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【シャハルの鏡】

Last-modified: 2019-05-21 (火) 19:25:16

ダイの大冒険 Edit

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するアイテム。
【オリハルコン】製のチェスの騎士の駒から生まれた禁呪法金属生命体にして【ハドラー親衛騎団】の一人・【シグマ】が装備していた魔法を跳ね返す効果を持つ伝説の盾。
シグマは普段胸の中に仕込んでいるが、普通に盾として腕に装着する事も可能。
 
これはシグマが生来持っていたものではなく、【ハドラー】から授かったものであるため、シグマが死んだ後も消滅せず、自らが「好敵手」として認めたポップに引き継がれた。
材質については作中で明言されていないものの、「私の身体の一部ではない」との発言から察するに、この盾自体もオリハルコン製と考えられる。
 
見た目はそれほど大きくはないが重量としてはそれなりにあるらしく、魔法使いで腕力的に非力なポップの腕には重すぎて装備できず、シグマのアドバイスに則って彼が普段収納している状態のように胸部に防具代わりに仕込んでいた(実際のゲームの魔法使いはほとんど盾が装備できなかった)。
この時、シグマが腕に通していた輪の部分が胸元で締まる程巨大化している。伝説の武具らしく伸縮自在なのだろう。
 
【マァム】が拳での突破は無理と判断するなど純粋に防具としての防御力も相当高い。
しかし、やはり特筆すべきはその驚異的な魔法反射能力の方である。
【ミラーアーマー】【ひかりのドレス】のような「たまに」魔法を跳ね返す作用がある装備や、DQ4の【ミラーシールド】のような効果の一部を反射する装備とは、大きく異なる点がある。
それは当てさえすれば「確実に」魔法をそのまま跳ね返すというもの。
対応する呪文の範疇も申し分なく、【バーン】が放つ【メラゾーマ】である「【カイザーフェニックス】」も例外では無い。
更に言えば、下記にもあるように「一度跳ね返された呪文を更に跳ね返す」という前代未聞の荒技をも成し得ている。
所持者の意思で反射する訳では無く、誰も触れていない状態で反射した事もあり、完全にオートの様だ。
(ただし反射の際には入射角・反射角といった物理法則が普通に働くようで、床に転がっていたこれにポップが偽メドローアを放った際はシグマの位置へと反射された。一方でノヴァのマヒャドを反射した際は、一旦吸収したあと打ち返すような演出であった。この差はいったい・・・?)
 
シグマに限らず、【オリハルコン】の肉体を持つハドラー親衛騎団には基本的に【メドローア】以外の呪文が効かないし、親衛騎団結成時点でメドローアは魔王軍に認知されていなかった。
あえてこれ以上呪文防御を高める必要性は乏しかったにもかかわらず装備していたのは、呪文から親衛騎団を守るというよりも攻撃的なカウンター性能が重視されたと思われる。
機動力の高いシグマが所有していたことは確実に相手の呪文を拾って跳ね返すためで、強力な盾であるにもかかわらず胸の中にしまっていたのも、「反射を知らない相手にあえて呪文を撃たせて跳ね返す」という運用を想定していたためと考えられる。
皮肉にもメドローアの登場によってその戦略的価値が大幅に向上したアイテムであると言えるだろう。

ポップは、まさにこれがマトリフが語っていた「マホカンタと同じ効果を持った伝説の武具」であることから、うかつに【メドローア】を撃つことができなくなり、シグマとの戦いでは、いかにシャハルの鏡を封じるかを考えるようになった。
 
バーン戦ではポップが秘策の隠し玉として使用。【天地魔闘の構え】から最後に飛んでくる二つの攻撃を防ぎつつ、硬直の弱点に攻撃を反射して当てる大役を担ったが、上述したとおり天地魔界に敵なしと謳われ想像を絶する魔力を誇るバーンの最大呪文「カイザーフェニックス」と地上最強クラスの魔力を得た大魔道士ポップの【イオラ】を同時に跳ね返した際にあまりの威力からか砕け散ってしまった。
切り札となって役目を終えた鏡にポップはシグマへの感謝を送り、【ヒム】もオレ達がライバルと認めたやつらはやっぱり本物だったと瞳の中で呟いた。
 
尚、この盾は【鎧の魔剣】等と同じく「伝説の武具」という触れ込みだが、これは誰によって生み出されたのかは作中で言及されていない。
それらと同様に元々魔王軍サイドの手にあった事などから、やはり【ロン・ベルク】の作の1つなのだろうか…?
しかし、ロン・ベルクが「オリハルコンの次に丈夫な素材」で「呪文を受け付けない性質がある」金属で作った鎧が呪文を跳ね返すのではなく防ぐだけに留まっている事を考えると、これはロンが作ったものではなく、ロンの持たない技術が使われた一品であると思われる。
【覇者の剣】【覇者の冠】のように旧来より存在する製作者不明の武具だろう。
 
因みにシャハル(シャヘル)とはカナン神話における曙の神で、黄昏の神・シャレムとは対をなす存在。
キリスト教において、サタンの天使名であるルシファーの原型とされ、太陽神に反逆して堕天使となり下がったと言われる。
こうした由来から、魔王軍サイドの手にあった反射効果を持つ伝説の武具の名前に相応しいネーミングと言える。