【キズブチ】

Last-modified: 2021-03-11 (木) 15:08:06

漫画版幻の大地

漫画【ドラゴンクエスト 幻の大地】に登場するキャラクター。
傷だらけの【ぶちスライム】であり、主人公の【ボッツ】にとっての初めての仲間。
名前の「キズブチ」は傷だらけのぶちスライムという理由でボッツが名付けた名前であり、その名前がそのまま定着した。
【スライム】同様「ピキー」と鳴く。
 
元々は群れのぶちスライムだったが、群れの中で虐められており傷だらけになっていた。
虐められていた時に、ボッツが自分のために群れのボスと戦ってくれたことで懐く様になる。
その後、【シエーナ】西の【大地の大穴】近くでの【ちんもくのひつじ】との対決の時にはボッツと共に戦い、以後群れから逸れる様になった。
更に後の【試練の塔】で再会をして、以後仲間の一人としてボッツと行動をする様になる。
 
虐められた経験からか性格はやや攻撃的。
人間の言葉を喋ることは出来ないが表情豊かで、仲間のボケには噛み付いてツッコんだり、ボッツが【バーバラ】に見蕩れた時にはニヤついたりしている。
 
ボッツは町中でキズブチを連れている所を見られては騒動になると思って彼に道具袋へ入ってもらおうとしたが、激しく抵抗されたので【ハッサン】と二人掛かりで無理矢理詰め込んだ。
しかし【サンマリーノ】ではそれだけ苦労したにも拘わらずボッツごと背負った道具袋が透けてしまい、運ばれるキズブチの姿を見た町人達により「空飛ぶスライムが出た」と大騒動になってしまった。
このことから上の世界出身なのに初めから下の世界の住人からも見えているのが分かるが、これは彼がモンスターである為か?
しかし、この一件で【アマンダ】の凶行が事前に食い止められ、改心するに至ったので結果オーライではある。
 
能力的には普通のぶちスライムの範疇を出るものではなく、主な攻撃手段は体当たりや噛み付き。
但し己の体一つでボッツ達と共に長い戦いを切り抜けてきただけのことはあり、いち早く隠れていた【きりさきピエロ】に気付き攻撃を仕掛けたり、【ゲントの村の長老】がボッツ達に課した試練で違和感に気付いたりと要所で活躍している。
また、【ジャミラス】戦などキズブチがいなかったら全滅してしまう可能性もあった場面もあった(これにジャミラスは「まさか同胞が裏切るとは」と狼狽えていた)。
【スライム格闘場】に挑戦しているシーンも1コマだけ描かれた。
ボッツ達の長旅に付き合い、バーバラが【ルカナン】で補助したとはいえ【まおうのつかい】へ体当たり1発で有効打をかましている辺り、相当の攻撃力を得るまで育っていると考えられる。
 
最終決戦ではバーバラをかばって一度死亡し、その悲しみから【マダンテ】を発動させてしまったが、その後【ザオリク】で生き返り、夢の力で【黄金の竜】(ご丁寧にもちゃんとブチ柄)となりボッツ達を救いに行った。更にその間にバーバラを攻撃しようとしていたデスタムーア最終形態に【しゃくねつのほのお】をかまして間一髪食い止めた。
最終決戦後は夢の世界出身ではあるが現実世界に残り、レイドックでボッツやバーバラと共に暮らしている様だ。
 
なお、原作では【魔物使い】があるが、本作では職業としてない為モンスターが人間の仲間になることは異例となっている。
また、SFC版ではぶちスライムは仲間にならなかったため、【神崎まさおみ】が漫画内の仲間としてキズブチを生み出したが、リメイク版では【ぶちすけ】という名前で仲間に出来る。
名前を直ぐ様「キズブチ」に変えたプレイヤーもいた筈。
但しぶちすけの性格はキズブチとは真逆の内向的なもので、キズブチ及び漫画版を知っているファンはこれにガッカリしたという声も少なからずある。
ただしぶちすけの能力は意外にもパワー重視で、キズブチも作中では肉弾戦オンリーで戦っていたのでパラメータ的にはそれっぽかったりする。ぶちスライムという種族全体がそういった方面に才能があるのかも知れない。