【ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー】

Last-modified: 2020-03-30 (月) 02:19:19

・DQモンスターズシリーズ
DQM - DQM2 - PS版1・2 - DQMCH - DQMJ - DQMJ2 - テリワン3D/SP - イルルカ - DQMJ3

概要

ドラゴンモンスターズシリーズ通算4作目。
発売日は2006年(平成18年)12月28日。機種はニンテンドーDS。略称はDQMJ。
海外でも同タイトル (DRAGON QUEST MONSTERS JOKER) で発売されている。
従来のモンスターズシリーズ(犬塚太一曰く「DQMシーズン1」)とはイメージ・システムとも大幅に変更し、タイトルロゴもそれまでのドラゴンクエストロゴとは異なる全く新しいものに変更された。
のちにジョーカーシリーズは3部作となり、本作はその第1作という位置づけになった。

ストーリー

謎の組織「ジェイル」の施設にある牢屋。そこに一人の少年が閉じ込められていた。彼こそがこの物語の主人公である。
彼はモンスターマスターの集う大会「バトルGP」に出場すべく施設から出ようとしたしたことを理由に、牢の中に10日間閉じ込められていたのだ。
そしてようやく牢屋から出された主人公だったが、それはジェイルの統主であり、父【ギルツ】からの命令のためであった。
ギルツから「バトルGPへの出場を許可する。ただし『任務』として、だ。」と告げられた主人公は【スカウトリング】とモンスターを受け取り、グランプール諸島唯一の町がある島【アルカポリス島】へ向かう。
そこでは、今年のバトルGPは去年までのルールとは違うことが出場者や住人の間で噂されていた。
その裏に渦巻く陰謀とは…?

システム

  • 【シンボルエンカウント】を採用。モンスターと接触することで戦闘が始まる。
  • モンスター勧誘システムが大幅に改定され、【スカウト】コマンドで【スカウトアタック】を行い、成功すると仲間になる。
  • 前作までとは異なり、グラフィックをフル3D化。
  • モンスターの強化方法が【配合】に戻り、4体配合などの新要素も。
  • 通信による対戦はもちろん、DSの機能を生かした【すれちがい通信】による対戦も可能。
  • Wi-Fiシステムを使った『JOKER'S GP』に参加可能。環境さえあれば、誰でも参加できる。
  • DQ8と同じく【スキル】システムを採用。3つまでスキルをモンスターに習得させられる。
  • モンスターごとに能力値に限界値が設定された。

評価及び問題点

モンスターズシリーズでは2003年3月に発売されたキャラバンハート以来3年9ヶ月ぶりの新作であることと、DSならではの新システムを備えたシリーズ最新作であることなどから、発売前から大きな話題の種となったが、発売後の評判はイマイチであった。
代表的にあげられた不満点として、

  • モンスターの能力値にそれぞれ限界が設定された。このため、好きなモンスターを強くすることが出来ず、限界値の低いモンスターはストーリーですら最後まで活躍させるのは厳しい。
  • 新登場モンスターが少なく、DQ8のモンスターがほとんど(【ウィッチレディ】【ノックヒップ】は登場しない)。過去のシリーズの人気モンスターも多数リストラされている。
    • それに関連して、いわゆる色違いのモンスターが過去作と比べて多く、手を抜いているとも言われている。
      一応持っている武器を変えるなどして少しでも差異を出そうと試みている面は見られる。
  • 前作キャラバンハート同様システム周りのマゾさが目立ち、DQMシリーズの中では難易度が高い部類に入る。
    • 序盤に登場するモンスターから貰える経験値のバランスが酷く、レベルが上がりにくい。
      • 経験値が稼げる【メタルエリア】にいくには、スライム(アストロンも使用する)24匹を倒すミニゲームをせねばならない。
        そのうえメタルエリアの滞在時間は2分ほどしかないという変態的なマゾ仕様。
    • ボスの強さは流石にイルルカ以降の作品程強くはないが、それでもDQ8のように序盤のボスが【イオラ】などの中級呪文を連発してくる等過去作より強め。
    • 主人公の移動速度が遅く、【ルーラ】などの移動手段も不便。
    • 後の作品とは異なり【特やくそう】が店売りされていない。
    • 雑魚モンスターの中に、期間限定でしか出現しないもの(【メタルドラゴン】など)や、一度倒すかスカウトすると二度と出現しなくなるもの(【ボストロール】など)がいる。
  • 【ギラ系】が存在しない。
  • 本作で【特上やくそう】というアイテムが初登場したが、「味方全員のHPを30回復」という名前詐欺も同然の性能(これはテリワン3Dでやっと改善された)。
  • バトルGPの予選がストーリーの大半を占めているのだが、肝心のバトルGPの決勝が「対戦相手のしょうもない反則により主人公の不戦勝」という消化不良な形で終わる(一応、この相手とはクリア後に戦えるようになるが)。
  • クリア後の楽しみが前作に比べてかなり少ない。
  • 『JOKER'S GP』上位に改造ツール使用者が跋扈。
  • 水上バイクやATMが登場したり、建物や服装も近代的になっているなど、世界観がズレている。
  • タイトル画面で「ドラゴンクエストマーチ(いわゆる【序曲】)」を流さない(一応EDで流れるが)。
  • レティスなどの配信限定モンスター入手について遅くから始めた人への救済策がない。
  • 仲間にしたモンスターを次作以降に引き継げない。
  • 一度モンスターに付けた名前を変更出来なくなった。

 
以上のような点がテリー、ルカ・イル、キャラバンと遊んできたプレイヤーからの不評を買ったようだ。

シリーズの延命

任天堂ウェブサイトの『社長が訊く・テリワン3D』において、モンスターズシリーズのプロデューサーである【犬塚太一】は、モンスターズ作品はどんどん売上本数が下り坂になっていたため、「もうモンスターズに次はないな」という雰囲気になっていたと答えている。
しかし、DSが発表されたとき「このハードならリベンジできるかも」と思ったそうな。
そのためにとにかく新しいものは全部やろうとしたとのことである。
 
ジョーカーの制作はちょうどDQ8が発売された頃に始まった。
DQ8といえば「細部まで3Dで表現された世界」が特徴的であり、プレイヤーにも好評であった。
DSでもそのDQ8のように3Dの世界で冒険できることを聞いた堀井は「これならいける!」と思ってGOサインを出したとのこと。
 
また、シリーズの存亡をかけて「いままでとは違うクールな主人公でいく」というコンセプトになったとか。
過去作からの変更点は先述のように主人公のことだけではないのだが、まあ結果的にDQMCHの倍以上となる151万本を売り上げ、以後コンスタントに新作が制作されている。
決して良作とまではいかないまでも、ジョーカーのおかげでモンスターズは盛り返したのだ。