概要 
【道具】の一つ。町などに瞬時に移動するもので、多くの作品では【ルーラ】の呪文と同じ効果。
文字通り【キメラ】の翼だが、キメラの体についているものそのまんまというよりも羽根を集めて羽の形に加工したような見た目。装飾品にもなりそうなデザインだ。
本編シリーズではDQ1から皆勤のお馴染みのアイテムで、外伝作品での出番も多い常連。だがモンスターとしてキメラが登場しない作品でもこのアイテム自体はちゃんとある……。
各種【公式ガイドブック】には「雷に撃たれて死んだキメラの翼」と記されているが、その割には世界各地の道具屋で扱われているし比較的安価。
「安定して流通させられるくらい大量のキメラが雷に撃たれるのか?」という疑問が湧くが、4コマ漫画では商人の一団が【いかずちのつえ】や【らいじんのけん】を使ってキメラを乱獲しているというネタが描かれていた。
当時はフリーダムな解釈ができたからこそだが今なお公式からの明確な回答はない。
作品ごとのエフェクトや行先についてはルーラの項目を参照。
DQ1 
【ルーラ】と同じ効果で、使うとラダトームの城の前に移動する。
つまり帰還専用アイテムで、【復活の呪文】を聞きたいときに多く使われる。
ダンジョンでは使っても何も起こらないが、アイテムはきっちり消費され無駄になってしまう(DQ3まで同様)。
【マイラ】と【メルキド】の道具屋で売られている。
価格は70Gと序盤ではそこそこ高めだが、ルーラ習得がLv13と遅めなので、それまではこれに頼ることになる。
ラダトームには売っていないので、ストックが尽きたらマイラまで買いに行く必要がある。
【リムルダール】の宿屋の宝箱にも入っていて、町を出入りするたびに何度でも取れるが、毎回カギを2個消費する必要があるので実質106G相当と大損。
リメイク版 
DQ3以降並みの24Gに値下げされている。
リムルダールの宿屋の宝箱が【いのちのきのみ】に変わったが、代わりに道具屋が営業しているのでそこで購入できる。
ゲームブック(双葉社) 
ゲームと同じ効果だが、使用できるのは【ローラ姫】救出後の強制イベントと、【りゅうおう】から逃げる際のみ。
店での購入のほか、【メイジキメラ】と【スターキメラ】を倒しても入手できる(只のキメラは出演自体していない)。
同書の発売はFC版DQ2より前であり、さり気なく「ドロップアイテム」というものを先取りした形である。
小説版 
「雷で死んだキメラの風切り羽」という設定であり、キメラ1体の死体から1枚か2枚しか取れない希少品ということになっている。
雷に撃たれて死んだというのなら、むしろこの方が自然ではあるだろう。
生まれたばかりの主人公アレフは、この翼の力で【ドムドーラ】から瞬間転移し生き延びていた。
DQ2 
【ルーラ】と同じ効果で、最後に復活の呪文を聞いた場所に戻る。お値段80Gと、前作よりも高くなった。
本作では、中盤以降は装備にたくさんのお金が必要となるので、全滅によるペナルティは結構デカい。
唯一ルーラを使える【サマルトリアの王子】が倒されると【ザオリク】による蘇生もできないまま立て直せずに全滅となりやすいので、【ブリザード】による【ザラキ】が乱発される終盤になっても常に携帯しておくのが望ましいだろう。
なお、序盤には高額なこと(売却額60G)を逆手にとって換金アイテムとしても使える。
【湖の洞窟】の奥の宝箱に1個入っており、本作では洞窟を出入りすれば何度でも復活する。
しかもそこで出現する【おおねずみ】が1/16というそこそこの確率でドロップするため、ここで少し粘ってかき集めれば序盤の資金繰りに役立つ。
このアイテムは【バブルスライム】の【どうのつるぎ】のようにドロップ判定時に2倍ゴールドにならないので、入手のたびにいちいち町に売り飛ばさなくても何度でもドロップしてくれるのが魅力。
リメイク版 
最後にセーブした場所に戻る。
FC版等よりも値下げされ25G(ガラケー版では60G)となった。
序盤でもムーンブルク地方では使う機会が多くなるが、宝箱から手に入るのは上述の湖の洞窟の1個だけであり、しかもFC版等と違い宝箱は一度しか取れない。
2個目以降が欲しいのなら店で買うかおおねずみのドロップに期待することになるが、おおねずみは【ムーンブルク】では比較的安全な敵なのでなるべくあとに倒してドロップを期待するのもあり。
買値が下がったということは当然売値も下がったので、換金アイテムとしての価値は下がった。
