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【ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド】

Last-modified: 2019-10-17 (木) 12:16:00

・DQモンスターズシリーズ
DQM - DQM2 - PS版1・2 - DQMCH - DQMJ - DQMJ2 - テリワン3D/SP - イルルカ - DQMJ3

概要 Edit

ドラゴンクエストモンスターズシリーズ第1作。
1998年(平成10年)9月25日(金)発売。略称は「テリワン」。対応機種はゲームボーイで、初のゲームボーイカラー対応ソフトでもある。
初期に出た灰色と後期に出た黒色の二種類のカートリッジが存在するが、違いは色とパッケージデザインだけで中身は同じ。
パッケージの左側に「GAME BOY COLOR」のロゴがない方が初期。
 
【ドラゴンクエストVI 幻の大地】の外伝的な要素が強い。
主人公は子供時代の【テリー】。物語は【マルタの国】【ワルぼう】に姉【ミレーユ】が連れ去られてしまうことから始まる。その直後に【タイジュの国】【わたぼう】がタンスの中から現れ、タイジュの国へ。
そのタイジュの国では【星降りの大会】で優勝すると願いが叶うと言い伝えられており、ミレーユに会うため、マスターになり星降りの大会で優勝することを決意する。
 
2000年に欧州・北米でも "DRAGON WARRIOR MONSTERS" のタイトルで発売された(対応言語は英語とドイツ語のみ)。DQシリーズとしては1992年のNES版DW4以来、8年振りの海外展開再開となった。

システム Edit

本編ではDQ5で【仲間モンスター】のシステムが確立されたが、本シリーズはこれをメインにしたものである。
その為本編とは異なりプレイヤー(テリー)自身が直接戦う事はなく(アイテムを使ったり杖で攻撃したりする事はあるが)、戦闘を行うのはあくまで仲間にしたモンスターである。
基本的なシステムは「肉」を与えることでモンスターを仲間にし、♂♀同士を【配合】して生まれた子供の成長限界やステータスを上げて強化していく、というもの。
モンスターは10種類の系統、【スライム】【ドラゴン】【獣】【鳥】【虫】【植物】【悪魔】【ゾンビ】【物質】【???】に分けられる。
おなじみのモンスターはもちろん、新規参入モンスターも多数登場しており、【にじくじゃく】【ローズバトラー】といった人気モンスターがDQ7に逆輸入されたりした。
また、【しにがみきぞく】などはこの作品から人気モンスターに上り詰めている。
配合して誕生したモンスターは両親のステータスが高いほど最初から強く、配合回数が多いほど成長限界が高い。
また、両親の持っていた【特技】も受け継ぎ、これを受け継いでいくことで最大8個まで特技を習得可能。
こうして配合を繰り返して特技を受け継いでいき、自分の気に入った特技を覚えさせていく。
強くしたモンスターで格闘場を勝ちあがり、GからSランクまでを勝ちぬき、星降りの大会に出場、優勝するのが目的。
 
モンスターは【旅の扉】で異世界へ行くことで戦い仲間にすることができる。
異世界はいずれも自動生成のダンジョンであり、深層へ進むとボスモンスターが現れる。
ボスの居る空間はナンバリング作品のワンシーンを再現したものが多く、ファンをニヤリとさせてくれる。
例えばドラゴンは沼地の洞窟でローラ姫と共に、デュランはゼニス城で前座にテリーを従えて登場する。
クリア後に出現する扉には歴代ラスボスがボスとして出現。
これらラスボス陣も配合で生み出し配下にして従える事ができるのも大きな魅力の1つ。
 
育成ゲームである以上、当然対戦も可能。
ほとんどの場合、全ステータスMAXの高い【耐性】を持つモンスターによる高威力の特技を用いたHPの削り合いとなる。
モンスターを賭ける事も可能で、負けるとモンスターを奪われる。

評価 Edit

本編のように大掛かりなものではないものの、作品自体の世界観・ストーリーもしっかり作りこまれており、ポケモンのファン層を取り込みつつ、約200万本のヒットとなり、以降シリーズ化。
ドラクエというブランドの支持世代を広げるきっかけになった作品でもあるものの、同作のシリーズ化を受けて本編(及びリメイク)での仲間モンスターシステムが縮小されてしまった事を考えると功罪相半ばといったところである。

