【キャットフライ】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 04:20:47

概要

DQ3で初登場した、コウモリの翼を持つオレンジ色の【猫】のモンスター。
赤みがかったオレンジ色をしている。SFC版DQ3で行われたDQ3のモンスターのイラストリニューアルで、以降茶色に変更されていたが、最近はオレンジ色に戻っている。
上位種として【キャットバット】【ナイトキャット】【サーバルスカイ】、モンパレでは【メルム・ノクス】が登場した。
 
DQ初の猫そのものをモチーフとしたモンスター(猫科モチーフは既に存在する)。
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】では「フライングキャット」という名称で原画が掲載されている。
FC版DQ3の頃はドット絵の都合もあって黒目もなく、ネコ系モンスターの可愛さがあまり前に出ていなかったが、リメイク版DQ3以降はより丸みをおびたデザインに変更された。

DQ3

【アッサラーム】周辺・【イシス】地方・【ノルドの洞窟】東口周辺・【バハラタ東の洞窟】に出現する。
 
上述の通り、ネコでありながらあまり可愛さは前に出ておらず、むしろ砂漠地方でもかなりの実力者としてこちらを苦しめてくる存在。
素早さが高く、集団で現れてすぐに【マホトーン】を使い、【僧侶】【魔法使い】を無力化してくる。
そして【あばれザル】と並んで、ヒントも聞かず順路を無視してロマリアから直行してきた勇者一行を容赦なく絶望のどん底に叩き込んでくれる。
同じマホトーン使いモンスターとしては、少し前のロマリア地方で同じコウモリ繋がりで【こうもりおとこ】も使ってきたが、コイツは攻撃力もそこそこ高い…どころか蝙蝠男とは比べ物にならないほど高く、あばれザルと比べてもそこまで見劣りはしない。
ロマリアから直行してきた未熟者など軽々と葬れるほどで、さらにあばれザルと同じく【痛恨の一撃】までも繰り出す難敵。
ちなみに【公式ガイドブック】ではその痛恨を繰り出すことが書かれていないので、いきなり繰り出されてビックリしたプレイヤーもいただろう。
その上、出現数もあばれザルより多く最大で4匹まで同時出現できる。
さらに守備力も非常に高く後衛キャラは機能しなくなる。
魔法使いの攻撃呪文は言わずもがな、この火力で僧侶の回復呪文が封じられるのはかなり辛い。
逆にこちらからマホトーンをかけて封じたいところだが、この時期の僧侶で先攻するのは難しい。
あばれザルのような見た目のインパクトはないものの、その脅威では決してひけを取らない。
かなり厄介な奴だが、稀に防御したりプレイヤーが強くなると逃げることもある。
 
ランダム行動(偏向型)で確率はマホトーン(200/256)>通常攻撃(26/256)>逃げる(14/256)>痛恨の一撃(12/256)>防御(4/256)の順。
まず初手でマホトーンを唱えてくる確率が非常に高い。
MPはマホトーン1回分しかないので2回以上唱えてくることはない。
マホトーンが効くまで繰り返し使われる恐れが無いとも言えるが、元々そんなに長期戦にはならない雑魚戦だとむしろマホトーンの無駄撃ちをせずにさっさと殴ってくる分厄介とも言える。
2ターン目以降は攻撃が激しくなることを考えると、逃げるなら躊躇せずに初手から逃げた方が安全。
こちらのレベルが十分に高くないと逃げるがキャンセルされるため、MPの尽きた2ターン目以降の痛恨の一撃の選択率は3割近くにもおよぶ。これはアッサラーム周辺でよくコンビを組むあばれザルより高く、それどころかローテーション行動を除けば全モンスター中トップの数値である。
 
上述のあばれザルとの組み合わせはとにかく数を減らそう。
しかし対複数戦の頼りの綱である【ギラ】【ラリホー】を唱えようとするとマホトーンで先手を打たれてしまうことがあるうえ、2ターン目以降の痛恨が怖い。
このように補助と攻撃の二役をこなすのでかなり厄介なのである。
呪文を封じられても回復だけはできるように、薬草を多めに持っておきたい。
どうせ後衛キャラは無力化されるので、最初から防御させておいた方が無難。
 
しかしなんといっても脅威なのは、イシス周辺で【じごくのハサミ】と一緒に出現したとき。
マホトーンで呪文を封じられている間に、じごくのはさみが【スクルト】で守備力を強化。キャットフライを片付けたとしても、残るは鋼鉄と化したじごくのハサミ。
通常攻撃はシャットアウトされ、呪文も使えず、毒針による即死狙いか会心の一撃くらいしか通じなくなる。
よほどパーティの実力に自信がない限り、この組み合わせからは逃げたほうが賢明だろう。
 
