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【チャゴス】

Last-modified: 2019-08-27 (火) 16:45:51

DQ8 Edit

【サザンビーク】の現国王【クラビウス】のひとり息子。
つまりサザンビークの【王子】なのだが、DQシリーズでも屈指のワガママ放題な人間。
王妃を亡くしたクラビウスによって甘やかされすぎたために現在の醜悪な人柄に育ってしまったようだが、それにしたって酷いアリサマだ……。

性格としては、傲慢・下衆・卑怯…と嫌われ要素のバーゲンセール、容姿もチビ・デブ・ブサイクの三拍子がそろった、まさに「憎まれ役」の金字塔のような人物である。主人公と比較すると身長は頭一つほど低いが、横は3倍ぐらいある。
 
ちなみに海外版での名前はCharmles(チャームルス)。
だが城の人々からはCharm-less(チャーム・レス)、つまり「魅力なし」と陰で呼ばれている。
当の本人はフランス語風に「シャーム・レイ」と洒落た発音をしているが、ただの笑い種でしかない。
 
【トロデーン王国】の王女【ミーティア】は彼の許嫁である。
ふたりの婚約の経緯については、こちらを参照。
生後まもなく結婚相手が決められたことについてゼシカが尋ねたところ、幼いころはチャゴスも疑問に思ったことがあるそうな。
が、最近では「労せずして美人と名高いミーティア姫と結婚できるんだから、むしろありがたい」くらいにしか考えていないらしい。ミーティアには災難もいいところだが。
 
印象においてはDQシリーズでも屈指の憎まれ役であり、初見のプレイヤーから多くの憎悪を集めた事は想像に難くない。
主人公たちと敵対する事こそないが、とにかくこちらを最悪な気分にしてくれるという意味ではDQ7の【レブレサック】(現代)の村長といい勝負である。
 
これだけでも相当気が滅入るだろうが、こんな奴が【主人公(DQ8)】とはいとこの関係という事が後々に判明する。
その事実に、度量の大きさでは他に並ぶものがないと言われるミーティアもさすがに閉口してしまい、自分を襲ってきて自爆した山賊を助けるぐらいに「人柄のよい青年」とされている主人公ですら、自身の出生が明らかになった際にショックを受けていた様子。
 
そんな彼の趣味は【ベルガラック】【カジノ】への通いつめ。
もちろん王様が許可するわけもないのでこっそり城を脱走して行っているのだが、趣味と言うよりストレス解消や現実逃避の意味合いが強く、本人なりに鬱屈した日々を送っている模様。
クラビウスの台詞から、家臣達や国民に陰口を叩かれている事も分かっているようだ。
ならばなおさら悔い改めるべきだと思うが…まあそれが出来ないから彼なのだろう。
 
それにしても、モンスターが徘徊する中、どうやってベルガラックに行っているのか。【キメラのつばさ】【かぜのぼうし】でも使っているのか、あるいは後述の素早さと体力で全逃げ作戦で乗りきっているのか。
ともあれそのギャンブル好きのせいで、魔法の鏡を求めてサザンビークまでやってきたギャリングの刺客たちが、カジノ関係者であるゆえに門前払いされるというとばっちりを受ける事もあった。
挙句の果てには、ある市民から「下町のダメ親父みたい」とまで言われていたりする。まあ分かるのだが仮にも主人公たちと同年代だというのに酷い言われようである。
 
また、自室には【ぱふぱふ】に関する本がある。
この年頃の青少年としては別におかしいことではないのだが、こいつの場合はその性格や本編での色ボケぶりから「気色悪い変態」という印象を抱くプレイヤーも多いはず。

初登場 Edit

初めて訪れたサザンビーク城内では、「王者の儀式」について問題が起こっている。
「王者の儀式」とは、次代のサザンビーク王となる者が必ず通過しなければならないという重要な儀式であり、その内容は
【王家の山】へ行って【アルゴリザード】を倒し、【アルゴンハート】を手に入れてくる
…というもの。王族にとっては、王位継承権を得ると同時に、結婚相手に贈る指輪の石を取るための行事でもあるらしい。
 
しかしこのアルゴリザードというのは、巨大なトカゲのような姿をした魔物。
チャゴスは大のトカゲ嫌いであるため、このアルゴリザードと戦う儀式を激しく拒んでおり、一室に立てこもる、タルに隠れて城を脱出しようとするなどの悪あがきを繰り返していたのだった。
 
