【チャゴス】
Last-modified: 2019-01-05 (土) 20:47:45
DQ8 
【サザンビーク】の現国王【クラビウス】のひとり息子。
つまりサザンビークの【王子】なのだが、DQシリーズでも屈指のワガママ放題な人間。
王妃を亡くしたクラビウスによって甘やかされすぎたために現在の人柄になった……と見られているが、劇中でのあまりに酷い言動の数々を見ていると、「クラビウスの甘やかしは単なる一つの要因に過ぎず、生まれつき性根が腐りきっていたのでは?」とすら思えてくる。
性格としては、傲慢・下衆・卑怯…と嫌われ要素のバーゲンセール、容姿もチビ・デブ・ブサイクの三拍子がそろった、まさに「憎まれ役」の金字塔のような人物である。主人公と比較すると身長は頭一つほど差がある、横は3倍ぐらいある。
ちなみに海外版での名前はCharmles(チャームルス)。
だが城の人々からはCharm-less(チャーム・レス)、つまり「魅力なし」と陰で呼ばれている。
当の本人はフランス語風に「シャーム・レイ」と洒落た発音をしているが、ただの笑い種でしかない。
【トロデーン王国】の王女【ミーティア】は彼の許嫁である。
ふたりの婚約の経緯については、こちらを参照。
生後まもなく結婚相手が決められたことについて、幼いころはチャゴスも疑問に思ったことがあるそうだが、最近では「労せずして美人と名高いミーティア姫と結婚できるんだから、むしろありがたい」くらいにしか考えていないらしい。
印象においてはDQシリーズでも屈指の憎まれ役であり、初見のプレイヤーから多くの憎悪を集めた事は想像に難くない。
主人公たちと敵対する事こそないが、とにかくこちらを最悪な気分にしてくれるという意味ではDQ7の【レブレサック】(現代)の村長といい勝負である。
こんな奴が【主人公(DQ8)】とはいとこの関係。
その事実に、度量の大きさでは他に並ぶものがないと言われるミーティアもさすがに閉口してしまう。
ちなみに自分を襲ってきて自爆した山賊を助けるぐらいに「人柄のよい青年」とされている主人公だが、その彼も自身の出生が明らかになった際にショックを受けていた様子。
そんなダメ王子の趣味は【ベルガラック】の【カジノ】への通いつめ。もちろん王様が許可するわけもなく脱走してである。
だが、趣味と言ってもストレス解消や現実逃避の意味合いが強く、本人なりに鬱屈した日々を送っている模様。
クラビウスの台詞から、家臣達や国民に陰口を叩かれている事も分かっているようだ。
ならばなおさら悔い改めるべきだと思うが……。
このせいで魔法の鏡を求めてサザンビークまでやってきたギャリングの刺客たちがカジノ関係者だからと門前払いをくらわされたこともあった。
挙句の果てには、ある市民から「下町のダメ親父みたい」とまで言われていたりする。的確だが仮にも主人公たちと同年代だというのに……。
また、自室には【ぱふぱふ】に関する本がある。
健全な青少年なので別におかしいことではないのだが、やはりこいつの性格のせいでスケベ野郎という印象が追加される。
初登場 
初めて訪れたサザンビーク城内では、「王者の儀式」について問題が起こっている。
「王者の儀式」とは、次代のサザンビーク王となる者が必ず通過しなければならないという重要な儀式であり、その内容は
【王家の山】へ行って【アルゴリザード】を倒し、【アルゴンハート】を手に入れてくる
…というもの。王族にとっては、王位継承権を得ると同時に、結婚相手に贈る指輪の石を取るための行事でもあるらしい。
しかしこのアルゴリザードというのは、巨大なトカゲのような姿をした魔物。
チャゴスは大のトカゲ嫌いであるため、このアルゴリザードと戦う儀式を激しく拒んでおり、一室に立てこもる、タルに隠れて城を脱出しようとするなどの悪あがきを繰り返していたのだった。