その後も【ノルドの洞窟】東口や【バハラタ東の洞窟】【ガルナの塔】内部に出現し、【デスジャッカル】と同時出現してマホトーン+【マヌーサ】のコンボや、
フライつながりで【ハンターフライ】とコンビを組んで呪文封じからの全体攻撃連発など、ろくなことをしてくれない。
さすがにこの辺りに来ると雑魚なのだが、手負いの状態で先制攻撃されると危ない。同種4匹組で現れた方がよっぽどありがたい。
ちなみにダンジョン内部では同種4匹かハンターフライとのコンビでしか出現しない。
バハラタ東の洞窟、ガルナの塔には上位種の【キャットバット】も出現するのだが、仲が悪いのかコンビは組まない。
 
1/256の確率で【ぬいぐるみ】を落とす。ちなみに上位種キャットバットもドロップアイテムは同じ。
砂漠でのドロップアイテムとしては暑苦しいことこの上ないが、魔法使いにとっては【みかわしのふく】が2900Gとかなり値が張るため時期的に【たびびとのふく】に甘んじていることが多く、これだけで倍近い守備力が得られるのでありがたい。ただ、ふざけた外見になるのでちょっと抵抗はあるかも知れないが…
 
FC版の【格闘場】ではMPの概念がなくなることとマホトーン優先思考が災いし、効かない相手にもずっと無駄にマホトーンを唱え続けてやられる少々頭の弱いモンスターと化す。

リメイク版

丸みをおびたデザインに変更され、猫感が増して可愛くなった。
画面上でのサイズも一回り以上小さくなったのだが、FC版ではHPは35だったのが40とわずかに増え、すばやさも上がり【ギズモ】と同値になった。
また、【集中攻撃】を行うようになり、危険度がさらに増した。ただし、SFCではプレイヤー側へのマホトーンの命中率が大幅に落ちたのでFC版ほどの脅威はない。…が、複数で出てくるので油断はできない。
あばれザルの隣で可愛い外見をしているからと舐めてはいけない。
痛恨の一撃のモーションは通常攻撃よりもはばたく回数が多く、ひっかく際の演出もやや派手になる。
上述のように、ぬいぐるみの価値が上がっているため、余裕があればこいつは最後に倒してドロップを狙ってみるといい。
 
格闘場では、【わらいぶくろ】【デスフラッター】【だいおうガマ】と共にエントリーしている。
わらいぶくろが執拗にスクルトやホイミで延命しまくるため引き分けることが多いこのカードで唯一のわらいぶくろキラー。お得意のマホトーンでわらいぶくろの呪文を封じられればもうこっちのもの、早打ちに負けても痛恨の一撃で膠着を文字通り一撃で破ることもある。戦闘能力も4匹中ナンバーワンで、残り2匹から執拗な集中砲火を受けなければ簡単にはやられず、それでいてオッズも18倍と妙に高いのでこの組み合わせになったらこいつに賭けるのがオススメ。
 
ドロップアイテムのぬいぐるみが【はがねのよろい】よりも強くなったので、早い段階で運良く手に入ればかなり役に立つだろう。

DQ10オフライン

今作ではキャットバットの上位種になっているが、【猫島】の奥にのみ生息。けもの系。
特技面ではマホトーンと【ねこだまし】を使うぐらいである。
通常ドロップは【するどいキバ】、レアドロップは【まじゅうの皮】
【プリティフライ】【セクシーキャット】という2種類の【転生モンスター】がいる。

DQ10オンライン

本編では久々の登場。ピラミッドの秘宝では同色で【ドルモーア】を唱える秘宝の妖獣が登場する。
詳しくはこちらを参照。

DQM1・DQM2

ネコ成分が強いのか獣系として登場。獣系×鳥系という非常にわかりやすい配合で生み出せる。
野生の個体は1では【いかりのとびら】【格闘場右のとびら】、2ではルカ編のみ【水の世界】のフィールドに出現する。
習得する特技はマホトーン、【ボミエ】【ふしぎなおどり】
本編での自身と上位種の技を組み合わせた補助系のスペシャリスト。
MPと素早さが良く伸びるが、攻撃力、守備力は伸び悩む。
 
キャットフライを親にした特殊な配合は、1では【かまいたち】しかなかったが、2とPS版1では【フェアリーラット】【ねこまどう】【へびこうもり】【デビルパイン】の配合元となっている。
 
1では酒場の酔っぱらいがお見合い相手として出してくるが、こいつを相手にして作れる特殊配合はないので、普通に獣系として使うしかない。【グレムリン】を出して【グレンデル】を作るのが良いだろうか。PS版では前述のへびこうもりが作れるため、有効に活用できる。
RTAではこれを使って【バイキルト】を遺伝させることができるという時点でお見合い相手として優秀。