こいつがそこまでのトカゲ嫌いになった理由は、5歳の誕生日のときベッドに大量のトカゲを仕込まれていたせいらしい。
身分制度が存在している世界において、仮にも一国の王位継承権筆頭者であるこいつにこのような嫌がらせができてしまうというのは色々と問題に思える。……が、もしかしたら当時から既に捻じ曲がった性格になっており、この程度の仕打ちを受けるくらいには疎まれていたのかもしれない。
なお、トカゲ嫌いになった理由を聞いた【ゼシカ】からは「誕生日プレゼントだったとか?」とコメントをされている。
 
チャゴスが立てこもっている部屋の入り口に行っても、「もしドアを破ったりしたらこの場で舌を噛み切る」と言われ、中に入ることができない。
臆病なこいつのことだから間違いなくただのハッタリだろうし、仮に本気だとしてもどうぞご勝手にと言いたいところだが、ここで波風を起こす訳にもいかないので穏当な解決法を探すしかない。
城の魔法使いから「大きなトカゲを見た」という情報を聞けるので、トーポに壁の穴へ入ってもらい、彼のいる部屋の天井にいるトカゲを階下に落とせばたまりかねて部屋から飛び出してくる。
 
アルゴリザードは相応に強敵であり、しかもトカゲが大の苦手とくれば怯えるのも仕方ない。…が、紆余曲折の果てにようやく玉座の間に連れてきても、主人公たちを見るなりいきなり「身分の低そうなやから」と見下してくるので早くも同情の感情は消える。
仮にも彼は王族という立場なのでナメられないためにも尊大な態度でもって威厳を示す必要があるわけだが、威厳を示すための尊大さと他人を安易に見下す行為は似て非なるものであり、それらの区別がついていないというのは王族以前に人として重大な欠点だろう。
本来なら一人で果たすべき試練だが、特別処遇で護衛をつけると言われても試練に難色を示すチャゴスだったが、試練をこなした暁に結婚するミーティアはそこの女子に勝るとも劣らない【ぼん!きゅっ!ぼーん!】(3DS版では気合いの入ったボイス付き)だと聞いて鼻の下を伸ばしたところをそのまま試練に強制出発させられる。かくしてドラクエ史上最悪の護衛の旅が始まるのであった…
 
なお、チャゴスが同行している間は【闇の遺跡】【ルーラ】しようとしても不思議なちからでかきけされ、強引に船で上陸しても闇の遺跡の手前でチャゴスに王家の山クリア前だから引き返せと言われ、王家の山クリア後に向かうと使えないやつだなと罵られてしまう。
 
だがこれに限ってはチャゴスの言い分が正しい。
目的地の場所まで聞かされたにもかかわらずわざわざその反対方向に向かったり、どことも知れぬ場所に船出したり、果ては用済みの場所にわざわざ戻る方が悪いのだ。
こんな奴にガタガタ騒がれるのが嫌なら素直に王家の山に向かおう。彼の儀式を達成させないことには国宝が貰えないのでなおさらである。

王家の山 Edit

主人公の後ろについてくるので会話することもできる。まあ喋りたくもないプレイヤーも多かろうが、最初に遭遇するアルゴリザードに何度か逃げられているとその度にチャゴスの台詞が変化し、こんな奴だが意外にも面倒見が良いところが見られる。
が、最後には人の話を聞かないやつだと呆れられてしまう。バリエーション豊かなので、嫌でなければ一度は最後まで聞いてみるのもいいかも。…嫌でなければ、だが。
 
アルゴリザードや【アルゴングレート】との戦闘に限りNPCとして参戦するのだが、その際に見せる人を小馬鹿にしたようなファイティングポーズに気分を害した人も多いだろう。
アルゴングレートの攻撃を食らってもビクともしない強靭な肉体と、パーティの誰よりも早く逃げ出す【メタルキング】のごとき素早さを併せ持つが、武器と性格が災いし戦闘力へと発展しない。
一応戦闘に参加しリザードを倒して完了、と思いきやせっかく手に入れたアルゴンハートを「これでは誰も認めてくれない」などとのたまってあっさり投げ捨て、更に大きいものを見つけようと他の個体に狙いを変え、ゼシカを呆れさせている。
主人公らがアルゴングレートを倒して【大アルゴンハート】を手に入れるとようやく満足してくれるものの、宝石の本来の用途と、継承者の証としての一番のポイントが「苦労してつかみ取ったという事実そのもの」だということを失念しているようだ。
  