GB版では【やくそう】に代わって、【福引き】の5等の景品にもなっている。
ガラケー版以降では、DQ3以降と同じく過去に訪れた候補地の中から選んで移動するようになった。
ゲームブック(双葉社) 
上巻では、店で普通に購入できるものの、使用できるのは特定の場合に限られる。
このほか、仲間2人もそれぞれ専用のキメラの翼を所有しているが、ローレと出会った後にこの翼の力でルプガナへと転移していくため、ローレが使うことはできない。
下巻でも普通に購入できる。
毒・呪い・死亡のいずれかの状態になり、治せる道具が無い場合、これを使うことで過去に訪れた任意の町にワープし、【教会】で状態を治すことになる。
状態を治せなければゲームオーバーであり、しかもこのアイテムを所有していない場合は徒歩で教会に向かわせられる。
その場合HPを20ポイントマイナスさせられる上、教会で治療を行うとそれとは別にHPを10減らされる。
同書での最大HPは30までしか上がらないので、「キメラの翼なしで状態異常にかかる≒ゲームオーバー」である。
DQ3 
【ルーラ】と同じ効果で、移動中だけでなく戦闘中にも使える。
移動中は本作より行ったことがある候補地の中から選んで移動するという効果になった。
「どの町に行ったことがあるか」の情報がキャラごとに個別に管理されている点もルーラと共通であり、誰に使わせたかで行ける場所が違ってくることがある。
性能が良くなったのにもかかわらず25Gとべらぼうに安くなり、序盤から結構手に入れられるのでルーラを覚えるまではお世話になったプレイヤーも多いはず。
また、ルーラの消費MPが8と高く、さらに【リレミト】とあわせると16も使うので、ルーラを覚えた後でも、MP温存が難しいダンジョンに挑むときに持ち込むといい。
戦闘中に使うと確実に逃げられる。
どうしようもない強敵と出会ってしまい、「にげる」コマンドで逃げそこなうと死人が出るような場合はキメラの翼を素早いキャラに持たせておいて使った方が安全。
もちろん、ダンジョン内では効果がないので注意。
なおこれを使って逃げた場合は【アリアハン】まで飛ばされてしまうので、あくまでも緊急避難の用途となる。
キメラが『下の世界』にしか存在しない状況で、【上の世界】の道具屋がどうやってこのアイテムを仕入れているのか、じつに興味深い。やはり、キメラ以外のモンスターを狩ってドロップアイテムを集めてるのか?
ドロップするのは【じんめんちょう】、【マタンゴ】、【マージマタンゴ】、【マリンスライム】、【キラーエイプ】、そして翼を持つご本人【キメラ】と多くの顔ぶれ。この中では一番ドロップ率が高いのはその翼の持ち主であるキメラ…と思うだろうが実はマタンゴだったりする。
ドロップ率はマタンゴのみ1/32で他はいずれも1/64。
FC版公式ガイドブックは、バラモス討伐以降の要素をほとんど伏せており、下の世界にしか登場しないキメラも未掲載。大アイテム図鑑のキメラの翼の説明書きをよく見ると、「雷に打たれて死んだキメラという生き物の翼だ。……」という具合にどこか、前々作(等)を未プレイでキメラというモンスターを知らない人がいることを意識したような表現である。
リメイク版 
後のシリーズ同様、パーティの誰かが行ったことのある場所であれば、仲間の誰が使ってもその場所に行けるようになった。
また【ふくろ】が導入されたのでルーラを習得したあとも重宝する。
99個買っても2475Gとそれほど高くないのでMP温存のために常備しておくと良い。
GBC版では、【キメラバグ】で使われることもある。
小説版 
【賢者】のルカリオが持つ3枚だけが登場している。
彼はそのうち2枚を【武闘家】カーンと【カンダタ】に与え、【ギアガの大穴】に向かうよう促した。
残りの1枚は「上の世界へ帰れる唯一のもの」としてパーティに託されたが、勇者アレルはそれを仲間達への相談も無く【マイラ】の刀鍛冶夫妻に与えた。
DQ4 
【ルーラ】と同じ効果で、現在の【章】で行ったことのある候補地から選んで移動する。
今作より、パーティの誰かが行ったことのある場所であれば、仲間の誰が使ってもその場所に行けるというおなじみの仕様になった。
戦闘中に使うと確実に逃げられる仕様も続投。
この作品からは塔は最上階のみ使用することが可能になった。
ただ、塔の最上階は【湖の塔】以外敵が出ないので、ほぼほぼルーラで代用されてしまうが。