ジョーカー2プロ

魔獣系のEランク。昼の平原に出現。
特性は【みかわしアップ】【こうどう はやい】、強化で【ときどきマホトーン】、最強化で【マホトーンブレイク】
ときどきマホトーンとマホトーンブレイクは、やはりDQ3でマホトーンばかり唱えてきたからだろう。
何とスキルまで「ふういん」である。

テリワン3D

魔獣系のFランクになった。野生の個体はとまどいの扉に出現。
ちなみに戦闘モーションは【バピラス】と同じである。
特性は【スタンダードボディ】【みかわしアップ】【こうどう はやい】、+25で【封じブレイク】、+50で【呪文会心出やすい】
ときどきマホトーンはそれ自体がオミットされたが、封じブレイクはマホトーンや〇〇封じすべてが範囲のためより使いやすくなった。スキルは変わらず「ふういん」。

イルルカ

【水の世界】の海上を飛んでいる。
時折【ホイミスライム】【プチイール】を攫っていく。プチイールは分かるがホイミスライムはなぜだ。まさか食べるのだろうか…。
(ゲーム中では連れ去られた後の描写はないが、【公式ガイドブック】では「捕食関係」とハッキリ書かれていたりする。続編のDQMJ3ではスライムが食べられる直接的な描写があるので食べられなくはないようだが、非常に不味そうである)
 
【新生配合】【しっぺがえし】【メガボディ】化で【ショック攻撃】【ギガボディ】化で【AI1~3回行動】を習得。

イルルカSP

水の世界の個体の半数近くが【あおバチ騎兵】に差し替えられた。この影響でプチイールと出現区域が一致しなくなり、プチイールを連れ去ることはなくなった(ホイミスライムは相変わらず連れ去る)。

DQM3

魔獣系のFランク。
野生では【烈火の洞くつ】【煉獄峠の魔界】・中級、【煉獄洞】に出現する。
ドロップアイテムは【どくけしそう】、レアドロップは【かしこさのたね】
魔獣系とドラゴン系系の系統配合、【しましまキャット】【みみとびねずみ】の配合で生み出される。
 
特性は【封じブレイク大】【みかわしアップ大】(Lv20)、【ときどきピオラ】(Lv40)。
Lサイズ化で【1~3回行動】【魔力の強風】【魔力暴走率アップ大】(Lv60)を習得。
所持スキルは【アンチスペル】
 
【シャイニング】との配合で【ひぐれバット】、悪魔系との配合で【ねこまどう】【しのどれい】との配合で【ほねリーダー】が生み出される。

バトルロード2レジェンド

第一章「よみがえる伝説」から登場。
ステータスはHP:522 ちから:61 かしこさ:58 みのまもり:24 すばやさ:105。
技は「かっくうアタック」と「冷たい風」。
前者は空を飛びまわり敵全体に突撃。
後者は冷気を起こし、敵単体に風、氷属性のダメージを与える。弱点を突きやすい。
僧侶、勇者と組むと、冷たい風が「ねこなでごえ」に変わる。
この技は歌を歌い、全体に風属性のダメージを与えつつ呪いをかける。
そんな恐ろしい歌でもないのに、なぜ呪いがかかるかは不明…。
 
素早く行動して弱点を突いたり、呪いをかけたりできるが、
飛行と獣の二つの相性を持つ上に、紙耐久なので、特効技には十分警戒しよう。
なお、【プリズニャン】【ねこまどう】と同じく、必殺技【にゃんたまアタック】を発動できる。
誰を玉乗りさせたいかはお好みで。

DQMSL

2014年7月31日開催の「ドラゴンクエストX 2周年記念!限定特別クエスト 猫島&キャット・リベリオ登場!!」にて登場。ストーリーでも入手可能。
魔獣系Dランク ほじょタイプ
リーダー特性「魔獣系 MP+3%」
とくぎは【マホトーン】【メダパニダンス】
転生先は【キャットバット】

ウォーク

メインストーリー2章3話~2章7話などに出現。マホトーンやねこだましを使う。
こころの色は緑でコストは20。グレードSでマホトーンを習得する。

アベル伝説

第4話で登場。CV:里内信夫。
ネコの素早さに鳥の機動力が備わった【宝石モンスター】
【アベル】がレーベで手に入れた、竜伝説を示す地図を奪った。
使用呪文はマホトーンではなくなぜか【ヒャド】である。
同作は冒険の雰囲気を実現するために、未知の世界で初めて遭遇したものに対する驚きなどを重視した作品であるため、あえて既存のゲームとは微妙に違った設定になっているものと解釈することができる。

関連項目

【キャットフライスーパーX】