【ドラゴンクエストライバルズ】

Last-modified: 2024-04-02 (火) 04:29:43

概要

2017年11月2日からスマートフォン(iOS、Android)向けに配信されていたDL無料・追加課金制の対戦デジタルカードゲーム。
Yahoo!ゲーム版も2018年2月2日からサービスされていたが、2020年6月22日のYahoo!ゲーム自体の終了によって本作も終了となった。その代替として同日からSteam版が配信されていた。
また、2019年2月14日からはNintendo Switch版が配信されていた(平成最後のDQシリーズ作品)。
 
2020年8月13日にソロバトルアドベンチャーが実装されたのを機に【ドラゴンクエストライバルズ エース】にタイトルが変更されたが、2021年7月5日をもって終了した。
以下、この項目では無印時代の『ドラゴンクエストライバルズ』と共通する要素について記述する

世界観

バルカドの塔の管理人であるアメリアに招かれたプレイヤーは、カードバトルの世界に足を踏み入れる。
バルカドの塔は、DQ世界の冒険の書をすべて保管している神聖な場所とされる。バルカドの塔へ招待された勇士は、それら冒険の書に記録された冒険者や魔物を呼び出すことができる。バトルはリーダーと30枚のカードで組んだデッキを使って戦う。

特長

カードゲームとしては、基本的な面ではいわゆるDCG(デジタルカードゲーム)に沿っているが、「配置」の概念の導入により、【ブロック】【ウォール】、および相手の攻撃範囲のケアと言った固有の戦術、読み合いが発生する。
また途中で登場した【ヒーローカード】システムも特徴的で、(例外を除き)必ず初手に来て、デッキの動きの指針となる。
演出面では各ユニットに専用モデルがあり、お互いがレジェンドレアカードを出すたびにBGMが関連するものに変わるといった手の入り用ではあるが、反面演出により操作時間が物理的に削られる制約や、しばらくはスキップが不可能だったためテンポを損なうといった欠点もあった。

ドラクエシリーズとしては、テーブルゲーム以外では珍しい対戦特化型ジャンルで、いわゆる「eスポーツ」展開に積極的だったことも特徴。「勇者杯」と呼ばれる大型公式大会も定期的に行われており、優勝したプレイヤーはトロフィーなどに加え、ゲーム内で全プレイヤーに配布される描き下ろしの「伝説のカード」をどれにするか選ぶことができた。
また稼働当時の他のDQ関連作品に比べて【キャラクターボイス】が多彩であった。リーダーに関しては専用特技のそれぞれにボイスがついており、過去作のキャラは本作で初めてボイスが実装されたキャラクターも多い。
更に細かなかけあいや特殊セリフのバリエーションでは現在の作品と比べても圧倒的である。
お祭り作品で共演した場合や勇者と姫繋がりといった掛け合いに加えて、同作品の出身であれば、原作で接点がない組み合わせでも基本的に特殊ボイスが発生する。
職業が異なりランダム要素を活用しないと使用できない特技にもある程度ジャンルに応じてボイスが振り分けられており、さらに【うまのふん】に加え【ぱふぱふ】【エッチなほん】などの他リーダーではまず使用できない特技に専用ボイスが割り振られている場合もあった。サービス期間中に数回も再生されなかったボイスもあるのではないかというほどである。

ゲームモード

「誰かと対戦」、「トレーニング」、「闘技場」がある。

誰かと対戦

ランクマッチ、フリーマッチ、ルームマッチ、イベントマッチがある。これらのバトルは、他のユーザーとリアルタイムでの対戦となる。
イベントマッチは独自ルールが設定され、その他の対戦はグランプリルールとマスターズルールから選択する。主流はグランプリルール。

  • グランプリルール
    新しい6~7種類のカードパックと、ベーシックカードが使えるルール。カードパックが2度追加されるごとに、古い順から2つのカードパックが使用できなくなる。「勇者杯」等の全国大会などで用いる、基本的なルールである。
  • マスターズルール
    全てのカードが使えるルール。

トレーニング

クイズで学べる「トレーニング」と、AIと対戦する「AIバトル」がある。

闘技場

即興で作ったデッキで戦うモード。参加料が必要だが、対戦成績に応じて報酬を受け取ることができる。0勝で終了しても、最新のカードパックチケットを1枚もらえる。

職業とリーダー

デッキを組む際は、8つの職業から1つを選択する。各職業は、共通カードに加えてそれぞれの専用カードをデッキに組み入れることができる。
各職業には、それに対応するリーダーがいる。リーダーは、プレイヤーの分身として扱われる存在。アメリアは「あなたの分身と思ってください」と説明しているので、プレイヤー自身が乗り移っているわけではないと思われる。
アナザーリーダーを入手することで、リーダーを別のキャラクターに変更できる。見た目やボイス、モーション等が変わるだけで、能力は変わらない。それぞれの特別衣装も同様であり、好きな見た目で戦える。