プレイヤーキャラが呪文を使えない第一章と第三章ではルーラの呪文が登場しないため、町や城へのワープをする場合はこれに頼らざるを得ない。
本作からルーラと同様に、使うと空中に飛び上がるアクションが付いた。
ダンジョン内では飛び上がった後、衝突音とともに上端一杯で止まり、そのまま元の場所に落ちてくるが、キメラのつばさの場合はメッセージが「しかし キメラのつばさはてんじょうにぶつかっておちてきた」となる。
その通りで、翼そのものはなくならず手元に残る(ルーラの場合MPは消費される)。
ちなみに小説版では、サントハイムの城の人々が消えてしまった間接的な原因となっている。
第一章 
プレイヤーが呪文を使えないキャラクターなのでさっそく出番か…と思いきや、なんと第一章に登場する拠点ではどこにも売られていない。
【湖の塔】の宝箱から手に入るのみだが、入手時期的に章エンディングでバトランドに戻るときぐらいにしか使えない。
第一章では【アレクス】と【フレア】を引き合わせるイベントで【バトランド】・【イムル】間を往復しなければならないのだが、キメラのつばさが売られていないせいで律儀に徒歩での往復をせねばならず、とても面倒。
せめて片道であれば【デスルーラ】という手もあるのだが。
第二章 
【ブライ】がルーラを習得するため最終的には出番は無くなるが、二章の序盤では【あばれこまいぬ】が1/8と最高の確率で落とすため金策に役立つ。
ちょっと手強いが3人なら充分渡り合える程度の強さなので狙って最後に倒すのもいい。
第三章 
第三章では打って変わって大活躍。後の作品まで含めても、DQ史上もっともキメラのつばさが使われると言っても過言ではない。
まず、【ボンモール】で【トムの息子】を脱出させるイベントで使用する。
【てつのきんこ】、【ぎんのめがみぞう】、お城への納品といったスルーできるアイテムやイベントの類ではないクリア必須条件となるため、見ようによっては重要アイテムの一つになった。
量産の消費アイテムが必須イベントなのは前作の【きえさりそう】と同じだが、そちらはレベルを上げれば呪文でも代用できた。今回の場合は第三章でルーラは使えないし、使えたとしても代用できるようなシチュエーションではない。
イベント以外でも、第三章は【レイクナバ】・ボンモール・【エンドール】間を非常に多くの回数行ったり来たりする必要があるため、単純に移動手段としても重宝する。
イベントとしてはボンモールから【おうじのてがみ】、エンドールから【おうのてがみ】などお遣いクエストで複数回行き来する。
イベントが終わり自分の店を持つまでの間も、エンドールで防具を買ってボンモールで売るのが最効率なので、エンドールとの往復を繰り返すことになる。
自分の店を持ったら持ったで、エンドール内の品物を転がすだけならいいが、レイクナバから【はじゃのつるぎ】を仕入れるのであれば、レイクナバとの往復に使うことになる。
いずれの場合も、【女神像の洞窟】に入る等のどうしても戦闘が避けられないイベントをもうやらない場合、少しでも多く一度に商品を持つために、トルネコ自身の装備品は全て処分してしまうことが多い。
そうなると多少レベルがあっても外を出歩くのは危険になるため、なおさらキメラのつばさによる移動が重要になる。
アイテム欄を大きく確保できて、移動時間の短縮も行え、かつ戦闘の危険をも回避できるという一石三鳥の策である。
毎回何個もキメラのつばさを購入して垂れ流すことになるが、扱う金の桁を考えればキメラのつばさの10個や20個などはした金であり、得られるメリットの方が遥かに大きい。
第四章 
【マーニャ】がルーラを習得するため、第二章と同じく最終的には必要なくなる。
ただし第四章で登場するダンジョンは第二章と違って全て地下洞窟タイプであるため、リレミトのMP確保の重要性=MP節約目的でのキメラのつばさの重要性も比較的高い。
第二章と違ってアイテムを持てるキャラクターが2人しかいないため、持ち物の余裕も少ないのだが。
第五章 
レベル的にルーラ習得済みかつそれなりのMPがある上記のマーニャが最序盤で加入するため、キメラのつばさに頼らないといけないシーンがほぼ無い。
ダンジョンからの帰還の際のリレミトルーラのMP負担軽減目的でも、物語が進めば最終的にリレミトルーラの使い手が3人になる上、それら全員をダンジョンに連れていくということはまずないため、リレミトで脱出さえできれば馬車で待機しているキャラのMPでルーラができる。
