【ティアラ】

Last-modified: 2023-05-21 (日) 01:38:08

概要

ティアラとは

  1. 女性用の頭部用アクセサリー。主に正装として用いられる。DQシリーズでは頭部防具または装飾品として【おうごんのティアラ】【聖女のティアラ】などが登場している。
  2. アニメ『ドラゴンクエスト』の登場キャラクター。本ページで解説する。
  3. GB版DQMで【物質系】の♀の名前を付ける際に何も入力しないと出てくる名前の候補。

アベル伝説

勇者アベル伝説の主要人物
【アベル】 - 【ティアラ】 - 【モコモコ】 - 【ヤナック】 - 【デイジィ】

CV:勝生真沙子
アニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】に登場する人物。
本作のヒロインで、【アベル】とは生年月日が同じ。1話でアベルと共に15歳の誕生日を迎えた。
 
伝説の龍を蘇らせる力を持つ赤き珠を代々守り続けてきたボーン族の少女で、『青銅の年、赤き月、竜の日』に生まれたために赤き珠の聖女となる事を生まれながらに宿命付けられており、15歳の誕生日を迎えた事でボーン族の長老ヨギから赤き珠と聖衣を授かった。
 
赤子の頃は病弱だったが、父【イワン】と母【マルチナ】に大切に育てられ、喜怒哀楽の感情表現が豊かで明るく活発な少女に成長した。
彼女に好意を寄せる者は多く、アベルをはじめ【モコモコ】【ドドンガ】・ボロンガ・ガガンボなど、その人気は人間だけに留まらず、モンスターまでも魅了するというモテっぷりである。
発明と歌が好きで大空を自由に飛ぶという夢があり、発明品の風の翼(ハンググライダー)を幾度と無く作ってきたが、いずれも失敗作で、新しい風の翼が出来たと聞いただけで実験台にされたアベルやモコモコは逃げ出している。余談だが、ヒロインが発明少女というのは【ドラゴンボール】と同様である。
アベルやモコモコとは幼馴染であり、優しい両親や村の人々と共に平和な時を過ごしていた。
しかし、永遠の命を得る為に伝説の龍の復活を目論む【バラモス】が突如現れ、否応無しに拉致されてしまう。
 
バラモスの根城にして空中移動要塞のガイムからは二度脱出を図っており、一度目は自分を匿って逃がしてくれたボーン族の村がモンスターに襲撃されてしまい、それを止めるために自ら名乗り出て再び囚われの身となった。
二度目の脱出の際にはガイム内で作った風の翼を使っており、世話係のドドンガも一緒にくっついてきてしまった。
その後、赤き珠の神殿に辿り着いたティアラは先代の赤き珠の継承者ソフィアからアベルが青き珠の勇者である事、伝説の龍を蘇らせるには聖剣と聖杯が必要な事、赤き珠の力について教えられ、赤き珠の聖女としての力を授かる。
しかし、今のティアラには完全な形で龍を蘇らせる力はまだ無く、聖剣と聖杯を手に入れる前に赤き珠の聖女として愛と知力を成長させるようにと言われるが、アベルの絶体絶命の危機を目の当たりにした事で感情が昂り、無意識的に力を使って不完全な水龍を蘇らせてしまい、結果的にアベルを瀕死の状態に追い込んでしまう。
 
自分の未熟さが引き起こした事態に強く打ちのめされたティアラだったが、【デイジィ】の叱咤激励を受けて立ち直り、彼女と共にアベルの命を救うために必要な【パデキア】の葉を取りに行く事を決意する。
当初の二人はぎこちない関係だったが、パデキアの葉を取る頃にはデイジィもティアラの度胸を認め、意気投合。
彼女達の奮闘の甲斐もあってアベルは無事に復活、その後は赤き珠の力を使いこなすために心身共に成長していく。
発明好きだけあって風の翼の他にも楽器や気球、放水用のポンプなど様々な物を作り出しており、気球はその場の環境を利用する事をすぐに思いつき、有り合わせの材料だけで作ってしまえるほど器用である。
 
一応、本作のヒロインという立ち位置なのだが、良く言えば奔放、悪く言えば自分勝手な性格故に、数々の問題行動(下記参照)をとって状況を悪化させる事が多々あり、作中での人気に反して視聴者からの人気はいまいち。
【バラモス】との決戦時においては、赤き珠と青き珠の力の影響で昏睡状態に陥っていたとはいえ、バラモスと戦いながら終始アベルを援護、鼓舞し続けたデイジィに比べ、彼女は最後に少しだけ登場してアベルを叱咤しただけという事もあり、肝心な所で存在感が薄いのが困りもの。

戦力

話の都合上、常に守られる立場であり、戦闘能力は皆無に等しい。
しかし、ガイムから脱出した際、巨躯の【ドドンガ】を片腕で支えるという凄まじい剛力を見せている。
ゲームを模したステータス画面では【モコモコ】に匹敵する力の数値であった。
素質は確かだったようで、【がいこつけんし】を岩で叩いて一撃で倒した事もある。

悪女?天然?

彼女を語る上で欠かせないのが、悪女疑惑である。
とにかく軽率で身勝手な行動をとり続け、悪い意味で女としての立場を最大限に有効活用し続けた。
彼女の所業をまとめると、以下の通りである。
 

  1. 自分の発明品の実験台にアベルとモコモコを利用した
    上記の風の翼の実験台として彼らを使っており、必ず失敗し滑落している。
    アベルだけでも実に16回も滑落させており、モコモコにいたっては松葉杖を使うほどの重傷を負っている。
    自身が風の翼を使ったのは失敗に失敗を重ねて完成されていった物。
  2. 悪意の無い世話係のドドンガを良いようにコキ使った
    悪意が無いとはいえ、敵を利用するのはよくある事だが、方法が抱きつく、キスをする、といった色気を使ったものに始まり泣き落としなど、「か弱い女」という立場を最大限に利用している。
  3. 仲間の制止を聞かず、危地に飛び込んでは捕まる、を繰り返す
    捕まった後はひたすら無力でアベルの名を呼ぶばかり(何しに出てきてきたんだか…)。
    また、捕まった際に未熟な力で水龍を蘇らせた結果、アベルを瀕死の状態に追い込んでいる。

 
しかし、これらの行動は「未成熟な少女であるがゆえの過ち」、「単に性格が素直なだけ」、「田舎育ちゆえの世間知らず」、「とにかくアベルのことが心配だった」とも解釈でき、彼女のイメージは視聴者次第とも言える。
天使の岬で歌を歌い、妖精達がバラモスの侵攻を防ぐために張ったバリアを破壊したことを批判する声もあるが、妖精達がバリアを張るために奏でた音楽に合わせて歌っただけで、彼女自身にそんなつもりは微塵も無かった。
さらに人によっては、脱走した自分を匿ったボーン族の村に引き返したや、それ以前にガイムから脱走したことまで批判している声もあるようだが、さすがにお門違いだろう。
悪いのはどう考えても彼女を誘拐して暴虐の限りを尽くす魔王軍の方である。
元々が戦いとは無縁の普通の少女なので、結果論で完全無欠な行動を求めること自体に無理があるだろう。

余談

伝説の打ち切りED回(本放送の第32話)ではティアラらしき老婆が孫達(アベル・ティアラにそっくり)にせがまれて、
その後の物語を語る姿が描かれている。
この老婆の語りではモコモコ・デイジィ・【ヤナック】・ドドンガは死んだと言われていた。
しかし、その後制作された第二部ではドドンガ以外の仲間は最終的に生き残っている。
モコモコは一旦力尽きるが、青き珠と赤き珠のもたらした奇跡により復活した。