概要
DQ8以降のドラゴンクエスト作品において随所のオブジェクト内に見られる文字群。HD-2D版以降のリメイク作品にも逆輸入される形で登場している。
日本の文字とは似ても似つかないが、実はあいうえお五十音および数字に対応しており、日本語として読める。
現在では公式Xで公開されているスマホ壁紙など、ゲーム以外のところでも広く見られるようになっている。
DQ10オンラインでプレイヤーによる研究が進んだことから同作品の舞台である【アストルティア】にちなんで、非公式にこの名で呼ばれるようになった。サービス開始から1年を過ぎた2013年秋頃から注目されるようになり、プレイヤー有志による解読が進んだが、五十音表が埋まったのは2015年の中頃であった。
同作が初採用と思われていたが、後に2004年発売のDQ8の時点でいくつかの町の門や石碑などがこの文字で書かれていることが判明した。
ゲームで確認されているのはDQ8以降だが、さらに関連商品まで含めると、2000年に発売された公式グッズ「ドラゴンクエストVII 攻略の古文書」において、この文字に酷似した文字群が手帳の表紙の装飾として大量に並べられている。
この手帳に書かれているのは特に意味のない文字の羅列であるようだが、既にこの時代から専用文字の構想があったのか、それともDQ8のスタッフがこのグッズの文字を参考にしてゲーム内世界の文字を定義したのかは不明である。
文字一覧については、DQ10オンラインVer.3初期までの設定資料集アストルティア創世記P.291(電子書籍版は表紙の分だけページがずれる)に「おもにレンダーシアで使われている文字」として掲載されている。
【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 公式設定資料集】131ページ掲載の【グロッタの町】看板デザイン画には
文字はドラクエ文字にしてあります。
グロッタ商店街的なニュアンスで「ぐろつた まあけつと」にしています。
との書き込みがあることから、DQ11の開発陣の間では「ドラクエ文字」と呼ばれていたとみられる。
その後、DQ10オンラインのVer.6範囲で行く場所の【本棚】に「アストルティア文字」に関する記述が書かれ、公式名称となった。
DQ1&2(HD-2D版)
【巻物】を使用した際に、その技名が画面上に大きくこの文字で表示される。
DQ3(HD-2D版)
【レイアムランドのほこら】の壁画で使われており、オープニングでもそれらが映される。
また、【ゾーマの城】で【キングヒドラ】が現れる時には「てんそう」と書かれた文字の帯が出る。
DQ7リイマジンド
タイトルムービーで主人公が描いている地図に「せかいちず」と書かれている。
ゲーム中ではDQ11と同じく呪文を唱える際に表示される。
エンディングでは、ラストで登場する【キーファ】からの石の手紙に刻まれている。
DQ8
ゲーム内初採用。
世界のあちこちでこの文字が使われている。
具体的には、【リーザス村】の前の門に「りいざす」、【ベルガラック】の入り口に「へるからつく」、【リブルアーチ】の門に「りふるあXち (Xは不明)」、【レティシア】の入り口には「れXぃしあ」とそれぞれ町の名前らしきものが書いてあったり、【ライドンの塔】では塔内に延々と「ら」と書かれている。
興味深いことに、これらをよく見てみると一部の文字の形や濁点及び長音符の用法等にばらつきや以降の作品との違いを見いだせる(リーザスでは濁点をつけるがベルガラックには付けていない点など)。
考案当初で試行錯誤していたのだろうか。
他にも【ラストダンジョン】の石碑やフィールド上の看板、木箱など、世界中の至る所で見つけられるので探してみるのもいいだろう。
唯一つ残念な点があるとすれば、PS2の解像度では細かい文字を読むことが難しいことか。
多少仕方ないとはいえ、3DS版はよくてPS1~2の間くらいで、更に解読が困難になった。
そのために、辛うじてアストルティア文字だと分かるものの解読はできないといったものがよくある。
逆に言えば、見えないどころかまず解読されないであろうところまで作りこむというアート班のこだわりを感じることが出来ると言えるかもしれない。
他には【エジェウスの石碑】にスタッフの名前とともに「休み欲しい」「きつい」「辞める 辞めてやる」などの愚痴が長々と書かれているのも有名。
力の入れどころを完全に間違えたのでは……。
DQ10オフライン
文字設定についてはDQ10オンラインと同じ。
グラフィック描写の違いにより、読みにくくなっていたり完全に消されたりしている部分も多い。
DQ10オンライン