MP節約目的でも重要度はかなり下がった。
リメイク版 
戦闘中に使うことはできなくなった。
また、パノンが「キメラのつばさは行く先がキメラれます。」というギャグを放つ。ルーラの効果なんだから確かに行き先をキメラれる。
DS版以降では3章でも【ふくろ】が使えるようになったため、上述のレイクナバ⇔エンドール間を飛び回って破邪の剣を販売する効率が飛躍的に向上した。
袋一杯に高額アイテムを買い込んで五章に持ち込むプレイヤーが続出したため、これまでとは比較にならないほどキメラの翼の使用頻度が上がった。
また同じくDS版以降では使用時のメッセージで通常は
「◯◯◯◯は キメラのつばさを ほうりなげた!」
となるところ、
「◯◯◯◯は せいすいを ほうりなげた!」
など、キメラのつばさの部分が他のアイテムに置き換わるバグがある。ただし効果は通常どおり発揮され、キメラのつばさもしっかりと消費される。
DQ5 
今作ではシリーズで初めて、キメラのつばさの効果が【ルーラ】の呪文とは異なっている。
キメラのつばさは行き先指定タイプではなく、「ルーラ登録可能な場所のうち最後に立ち寄った所へ飛ぶ」という効果になっている。仕様は若干異なるがDQ2での効果に戻ったわけだ。
本作ではルーラの呪文の効果は従来通り行き先指定タイプなのだが、「失われた古代の呪文」であるという特別な扱いで中盤以降のイベント習得になっている。
それよりも早く手に入るキメラの翼で同じ効果を再現されてしまっては格好がつかない。
ストーリー重視である都合上行動範囲が制限される期間が多く、手軽に前の大陸に戻れてしまうとストーリー進行に支障をきたす可能性もある。
行き先を選べなくなったため使い勝手で言えばルーラに及ぶべくもないのだが、そもそもの登場時期の違いからキメラのつばさで移動をする機会は案外多い。
タイムアタックでは町の外に出るためにこれを使うこともある。
同じ効果の【かぜのぼうし】を手に入れればいちいち買う必要はなくなる。
ルーラは戦闘中に使えないが、キメラのつばさは戦闘中でも使える。ただし幼年時代にパパスが同行している戦闘では、使っても効果が無い。
洞窟などで天井に頭をぶつけた場合、移動中ならアイテムはなくならないが、戦闘中だとなくなる。
なお、キメラの翼を使う際の注意点として、湖に沈んだ【天空城】や【エビルマウンテン】から帰還するときには気をつけなければならない。
エビルマウンテンはダンジョンであり町からも離れた場所だがルーラ登録可能な場所になっているため、ここに立ち寄った直後にキメラの翼を使うとエビルマウンテン行きになる。
ダンジョン内を探索して出てきた直後なんかは、ほぼ間違いなくこの状態である。
つまりキメラの翼を使うことでは町に帰ってこれなくなるので、ルーラのMPを何としてでも温存しておくか、【そらとぶくつ】を別途持ち込もう。
ちなみにDQ5のキメラは仲間になって成長するとルーラをちゃんと習得する。
「キメラのつばさ」に空間移動の魔力がある理由も、このあたりにあるのかもしれない。
リメイク版 
アイテムとしての役割は変わらずだが、戦闘中に使っても効果がなくなった。
こっそり天空城に飛ばないように変更されたが、なぜか相変わらずエビルマウンテンには飛んでしまう。
安価なアイテムゆえに色々な場所で拾えるが、そのうち一つは【ルドマン】邸の【本棚】で本の間に挟まっている。
恐らく家族の誰かが栞代わりに使ったものと思われる。なんという無駄遣い。
DQ6 
再び【ルーラ】と同じ効果に戻り、現在いる世界で行ったことのある候補地の一つに移動する。
しかし今作から、なんとルーラの消費MPが1と激減。しかも主人公が最序盤でルーラを自力習得してしまうため、キメラのつばさの出番はほとんどなくなってしまった。
せいぜいルーラを覚えるまでの序盤(【精霊の冠】を買って【ライフコッド】へ帰還、【試練の塔】攻略or【ファルシオン】捕獲で【レイドック】へ帰還)くらいしか使わないだろう。
【ムドーの城】攻略前は、【チャモロ】が生きていないとムドーの城には行くことができない。
強いて言うなら無気力状態の際に手軽に移動したいときに使える。その状態で訪れる【ヘルハーブ温泉】ではこれを使えと言わんばかりにタンスに入っている。
【ゾンビスライム】技を試してみたいなら、キメラのつばさを2つ使用して、【ダーマ神殿】(下)へ飛ぶ→ 井戸から【上の世界】へ→【スライム格闘場】へ飛ぶ と移動すれば楽である・・・【かぜのぼうし】?知らない(帽)子ですね。
