【イノップ】

DQ7

DQ7に登場する【ボス級モンスター】。
過去の【ダーマ神殿】編に登場する魔物で、相棒の【ゴンズ】と共に【西の洞窟】で道を塞いでいる。
イノシシのような顔を持つ怪力自慢のモンスターで、手にしたこん棒で力任せに攻撃して、【すなけむり】を使ってくる。
当初は【アントリア】によって「人間たちから奪ったチカラ」を与えられて強化されており、非常に強い魔物となっている。
本編では2回戦うことになる（しかも片や【負けバトル】）ため、相棒共々そこそこ印象に残るコンビだろう。
英語版での名前はPS版ではInopp、3DS版ではRashers。
　
なお、グラフィックは【イノブタマン】と同様のものが用いられている。

1戦目（西の洞窟）

初戦は西の洞窟。【フーラル】によってまんまと騙され、真っ向勝負をさせられる羽目になる。
ゴンズと共に登場し、人間たちから奪ったその力を余すところなく振るってくれる。
　
3段階ローテーションで行動し、行動パターンは以下の通り。

ハリケーンによる全体攻撃や、武器の振り回しによる強化攻撃（通常攻撃の1.25倍）が強烈であり、あっという間にHPが削られていく。
しかもゴンズ共々HPは30000もあり、その上ターン毎100の自動回復特性持ち。こんなの勝てるわけない。
完全に負けバトルなので、相当レベルを上げても勝つのは難しい。素直に負けておこう。
一応とんでもなくレベルを上げれば勝てなくもないが、そもそもこの戦闘では呪文・特技が封印されているため回復手段が乏しく、せかいじゅのはでデスベホマしなければ勝てないレベルなので勝利は極めて困難。勿論無理やり勝っても例によって負けた扱いで進行する。
他のドラクエシリーズの【負けバトル】にも言えるが勝った時の展開が1つを除いて全く無い。
　
3DS版ではHPが無限になりどうやっても倒せなくなっている。

ちなみに、【スイフー】と戦う前に西の洞窟に挑んだ場合は普通に全滅扱いとなり、所持金も減るので注意。

2戦目（牢獄へ続く洞窟）

【牢獄へ続く洞窟】の奥で【フォズ】大神官を救出すると、こいつらが駆け付け再戦となる。
が、今回はフォズ大神官が「人間たちから奪ったチカラ」を封じてくれる上、【カシム】も戦闘に加わってくれる。
ところが、これで楽勝かと思いきやそうは行かないのがこのコンビの恐ろしいところ。
　

今回はランダム行動で、通常攻撃の他に【痛恨の一撃】、武器を振り回す、砂煙を使う。
頻度こそ低いがゴンズ共々繰り出す痛恨の一撃の威力が約５０とかなり高く、主人公がギリギリ２発耐えられるかどうかというレベルである。
そしてなにより砂煙がキツ過ぎる。こちらの攻撃手段が基本的に通常攻撃しかないため、まともにダメージを与えられなくなってしまう。
特に物理攻撃しかできないカシムがこれを食らうと一気に役立たずになってしまうのが痛い。
回復手段も【奇跡の石】か【やくそう】くらいしかないため、持久戦に備えて薬草は多めに持っておくといい。
また、たまに【まだらくも糸】が有効だったりするのだが、より効きやすいゴンズに使った方が良いかもしれない。
もっとも、ここに来るまでに持っていること自体稀かもしれないが（一応メモリアリーフで購入できる）。
そしてあまり注目されていないが、素早さが高いことが地味にきつい。こいつの素早さはレベル１５のガボが時々先制できるくらいというほどであるため、回復が間に合わずに痛恨などでもってかれやすいのも辛いポイントである。
強敵ではあるが、カシムに攻撃が集中したり、痛恨があまり来なければ比較的楽に勝てることもある。
ドラクエ７の２強ボスと言われている【山賊四人衆】や【ヘルクラウダー】は初見時の強さは最強であるものの攻略法を使えば実はそこまで苦労せずに倒すことができるが、こいつらは呪文・特技が封印されて戦うことも相まってレベルを上げる以外に楽に倒す方法がない、純粋な能力が強いと言えるボスである。
過去のダーマ編はある意味ここが踏ん張りどころでもあるので、頑張って乗り切ろう。
　
ちなみに、実のところフォズ大神官にチカラを封じられてもHP以外のステータスはそこまで弱体化はしていない。
アントリアに与えられていたのは、主に人間たちから奪ったHPや呪文、特技そのものだったのかもしれない。
ハリケーンを唱えられる、海賊を経験したレベルの者なら特技を奪われていてもこいつらに勝てそうではあるが。
なお、PS版ではハリケーンを使う敵はこいつだけである。
　
ついでに戦闘が終わるとフーラルがさも一緒に戦っていたかのような発言をする。
まぁ、彼の目的は大神官付きの親衛隊になることなので、助けたばかりのフォズ大神官を守っていたのかもしれないが。
実際1度全滅してから再戦の為に訪れると、カシムと共に奮戦している姿を見る事ができるため、戦う気はあったのだろう。