【テルパドール】

Last-modified: 2023-05-22 (月) 23:51:54

DQ5

世界の南方にある砂漠地帯を治める国。
SFC版の【公式ガイドブック】での英語表記はTelpador。DS版以降の英語版での地名は「ヘルム(兜)」と「ハムナプトラ」を掛けたと思しき「Helmunaptra」。
 
かつて伝説の勇者のお供をした者が、世界が平和になった後に建国したという伝説が残っており、【てんくうのかぶと】を代々保管し、やがて現れる次代の勇者に渡すことを国の使命としている。
現在は予知能力を持つ女王・【アイシス】により統治されている。
 
SFC版ではなぜか【ルーラ】での行き先に登録されないが、リメイク版では登録されるようになった。

青年時代前半

【ポートセルミ】からの船出の前に、酒場の情報を元にここに来ることになる。
ポートセルミでは「勇者を祀ったお墓がある(とかないとか)」と教えられるが、実際にはお墓ではなく、上述の通り天空の兜が祀られている。
青年時代前半に訪れたときには、主人公が天空の兜をかぶろうとするも装備できない、というイベントが発生するが、これは見なくても特に影響はない。
上述の通りルーラ登録もされないので、実はストーリー上は訪れることが必須の施設ではない。
しかし、ここには【ちいさなメダル】があったり、新しい装備が買えたりするので訪れる価値はある。
また、主人公のルーツなどの話が聞けるのでシナリオ攻略上は訪れることが推奨される。
なお、台所には【あくまのツボ】が転がっているので要注意。
あくまのツボのザキで主人公が殺されていたりすると、上記の天空の兜のイベントに支障が出る…と思いきや、屋外に出たときに自動的に蘇生されるのでそこは問題ない。
 
妻が【フローラ】【デボラ】だと、城の前に宝箱の上に乗った戦士がいる。
これは【ルドマン】からの使いであり、宝箱の中には援助金2000Gが入っているので、ありがたくもらっておこう。
ちなみに、SFC版だと、戦士に話しかけずに宝箱を調べることが可能で、調べると鍵がかかっていて、開けることができない。
この戦士に話しかけることで開錠されるシステムなのだが、青年時代前半のうちに話しておかないと、後半になると戦士がいなくなり、鍵のかかった宝箱だけが残る。
2度と開けられなくなるので、必ず青年時代前半のうちに回収しておこう。これは【チゾットへの山道】でも同じ。
地下の庭園の井戸のそばにいる女性は、主人公が【ビアンカ】と結婚したかフローラと結婚したかで青年時代前半で話しかけたときの台詞が変わる。
 
この国の武器屋は、青年時代前半にポートセルミのNo.1の踊り子をしている【クラリス】の実家であり、父親と弟が暮らしている。
その他、町の真ん中で行き倒れている道具屋をオアシスのそばまで運んであげるという地味なイベントがある。
この道具屋には【ファイトいっぱつ】が販売されており、シナリオ上は最速で購入できる場所である。
…と言っても、ここから【グランバニア】までの間は特にボス戦などはないのであまり意味がないが。
また、DS版ではデボラが唯一装備できる盾【フラワーパラソル】がこの道具屋で販売されている。
守備力8でもデボラにとっては最強装備なので、彼女が妻なら購入しておこう。
 
天空の兜を安置している部屋への扉は、SFC版では赤い扉で封印されている。見た目では【まほうのカギ】で開きそうに見えるが、実は対応しているカギがない。
この扉はアイシスと話して上記イベントを発生させてアイシスがその部屋に待機している最中と、天空の兜入手後は、昼間は常時開きっ放しとなる(夜間は常時閉じている)。
 
名産品は【さばくのバラ】
フィールドに落ちているが、町でこれの情報を聞いた後に宿に泊まらないと入手できない。
 
なお、SFC版では兵士の訓練所の入口の机の前にいる若者は、その場から動かずにランダムでときどき顔だけ左(南側)に向ける、というものすごくレアな動作をする。どういう意味の演出なのかは不明。
また、訓練所に置かれている木偶のグラフィックは【パペットマン】である。

青年時代後半

【男の子】を連れて再訪すると、天空の兜が男の子のサイズに合わせて縮み、彼こそが新たなる【天空の勇者】であることが改めて確定する。
【パパス】が探し求めついに見つけられなかった、過酷な運命を背負った天空の勇者が年端もゆかぬ我が息子と知った主人公の心持ちたるやいかばかりか。
男の子を即戦力で使いたいなら、青年時代後半になったらすぐ訪れておきたい。
ちなみに男の子を連れて行かなかった場合はアイシスから息子を連れてくるように催促され、息子はいないと答えると怒られる。
イベントでは誰を先頭にしていても必ず息子が兜をかぶることになるが、一旦息子を連れてきてアイシスに天空の兜の部屋を開けさせておき、改めて息子を馬車外メンバーから外すか棺桶にするかして再訪すると主人公に被らせることができる。特に意味はないが。
 
青年時代前半からの変化としては、踊り子を引退したクラリスが里帰りしている。
そしてなぜか弟は全く成長している様子がない…。【ジージョ】の異常な急成長といい、時間軸がおかしい登場人物が多い。

テルパドールの建国者は誰なのか?

劇中で語られる情報は、「かつて勇者のお供をした者が建国した」「アイシスが予知能力を持っている」の2つのみ。
この国を興したのはDQ4の仲間である7人の【導かれし者たち】の誰かである可能性が極めて高い。
ロトシリーズに比べ繋がりが曖昧な天空シリーズにおいては前作との数少ない明確な接点であり、格好の考察テーマとしてファンにより様々な議論が繰り広げられている。
上記の情報から推察すると、

この2人のいずれかということになろう。
まず、アイシスが具体性のある「未来予知」を行っているという点に限れば、サントハイム王家の能力に近いといえる。ミネアが行うのはあくまで「占い」であり、今後の行動の指針を示すことはできても、未来に起こる出来事を具体的に予知する能力まではないと思われる。
しかし、アリーナが建国者とすると、サントハイム王家を継ぐ姫であるのに、わざわざ新たな国を建国する可能性があるのかという疑問は生じる。
他方、アイシスは「天のお告げ」という形で予言をしているが、これはサントハイム王家のものとはスタイルが異なる(同様のスタイルの予言は【お告げのほこら】のシスターや【ゴットサイド】の神官たちのものがある)。
また、アイシスは未来予知だけでなく、人の心を読んだり主人公や息子を伝説の勇者に関わりのある人物であると見抜くなど神秘的な能力を発揮している。
これら作中で確認できるアイシスの能力を総合的に考慮すれば、ミネアの能力により近いといえるだろう。
加えて、DQ4とDQ5は大きく地形が変わっているが、テルパドールの位置は世界の南西の端であり、ミネアが生活していたのも南西の大陸という一致点もある。
さらに、アイシスの性格(落ち着いていて丁寧な口調)や見た目(目の形、頭に宝石のついた装飾品を身に着けている、リメイク版では肌の色が褐色)も、どちらかといえばミネアの方に近い。

小説版

結婚後、あと1歩が踏み出せずややぎくしゃくしていたリュカと【ビアンカ】の仲に決定的な変化が訪れた場所でもある。
正確にはその周辺の砂漠において。
このときのことはリュカの記憶にも深く刻まれているようで、大神殿探索時に、奴隷時代の記憶と共にリュカが改めて回想することとなる。
子供には若干ぼかした書き方で書かれてはいるが、大人になってからここの下りを読むとまた違った感慨が得られること請け合い。