ちなみにチャゴスがトカゲ嫌いになった理由は、5歳の誕生日のとき、ベッドに大量のトカゲを仕込まれていたせいらしい。
劇中に身分制度が存在していることを考えると、仮にも一国の王位継承権筆頭者であるこいつに対してこのような嫌がらせができてしまうというのは色々と問題に思える。……が、逆に言えば、5歳にして既に捻じ曲がった性格になっており、この程度の仕打ちを受けるくらいには疎まれていたのかもしれない。
なお、トカゲ嫌いになった理由を聞いたゼシカからは「誕生日プレゼントだったとか?」とコメントをされている。
チャゴスが立てこもっている部屋の入り口に行っても、「もしドアを破ったりしたらこの場で舌を噛み切る」と言われ、中に入ることができない。
臆病なこいつのことだから間違いなくただのハッタリだろうし、仮に本気だとしてもどうぞご勝手にと言いたいところだが、ここで波風を起こす訳にもいかないので穏当な解決法を探すしかない。
城の魔法使いから「大きなトカゲを見た」という情報を聞けるので、トーポに壁の穴へ入ってもらい、彼のいる部屋の天井にいるトカゲを階下に落とせばたまりかねて部屋から飛び出してくる。
ちなみにアルゴリザードは相応に強敵であり、怯えるだけならばまあ仕方ない。…が、紆余曲折の果てにようやく玉座の間に連れてきても、主人公たちを見るなりいきなり「身分の低そうなやから」と見下してくる。
王子と言う立場上ある程度の尊大な振舞いは仕方ないにせよ、他人を安易に貶していい理由にはならないことすら分かっていないのは、王族として重大な欠点と言わざるを得まい。
なお、チャゴスが同行している間は【闇の遺跡】に【ルーラ】しようとしても不思議なちからでかきけされ、強引に船で上陸しても闇の遺跡の手前でチャゴスに王家の山クリア前だから引き返せと言われ、王家の山クリア後に向かうと使えないやつだなと罵られてしまう。
これに関しては、目的地の場所まで聞かされたにもかかわらずわざわざその反対方向に向かったり、どことも知れぬ場所に船出したり、果ては用済みの場所に態々戻る方が悪いのでチャゴスの言い分はもっともである。
こんな奴に正論を言われるのが嫌なら素直に王家の山に向かおう。仮に儀式を達成できないままだったらクラビウス王の依頼を反故にした形となり国宝が貰えなくなると思われるのでなおさらである。
王家の山 
主人公の後ろについてくるので会話することもできる。まあ喋りたくもないプレイヤーも多かろうが、最初に遭遇するアルゴリザードに何度か逃げられているとその度にチャゴスの台詞が変化し、こんな奴だが意外にも面倒見が良いところが見られる。
が、最後には人の話を聞かないやつだと呆れられてしまう。バリエーション豊かなので、嫌でなければ一度は最後まで聞いてみるのもいいかも。…嫌でなければ、だが。
戦闘にも一応参加するのだが、その際に見せる人を小馬鹿にしたようなファイティングポーズに気分を害した人も多いだろう。
アルゴリザードや【アルゴングレート】の攻撃を食らってもビクともしない強靭な肉体と、パーティの誰よりも早く逃げ出す【メタルキング】のごとき素早さを併せ持つが、武器と性格が災いし戦闘力へと発展しない。
せっかく手に入れたアルゴンハートも「これでは誰も認めてくれない」などとのたまい投げ捨て、更に大きい物を狙い別の個体に狙いを変える面倒な部分も……。こいつ、本来の使い道を完全に忘れて早くも目先の虚栄心に呑まれている。
他人が自分のために苦労して手に入れてくれた物を本人達の目の前で平気で捨てるサマは、逆に称賛してやりたくなる。
ちなみにイベント中は「腐っても王族だ。一太刀浴びせるくらいは(ry」みたいなことを言う為、どうやら自分が腐っていることを自覚し、謙る知恵だけは人並に持っているようだ。
