【ジャミ配下の女たち】

Last-modified: 2018-11-01 (木) 03:40:02

DQ5(小説版)

小説版にのみ登場する、【ジャミ】の配下として登場する女たち。
全部で10人おり、このうち名前が分かるのは「イヴァ」「アネット」「エドナ」「ベリル」「ジャディス」の5人。
 
皆一様にほぼ同じ金髪の美人の姿をしており、ボディスーツのような黒装束に赤いバラの印がある。
本人いわく「教母『マァサ』によって生まれ変わらせて頂いた」と言っているが、
彼女たちが登場する時期には【マーサ】は魔界にいて【光の教団】にはいない事や、
この『マァサ』と呼ばれる存在が後に【ラマダ】である事が発覚する事などから考えると、
教団の信者の女たちを、ラマダが一様に作り変えて生まれたものと思われる。
あるいは、素体はモンスターで、人間型に作り変えた可能性があるかもしれない。後述の「女性の美しさがないというジャミの評価」や、「教団そのものが人間を騙すことで成立している」点を考えると、人間に成りすまさせる作戦であることが符合する。
 
彼女たちは、ゲーム版で【グランバニア大臣】がやっていた妻の誘拐の役割を担っている。
しかしその大臣とは違い、彼女たちは後ろめたさの無い悪人描写一辺倒に描かれ、その手法も大臣とは大きく異なる。
本来の目的は妻【ビアンカ】の誘拐ではなく生まれた2人の子供の奪取で、
10人のうち名前ありの5人が、生まれた子供の2人の世話をする奉公人のフリをして怪しまれず近づき、
子供2人を奪って教団のもとに送ることを画策する。
一応、ビアンカだけはエプロンの赤いバラの印などから彼女たちが醸し出す嫌な気配を感じ取っており、計画がビアンカの知るところとなると、本性を現わし子供を人質にして一斉にビアンカを攻撃する。
城に一斉に襲い掛かってきたモンスターと、リュカの仲間モンスターとが加わっての激戦となる中、
2人の子供の奪取に成功したとして、【ホークマン】につかまって撤退する。
この時、エドナとベリルの2人が死亡しており、ジャディスも帰還した後に死亡している。
 
しかし、2人の子供だと思われていたものは実際はそれに扮した【スラリン】たちで、
デモンズタワー帰還後、子供を奪い損ねた事をジャミに叱責され、鞭で殴られるという仕置きまで受ける。流石にビアンカも自分を誘拐した相手とはいえ、作戦に失敗したことを一方的に詰られ弱り目に祟り目で仕置きを受ける姿は見るに堪えず、ジャミの非情さを批難した。
すると今度は、子供誘拐の際のリーダーだったイヴァが、ジャミに対する悪口を垂れ、先程庇ってくれたビアンカを殺して自身が成り変わる事を画策する。
だがその計画をジャミ本人に全て聞かれてしまい、鞭で七人とも一撃で打ち倒された。
 
見た目こそ美しい女性だが、肉と酒にがっつく姿は、まるで人の姿をしたモンスターそのもので、
ビアンカに「性格ブス」と罵られて逆上する辺り、自意識過剰で短気な姿も見てとれる。
【ホークマン】などのモンスターを使役できるあたり、立場はそれなりに上のようだが、
当のジャミからは軽んじられていたようで、肉にむしゃぶりつく姿はもちろんのこと、
片腕を失ったイヴァは「そんなに欲しければ【アームライオン】に一本分けてもらったらどうだ?」と、
無理難題を言われ、殺された後も「お前達には美しい女の香りがしない」と罵られている。
人を見かけで判断してはならない良い例で、ラマダ及びその上の【イブール】の悪趣味さが見てとれる。
「美しい女の香りがしない見た目だけの女」を計画的にあてがわれたとすれば、
ジャミ本人も教団上層部からは軽く見られていたようである。
 
ちなみに、この後の大神殿に乗り込んだ時にもこの女たちに似た女が複数人登場している。