、かつ【レミラーマ】とセットで運用するのが基本だったので、しょうがない部分も多い。
せめて「宝箱が何個」「タンスの中に何個」「ツボの中に何個」みたいな詳細情報や、「全体で何個、そのうちこの付近に何個」みたいな2段構成があったり、あるいはアイテムのレア度に応じてコメントがかわったりすればかなり印象も違っただろう。
 
とはいえ、序盤から使えるようになり取りこぼしを減らすことに貢献してくれるのは確かで、ダンジョンや島といった狭い空間ではチェック目的に使用できて便利なことも少なくない。
便利メニューにあることで、ルパスのお宝メモのようにアイテム欄を開く必要もなく、また無印版のように「【インパス】を使おうとして【リレミト】してしまった」という事故も無いので気軽に使えるのは良心的である。
ただし、2Dモードおよび【冒険の書の世界】では便利メニューが無く、リレミトの仕様により思わぬ事故が発生する可能性があるので注意しよう。
また普段3Dモードでやっていると、3Dモードと2Dモードの仕様の違いに気付かず【トロデーン城】で「宝は無いといっているのに壺やタンスからアイテムが出てくる…」と戸惑うかもしれない。

ジョーカー2、テリワン3D

主人公の特技として習得できる。
効果範囲はフロア内だがトラップモンスターはカウントしないため、鉱物に擬態したモンスターを看破しやすくなった。

少年ヤンガス

【メイジももんじゃ】のみがLv24で習得する。
千里眼状態になるという効果があるのでかなり便利。