移植・リメイク Edit

●PlayStation版
2002年5月30日に、次作DQM2のルカ編・イル編とセットで移植した『ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち』が発売。
これに伴い、DQM2で新登場したモンスターが追加されているが、【水系】モンスターは【他国マスター】からしか手に入らない上会うのも大変であるため、【モンスター図鑑】の完成が極めて困難という仕様になってしまった。
詳しくはこちらを参照。
 
●ニンテンドー3DS版・スマホ版
2012年に3DSで『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』のタイトルでリメイクされたが、システムはジョーカーシリーズを踏襲しており、ストーリー以外はほぼ別のゲームと化している。
2018年には追加要素を加えてスマホにも『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』として移植された。
詳しくはこちらを参照。
 
●Nintendo Switch版
2019年9月17日より、SwitchにてGB版を復刻した『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO』がダウンロード専用で配信されている。
GB画面はカラー・モノクロの切り替えが可能で、周辺の余白部分にはパーティの各種情報などが表示される。ただし通信には対応していない。その他、移動速度を若干速くできるようになっていたり、教会や棺桶、死亡時のアイコンにかかれている【十字架】のデザインが変更されていたりする。

余談 Edit

ゲームの発売に先がけて【ドラゴンクエスト モンスターズ】という同名の本が1996年に出版されている。(ISBN4-08-782017-3)
上下巻の2冊セットとなっており、上巻にDQ6までのモンスターのフルカラーイラスト、下巻にSFC版DQ3までのモンスターデータなどが掲載されている。
 
一方で、本作の攻略本としてVジャンプブックス[ゲームシリーズ]から別途『ドラゴンクエストモンスターズ』と言える書籍が存在するので注意が必要である。(ISBN4-08-779002-3)
この攻略本はデータベースでは一応『ドラゴンクエストモンスターズ:テリーのワンダーランド』という書名になってはいるのだが、巻末折り返し部分にある発行日や発行所等の表記を見ても、ルビ程度の大きさで「ゲームボーイ」と添えたうえで『ドラゴンクエストモンスターズ』というタイトルしか記載されていない。
背表紙にも「テリーのワンダーランド」の記載は無く、単に『ドラゴンクエストモンスターズ』とだけ読めてしまう。
唯一、表紙と扉ページにあるロゴ部分にだけ「テリーのワンダーランド」という表記が申し訳程度に添えられてはいるが、かなり小さく、注意して見ないとほとんど分からない。
事実上『ドラゴンクエストモンスターズ』という同名書籍と言えるような状況になっている。

企画段階 Edit

【ドラゴンクエストモンスターズ 20thアニバーサリー モンスターマスターメモリーズ】には本作の前身といえる企画が掲載されており、1997年5月19日の段階では「スライム育成RPG SLIME MASTER」として企画進行されていた。
それによるとスライム系しか育成できず、スライムはベビー→キッズ→アダルトの順に成長していき、アダルトスライムを産卵場に連れると親よりも強いスライムが産まれるというシステムだったという。
ただ、この頃からストーリーがあってボスが存在したり、AIによるバトルや通信要素、エンディング後の要素がある等のシリーズの基本構造は考案されていたようだ。
やがてスライム以外のモンスターも出す方針に固まり、タイトルは「MONSTER MASTER」に改題され開発は一気に加速。
主人公はまだ決まっていなかったものの、画面写真も製品版により近くなった。
 
当時は『ポケットモンスター』の流行に伴い、二匹目のドジョウを狙ったGBのモンスター育成ゲームが氾濫していた。
本作もその中の1本と思われがちだが、実際にはキャラクターを配合・育成・対戦させるというアイディアは『ダービースタリオン』経由。配合のアイデアは馬主でもある【千田幸信】のものであるとのこと。
なおエニックス社長は当時、既に大人になった旧来のDQファン以外にも、GBでポケモンを遊んでいる当時の小学生層もDQユーザーに取り込みたいと発言(『ファミ通』1997年11月28日号)し、その一貫として発売されたのが本作であり、次いで翌年にはGB版DQ1・2を出している。
 
発表当初(1997年11月)は1998年3月発売予定であった。
その時はオープニングも製品版とは違い、ミレーユがさらわれるのではなく、彼女が寝ている隙に、テリーが部屋に現れたわたぼうの後を付いていきタイジュの国に入るというものだった。
その後1998年2月に延期が発表され、7月に発売日が9月25日と正式決定した。