この文字群が発見されるきっかけになった作品。
呪文や特技のエフェクト、背景の看板や碑文、あるいはムービーで流れる文章など随所に登場する。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
やはりあちこちに使われているが、総じてPS4版の方が画面解像度が高いため発見も解読もやさしい。
たとえば、一部の呪文詠唱時のエフェクトには「じゆもんえいしよう」の文字列が使用されている。
また、【神の岩】のふもとにある石碑には「われら いしのたみ だいちの せいれい と ともにあり」と、石碑を調べたときに読める碑文と同じ言葉が刻まれている。
他にも、町の中の看板や張り紙、【メダル女学園】校舎内の掲示物などに解読可能なアストルティア文字が使われている。
特に【バクラバ石群】には「かみさまよみがえる」「けんじゃさまのちから」「そらへ」といったストーリー終盤の展開を予想させる文章が描かれており、壮絶なネタバレになっている。
無意味な文字列が書かれているだけのものも存在する。例えば、【ソルティコの町】の酒場のメニュー看板は「だぢづでど かきくけこ 01234567」などと適当な文字列が書かれているだけである。
ジョーカー3
各地の看板などに、アストルティア文字とそうでない記号が混在した文字列が書かれている(意味のある文字列ではないと思われる)。
アストルティア文字の「み」に該当する記号が多用されている。
また、【崩落都市】の看板には上記の文字と共にアラビア数字(我々の世界で使用されている数字)が使用されている。
センタービル地下2階の看板や【歓楽の霊道】のネオンパークなど、上述したアストルティア文字に似た文字とは異なる文字が使用されている場所もある。
DQMSL
幾つかのアイテムのイラストにアストルティア文字が使われている。
【ふくびきけん】には「ふくびきけん」、モンスター交換券には「まほうのちずこうかんけん」と書かれている。
【わたぼう】が持っている「わたぼうポイントカード」には「わたぼうぽいんと」と書かれている他、左上に小さく「←さしこむ」と書かれている。
ウォーク
アイテムや背景画面の小物など、細かな文字サイズでの使用が多い。一部の攻撃スキル演出にも使用されている。
星ドラで登場していた【たこやき屋ゴーレム】がこちらに登場した際、屋台の文字がアストルティア文字に置換されている。
イベント「闇の雷と破邪の光」では石板のかけらの手がかり(入手条件のヒント文章)において解読前の文章にアストルティア文字が使われており、その内容も解読後の条件を簡略的に記していた。
そのため、石板探しの後半ではイベントのシステムによる解読を待たず、リアル解読によって条件を特定する試みも見られた。
アストルティア文字以外の各種文字
DQ8には世界地図及び【ドニの町】の酒場の看板などに書かれている文字や、呪文詠唱時のエフェクトや【法皇就任演説】時の【マルチェロ】の服の装飾などに使われているルーン文字に似た文字などの解読されていない文字群がある (意味があるものかどうかも不明だが) 。
これらが解読される日は来るのだろうか。
DQ10オンラインではアストルティアの五種族が使用する文字があり、それらはアルファベットを元にしている。
名称はそれぞれの大陸の名前を取って「オーグリード文字」「プクランド文字」「エルトナ文字」「ウェナ文字」「ドワチャッカ文字」と設定されており、「アストルティア創世記」P.45・P.99・P.145・P.187・P.227(紙版)に一覧が載っている。
【猫島】の立て札には猫魔族が爪でひっかいて書いたと思われる文字がある(同書P.218)が、詳細は不明。
また【魔界】で使用される「魔界文字」も設定されており、こちらはアストルティア文字同様に五十音とアラビア数字に対応している。
こちらはVer.6初期までの設定資料集アストルティア秘聞録P.32(紙版)に掲載されている。
一方、現実世界と同じラテン文字(英語)がそのまま使われている場所もシリーズ初期から存在する。【宿屋】では看板に【INN】が使用されていたほか、【カジノ】では【スロット】の「JACKPOT」「BAR」、【ポーカー】で使われるトランプの文字、看板の「CASINO HALL」などが見られ、劇場の「Theater」という看板もある。
なおアニメの【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】ではゲーム作品に先駆けて、統一された形の文字が作中で使われており、解読可能なものもある。こちらはラテン文字アルファベットに対応している。