ちなみにイベント中は【ククール】に「トカゲが苦手だっていうが一太刀くらい浴びせる勇気はあるんだろうな?」と言われているが、その際に「腐っても王族だ。一太刀浴びせるくらいは(ry」みたいなことをのたまう。
また、「一太刀」の行どおり本当に1ターン目のみ攻撃に加わってくれる。
だが呪文特技は一切使えず、通常攻撃のみで0か1ダメージだけしか浴びせられない上に、基本的には2ターン目で勝手に頭を抱えて逃げ出す。
まれに1ターン目で味方の代わりに敵に狙われてくれることもある。どちらかが拒否しているのか主人公パーティとグループは別なので全体攻撃も一人で食らってくれる。正直これが彼の存在にありがたみを感じられる数少ない瞬間だろう。ケツを押さえながらバタバタする姿には「いいぞ、もっとやれ!」と敵を応援せずにはいられない。
 
イベントを進めると今度は嫌がるミーティアにムリヤリ乗ったあげく振り落とされて逆ギレ、躾と称してミーティアを鞭で打とうとし、それを庇って自ら鞭を受けるというトロデに躊躇なく鞭を打とうするという横暴な態度に出るという本作屈指の胸糞シーンがある。
 
彼らは仮にも王族なので普通ならえらいことになるが、トロデは醜い怪物にされた事もあって身分を隠していたし、ミーティアに至ってはどう見たって完全に馬なので、二人が自分の許嫁とその父親だとわからなかったのは仕方ないだろう。
まあ誰が相手だろうとこんな横暴な態度が許されるはずもないが。
後にミーティアから土壇場で結婚を拒否され、トロデが結婚を破談にしたのも当然だが、結婚前に彼の腐りきった人間性を身をもって知る事ができ、結果的にミーティアを不幸にしなくて済んだのはある意味この旅で得られた最も大きな成果だったといえるかもしれない。
 
そんなこんなで大アルゴンハートを手に入れ、サザンビークに帰還したご一行。
時間帯が夜だった場合には宿代を自分の伝で無料にするほどご機嫌な彼なのだが、今度はそんな恩などあっさり吹っ飛ぶ程のふざけた行為に出る。
町ではバザーが始まっており、浮き足立ったチャゴスは儀式の完了報告をすっぽかして町へ繰り出してしまう。
自分勝手なのは今に始まったことではないのだがこれでは報酬がもらえないので探してみると、なんと主人公たちが苦労して手に入れた大アルゴンハートを反故にして闇商人からさらに大きなアルゴンハートを購入して「僕はこれを持って城へ帰る」「皆の称賛を浴びる僕の姿を見たければ城に来るがいい」「それ(取ってきたアルゴンハート)はもういらないからお前らにくれてやる」などと抜かすのだ。
その一周回って潔さすら感じさせるほど恩知らずな行動には仲間たちも唖然。

「ああ もうサイテーでがす。 最後は 金のちからで解決でがすか。」(ヤンガス)

「私 信じられないわ。 最後の最後で チャゴス王子が あんなことをするなんて。
王家の山まで行って アルゴリザードと 戦った私たちって いったい なんなの……。」(ゼシカ)

チャゴスはこの行為により、「協力者がいたものの王家の儀式を完遂した」という、唯一得られるはずだった評価点すらも失うこととなった。
クラビウスは息子の帰還を待ちわび毎日城のテラスからずっと町をスコープで眺めていたのだが、そのせいで闇商人に関する一部始終を見てしまった。その時の彼が人生屈指であろう失意の表情を浮かべた瞬間の心情は察するに余りある。
 
更にその後は、臣下達の前であたかも自分の手柄と言わんばかりに購入した大アルゴンハートを見せる。
クラビウスはこの場面にて、

「チャゴスよ。これは お前が 倒したリザードから 得たものであると 神にちかえるだろうな?」

「仮に 協力者が居たとしても お前が戦って これを手に入れたのなら わしは お前のちからを認めるだろう。

だが それ以外の方法で 手に入れたのなら わしはお前を認めん。今いちど 問う。戦って得たのだな?」

と念を押した上で二度質問するが、チャゴスはそれにも「は はい。その通りです!」と返す始末。
父や並居る臣下を失望させたくないがために見栄を張ってしまい、真実を言い出せなくなってしまった……とかだったならば、引き返しようのない状況であったためにまだ同情の余地はある(DQ11の【ファーリス】がこの動機で見栄を張っていた)。
だがチャゴスはほぼ人任せとはいえ試練を果たしていたので、父の質問の意味を察して全てを素直に白状し、儀式で手に入れた大アルゴンハートを出していれば成果として認められ、周囲の人望や信頼をつなぎ止める事や生まれ変わる切っ掛けにすることもできただろう。
 
