【ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン】

Last-modified: 2021-11-27 (土) 22:09:53

・不思議のダンジョンシリーズ
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キャラクター - 地名 - アイテム(武器//指輪/矢・飛び道具///巻物/草・種/パン/道具) - モンスター - 音楽

概要

不思議のダンジョンシリーズのひとつで、トルネコの大冒険シリーズの最終作。
発売日は2002年(平成14年)10月31日。対応機種はPlayStation2。発売は【エニックス】、開発は【マトリックス】
3Dモデリングになり、DQ作品としては前作に続いて新ハードに一番乗りとなった。
 
メモリーカードのアイコンは、【トルネコ】の胸像。

ストーリー

共に魔王と戦った天空に導かれし仲間達と別れ、【しあわせの箱】を持ち帰って7年、邪悪な箱を倒して6年半後、一人息子【ポポロ】の12歳の誕生日祝いを兼ねて南の島へ息抜きのバカンスに出かけたトルネコ一家。
船上甲板でバースデーケーキを食べようとしたその時、突如天空が闇に覆われ、船は大津波に襲われたのです。
ふとトルネコが目覚めると、そこは名も知らぬ村のベッドの上でした。
話を聞くとここは南の【バリナボ島】【バリナボの村】で、船は嵐に遭って難破してしまったとの事。
そしてなにより困ったのが、【ネネ】がポポロを優しく起こしてもポポロだけが目覚めないのです。
村の族長【ガムラン】に話をしていると、なにやら悪しき者のちからを抑え込んでいた神像が倒れてしまったと知らせが…。
 
何故ポポロは眠ったままなのか、そしてどうやったらポポロを目覚めさせる事が出来るのか、族長ガムランの孫、双子の知的冷静で魔法も扱える姉【イネス】、双子のおっちょこちょいで猪突猛進な弟【ロサ】を交え、目覚めぬポポロを救うためトルネコは再び冒険の旅に出る事を決意するのでした。
 
初代トルネコの時点では不明だった天空シリーズ上における本シリーズの時系列が、明確にDQ4本編の後日談に位置することがオープニングのテロップで明言された。

ゲーム内容

前作までと同様、【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち】の主要キャラクターの一人 トルネコが主人公だが、今回はトルネコの息子の【ポポロ】も操作できるようになった。
雰囲気作りのために各島々や各都市村、フィールドダンジョンとエンカウントダンジョンがある他、物語を進めると【カジノ】もあり、特に【石像】と罠が入り乱れる【モンスター闘技場】は観戦していて結構アツい。
また、【冒険の履歴】・ハイスコアといった現代でいう所のトロフィー獲得機能も前作に比べ大幅に拡充されている。
 
本作の特筆すべき点は、ポポロが持つ能力、仲間モンスターの勧誘システムであろう。
倒したモンスターを一定確率で仲間にでき、10匹まで同時に連れ歩け、ポポロのLvに沿った【作戦】が出せる。
10匹ものモンスターを連れ歩くのは正に圧巻。
それと仲間モンスターの台詞はかなり萌えられる。この点はのちに同じ仲間モンスターの勧誘システムを持つ【ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン】 でも活かされている。
でも、数で押せるかというとそうでもなく、統制が取れなくていつの間にか死んでたり、【ワナ】を踏んでしまったり、経験値不足で育成不足に陥ったり、状態異常になってポポロに凄まじいダメージを与えてきたりと一筋縄ではいかない。
そしてほとんどの仲間モンスターは爆発で一撃死してしまうので、前作トルネコ2における職業【魔法使い】のようにクリア後ダンジョンは罠チェックして歩かないと深層到達は厳しい。
なお、GBA版トルネコ2にあった「素振りでワナを見つけるとメッセージが表示される」という親切設計は廃止されてしまった。
 
初心者を思ってかダンジョンを抜けてもレベルが下がらないのだが、このために本編自体の難易度がかなり高く、特にクリア後のダンジョンの難易度に至っては不思議のダンジョンシリーズで一、二を争う難しさと言われる。
レベリング等のバランス崩壊技と強すぎる便利アイテム、それにメモリーカードを使ったズルなどを徹底的に排除。
敵を倒して貰える経験値が全体的に少ない割に、敵の攻撃力は相対的に高い。盾でのダメージ軽減がちょっと少なめ。
また、【ブラッドハンド】【ひとくいばこ】【キラープラスター】などを筆頭に、敵の特殊能力が凶悪。
これに【バーサーカー】【ドッグスナイパー】【ダースドラゴン】など、前作から凶悪だった連中が加わる。
モンスターの配置(特に【異世界の迷宮】)もかなり意地悪。ポポロモードでやるとよく分かる。
 
上記通り『とにかく難しすぎる』から始まり、前作からの追加モンスターが全て【ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち】からしか登場してないとか、【とじこめ投げ】が理不尽とか、を装備できないポポロとの兼ね合いのために盾の多くが能力無しになりその分が【指輪】に持っていかれたとか、【石像】が凶悪を通り越して極悪すぎるとか等、批判も多い。
 
姉妹品の『風来のシレン2』・『アスカ見参』に比べると、武器の振り下ろしなどの3Dグラは一つ一つなめらかに動くようになった。
しかし、その動作エフェクトは全体的にもっさりしていて、ゲームテンポがかなり悪くなってしまった。
「作った3Dグラから必要最低限の動作を厳選し、演出を簡略化させることで2Dのテンポの良さと3Dのグラを両立させていた、シレン2の表現の方が好き」という意見もあり、動きをなめらかに全部見せつけるという表現は賛否両論である。
 
だが一方で、いったんハマれば物凄い中毒性を秘めており、辛口の高難度を好むヘビーゲーマー層にとってはたまらない作品となっている。
【まぼろしの洞くつ】ポポロクリアや【封印の洞くつ】持ち込みなしクリアに挑戦や、【バリナボチャレンジモード】で異世界の迷宮ポポロクリアといった「トルネコラー」、「ポポラー」、「スモコニストorスモコニアン」などと呼ばれるトルネコ3廃人も産み出してしまっている。
発売から十年以上時が経った今でも5ちゃんねるの攻略スレは賑わっている。

音楽

過去2作からの流用曲を中心に、新曲が追加されている。
また、ダンジョンでは音楽が無い環境音のみの階層が存在するようになった。

詳細は音楽/トルネコ3を参照。

ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョンアドバンス

2004年6月24日に【スクウェア・エニックス】から発売されたゲームボーイアドバンスへの移植版。こちらの開発は変わってRAKISH。

GBA版の変更点

主なPS2版からの変更点を以下に記す。

ダンジョン関連

モンスター関連

アイテム関連

その他

公式サイト

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