なお。本作には【キメイラ】はいてもキメラはいない。
リメイク版 
グランマーズにルーラを強化してもらうと、キメラのつばさでも【べっせかいへ】で上の世界・下の世界を行き来できるようになる。
DQ7 
【ルーラ】と同じ効果で、【現代の世界】で行ったことのある候補地の一つに移動する。
DQ6と同じく消費MP1のルーラを主人公が序盤で自力習得してしまうため、出番が無い。
それどころかキメラのつばさ自体も初めて店頭に並ぶのが現代の【砂漠の城】と中盤になってしまう。
パーティの誰もが転職によってMP1ルーラを習得できるようになった後に初登場しても無用の長物。
【過去の世界】では使っても意味がないのでさらに不遇。
しかも今回はキメラは【キメラの心】も落とすため、こちら目当てでキメラを狩っている場合はハズレアイテム扱いまでされてしまう始末。
リメイク版 
最序盤で壷などからいくつか入手できるようになった。このためウッドパルナ現代編あたりまでは使える。
特に【カラーストーン採掘場】の石版を入手して【グランエスタード】に戻る際に時間短縮できるのはもちろん、この時点ではまだ危険である海上での戦闘を回避できるというメリットは大きい。
フィールドが3D化した影響でPS版よりもマップがかなり広くなっているため、時間短縮の面では特に序盤で何度も往復するグランエスタード~謎の神殿の間を短縮できるのがありがたい。
また、3D酔いしやすいという人にもオススメ。
特に狭い場所に入ったときなどに、カメラが急に上空からのアングルになったり、急にズームアップしたりなどがよく起こる。
これらの挙動で酔う人はとことん酔いやすいので、体調には気をつけよう。
エスタード島の中(=ルーラ修得前)でもそういう地形が存在しているので、気分が悪くなったらフィールドを動き回るのをやめてこれを使った方がいい。
DQ8 
【ルーラ】と同じ効果で、行ったことのある候補地の一つに移動する。
様々な場所で入手できる他、敵では【びっくりサタン】,【ベビーサタン】,【サイレス】,【あんこくちょう】【ほうおう】(各1/32)、
【サイコロン】,【ドールマスター】(両1/16)、キメラ,【ホークマン】,【メイジキメラ】,【エビルホーク】(各1/8)が通常枠で
【ドラキー】(1/128)、【メタッピー】,【タホドラキー】(両1/64)がレア枠で落とす。
久々に主人公が素でルーラを覚えず、【ゆうき】スキルに8SPを振らなければならない。
ゆうきスキルを上げない場合は【ククール】が加入するまでルーラが使えないため、それまでの序盤ではキメラのつばさにも出番がある。
もっとも非常に有用なゆうきスキルは大抵の人がさっさと上げてしまうため、あまりそういう機会もないが。
【錬金釜】の登場により、錬金素材として新たな用途がと思いきや、これを使ったレシピは
しか存在しない。一応、序盤ではなかなか役に立つ錬金なのが救いか。
キメラのつばさ自体も、どういう理屈か【こうもりの羽】×2で錬金できるが、そこまでして作る価値はないだろう。
ちなみに【討伐モンスターリスト】には、「キメラのつばさはキメラの羽根から取れる」との表記がある。
複数の羽が寄り集まったものが翼なので、「羽から翼が取れる」というのは日本語的にちょっと変。
DQ9 
【ルーラ】と同じ効果で、行ったことのある候補地の一つに移動する。
ついにルーラの消費MPが0になり、【主人公(DQ9)】はイベントの都合上必ずルーラを習得する。
しかしそれは【ベクセリア】編終了までストーリーを進めてからであり、また主人公以外はルーラを覚えない。したがってそれまでの間はキメラのつばさのお世話になることになるはず。
また、主人公を倒された仲間キャラが命からがら町に戻るときにも日の目を見ることになる。
このことから、袋に一つは入れておけばいざと言うときには頼りになるので、存在意義は消えていない。
DQ8では一応あったこれを使用する錬金レシピは、DQ9には一つも存在しない。
【メイジキメラのはね】というこれを連想させるようなアイテムも登場した。
DQ10 
道具としてではなく、仲間キメラの特技として登場。
復活地点として設定した教会・シスターに移動する。
詳しくは【キメラのつばさ】を参照。
道具としてはそのアイテムをくれたプレイヤーの自宅に飛べる【お招きのつばさ】がある。