しかし、こいつは少し焦った様子を見せるも結局嘘を突き通した。
目先の見栄と自己保身に呑まれたその浅はかさに、クラビウスから眼前で(仕草だけとはいえ)落胆されてしまう。一縷の望みをかけた親心すらたやすく裏切られたからであろうこのモーション、動きこそ小さいが見ている側としては非常に痛ましい。
 
そんな父の様子などお構いなしにその後もチャゴスは闇商人から買い取った大アルゴンハートを自力で入手したと偽り、臣下や来客に見せびらかし自慢し続けていた。
このことから、上記の場面では周囲の目を気にして本当の事を言い出せなかったわけではなく、単に自分をよく見せる為に嘘をついていただけで、不正行為に何の後ろめたさも感じていなかったことが見て取れる。
全うなプライド、或いは良心の欠片があれば、不正で手に入れた代物を「自分の実力で手に入れた」などと嘘を重ねる行為、ましてやそんな代物を堂々と見せびらかすような真似などやる気にはならないはず。
そもそも、アルゴンハートを持ってきたのに「アルゴリザードと戦ったのか」などと、今さらにも程がある質問をされたことに引っかかりを感じていない時点で愚昧である。人並みの知恵があれば、「城の人間に目撃されたか主人公達に密告されたかで、闇商人から大アルゴンハートを買ったことがバレているのではないか?」と勘付きそうなものなのだが…。
 
クラビウスはその後主人公達を問い詰め真実を知ることになる。そしてあまりにも未熟で浅はかな行いをしたチャゴスを「王位を継ぐどころか嫁をめとることすらまだまだ早い」と評したのだった。
というか、この国辱と言っても過言ではない振る舞いが正せないうちは、王族として人前に出すことすらとんでもない。
 
なおヤツの同伴者扱い&自身も協力者がいたとはいえ、きちんと王家の儀式を完遂した(アルゴングレートを倒して入手した大アルゴンハートをクラビウスに提出した)主人公は、後々この事実が役に立つこととなった。

戦闘能力 Edit

上記の戦闘に参加するにあたり、コイツにも内部ステータスが存在する。
アルゴリザードにすら0か1ダメージしか与えられないのでどうせそれ以外も大したことないように思えるが、
あの伯父の一族だけあって実は意外な程強く(頑強に)設定されている。
 
データ解析によると、ステータスは攻撃力63・守備力130と、見た目に反して意外に高い数値(それぞれ【コングヘッド】【キラーアーマー】などと同程度)で、すばやさに至っては255を誇り、メタルキングと並んでDQ8最速を誇る。
あの肥満体のどこから目にも留まらぬ瞬速をひねり出しているのだろうか…
地味にゴリラ並みの力でもあるので力士のように服とぜい肉の下は筋肉の塊なのだろうか。
 
さらに驚くべきはHPであり、なんと20000もある。
全モンスター中トップの【深緑の巨竜】(8200)の2.5倍にも迫る驚異的な数値。
3DS版では自慢?のHPと素早さは真の裏ボスである【エスターク】に抜かされてしまったが、それでも高過ぎる。
本人の気質からすれば努力はしてなさそうなので、これはある意味天性の才といえる。
腐っても王族と自称しているが、確かにとても一般人の領域ではない。
【竜神の道】を単騎で踏破寸前まで進んだ伯父といい、この一族はいったい何者なのだろうか……。
似たような能力値に【サンドバッグくん】がいる。
 
どうやらステータス異常も完全無効のようで、【おどかす】を利用して戦闘を引き伸ばしてみても、アルゴリザードの【もうどくのきり】【おたけび】をちっとも食らわない。
特に1ターン休み系に完全耐性を持っていて、苦手なトカゲの雄叫びに全く腰を抜かさないのはかなり意外である。
城の兵士から【はぐれメタル】呼ばわりされるだけのことはあるというべきか。
そんな度胸があるなら逃げずに最後まで戦うこともできただろうに。……いや、すぐに逃げ出すから「はぐれメタル」なのか?
こんなヤツの例えに使われるはぐれメタルも災難、逆に申し訳なくなってくる。
 