  • 戦士
    リーダーは【テリー】、アナザーリーダーは【ヒューザ】
    テンションスキルは「稲妻の加護」。使用したターン中、味方リーダーは攻撃力+3と貫通を得る。
  • 魔法使い
    リーダーは【ゼシカ】、アナザーリーダーは【ベロニカ】
    テンションスキルは「紅蓮の火球」。敵1体に3ダメージを与える。
  • 僧侶
    リーダーは【ククール】、アナザーリーダーは【セーニャ】
    テンションスキルは「いやしの波動」。味方全体のHPを3回復する。
  • 商人
    リーダーは【トルネコ】、アナザーリーダーは【リッカ】
    テンションスキルは「お宝発見」。道具カード3枚を手札に加える。
  • 占い師
    リーダーは【ミネア】、アナザーリーダーは【ミレーユ】
    テンションスキルは「水晶占い」。自分のデッキから特技カードを1枚引き、そのカードのコストをマイナス1する。
  • 盗賊
    第9弾で追加された職業。リーダーは【カミュ】、アナザーリーダーは【ゲルダ】
    テンションスキルは「盗賊のかみわざ」。「反撃ダメージマイナス1、この武器が壊れた時カードを1枚引く」をもつ1/2のシーブスナイフを装備する。

ヒーローカード

【ヒーローカード】は、ゲーム内では「英雄」と表記。キャラクターによってはアンチヒーローカードとされ、ゲーム内では「反英雄」と表記される。
ヒーローカードに属するのは、ナンバリングの【主人公】が代表的。その他、天空の花嫁やその子どもたち、魔王、そして派生作品からもヒーローカードが登場している。
ヒーローカードを使うと、ヒーローとの共闘状態になり、1ターンに1度「ヒーロースキル」を発動できる。特殊なカードを除き、バトル開始時に必ず手札に来る。戦略の主軸となるカードである。
ヒーロースキルは、個別に設定された使用回数を達成することでレベルアップ。レベルアップすることで、効果が変わる。ヒーローがいるときにヒーローカードを出すと、新しいヒーローに入れ替えとなり、レベルは1に戻される。

カードパック

ここでは第10弾までのカードパックについて記載する。

  • スタンダードパック
    2017年11月2日配信開始。
  • 第2弾カードパック「解き放たれし力の咆哮」
    2018年2月23日配信開始。
  • 第3弾カードパック「不死鳥と大地の命道」
    2018年5月29日配信開始。新システムは「地形」。
  • 第4弾カードパック「モンスターもりもり物語(ストーリー)」
    2018年8月24日配信開始。新システムは「アナザーリーダー」と「パワフルバッジ」。新アナザーリーダーは【マルティナ】
  • 第6弾カードパック「小さな希望のシンフォニー」
    2019年2月22日配信開始。新システムは「絶好調」と「シンクロ」。新ヒーローカードは【レックス】【タバサ】。新アナザーリーダーは【ミレーユ】
  • 第7弾カードパック「光と闇の異聞録」
    2019年5月23日配信開始。ランクマッチに「グランプリ/マスターズ」ルールが導入される。新系統「魔王」追加。新ヒーローカードは【勇者姫アンルシア】と大魔王【ゾーマ】(大魔王ゾーマはアンチヒーロー)。新アナザーリーダーは【魔勇者アンルシア】
  • 第9弾カードパック「再会と誓いの世界(ロトゼタシア)」
    2019年11月21日配信開始。新職業「盗賊」が登場。新アナザーリーダーは【ベロニカ】。新ヒーローカードは【勇者イレブン】。新バトルシステムは「れんけい」。新要素として【DQRバトルマイレージ】を実装。アナザーリーダー「バニー衣装のマルティナ」が、プレミアムパスの限定報酬として登場した。
  • 第10弾カードパック「破壊と創造のフロンティア」
    2020年2月20日配信開始。新バトルシステムは「たてもの」と「さくせん」。新ヒーローカードはビルド【主人公(ビルダーズ2)】【少年シドー】。新アナザーリーダー【ヒューザ】は、プレミアムパスの限定報酬として登場。アナザーリーダーのスペシャル衣装は「制服衣装のリッカ」。
  • 拡張カード
    2020年4月28日配信開始。
  • リリース延期とライバルズエース
    2020年5月に第11弾がリリースされる予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行の影響を受けて延期に。2020年8月13日より、ライバルズエースにタイトル変更し、第11弾を真1弾と改めリリースされた。