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【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて】

Last-modified: 2018-04-17 (火) 11:28:14

・DQ本編シリーズ

DQ1DQ2DQ3DQ4DQ5DQ6DQ7DQ8DQ9DQ10DQ11

DQ1・2DQ1・2・3BSDQ1

概要 Edit

2017年7月29日にPlayStation4、ニンテンドー3DSでのマルチで発売された【ドラゴンクエストシリーズ】第11作。
PS4版と3DS版をセットで同梱した豪華パッケージ「ドラゴンクエストXIダブルパック勇者のつるぎボックス」、また本体同梱版ハードとしてPS4ドラゴンクエストロトエディション、New2DSLLドラゴンクエストはぐれメタルエディションも発売された。
開発は【スクウェア・エニックス】中心で行われ、さらにPS4版は【オルカ】、3DS版は【トイロジック】が開発に協力。
 
SIEの最先端据置機であるPS4と、任天堂の携帯機である3DSという全く性質の違うゲーム機でマルチ展開することにより、ゲームファン・ライトユーザー・古参ユーザーと幅広い層に遊んでもらうことが狙いとされた。
同じストーリーながらPS4版はフル3D、3DS版はデフォルメ3Dと2Dと、それぞれ全く違うグラフィックが用意されたことが大きな特徴。
30年に及ぶDQの歴史を振り返る集大成的な意味合いとともに、新たなDQの原点であるという意味合いも持たせた作品でもあり、サブタイトルの『過ぎ去りし時を求めて』やDQ1とは逆向きのタイトルロゴの竜もその方向性を現したものとなっている。
作中にも過去作品を意識した演出が多数散りばめられている。
【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】を思わせる要素も多数ある。
前回作にあたるDQ10のようなオンラインゲームではなく単体で楽しめる作品に戻り、【DLC】も特典アイテムのみにとどまった。

開発・プロモーション Edit

今作の主要開発スタッフはDQ10でもプロデューサーを務めている【齊藤陽介】に加え、DQ9やモンスターズシリーズなどに関わった【内川毅】をディレクターとし、PS4版プロデューサーに【岡本北斗】、3DS版のプロデューサーに【横田賢人】を起用するなど、新しいDQを生み出すために必要との理由で主要スタッフの若返りも計られた。
DQ10ではゼネラルディレクターという監修の立場になった【堀井雄二】は、今作では再び現場に入りゲームデザイン・シナリオを担当している。
 
当初はPS4で開発が始まったが、まずはそれにあたって使用するUnreal Engine 4の検証のために、DQ3の序盤部分をUE4で試作し、その検証結果を本作にフィードバックさせている。【NPC】に近づくと表示されるセリフのフキダシなどは、その検証によって生まれたものである。
その後、対象ユーザー層を広げるため3DSでも発売することを決定し、後から3DS版の開発も始まった。さらにスタッフのアイデアによって3DS版では3D・2Dの2つのモードを用意し、PS4版も含めた3つのモードでDQシリーズ30年分の進化を体験できる作品を作ることになった。
3DS版に関してはまず3Dモードを作成し、それを2Dに変換していくという作業が行われたが、2Dのマップが大きくなりすぎてしまう、キラキラが多くなりすぎるなどの課題が発生し、【かくれスポット】の設置などの工夫が凝らされた。
総作業量はゲームソフト3本分の制作に相当する量であるうえ、両機種は開発チームが全く違うため、大幅な修正が必要となった際には、距離感やギミックなどの違いの点でスタッフは非常に苦労したようだ。
ゲームの難易度は低めに抑えられ、普通にプレイをしていても詰まりにくいような調整がされている。
(参考:Vジャンプブックス、『週刊ファミ通』2017/8/10日号)
 
発売2年前の2015年頃までに「追われる勇者」というコンセプトが出来上がり、その頃に鳥山明に対してキャラクターの発注が行われている。
そして2015年7月28日の新作発表会にて本作の発表が行われ、PS4版と3DS版の画面、および主人公のイラストがお披露目される。
1年半後の2016年12月17日の【ジャンプフェスタ2017】にて第2報として、世界観や一部のキャラクター、オープニングムービーが公開され、発売時期は2017年内と発表。
さらに、2017年4月11日に行われた発売日発表会で7月29日の発売が発表されるとともに、細部に踏み込んだデモプレイが公開された。
その後は、全国5都市で体験会「カウントダウンカーニバル」が開催。並行してユーザー参加の「みんなのスライム」「ドラクエライフ」の企画が行われ、徐々に発売に向けて盛り上がりを増していく。
上記の各イベントでは【堀井雄二】などのスタッフが生出演し、【ニコニコ生放送】やYouTube Liveでの配信も行われた。
 