そもそも相対的に低い攻撃力ですら【コングヘッド】並の怪力であり、長年城の兵士をしてきた主人公の初期値の8倍もある。
持っている武器も【せいなるナイフ】らしいし…腐っていなければどれだけ強かったことか。
彼がどこまで性能の良い武器を装備できるのかはわからないが、武器さえしっかりしておけばアルゴリザードおよびアルゴングレートにも、その高いHPにものを言わせて粘った末にきっと勝利できたことだろう。
理論上ははがねのつるぎ程度でアルゴングレートとタイマンを張っても約150ターンで殴り倒せる。
アルゴングレートの強化攻撃を200発以上耐えられる彼が本気を出せばまず間違いなく勝てる。
 
逆に、彼に現在以上の武器が装備できないなら、アルゴリザードにすら勝つのは無理。
アルゴリザードのHPは472だが、対するチャゴスは呪文特技は一切使えず、唯一の攻撃手段である通常攻撃も会心が出ない上に精々1ダメージしか通らないからだ。
ミス無く1ダメージずつ与えられたとしても最低472ターンかかるし、実際には攻撃力が低すぎて半分近い確率でミスになるので、およそ900ターン以上はかかる計算になる。
対してチャゴスの被ダメージは平均で50。20000のHPも、400ターンで削り切られてしまう。
アルゴリザードが500ターン以上もうどくのきりやおたけびをして無駄行動してくれれば話は別だが……。
(超)【万能ぐすり】ぐすりがない限りはとても無理だろう。
あるいは、彼に装備を道具使用する程度の知能があるならば、装備できなくとも市販品である【まどうしのつえ】を持たせてやれば(ダメージ幅を無視して平均値を与え続けるとすれば)29ターンで押し切れる。
 
…などと見ているとやればできる奴だったように思えるかもしれないが、上記の評価はあくまで「システムの都合上設定されたステータス」の話。
「まず倒されることの無いHP」という特徴は、DQ7以降に登場する「ステータスの見れないNPC」であれば【木こり】【ろうがくし】などおよそ戦闘向きでないキャラでも当たり前のように持っているので、実際のところキャラ個人の強さを考慮して設定されたものではないだろう。これは3DS版の【マルチェロ】も同様。
それにしたって素早さは低くてもいいだろうし、すぐ逃げ出す都合上HPや守備力も敵の攻撃2、3回分耐えられる程度あれば十分だし、攻撃力もどうせ0か1しか与えられないのだからぶっちゃけ63でも0でも変わりない。
なぜこのような無茶苦茶なステータスに設定されたのかは不明だが、訓練もろくにしていない彼の物語上の強さ(少なくとも攻撃力)は普通の兵士以下であることは間違いない。
とはいえ兵士の監視から逃げ出したり、前述の通りモンスターが徘徊するフィールドを通ってベルガラックのカジノまで行っているので、やはり素早さや体力は十分高い可能性もある。
 
ちなみにアルゴリザードやアルゴングレートを1ターンで倒した、あるいは【チーム呼び】や猛毒+【おどかす】で逃げる前に倒した場合は、ちゃんと勝利ポーズが見られる。
さらに瀕死モーションまでしっかり用意されており、死亡させた場合は途中で逃げ出す都合上モンスター同様消えて無くなる。
気になる人は動画サイトなどで見てみると良いだろう。
とは言ってもふざけた戦闘ポーズなどと違って大したポーズではないので、見終わった瞬間「な~んだ」と思う人も多いかもしれない。
 

エンディング Edit

かねてからの婚約どおりにミーティアと結婚することになる。
当然と言えば当然だが「王者の儀式」の時から全く成長しておらず、ミーティアに対してはキザな台詞を吐く一方、ミーティアの護衛で訪れた主人公一行のことは相変わらず下賎な者扱いして盛大に罵ってのけた。
そんなチャゴスに対しては、日頃温厚な【ヤンガス】が面と向かって皮肉をぶちまけ、逆に随所で頻繁に皮肉を喋ってきた【ククール】が宿屋で皮肉抜きに激昂するなど、仲間達も堪忍袋の緒が切れた様子を見せる。
 
息をするように皮肉やキザなことを言うククールに関しては直接ぶちまけなかっただけよく堪えた方だと言えるし、プレイヤーの憤りを代弁してくれるので、ありがたい面もある。
だが、そのククールも結婚式前夜には「姫の幸せを守るのも近衛隊長の仕事だと思うんだがな」(アルゴンリングを所持している場合は「指輪をクラビウス王に見せてみたらどうだ」)と言い放って主人公をけしかけているので、結局我慢云々の次元を軽く過ぎ去っていることは疑いない。
 