また、「一太刀」の行どおり本当に1ターン目のみ攻撃に加わってくれる。……0か1ダメージだけしか浴びせられない上に、基本的には2ターン目で勝手に頭を抱えて逃げ出すが。
まれに1ターン目で味方の代わりに敵に狙われてくれることもある。どちらかが拒否しているのか主人公パーティーとグループは別なので全体攻撃も一人で食らってくれる。正直これが彼の存在にありがたみを感じられる数少ない瞬間だろう。ケツを押さえながらバタバタする姿にはざまぁと思わずにはいられないだろう。
イベントを進めると「嫌がるミーティアにムリヤリ乗ったあげく鞭打ち、それを庇い自ら鞭を受けるというトロデにも鞭を打とうする」という横暴な態度を見せるので、この攻撃を受けた時のリアクションと前後を入れ替えてほしいと思ったプレイヤーも多いはず。
彼らは仮にも王族なので普通ならえらいことになるが、トロデは醜い怪物にされた事もあって身分を隠していたし、ミーティアに至ってはどう見たって完全に馬なので、二人が自分の許嫁とその父親だとわからなかったのは仕方ないだろう。
が、誰が相手だろうとこんな態度が許されるはずもない。権威付けのための尊大さとただの横暴なワガママは根本から違うのだから。
後にミーティアから土壇場で結婚を拒否され、トロデが結婚を破談にしたのも当然といえるわけだが、結婚前に彼の腐りきった人間性を身をもって知る事ができ、結果的にミーティアを不幸にしなくて済んだのはある意味幸いだったといえるかもしれない。
もしコイツが生半可に猫を被る小賢しさがあったらと思うとゾッとする……。
主人公らがアルゴングレートを倒し、【大アルゴンハート】を手に入れるとようやく満足し、サザンビークに帰ったのが夜だった場合には宿代を代わりに支払ってくれるほどご機嫌な彼なのだが、そんな恩などあっさり吹っ飛ぶ程の悲しい行為を見せつけてくれる。
主人公たちが苦労して手に入れた大アルゴンハートを反故にして、なんと闇商人からさらに大きなアルゴンハートを手に入れ、「僕はこれを持って城へ帰る」「皆の称賛を浴びる僕の姿を見たければ城に来るがいい」などと抜かすのだ。
その清清しいまでの裏切りぶりには仲間たちも唖然。
「ああ もうサイテーでがす。 最後は 金のちからで解決でがすか。」(ヤンガス)
「私 信じられないわ。 最後の最後で チャゴス王子が あんなことをするなんて。
王家の山まで行って アルゴリザードと 戦った私たちって いったい なんなの……。」(ゼシカ)
チャゴスはこの行為により、「協力者がいたものの王家の儀式を完遂した」という、唯一得られるはずだった評価点すらも失うこととなった。
クラビウスは闇商人に関する一部始終を城のテラスから見ていたが、彼が人生屈指であろう失意の表情を浮かべた瞬間の心情は察するに余りある。
更にその後は、臣下達の前であたかも自分の手柄と言わんばかりに大アルゴンハートを見せる。
クラビウスはこの場面にて、
「チャゴスよ。これは お前が 倒したリザードから 得たものであると 神にちかえるだろうな?」
「仮に 協力者が居たとしても お前が戦って これを手に入れたのなら わしは お前のちからを認めるだろう。
だが それ以外の方法で 手に入れたのなら わしはお前を認めん。今いちど 問う。戦って得たのだな?」
と念を押した上で二度質問するが、チャゴスはそれにも「は はい。その通りです!」と返す始末。
父や並居る臣下を失望させたくないがために見栄を張ってしまい、後から真実を言い出せなくなってしまった……とかだったならば、退くに退けない状況でもあったため、まだ同情の余地はある(DQ11の【ファーリス】がこの動機で見栄を張っていた)。
だが、ほとんど主人公達に押し付けていたとはいえ、チャゴスが全く儀式に挑んでいないわけではなく、父の確認の意味を察して全てを素直に白状し、儀式で手に入れた大アルゴンハートを出していれば、家臣からの信用が失墜しても、父からの信頼だけは失わずに済んだだろう。