発売日は新作発表会の時点では「30周年内に」、すなわち2017年5月27日までを目標としていたが、残念ながら延期され目標は叶わなかった。
齊藤陽介いわく、本作は両機種ともバグが非常に少なく、その気になれば5月発売は可能であったとのことなので、どちらかと言えばマーケティング的な都合のほうが大きかった模様。
DQナンバリングは不具合等の開発の都合で延期されることが多いが、本作はそのような事情は存在しなかったので、珍しい形での発売日最終確定となった。
そのぶん、ゲームバランス等のチューニングに時間を割き、なおかついわゆるデイワンパッチなしでの発売という、2010年代後半の大型タイトルとしては珍しい状態での発売となった。

作品の特徴(PS4版・3DS版共通) Edit

今作ではDQ4~DQ8同様、予めキャラクター毎に固有の姿・ストーリー上の位置付け・性格・能力が定められている作品となった。
システム面ではDQ10の要素を多く受け継いだが、スキルシステムと戦闘中の特殊能力の仕様が一新された。
【転職】システムは無く、DQ8などのようにキャラの個性を活かして戦っていくシステムになっており、れんけい技が多く登場したことで戦闘メンバーの組み合わせも重要な戦略になってくる。
 
マシンの性能が双方の機種で大幅に異なるため、当然グラフィックの質もそれぞれ異なるが、タイトルおよびストーリーの節目などに挿入されるムービーは両機種共通の映像である。
ストーリーや舞台設定は双方の機種で共通となっているものの、ゲームシステムの細部や一部のダンジョンの構造など機種によって大幅に異なっている部分もかなり多い。
また、仲間キャラやモンスターのモーションはDQ10およびモンスターズからの流用が多く含まれる。過去作と比較してもかなり多くのモンスターが登場するが、この流用による製作コストの軽減は大きいだろう。
 
音楽はDQシリーズの集大成ということで、本作のオリジナル曲のほか、DQ1~DQ10の各作品の曲も多数使用されており、特にDQ3(リメイク版含む)の楽曲が多い。
【序曲XI】のみオーケストラ、それ以外はシンセサイザー版であり、両機種共通となっている。ただし、マジックスロットのBGMはPS4版限定、ヨッチ村関連で聴ける過去作のBGMの多くは3DS版限定となっている。
マジスロのBGMには、一部ナンバリング外作品の曲も使用されている。
詳細は【ドラゴンクエストの楽曲】のページを参照。

システム Edit

DQ10で初登場している要素の多くが継承されているが、同作が別Wikiでの記載である都合上、それらについても改めてここで記載する。

パーティ・プレイヤーキャラクター Edit

【PC】は総勢8人が登場し、DQ8同様、各キャラ毎に戦士系・魔法使い系・僧侶系などの役割が明確に分かれている。【名前】はDQ10と同じく最大6文字。
仲間はストーリー進行により増えていくが世界に異変が起きた後のシナリオに入ると一旦離散してもう一度仲間を集めていくことになる。8人全員が揃うのは過ぎ去りし時を求めた後のシナリオに入ってからで、それまでは最大7人となる。

戦闘【パーティ】は最大4人で、5人以上になると【いれかえ】が可能。今回は【馬車】ではなく「スタンバイ」と呼ばれるシステムとなり、場所を問わずいれかえできるようになった。
【隊列】はDQ3~DQ8と同様、並び順を任意に指定する方式。ただし、仲間が4人以上いるときに戦闘メンバーを3人以下にすることはできない(必ず4人は戦闘メンバーに出さなければならない)。
この他に同行型【NPC】も多く登場し、仲間もPCとしての加入以前に【NPC戦闘員】として加勢する時期がある。

【呪文】は多くが【レベル】アップによって覚えるが、【特技】のほとんどやデイン系などの勇者用呪文・最強クラス攻撃呪文は【スキル】によって習得する。イベント習得での特技も多い。
今作はスキルシステムが従来のカテゴリー別にポイントを振る方式から、ボードゲーム要素を加えた【スキルパネル】に改められた。スキルパネルはキャラごとの固有の形になっているが、【スキルリセット】も可能になるなど自由度も向上している。