また、アストルティアの初代勇者であるアシュレイ・レオーネ兄弟はスターキメラのつばさを頭の飾りとしている。
DQ11 
DQ5と同様に、【ルーラ】とは異なる効果となった。しかしそれゆえにルーラでは不可能な使い方ができる。
PS4版(移植含む)では最後にセーブした場所(一部例外あり)か最後に訪れた町、どちらかを選んで飛ぶことができる。
ダンジョンや建物内でも使用できる点はルーラと同じだが、ルーラには無い利点としてセーブ可能な【女神像】や神父に直接行くことができる点が挙げられる。行くのが面倒な【天空魔城】の入口や、【荒野の地下迷宮】、【壁画世界】、【ミルレアンの森】といったダンジョンの最奥部にはご丁寧に女神像が設置されているため、一旦町やキャンプに引き返してもセーブさえしておけばすぐにそこまで戻れるのだ。
回復とセーブだけなら女神像で充分だが、ダンジョンで溜まったお金で装備を更新してからボスに挑めるのが非常にありがたい。
その他では、【ネルセンの迷宮】で【ネルセンの最終試練】に誤って入ってしまってから(慣れるまでは次がまだ迷宮なのか最終試練なのかの判断がつかないためやりがち)はざまの霊道に戻ってスキルを整えたり、【グロッタ地下遺構】に行く際に孤児院の子ども神父に飛んでショートカットしたり、初訪問の【キャンプ】でセーブだけしてキャンプのルーラ登録を忘れた際に登録のために戻ったり、【グロッタの町】の宿屋の前の女神像や【ソルティコの町】の教会を利用してジャックポットバニーがビビッとくるまで粘る際の宿屋往復の時間を短縮したりするなど様々な用途で活用できる。
なお、ごくまれにストーリー上やシステム上の都合で最後にセーブした場所が勝手に消されるか書き換えられることがある。消された状態になった場合、表示は「―――」となり、選択すると「いまは 移動できないようだ。」というメッセージが出る。序盤にデルカダール王に捕らえられた時や【まほうの石】を使用して【旅立ちのほこら】からワープした時などが該当し、それぞれストーリーの破綻や詰みを防止するための措置であると考えられる(まほうの石は一回使うと効力を失うため戻ると詰んでしまう)。なお同じ事情で「最後に訪れた町」に飛ばれても困る場合そちらは消されず、飛ぼうとすると不思議な力でかき消される。また、ネルセンの試練を終えて(勝ち負けは不問)【試練の里】に戻ると試練の里に書き換えられる。これは「はざまの霊道の女神像に飛ぶ→試練にわざと負ける」を繰り返すことでご褒美の種を無限に回収されるのを防ぐための措置であると考えられる。
3DS版や2Dモードでは最後にセーブした場所に飛ぶ。
【キャンプ】地点がルーラ登録されないため、最後にセーブした場所がキャンプ地点の場合はこれを使って飛ぶことができる。
他にも過ぎ去りし時を求めた後で【天空の古戦場】の女神像でセーブするとキメラのつばさで直接飛んでこれるようになり、【キラキラ】からの【オリハルコン】回収マラソンに便利だったりする(3DS版等ではルーラで直接ここに飛ぶことはできない)。
両機種共通の注意点として、誤って他の場所でセーブしてしまうと戻ることができなくなることには気をつけよう。一応PS4版等は大抵はそこでタイトルに戻ってオートセーブからやり直せばリカバリーはきくが、フィールドで素材集めをしてから無意識にその場でセーブ…なんてことをしてしまったら目も当てられない。
こういった「最後のセーブ地点に戻る」という挙動、どこか既視感があるという方もいるのではないだろうか。実はこれ、所持金半減ペナルティの有無の違いを除いて全滅復帰処理と同じである。意図的に起こしているという点を考慮すれば、「場所を選ばずにいつでもすぐに無料で使える【デスルーラ】」といったところか。
近年のナンバリングタイトルでは長らくルーラの影に隠れていたが、これを無限使用出来る【かぜのぼうし】も含めて久しぶりに存在感のあるアイテムとなった。
かぜのぼうしの入手は船入手後なので、キメラのつばさ単体で見ても使う期間はそこそこ長め。
DQ11S 
【魔王ウルノーガ】の直前に新たに配置されたヨッチ族の神父にも飛ぶことができるため、ボス戦直前での稼ぎがやりやすくなった。
DQM 
ダンジョン内で使用すると【タイジュの国】に戻ることができる。
冒険に出る際には必ず一つは持っておきたい品。というより、本作ではルーラがないため、これを持たずにクリアしていない扉に入ってしまうと全滅するかぬしを倒すまで出ることができない。