しかしこいつは、少し焦った様子を見せるも嘘を突き通そうとした。
その浅はかさに、クラビウスから眼前で(仕草だけとはいえ)落胆されてしまう。一縷の望みをかけた親心すらたやすく裏切られたからであろうこのモーション、動きこそ小さいが見ている側としては非常に痛々しい。
さらにチャゴスはその後も闇商人から買い取った大アルゴンハートを自力で入手したと偽り、臣下や来客に見せびらかし自慢し続けていた。
ここまで来ると、あの場では周囲の目を気にして言い出せなかったのではなく、嘘をついてまで自分をよく見せる行為に何の恥ずかしさも感じていないと考えていいだろう。
全うなプライド、或いは良心の欠片があれば、不正で手に入れた物に「自分の実力で手に入れた」などと嘘を重ねる行為、ましてやそんな代物を堂々と見せびらかすような真似は惨めだと感じるものだからだ。
もっと言うなら、アルゴンハートを持ってきたのに「アルゴリザードと戦ったのか」などと今さらにも程がある質問を喰らったことに疑問を抱けば、クラビウスをはじめ城の人間に目撃されたか主人公達に告発されたかで、闇商人から大アルゴンハートを買ったことがバレているのではと気付きそうなものだが……。
クラビウスはそんな体たらくのチャゴスを、本人のいないところで「王位を継ぐどころか嫁をめとることすらまだまだ早い」と評したのだった。
というか、この国辱と言っても過言ではない振る舞いが正せないうちは、王族として人前に出すことすら憚られるだろう。
なおチャゴスとは異なり、ヤツの同伴者扱いであり自身も協力者がいたとはいえ、きちんと王家の儀式を完遂した(アルゴングレートを倒して入手した大アルゴンハートをクラビウスに提出した)主人公は、後々この事実が役に立つこととなった。もういらないと投げ捨てた宝石と恩が後にチャゴスに突き刺さるわけである。
戦闘能力 
上記の戦闘に参加するにあたり、コイツにも内部ステータスが存在する。
アルゴリザードにすら0か1ダメージしか与えられないのでどうせそれ以外も大したことないように思えるが、
あの伯父の一族だけあって実は意外な程強く(頑強に)設定されている。
データ解析によると、ステータスは攻撃力63・守備力130と、見た目に反して意外に高い数値(それぞれ【コングヘッド】・【キラーアーマー】などと同程度)で、すばやさに至っては255を誇り、メタルキングと並んでDQ8最速を誇る。
あの図体のどこから目にも留まらぬ瞬速をひねり出しているのだろうか…
地味にゴリラ並みの力でもあるので力士のように服の下は筋肉の塊なのだろうか。
さらに驚くべきはHPであり、なんと20000もある。
全モンスター中トップの【深緑の巨竜】(8200)の2.5倍にも迫る驚異的な数値。
3DS版では自慢?のHPと素早さは真の裏ボスである【エスターク】に抜かされてしまったが、それでも高過ぎる。本人の気質からすれば努力はしてなさそうなので、これはある意味天性の才といえる。
腐っても王族と自称しているが、確かにとても一般人の領域ではない。
【竜神の道】を単騎で踏破寸前まで進んだ伯父といい、この一族はいったい何者なのだろうか……。
似たような能力値に【サンドバッグくん】がいる。
どうやらステータス異常も完全無効のようで、【おどかす】を利用して戦闘を引き伸ばしてみても、アルゴリザードの【もうどくのきり】や【おたけび】をちっとも食らわない。
特に、1ターン休み系に完全耐性を持っていて、苦手なトカゲの雄叫びに全く腰を抜かさないのはかなり意外である。
城の兵士から【はぐれメタル】呼ばわりされるだけのことはあるというべきか。
そんな度胸があるなら逃げずに最後まで戦うこともできただろうに。……いや、すぐに逃げ出すから「はぐれメタル」なのか?