実は儀式が済んだ後にチャゴスの部屋に行くと、

「ありがたく思えよ。 お前たちのような 平民ふぜいが
王族の結婚式に 出席できるんだからな。」

と、「(本当は嫌だが)自分の結婚式に主人公達を招待してやる」と言わんばかりの台詞を聞くことができた。
傲慢な口ぶりながら、儀式の一件で本人なりに恩義を感じていたと受け取れなくもない言葉だったのだが、いざその時が来てみれば、自分が言い出した約束すらあっさりと反故にしてのけたわけである。コイツらしいと言えばコイツらしい。
 
筆舌に尽くしがたい恩知らずなのは確かだが、同時に自分が見下している存在に最大の弱みを握られている状況であると理解していないことも窺えよう。
もし主人公達が周囲にバラしたら、こいつは回復不可能な程に信頼を失うのだ。
まして主人公は単なる旅人同然であった以前と異なり、トロデーン国の近衛隊長という社交界に関わりだす地位にまでのし上がっている。叩き上げの末席でこそあるが、他国の王族でももはや無碍に扱える立場ではなし、それを知らないにしても婚前の姫の護衛が一介の兵士であるはずがないことぐらいは考えるべきである。
それに加えて主人公は暗黒神を討ち倒して世界を救った英雄であり、各国の有力者にも面識や恩があるのに対して、自国ですら信用の無い彼が「そいつの言ってることはデタラメだ!」と揉み消そうとしてもどちらが信じてもらえるかはお察しである。
 
さらに、王子と家臣がトラブルが起こせば出てくるであろうクラビウス・トロデの両国王がチャゴスの不正の事実を知っているし、もっと言えばサザンビーク側の一部の家臣にも不正は知れ渡っており、トロデ王に至っては私的な恨みまで買っているのである。
そんな事も知らずに呑気に偉ぶっていると思うと、ククールに負けじと【冷たい笑み】を浮かべたくなることだろう。
 
最後の最後まで主人公達とプレイヤーをイラつかせたチャゴスだが、2種類あるエンディングではいずれも手厳しい目に遭い、彼に心底うんざりしていたプレイヤーの溜飲を下げることになった。
 

  1. ミーティアに逃げられたうえ、父直々に「王者の儀式」の不正を叱責される。
  2. 衛兵たちに取り押さえられ、主人公にミーティアを奪われてしまう。

 
特に1のエンディングでは、逃げることを決心したミーティアに

「あんな王子と 結婚するくらいなら お馬さんのままのほうが よかったくらい!」

とまで言われてしまう始末。
あれほど馬の姿から戻りたがっていたミーティアをしてここまで言わしめるのも、ある意味あっぱれである。
 
この婚儀を決めたトロデですら、

「やはり チャゴス王子なんぞに かわいいミーティアを やれんわい。
もはや 国のメンツなぞ どうでもいいわい。だからお前は ミーティアを連れて 逃げてくれ!」 

と言ってミーティアの逃亡を幇助する始末。
トロデはさらりと言ってのけたが、「国のメンツ」とは社会の中でその国が生き延びる為に最も必要なステイタスであり、これが欠ければ国を滅ぼしかねない。
まして国王である彼が「どうでもいい」などと切り捨てていい代物では到底ない。
 
しかしそんな爆弾発言すら躊躇なく口にできてしまえるほど、王家の山での仕打ちが腹に据えかねていたのだろう。
まあ、あんなのが原因の問題であればトロデーン国が一方的に非を咎められる事はないだろうが……。
 
2のエンディングでは、チャゴスの寝室に行くと

「……ぐふへへ ミーティア。 大丈夫 大丈夫だよ……ぐうぐう。」

という気持ち悪さ全開の寝言を聞ける。
おそらくは結婚初夜の夢でも見てるのだろうが、何がどう転ぼうとコイツの夢が現実のものとなることは永遠にない。

3DS版 Edit

CV:宮田幸季
見事なまでにこいつの腹立たしさを体現している声であり、ナイスキャスティングといえるだろう。
初めて声の出る場面がよりにもよってトカゲが落ちてきたとき。
非常に長く尾を引くその悲鳴は一見ならぬ一聴の価値あり。
 
