概要
【月刊少年ガンガン】誌上で1997年No.9号から2001年1月号まで連載された【ドラゴンクエストVI 幻の大地】のコミカライズ版。
作画は【神崎まさおみ】であり、途中設定協力だった「とまとあき」が脚本担当となった。
仲間たちの強い絆や、大迫力のバトルシーンなどが印象的な、少年漫画らしい作品。
単行本の背表紙は、【ロトの紋章】と同じく、絵が繋がるようになっており、最後に(本家DQ6の段階では未登場だった)【ぶちキング】が登場したが、メインキャラが忘れられるというウッカリなエピソードもある。
当時は【仲間会話】がなかったため、主人公だけではなく仲間たちの性格も大幅にアレンジされており、チャモロの性格や、アモスの設定など、オリジナル要素も多い。
オリジナルエピソードを混ぜながらゲーム本編のストーリーに沿って物語が進行しており、後味の悪いエピソードも救われた終わりになっているなど改編部分も多くみられる。
特にエンディングの、バーバラが現実世界に残りボッツ(主人公)と結ばれるというラストに関しては、原作者である【堀井雄二】に頼んで許可を得た上で、実現されたものである。
途中で【ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち】の発売もあったためか、ムドーの撃破後は駆け足気味になり、重要ではないエピソードがダイジェスト形式になっているが、要となる魔王戦はアレンジが加えられているもののきっちり描かれており(【アクバー】除く)、デスタムーアまで倒して完結している。
テリーやチャモロを主役にした外伝(番外編)なども度々描かれている。
読者から装備アイテムのコーディネートを募る「【ベストドレッサーコンテスト】」のような読者参加企画も行われていた。実際に、読者が考えたコーディネートを身に着けたキャラクターのイラストが、作品の扉絵として何枚も発表され、審査した作者たちのコメントも添えられている。
また、神崎まさおみが【ぶちスライム】を仲間にしたかったが、仲間にできないことがわかり、その復讐としてぶちスライムをレギュラーとして物語に深く関わらせている。(後のDS版リメイクでは、実際に仲間にできるぶちスライムの【ぶちすけ】が登場した。)
【アバカム】や【破壊の剣】などゲーム本編には登場しない呪文やアイテムも登場するが、「異世界の呪文」、「異世界から召喚される」といった形での登場となっている。
その他、魔法の破壊力が大幅に上がっているのも特徴の一つだった。これはアシスタントのビガーの趣味によるものらしい。
バーバラの放った【メラ】ですら、【月鏡の塔】の壁に穴があくほどの威力で、【イオラ】や【バギ】の描写でも明らかに破壊力がありすぎることを神崎が指摘したが、
ビガーによると【バギマ】は山脈が吹き飛ぶほどの威力があり、【イオナズン】は大地が半分吹き飛ぶほどの威力があると語っている。
ただし、生命力を消耗するため乱用はできない模様。
それらのエピソードを単行本のカバー裏に暴露していた。
主要な登場キャラクター
【ボッツ】
【ハッサン】
【ミレーユ】
【バーバラ】
【チャモロ】
【テリー】
【キズブチ】(【ぶちスライム】)
オリジナルキャラクター
その他登場人物
【ミラルゴ】
【アモス】
【ビビアン】
【グランマーズ】
【レイドック王】
【シェーラ】
主要モンスター
【デスタムーア】
【ムドー】
【ジャミラス】
【グラコス】
【デュラン】
【きりさきピエロ】
【デビルアーマー】
【ヘルクラウド】
【はかいのつるぎ】
【まものつかい】
【ようじゅつし】