そもそも相対的に低い攻撃力ですら【コングヘッド】並の怪力であり、長年城の兵士をしてきた主人公の初期値の8倍もある。
持っている武器も【せいなるナイフ】らしいし…腐ってなければどれだけ強かったのだろうか。
彼がどこまで性能の良い武器を装備できるのかはわからないが、武器さえしっかりしておけばアルゴリザードおよびアルゴングレートにも、その高いHPにものを言わせて粘った末にきっと勝利できたことだろう。
理論上ははがねのつるぎ程度でアルゴングレートとタイマンを張っても約150ターンで殴り倒せる。
アルゴングレートの強化攻撃を200発以上耐えられる彼が本気を出せばまず間違いなく勝てる。
逆に、彼に現在以上の武器や攻撃呪文(理想はイオ系、バギ系、デイン系)かせめて【ルカニ】系、(効きづらいが)【ラリホー】系辺りが扱えないのであれば、(超)【万能ぐすり】ぐすりがない限りアルゴリザードにすら勝つのは無理。
アルゴリザードのHPは472だが、対するチャゴスは会心が出ない上に精々1ダメージしか通らないからだ。
ミス無く1ダメージずつ与えられたとしても最低472ターンかかるし、実際には攻撃力が低すぎて半分近い確率でミスになるので、およそ900ターン以上はかかる計算になる。
対してチャゴスの被ダメージは平均で50。20000のHPも、400ターンで削り切られてしまう。
アルゴリザードが500ターン以上もうどくのきりやおたけびをして無駄行動してくれれば話は別だが、まずありえないだろう。
万能ぐすりを幾つか持たせればいつかは勝てるが。
或いは彼に装備を道具使用する程度の知能があるならば、装備できなくとも市販品である【まどうしのつえ】を持たせてやれば(ダメージ幅を無視して平均値を与え続けるとすれば)29ターンで押し切れる。というか乱数云々以前にどのみちやっぱり高いHPの恩恵でゴリ押しで勝てる。
…と、ステータスだけ見れば「やればできる奴」だった可能性もあるが、上記の評価はあくまで「システムの都合上設定されたステータスの数値に沿ったもの」である。
「まず倒されることの無いHP」という特徴は、DQ7以降に登場する「ステータスの見れないNPC」であれば【木こり】や【ろうがくし】などおよそ戦闘向きでないキャラでも当たり前のように持っているので、実際のところキャラ個人の強さを考慮して設定されたものではないだろう。これは3DS版の【マルチェロ】も同様。
それにしたって素早さは低くて良いだろうし、すぐ逃げ出す都合上HPも敵の攻撃2回分耐えられる程度あれば十分だし、攻撃力もアルゴリザード相手にはぶっちゃけ63でも0でも変わりないだろう。
なぜこのような無茶苦茶なステータスに設定されたのかは不明だが、物語上の強さ(少なくとも攻撃力)は普通の兵士以下であることは間違いない。
ちなみにアルゴリザードやアルゴングレートを1ターンで倒した(あるいは【チーム呼び】や猛毒で倒した)場合は、ちゃんと勝利ポーズが見られる。さらに瀕死モーションまでしっかり用意されており、死亡させた場合は途中で逃げ出す都合上モンスター同様消えて無くなる。
気になる人は動画サイトなどで見てみると良いだろう。
とは言っても戦闘ポースなどと違って大したポーズではないので、見終わった瞬間「な~んだ」と思う人も多いかもしれない。
エンディング 
かねてからの婚約どおりにミーティアと結婚することになる。
当然と言えば当然だが「王者の儀式」の時から全く成長しておらず、ミーティアに対してはキザな台詞を吐く一方、ミーティアの護衛で訪れた主人公一行のことは相変わらず下賎な者扱いして盛大に罵ってのけたことで、【ヤンガス】に面と向かって皮肉を言わせ、皮肉屋で有名な【ククール】を宿屋で皮肉抜きで激昂させることになる。
