【アイアンアント】

Last-modified: 2024-04-13 (土) 16:49:13

概要

DQ2で初登場のアリのモンスター。色違いに【ぐんたいアリ】【ラリホーアント】がいる。
iron(鉄) ant(蟻)ということで、「鉄のように固いアリ」という意味のせいか登場作品では総じて守備力が高い。
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】では原画とともに「ヘルアント」という名称が記載されている。

DQ2

【ローレシア】周辺で初登場。今作から使えるようになった「ア」が一文字おきに3つ並んでいるのが印象的。
最大HPが【スライム】以下で今作最低の5しかないが、守備力が高めで初期状態の【ローレシアの王子】では一撃で倒すのは困難。レベルが少し上がれば楽勝だろう。
なお、この系統は3種全て守備力が同じで13である。
つまり、上位種ほど相対的にやわになるとも言える。
1/8というこれでもかというほどの高い確率で【やくそう】を落とす。
これはスライムの16倍にあたる。
 
リメイク版でもHPは5で変わらないが、スライム・【メタルスライム】【はぐれメタル】も同じ5になった。

小説版

ローレシア王子アレンが【馬】【サマルトリア】に向かう途中に遭遇した。それまで戦ったスライムや【おおなめくじ】よりは手強かった。

エニックス版ゲームブック

ローレシアを出てスライムたちとの戦闘に一度敗れた場合のみ遭遇する。
逃げることもできるが、戦った場合は負けても経験値・ゴールドを得ることができる。

トルネコ2

この作品では【ぐんたいアリ】の上位種族で、壁を壊す能力を持っている。
戦闘では通常攻撃しかしないが、フロアを無秩序に荒らされるので面倒という存在。
5マス以内にいる【トルネコ】との間にある障害物は優先で壊すため、邪魔な位置にある【水晶】を破壊するのに利用できる。
その間にある障害物が【十字架】であっても壊そうとする。勿論壊した次のターンに天罰が下ってしまうが。
PS版では経験値130で、DQ2における系統全員の守備力である13の倍数だったが、GBA版では120と何故か少しだけ減らされた。その10はどの程度ゲームバランスに影響するのだろうか。
また「アイアン~」の名前通り、系統の中で唯一【デイン系】が弱点になっている。
【デイン】で2発、【ライデイン】なら1発で倒せる。
かわりに【バギ系】のダメージを1にするが、こいつにわざわざ隣接してバギ系呪文を使いたくなるような状況にはならないだろう。
 
【ぐんたいアリ】【ラリホーアント】と共に、トルネコ2において封印状態およびバーサーカー状態ではないアリ系モンスターは縦向き・横向きに水の上を攻撃できないという特徴がある。(斜めからは攻撃される。)
このため【つうかの指輪】【川わたり】がある状況なら水の上のほうが有利に戦うことができる。

トルネコ3

HP17、攻撃力13、防御力20、経験値19(レベル1のステータス)。
アリ3種の中で最も攻撃力と防御力が高く、最もHPが低い。
【密林島のほら穴】【封印の洞くつ】【まぼろしの洞くつ】に出現する。
前作と同様に壁を掘るが、風来のシレン外伝のアリ系モンスターが使った待ち伏せをまたまた逆輸入。
こいつは十字路やT字路の前で止まるので、【発掘】には不向き。
まぼろしの洞くつでは1Fから出現し、その後も2、5、8…95、98Fと2Fから3フロアおきにずっと出現する。しかし、何故か11Fには出現しない。
出現率は低いが、出現フロアでは部屋の入口もワナチェックをした方が良い。また、前述の十字路やT字路の前で待ち伏せしているので十分注意しよう。GBA版ではこのような行動はしないので留意。ちなみにまぼろしの洞くつのみレベル5の個体が出現する。
仲間になった時の成長タイプは【防御・晩成】で、デフォルトネームは「アンアン」。
話しかけるとちょっと活発な女の子な感じで喋る。