所持するのを忘れると面倒なので、旅の扉へ入る前に一度所持品をチェックしておきたい。
最初から開店している道具屋にて100Gで販売されている他、ダンジョン内でもよく拾える。
また、戦士の他国マスターに勝利するとランダムでアイテム1つと、これを必ずくれる。逆に敗北した際も他のアイテムや所持金を奪われる代わりにこれをもらえる。
DQM2 
フィールドで使用すると【マルタの国】に戻ることができる(街やダンジョンでは効果なし)。
やはり冒険に出る際には必ず一つは持っておきたい品。
異世界の様々な町の道具屋にて30Gで販売されている他、異世界でもよく拾える。
また、戦士の他国マスターに勝利すると【ふしぎなかぎ】かこれを貰える。
今作では正直、「ふしぎなドアのほこら」に飛ぶ【ルーラのつえ】とはあまり大差ない効果である。
DQMCH 
フィールド上で使用するとベースキャンプに戻ることができる。
リリザの町などにて50Gで販売されている。
【よびよせのつばさ】と真逆の性質を持っているので、状況に応じて使い分けると良い。
クリア後にランク2以上の賢者(ルーラでベースキャンプに戻れる)を加える頃にはお役御免となるだろう。
DQMJ 
最後に寄ったGピットに移動できる。
これが使えてルーラを使えない場面は序盤のみ。
出番はルーラを覚えられるようになる【サンドロ島】で【ゴーレム】を倒すまでとなる。
【ルーラのしょ】に気づかなかったり、こだわりプレイでもない限り序盤限定品。
DQMJ2~ 
ルーラ自体にこのアイテムの機能が内包されているためにリストラされたが、キメラは普通にいる。
イルルカの図書館の本によると、やはりルーラの発達でこれが不要になったのだとか。
DQMJ3の豆知識では前述通りこのアイテムの製造方法とルーラの効果を持つ理由について触れられている。
スラもり2 
【レンキン山】の至る所に落ちており、【空中要塞デスモージャ】にも少しだけ落ちている。
物や敵にぶつけると屋内外問わずそのまま町に運べる便利なアイテム。その際キメラのつばさそのものも運ばれたことになる。
アイテム回収に役立つほか、レンキン山ではボスの【デンべえ】戦でも攻撃に使用する(この時ばかりは天井に頭をぶつける)。
錬金でも活躍し、これと宝箱を2こずつでしゅりけん、これを7個ともえる水を1個でせいすい、これを6個とスライムナイトを2個でメガミぞうが作れる。
弾としての攻撃力は8と低く、勇車バトルでは流石に活躍は見込めない。
なお戦車バトル中にキャラやモノに当てると相手の戦車にルーラさせることができる。
スラもり3 
【ガンバレーこうや】と【モジャパンじょう】に落ちているほか、【トンガリこふん】付近の列車から入手できる。
また、船のせんたいをレベル7にする際、2740Gに加えてこれを10個と【ハリセン】が5個必要。
前作ほど大量に落ちてはおらず、さらに錬金で活躍した前作とはうって変わって本作の交易での使い道は何一つ無い。
相対的に見て弱体化したかに見えたが、実は意外なところで活躍する。
こちらのHPが0になると砲撃を放棄してエンジンに向かってくるという二本兵の習性を利用し、【スーパーチャレンジバトル】で乗り込んできた二本兵をこれで追い返し、その隙に味方にガンガン攻撃させてHPを0にする。
この戦法は俗に「キメラ戦法」もしくは「HP0戦法」と呼ばれ、上手く決まれば正攻法以上の勝率を誇る。
また、船バトルでの敵船への侵入が難しい本作では、味方に当てて直接送り込む場合にも役立てることが可能である。
DQMBV 
【リッカ】のとどめの一撃【宿王誕生】で使用されている。
まずリッカがDQ9主人公に呼び込みをお願いする。
するとDQ9主人公が他の主人公一行のところに出向いて呼び込みをし、最終的に全員がリッカの宿屋に集結する。
その後リッカがキメラの翼をほうりなげ、【リッカの宿屋】ごと敵の上に着地する、というもの。
インパクトとしては相当なものだが、もはや技なのか何なのかわからない。
いたストSP 
スフィアの一種として登場。魔法使い、踊り子、賢者で入手できる。
これが発動するとどこかのマスにワープする。
完全に運任せなので、離れ小島から脱出できないなどの今いる場所から逃れたい場合には使える。
行き先が銀行に決まっているルーラ、好きな場所にワープできるかぜのぼうしの下位スフィアと言える。
DQB 