単なる恩知らずととれるかもしれないが、実は儀式が済んだ後に彼の部屋に行くと、
「ありがたく思えよ。 お前たちのような 平民ふぜいが
王族の結婚式に 出席できるんだからな。」
と、自分の結婚式に主人公達を招待すると言わんばかりの台詞をのたまっている。
傲慢な口ぶりながら、儀式の一件で本人なりに恩義を感じていたと受け取れなくもない言葉だったのだが、いざその時が来てみれば、あっさりと約束を反故にしてのけたわけである。コイツらしいと言えばコイツらしい。
筆舌に尽くしがたい恩知らずなのは確かだが、同時に自分が見下している存在に最大の弱みを握られている状況であると理解していないことも窺えよう。もし主人公達が周囲にバラしたら、こいつは回復不可能な程に信頼を失うのだ。
王子の権力でもみ消そうにも、相手はトロデーン国の近衛隊長という社会的地位の高い人間である。
自国ですら信用の無い彼が「そいつの言ってることはデタラメだ!」と否定しても周囲に信じてもらえるかはお察しだし、王子と家臣がトラブルが起こせば出てくるであろうクラビウス・トロデの両国王がチャゴスの不正を認知している(もっと言えばトロデ王には私的な恨みまで買っている)のである。
そんな事も知らず呑気に尊大な振る舞いをしていると思うと、滑稽な話である。
2種類あるエンディングではいずれも手厳しい目に遭い、彼に心底うんざりしていたプレイヤーの溜飲を下げることに。
- ミーティアに逃げられたうえ、父直々に「王者の儀式」の不正を叱責される。
- 衛兵たちに取り押さえられ、主人公にミーティアを奪われてしまう。
特に1のエンディングでは、逃げることを決心したミーティアに
「あんな王子と 結婚するくらいなら お馬さんのままのほうが よかったくらい!」
とまで言われてしまう始末。
あれほど馬の姿から戻りたがっていたミーティアをしてここまで言わしめるのも、ある意味あっぱれである。
この婚儀を決めたトロデですら、
「やはり チャゴス王子なんぞに かわいいミーティアを やれんわい。
もはや 国のメンツなぞ どうでもいいわい。だからお前は ミーティアを連れて 逃げてくれ!」
と言ってミーティアの逃亡を幇助する始末。
実際王家の山での仕打ちを見れば、愛娘を嫁がせたいと思えないという方が当然であろう。
2のエンディングでは、チャゴスの寝室に行くと
「……ぐふへへ ミーティア。 大丈夫 大丈夫だよ……ぐうぐう。」
という気持ち悪さ全開の寝言を聞けるが、どう転ぼうと彼の夢が現実のものとなることは永遠にない。
3DS版 
CV:宮田幸季
見事なまでにこいつの腹立たしさを体現している声であり、ナイスキャスティングといえるだろう。
初めて声の出る場面がよりにもよってトカゲが落ちてきたとき。
非常に長く尾を引くその悲鳴は一見ならぬ一聴の価値あり。
新たに追加された「ゼシカルート真ED」では、更に扱いが酷くなる。
婚儀に参列した招待客の前でクラビウス王直々に婚約破棄発表となる上、王家の儀式の不正も暴露される。
なお、この婚儀はクラビウス王の甥である【主人公】と、【ゼシカ】のものとして執り行われることとなる。参列した招待客たちも置いてけぼりの急激な展開である。
そして父は
「おまえが 嫁をめとるなど 十年早いわ!」
と、ごもっともな発言を息子に向ける。このままだと十年どころか一生涯めとれることはないだろうが。
例え主人公がミーティアと結ばれなかったとしても、今のままではチャゴスとミーティアが結婚できる日は永遠に来ない。
ちなみにゼシカを花嫁に選んだ場合、ミーティアはチャゴス本人の前で、結婚を取り辞めさせたことを主人公に感謝しているという屈辱を受ける。更に英語版のこのシーンでは、ゼシカが「ミーティア姫の結婚が無くなったから代わりに自分の結婚式をやる」という話を最初「姫の代わりに自分がチャゴスと結婚させられる」と勘違いして「それなら死んだ方がマシだと伝えた」という風にやはり本人の前で語っており、姫とゼシカからダブルの痛恨の一撃を食らうという、さすがに可哀想にも思えてくる状況に……。