本作では、DQ7以来の「肩書き」が復活した。ストーリーの進行によって各プレイヤーキャラクターの肩書きが変化するのはDQ6以来で、特に主人公はDQ5以上の頻度で肩書きが変わっていく。

アイテム管理 Edit

【アイテム】はDQ2~DQ8のように装備品と【道具】が同じ枠で扱われる方式。【ふくろ】は「そうびぶくろ」と「どうぐぶくろ」に分かれ、さらに【だいじなもの】は他のアイテムとは別管理である。個人の持ち物は1人24枠まで持てるようになった。

装備部位はみぎて・ひだりて・からだ・アタマ・アクセ1・アクセ2の6部位。
武器はDQ10と同様、両手で持つ武器(両手剣両手杖ムチ)があり、これを装備するとは装備できなくなる。は片手扱いになった。
装備は【そうび】コマンドで行うほか、DQ6~DQ8のように【どうぐ】コマンドでも可能。
そうびコマンドではキャラの姿を見ながら装備変更が可能で、ふくろや他人の持ち物から装備品を選ぶこともできる。装備品が自動で選ばれる「とりあえず装備」の機能も登場した。
キャラの外見はDQ8と同じ仕様になり、常時反映される装備は武器と盾のみ。胴体や頭部は公式イラスト準拠だが、一部の装備や特定装備の組み合わせで外見が変わる
なお、今作では【呪い】の装備は存在しない。

地上の乗り物 Edit

従来からの船などに留まらず、地上でも様々な乗り物が登場する。
フィールドマップ上では【ウマ】に乗って高速で移動することができる(3DS版2Dモードは最初のみ)。
また、乗り物を操る特定のモンスターを倒すと、その【モンスター乗り物】を奪うことができ、各乗り物ごとにジャンプ・壁登り・低空飛行などの固有アクションが搭載。徒歩では行けない場所に行ったり、ショートカットが可能になったりする。一部ダンジョンではモンスター乗り物の利用が必須となっている。

PS4版では、これらの乗り物で自らより弱いモンスターのシンボルをエンカウントせずに蹴飛ばすことも可能。ただし、サイズの大きいモンスター(ギガンテスやトロルなど)は飛ばせずに戦闘になる。

キャンプ Edit

フィールドマップ上の焚き火の跡のある場所では【キャンプ】を張ることができる。
仲間との会話や宿泊(昼と夜の切り替えも可)、【教会】の役割をする【女神像】、ふしぎな鍛冶、場所によって【よろず屋】も利用可能。これによって、道中であっても町に戻ることなく無料での回復やセーブを行うことができる。
PS4版では鐘を鳴らすことでウマを呼べる。

ふしぎな鍛冶 Edit

【ふしぎな鍛冶】とはDQ10の【職人システム】の鍛冶をベースにしたもので、レシピに従い素材を基にして新しい装備品を作ったり、【うちなおしの宝珠】を用いて既存の装備品を強化したりすることができる。
鍛冶のミニゲームの結果によって出来るアイテムの強さがノーマルから最大「+3」までのいずれかに決まる。主人公のレベルが上がるにつれて使える鍛冶特技が増えていき、「+3」の装備品を作りやすくなっていく。

なお過去作の【錬金釜】とは違い、ふしぎな鍛冶で生成できるのは装備品のみであり【道具】を生成することはできない。
また、作成するには【レシピブック】の入手が必須であり、カジノ・クエスト・試練などの報酬となっているケースも多い。

ゾーン・れんけい Edit

前作までの【テンションシステム】に代わる戦闘要素として【ゾーン】状態が登場。
これはDQ9・DQ10の【ひっさつチャージ】とテンションを組み合わせたようなもので、大ダメージを受けた時などにキャラが「ゾーン」状態となり、その間は戦闘能力が上昇する。ゾーンは戦闘が終了しても次の戦闘に持ち越しでき、数回行動するか【いてつくはどう】のような補助効果消去効果を受けると消滅する。
さらに、ゾーンを解き放ってキャラの組み合わせに応じた【れんけい】を発動できる。【れんけい技】は一人がゾーン状態になれば発動できるものと、複数人がゾーンになっている必要があるものがある。
キャラが特定の呪文や特技を習得することでさらに使えるれんけい技が増えていく。