新たに追加された「ゼシカルート真ED」では、更に扱いが酷くなる。
婚儀に参列した招待客の前でクラビウス王直々に婚約破棄発表となる上、王家の儀式の不正も暴露される。
なお、この婚儀はクラビウス王の甥である【主人公】と、【ゼシカ】のものとして執り行われることとなる。参列した招待客たちも置いてけぼりの急激な展開である。
そして父は

「おまえが 嫁をめとるなど 十年早いわ!」

と、ごもっともな発言を息子に向ける。
このままだと十年どころか一生涯めとれることはないだろうし、あんなザマでは人前に出るのすら百万年早いと言ってやりたくなる。
例え主人公がミーティアと結ばれなかったとしても、今のままではチャゴスとミーティアが結婚できる日は永遠に来ない。
 
ちなみにゼシカルート真EDでは、結婚を破談にしてもらったミーティアが主人公に感謝を告げる一幕があるが、その一部始終を自らが目の当たりにするという報いも受けている。
更に英語版のこのシーンでは、ゼシカが「ミーティア姫の結婚が無くなったから代わりに自分の結婚式をやる」という話を最初「姫の代わりに自分がチャゴスと結婚させられる」と勘違いして「それなら死んだ方がマシだと伝えた」という風に、やはり本人の前で語っている。
ミーティアとゼシカ、2人がかりの痛恨の一撃はさすがにヒドい気もするが、2人ともチャゴスの醜態を間近で見ているので、過大ということもないだろう。
 
【写真クエスト】の被写体にもなっているのだが、その題名が「世紀のダメ王子」。
【フォート】の依頼文も何とか表現を取り繕おうと苦心しているのがありありと窺える。
イベントの関係でなかなか写真を撮る場面に恵まれず、闇商人から特大アルゴンハートを買い取る場面が初のシャッターチャンスのように思われるが、クラビウス王に話しかけるまでは自分の部屋にちゃんといるので、そこで写真を撮ることが可能。
ちなみにスタンプの数は最高の3つ。いくら高貴な身分とはいえ、何でこんなヤツが……。

総評 Edit

本作では彼以外にも【ハワード】【ニノ】など、初登場時点では人間のクズのような一面を見せるキャラクターがいるが、どちらも紆余曲折を経て改心し、主人公らに協力してくれる。
だが、チャゴスは彼らと違って初登場からエンディングまで全く改心・成長描写がない。
巨悪となって敵対する【マルチェロ】【ドルマゲス】ですら、彼らなりに強いコンプレックスを抱え、苦悩し努力した結果が悪い方向に向かったことは見て取れる。加えて3DS版では、マルチェロにはいくらか名誉を挽回するイベントが用意され、ドルマゲスも劣等感や師匠とのすれ違いに苦しんでいた経緯が明かされるなど、多少は同情出来る部分があると思わせるイベントが追加された。
ところが、チャゴスにはそうした背景も追加要素も一切ない。
 
ドラクエシリーズでは【ホルス】【ファーリス】といった、チャゴスのようなダメ王子は珍しくない。
しかし、ホルスはチャゴス同様試練ボスとの戦いを終える度逃げるが最終的には試練をやり遂げ、父に「(協力者がいないと試練を克服できなかった自分は)王位に就くのはまだ早い」と自らの未熟さを自覚してはっきりと意思を示し、主人公達に感謝の意を示した。
ファーリスは嘘こそついていたものの親からの(やや過保護気味な)期待を裏切りたくないという一心ゆえであり、シルビアの激励によって奮起し、未熟ながらも立ち上がる意思を示して見せた。
それを期に真面目に鍛練に励み、最終的には危険物の真下で寝転がったりする胆力まで身に着け、兵士のことを考えて増強作戦を練ったりもするなど、DQ11では一番の成長を見せたキャラクターと言ってもいいくらいである。
このように両者共に成長したため、「主人公達の戦いを無下にする不正行為を一貫して働き続け」「エンディングまで全く成長していない」チャゴスの酷さが際立つ。
 
これはひとえに、チャゴスがエンディングを綺麗にまとめるのに必要な憎まれ役であるため。
こいつが擁護の余地が一切ない下衆だったおかげで「王族の結婚式をぶち壊す」「結婚式で花嫁を奪ってその場で結婚する」「主催者そっちのけで赤の他人同士の結婚式を決行する」という展開が周りに認められプレイヤーの溜飲を下げる良展開となるのである。
もしもチャゴスがまともな人間だったり儀式を通して少しでも成長していたら、トロデとミーティアが結婚を拒絶する事や、主人公達が式をぶち壊しにする事はなかっただろうし、儀式で不正を犯していなかったら、クラビウスが主人公の出自を知らされたところで考えを改める可能性もなかったことだろう。そうなると、上記のような展開が成立しなくなる。
悪人に結婚を強要されている花嫁がすんでのところで主人公にかっさらわれることで救われるという筋書きは、物語の展開としてはよくあるもの。
本作のエンディングの締めもそうした類型にのっとったものであり、ぶっちゃけてしまえばチャゴスが悪役というのが大前提ともいえるわけだ。
 