【写真クエスト】の被写体にもなっているのだが、その題名が「世紀のダメ王子」。
【フォート】の依頼文も何とか表現を取り繕おうと苦心しているのがありありと窺える。
イベントの関係でなかなか写真を撮る場面に恵まれず、闇商人から特大アルゴンハートを買い取る場面が初のシャッターチャンスのように思われるが、クラビウス王に話しかけるまでは自分の部屋にちゃんといるので、そこで写真を撮ることが可能。
ちなみにスタンプの数は最高の3つ。何でこんなヤツが……。
総評 
本作では彼以外にも【ハワード】や【ニノ】など、初登場時点では人間のクズのような一面を見せるキャラクターがいるが、どちらも紆余曲折を経て改心し、主人公らに協力してくれる。
だが、チャゴスは彼らと違って初登場からエンディングまで全く改心・成長描写がない。
3DS版では、あの【マルチェロ】にもいくらか名誉を挽回するイベントが用意され、【ドルマゲス】でさえ劣等感に苦しんでいたという多少は同情出来る部分があると思わせるイベントが追加されたが、チャゴスにはそうした追加要素は一切ない。
これはひとえに、チャゴスがエンディングを綺麗にまとめるのに必要な憎まれ役であるため。
チャゴスが褒める所などひとつもない下衆だったおかげで、「結婚式で花嫁を奪う」または「主催者そっちのけで赤の他人同士の結婚式を決行する」という展開がプレイヤーの溜飲を下げる良展開と化すのである。
仮にチャゴスがマトモな人間だったり、多少なりとも人間として成長していたなら…そうでなくとも本物の大アルゴンハートを献上して正式に儀式を果たしていただけでも、結婚を力づくで阻止する展開に無理が生じてしまう。
というかそもそも結婚式をぶち壊しにされる事は無かっただろうし、真エンディングで自らの出自を知った主人公がクラビウス王のもとを訪れてもクラビウス王が考えを改める事も無かっただろう。
そうなると呪いが解けたお姫様は許嫁の王子様と結婚し、世界を救った功労者たる主人公(プレイヤー)らは蚊帳の外で指をくわえてそれを眺める…というなんとも報われない・後味の悪過ぎる終わり方になってしまう。
チャゴスが憎まれ役に徹しているのはそういったシナリオ面での事情もあるのかもしれない。
余談 
城内に飾られている肖像画では、本人とは似ても似つかないイケメンに描かれている。
「DQ8のあるきかた」では「チャゴスの心根を象徴するモノ」とし、これが撤去されない限りチャゴスは王位を継げないと評している。
3DS版ではこの肖像画も写真クエストのお題になっている。
依頼文曰く、高名な画家の描いた素晴らしい出来栄えの絵とのこと。
確かに絵自体は素晴らしいのだが、それがチャゴス本人と全く似ても似つかないものだというのは……。本人を見たら即刻バレて余計な顰蹙や失笑を買うのがオチである。
「高名な画家」はどのような気持ちでこの絵を描いたのだろうか。
上記の「DQ8のあるきかた」では、複雑な表情を浮かべながら肖像画を手掛ける画家の姿が描かれている。
ちなみに、現実の中世の王侯貴族たちが自身の肖像画を描かせる際も権威付けや宣伝のために多少なりとも美化を交えて描かせることが多かったらしい。
が、チャゴスの場合はもはや別人レベルで美化しすぎなので、どのような意図で描かせたかは推して知るべしといったところだろう。
DQ11 
真エンディングにおける【ドラゴンクエストシリーズ】名場面集の映像の中でまさかの登場。
降ってきたトカゲに驚いて逃げ出すシーンが使われている。