敵側も同様にゾーンおよびれんけい技を持つものがいる。3DS版では、敵が最初からゾーン状態で出現し、いきなり初手でれんけい技を使うこともあり得る。

復活の呪文 Edit

過去のDQ作品へのオマージュとして、再開に使うパスワードである【復活の呪文】が30年振りに登場。

本作内では教会で復活の呪文を発行でき、ゲームメニューで入力することで、異なる本体やROMであっても大体同じくらいシナリオが進んだ状態から再開できる(世界に異変が起きた直後までに限られる)。
主人公の名前は引き継がれるが、セーブデータの保存量が膨大であるためすべてのデータをパスワードに置き換えることはできず、レベルや所持アイテムは進行状況に応じた特定のものになる。

また、FC版DQ1・DQ2のものも本作で使える。この場合はレベルが高かったりやや強い装備品を持った状態で最初から始まる。

しばりプレイ Edit

従来は各プレイヤーが自主的に制限を課していた【しばりプレイ】が、今作ではシステムとして組み込まれた。
ゲーム開始時に設定できるしばりは4種類。設定すると、禁止された行為はゲーム中で一切できなくなり、【はずかしい呪い】では会話や戦闘で時折強制的に行動不能になる。
途中でギブアップすることも可能だが、ギブアップ時も含め途中から縛りを追加することは不可能。
しばりを課して初回エンディングを迎えると「ソフト単位の」証が貰える。

その他の特徴 Edit

キャラクター・能力関連

移動中

施設・寄り道要素

戦闘・モンスター関連

その他

  • ゲーム再開時にあらすじが表示されるようになった。PS4版ではロードを兼ねるため必ず表示されるが、3DS版では見るか否かを選択できる。
  • 過去のイベントシーンを振り返る【旅のおもいで】機能を搭載。3DS版では3D/2Dの選択が可能。

PS4版の特徴 Edit

Unreal Engine 4を使用して開発されたPS4版は、DQ10をベースとしたフロントビューの完全3Dであり、キャラクターが等身大で表現されている。髪の毛のなびき、遠くのキャラクターやモンスターの動きも目視できるなど、従来作よりもさらに細かな作り込みがなされている。
文字の大きさは統一されており、フォントはDQ10と同じ「イワタ中太丸ゴシック体」。ルビは無い。
アイテム・呪文・特技の選択ウィンドウではDQ10と同様のカラーの識別アイコンが表示される。
 
【冒険の書】は9つまで作成可能で、【オートセーブ】機能も搭載。

移動画面 Edit

画面のレイアウトはDQ10ベースで、画面右下に顔アイコンやゲージとともにHPなどのステータスが、画面左上に現在地の地名が、それぞれテロップ形式で表示される。
地図は左下の円の中に常時表示され、□ボタンによって広域の地図を見ることも可能。地図画面では地図メニューからルーラなどができ、今の時間帯を示した時計も表示される。

画面に表示されるPCは主人公のみで、同行型NPCはその後ろに付いてくる形である。
DQ10から導入された【ジャンプ】機能によって、屋根の上に登ったり、障害物を飛び越えたりすることもできる。【オートラン】も搭載されている。
コマンドは「つよさ/じゅもん/そうび/なかま/どうぐ/さくせん」の6つで、仲間会話はDQ8と同じく【なかま】コマンドで相手を選んで行う。
【NPC】に近づいたときには、ボタンを押さなくてもフキダシでセリフの要約が表示され、ボタンで話しかければ通常の会話が始まる。

ローディングに時間がかかるので、体感時間軽減のためロード中はDQ10のようにまめちしきが表示される。
表示される内容はランダムで、操作に関するものもあれば、仲間またはキーキャラクターや各地域の裏話や小ネタなど多岐にわたる。
ゲームの進行度に応じて内容も増えていく。

戦闘 Edit

戦闘は【海上】を除いて【シンボルエンカウント】
ターン制方式であり、DQ9以前と同様、基本的に1ターン内で敵味方全員が【すばやさ】基準のランダムで決められた順番で、すべての行動回数を消費できる。ターンの行動を終えていないキャラはステータス欄の背景色で確認できる。

コマンド入力は一括入力であったDQ2~DQ9から変更され、「めいれいさせろ」に設定している場合、そのキャラの行動順が回ってきた時点でコマンド選択を行う。このためターン最後に行動後、次のターン最初に行動すると連続行動に見えることもある。
ゾーン突入、HP・MPの自動回復、悪い状態異常の回復、毒やジバリア系の技によるダメージのタイミングは、すべてそのキャラの行動直前に発生し、【1ターン休み】【麻痺】などは回復後すぐに行動可能になる。
「れんけい」コマンドは該当するキャラの個別のコマンドとして表示され、1ターンに複数回れんけいを発動させることも可能。