なお、DQ10では【シラナミ】という、チャゴス同様に花嫁を奪われる悪役が登場している。
ちなみにシラナミには後にストーリーがあり、そこである程度改心している。

余談 Edit

サザンビーク城内にはクラビウスとチャゴスの立派な肖像画がある。画風が似通っているのでおそらく同じ画家が手掛けたものと思われるが、クラビウスがかなり忠実に描かれているのに対し、チャゴスの方は本物とは似ても似つかないやたらスマートなイケメンに描かれている。共通点は髪型と服装ぐらい。
痩せれば見た目だけはかっこよくなれる可能性もあるが、現在のアリサマを見る限りは捏造以外の何物でもない。
「DQ8のあるきかた」では「チャゴスの心根を象徴するモノ」とし、これが撤去されない限りチャゴスは王位を継げないと評している。
 
3DS版ではこの肖像画も写真クエストのお題になっている。
依頼文曰く、高名な画家の描いた素晴らしい出来栄えの絵とのこと。
確かに絵自体は素晴らしいのだが、それがモデル本人とかけ離れた虚像に過ぎないというのは、何とも空しいものがある。
実際のチャゴスを見たら、極端に美化して描かせたことがあっさりバレて余計な顰蹙や冷笑を買うか、逆に気づかず「誰だこのデブは」となるのがオチだろう。絵に描いた餅とはまさにこのことである。
なお、前出の「DQ8のあるきかた」では、複雑な表情を浮かべながら肖像画を手掛ける画家の姿も描かれている。
「高名な画家」はその表情にどんな気持ちを込めつつ、この絵を描いたのだろうか……。
 
ちなみに、王侯貴族などの肖像画が本人より美化して描かれること自体は、別に珍しい話ではない。
戦国武将を例に取れば、伊達政宗は隻眼がコンプレックスであったため肖像画には両目を入れるようにと言い残し(眼帯はせず常に両目とも見せていたが)、豊臣秀吉はヒゲが薄く大名の威厳に欠けることを気にしてわざわざ付けヒゲをしていた(もちろんヒゲは地毛として描かせた)とされる。
 
王室たるもの求心力が必要なので、イメージアップのためにも少々の美化はやむを得ないものもある。
が、チャゴスの場合はもはや別人レベルで美化しすぎてしまっており逆効果である。
「あえて似つかわしくないほど美化された絵を飾ることで絵に相応しい人物になろうとする」といった殊勝な心がけでもあるなら別だが、不正を犯してまで見栄を張る程に虚栄心が強い点を鑑みれば、描かせた絵で満足して終わっていることは論を俟たないだろう。

DQ11(PS4版) Edit

真エンディングにおける【ドラゴンクエストシリーズ】名場面集の映像の中でまさかの登場。
降ってきたトカゲに驚いて逃げ出すシーンが使われている。

DQR Edit

2019年8月発売の第8弾パック「一獲千金!カジノパラダイス」にて、僧侶専用レジェンドレアとして登場。ちなみに同期にはセラフィがいる。

 CV:宮田幸季

コスト2 2/2 冒険者
召喚時 GET(1)
BET 速攻を得る
このユニットが相手の攻撃対象になったとき手札に戻る

GETとは今弾における新要素の「コイン」を手札に加えることであり、こいつにコインを使う(BET)ことで低コストながら優秀なスタッツの速攻ができ火力増強に役立つ。カジノに入り浸るチャゴスらしい要素といえよう。
 
さらに発表当初から「絶対に倒せなさそう」「体力は20000か?」などと言われたが、手札に戻ってしまうという形で「倒せない」を再現した。これを上手く使えば手札のコインをさらに増やすこともできる。
総じて地味ながらも優秀な効果が揃い、原作のダメ人間から一転して様々なデッキに組み込まれている。冒険者のシナジーを意識するデッキであればほぼ必須。
 
ちなみにこのチャゴスを使うのは(デフォルトの場合)ククール。一体どんな気分なのだろう……