空を飛ぶキメラの羽根を 束ねたもの
全章で登場。使うとその章の拠点に戻る。屋根のある場所では頭をぶつけて使えない。
【きりかぶ作業台】または【石の作業台】にて、
- 【キメラのはね】×5
から3個作れる。
例外として、第二章では【木の作業台】、第三章では【鉄の作業台】でも可。
第一章ではクエストでこれを作り、拠点に戻る手段を学ぶチュートリアル的な役割も果たしている。
【メルキド録】にはキメラのはね数枚で作れ、移動が便利になることが書かれている。
終章では【希望のはた】が奪われている状態なので、取り返して拠点に立てるまでは本来の拠点ではなく最初の島の仮の拠点(ほこら)に戻ることになる。
【宝物庫】を造れば、住人が【収納箱】に入れてくれる。
DQトレジャーズ 
お宝を持った状態で使用でき、一瞬で拠点へと戻れる。
駅の復旧やクエスト等の報酬で手に入る(日課クエストでは2こ)ほか、本編クリア後は拠点の商店や駅の売店にて100,000Gで売られるようになる。
【はてしなき竜の大地】ではキメラ族が絶滅した扱いになっているため、数が少なく貴重品だという。
ダイの大冒険 
【ハドラー】が【デルムリン島】で【ダイ】に敗れた際に本拠地【鬼岩城】へ戻るために使用した。
高速飛行で移動するルーラとは違い、その場から消える瞬間移動の描写になっている。
【アバン】の過去編でハドラーがカールを襲撃した際、アバンの放った未完成のアバンストラッシュで撃退されたときも瞬間移動で退場している。これもルーラではなくキメラのつばさでの移動の可能性が高い。
新アニメでは【フレイザード】が【地底魔城】をマグマの海にして去る際にも利用されている。
新アニメではキメラの翼がフワリと浮かび上がったあと、燃え上がるように消滅して移動効果を発生させるという演出で、消費型アイテムがどうやって手元から無くなるのかのわかりやすい例になっている。また移動についてはルーラとまったく同じ演出となっている。
実は作中でハドラーが明確にルーラを使用したシーンは存在しない。
ただし、ハドラーはアバンやダイとの連戦で魔力を消耗しすぎており、ダイに【イオラ】を撃ったときに「いまのが残された全魔法力をこめた呪文だ!」と言っていることから、ルーラを唱えるMPも残っていなかっただけの可能性もある。
人間側ではルーラの使い手は少ないが、移動、脱出に誰一人としてルーラの代用にキメラのつばさを使おうとする者はいないため、人間界では流通していないようだ。
勇者アバンと獄炎の魔王 
【ガンガディア】が【ヨミカイン遺跡】を沈めてから去る際に使用した。魔力が切れるほど戦っていないのでルーラは使えない模様(なお【ウロド荒野】での決戦までにルーラは習得した)。
24話にて「ジニュアール家に残されていた数少ないキメラの翼」と【ブロキーナ】がアバンから渡された際に言われたそうなので人間界では希少な品のようだ。
アベル伝説 
キメラのつばさは登場しないが、類似アイテムとして、どこにでも瞬時に行ける「天使のつばさ」が12話で登場する。
【妖精の村】で妖精たち数人で魔法のようなチカラで生み出し【アベル】たちに託し、一行はこれを使って【ナジミの塔】へ向かった。
ロトの紋章 
3ケンオウが【ジャガン】から【アルス】の死を知らされた際に、【ポロン】が【ルイーダの酒場】に戻るために使用。このときのポロンは賢者としての力が不完全だったため、ジャガンとの戦いで受けたダメージがキッカケで第三の眼が消えてしまい、ルーラを初めとした呪文が使えなくなっていたが、キメラのつばさを所持していたおかげで、すぐに戻ることができた。おそらく、護身用に持っていたと思われる。
また、【ローラン4世】に【ジャガン】を倒せれば、【フレイア】が【キメラのつばさ】で目の前で脱出することを認めるという【冥王ゴルゴナ】の賭けを行った。
天空物語 
さりげなく登場。
この作品では船や馬車などの乗り物にも使えるようだが、正確な位置を把握していることが条件となっている。
場所を把握していれば使えるので、旅行のときなど非常に便利。
しかし「大枚はたいて」というセリフから、高価な品物らしい。
劇中では、
- 【デモンズタワー】で全員が重傷を負って緊急帰還するとき(この場面は台詞のみ)
- ソラを助け出す際に位置を把握するために【ドラきち】がスカルアロウ号に潜入するとき
- テン一行がスカルアロウ号にソラを助けに行くとき
と、計3回使われる。