少年ヤンガス

今作では系統最下位種。【あやしの地下水道】に進むにはコイツの壁を壊す能力が必要になる。
直前の【カンダタ遺跡・夜の間】の4~6Fに出るので捕獲しておこう。
 
成長限界はレベル10。
デフォルトネームは♂が「アントン」、♀が「アンアン」。
この系統の中で唯一かべこわしを習得していないが、レベル2で覚える。
実際に♂は「オレを仲間にしたのは壁壊しが目的かい?」というメタなセリフを言い、信頼度が最高でない状態でヒントを教える珍しいモンスターとなっている。
また、モンスターマスターの素質があると将来を見通すような気のいいあんちゃん気質な良キャラだが、DQ8を見るに、残念ながら【ヤンガス】は彼の助言を(虫系だけに)無視してその道に進まなかったようだ。
【テリー】ほどではないが、なんだかそう考えるととてももったいない話である(もっとも、ヤンガスの場合アニキ自分の夢を託したと拡大解釈できなくもないが)。
♀はヒントこそくれないが、ひょうひょうとした姉御キャラで、付き合ってて気持ちのいい良キャラであることには変わりはない。
また、信頼最高にした際のヒント(高価なアイテム程プレゼントした時の信頼度が上がりやすいという内容)から、現金な性格であることも窺える。
また、成長率の高い親と配合すると回避と運の良さが大きく伸びるようになる。
配合パターンは【うみうし】×【獣系】【スライムつむり】系統か【悪魔系】を相手に配合すると【かぶとこぞう】、獣系相手で【おおナメクジ】が生まれる。

ビルダーズ2

DQ2本編同様登場。
初めて見るのは【モンゾーラ島】の廃墟と化してしまった風車での戦闘だろう。アリだけに気持ち悪いぐらいうじゃうじゃ湧いてくるがHPはたったの6。武器を振り回しているだけですぐ掃除できるだろう。一回り大きな親玉の個体を倒すと、【小麦のタネ】を落とす。
それ以降では【ドラキートーテム】の隠された洞窟などに、親分のぐんたいアリを守るように徒党を組んで出現する。
他にも作物を狙って集団で拠点を襲撃してくることもあるが、簡単に倒せるし小麦の種を落とすのでむしろ種の補給のいいカモになってくれる。
 
【からっぽ島】では一転厄介な存在になる。
理由は、からっぽ島の大部分を占める【黄山岩】の地形にスポーンし、意外と遠くからでもこちらの存在に気付いてくる上に好戦的なため。弱いくせに【キメラ】【おおさそり】以上に建築作業や整地作業を妨害してくる。今作では作業台のメニューを開いている間も時間は経過している為、製作するものを探している間にまで攻撃してきて強制中断させられるため非常にうっとうしいことこの上ない。こちらの個体も小麦のタネをドロップする。
 
対策としては高さ2段以上のカベを建てるか、【モンゾーラ島】などで【イバラ】を大量に取ってきて並べておく手がある。
オブジェクトの破壊能力はないので壊されることはないが、イバラのダメージは5なので一回はギリギリ生き残る。適当な配置だと乗り越えてくることもあるのでしっかり囲うこと。
また、自分もダメージを食らう上ノックバックするため建築時は注意。
【ムーンブルク島】のクリア後であれば作業する付近に【デインバリア】【トゲわな】を設置すると、より有効。これにより、こちらにまっすぐ向かってかみつく以外脳のないこいつに悩まされることは少なくなるはず。
 
また、2019年1月31日のアップデートで追加された【ロトのまよけ】を使えば他のモンスター共々出現しなくなる。が、これらが手に入るのはいずれも終盤。ムーンブルク島クリアまでは否応なしにこいつらに絡まれながら作業することになる。

ドラゴンクエストNET

アントがどの穴に入るかを当てる「アントでGOGO!!」というカジノゲームがあった。

ライバルズ

ぐんたいアリが死亡すると出現するトークンカードとして登場。

1/0/1
攻撃時:このターン中攻撃力+1

なんとスライムより弱く、向こうから戦闘を仕掛けられると一方的に倒されてしまう。
もっとも、アイアンアントを出すためのぐんたいアリ自体が1/1/1なのでこの扱いもやむなしではあるが。

余談

だいぶ時代が進んだ後、ポケモンシリーズで「アイアント」という似たような名前のポケモンが登場している。
「鉄の蟻」というモチーフは一致しているが、ドラクエの方は序盤のモンスターで、あちらは終盤付近に登場するため、作品内での立ち位置には結構な差がある。物理防御力は高いがHPは低いというステータスも共通している。

更にGBC版DQ3では【アイアンナイト】という、名前が紛らわしいモンスターが存在する。