全体コマンド(たたかう/さくせんがえ/いれかえ/にげる)は戦闘開始直後のみに表示され、戦闘中は△ボタンを押して戦闘に割り込む形でいつでもさくせんウィンドウ(さくせんがえ/いれかえ/状態をみる/にげる)を表示できる。
「いれかえ」は、戦闘開始直後では無制限に行えるが、戦闘中にいれかえを行った場合、入れ替わったメンバーはそのターン行動不能。未行動キャラを入れ替えるとターンを無駄にしてしまう。

単体攻撃の際にはDQ8以降と同様に単体単位でターゲットを指定できる。
また、敵の範囲攻撃の一部は必ずしも味方全体に当たるとは限らず、「2~4人」などランダムで被弾数が変化する。この被弾者はランダムで決まり、隊列に影響しない。

PS2版DQ5やリメイク版DQ7のように【会心の一撃】や大技で敵を倒すと敵が吹っ飛び、さらにプレイヤー側も痛恨の一撃や大ダメージで吹っ飛ぶリアクションをするようになり、それで倒されると吹っ飛んで倒れる。

ちなみに戦闘中に呪文を使用した際、3DS版・3Dモードでは装備している武器をしっかりと手に持ったまま詠唱アクションが行われるのに対し、PS4版ではDQ8と同様に、装備が一時的に非表示となる。

戦闘カメラモードは次の2種類があるが、戦闘そのものに影響する要素ではない。

  • フリー移動バトル
    主人公を自由に動かし、プレイヤーの好きな視点から戦闘を見ることができる。DQ10のようにエリア外に動くことで逃げられるが、【移動干渉】などはできない。デフォルト設定はこちら。
  • オートカメラバトル
    DQ8に近い感じで、キャラやモンスターの行動に応じてカメラアングルが自動的に変化していく。

お楽しみ要素 Edit

PS4版限定のお楽しみ要素として以下の2つがある。

3DS版の特徴 Edit

表示モードが3Dモードと2Dモードに分かれているのが大きな特徴である。
 
ゲーム序盤は2画面のうち上画面が3Dモード、下画面が2Dモードとなっており、両画面がシンクロして動く。スライドパッドを使って移動すると3Dモード、十字ボタンで操作すると2Dモードでの操作となり、会話などのメッセージウィンドウは操作した側の画面で表示される。
この時点では上画面でのシンボルエンカウントである。戦闘は全体コマンド【きりかえ】で3D/2Dを切り替えられるが、切り替えるとその戦闘は最初からやり直しになる。
 
【導きの教会】までシナリオが進むと3Dモードと2Dモードのどちらかを選んでプレイすることになり、以降は上画面でキャラ操作、下画面が地図の表示となる。キャラのステータスは両モードとも下画面に個別ウィンドウで表示される。
このタイミングを境に、デルカダール下層をはじめ、両モードはかなりのマップの構造差が生まれ始める。
3Dモードでフィールドに点在する採取ポイントや宝箱、ヨッチ族出現ポイントなどは2Dモードでは【かくれスポット】にまとめられているが、基本的には両モードとも宝箱など取得物は共通。
教会や女神像で「2Dモードにする」「3Dモードにする」を選べば自由にモード切り替えが可能。
 
冒険の書は3つまで作成可能で【中断】セーブにも対応。中断データはロードしても消えないが、町などでは中断できない。
限定要素のヨッチ村の存在によって、3DS版ではモンスター・アイテム・クエストなどの総数がPS4版よりも多くなっている。
なお、ハードの仕様である立体視機能には対応していない。

両モード共通 Edit

移動画面ではパーティメンバーが一列に並んで移動する。ただし主人公は隊列内の位置にかかわらず常に先頭に表示され、同行NPCはその後に挟まる形になる。
コマンドはDQ10と同じく「はなす/じゅもん/どうぐ/せんれき/そうび/しらべる/つよさ/さくせん」の8つ。
仲間会話はDQ7のように【はなす】で行い、1回実行するごとにランダムに誰がが会話する。全員話し終えると特定キャラのみ話すようになる。
PS4版のようなカラーの識別アイコンはこちらでは採用されていない。

戦闘はDQ4~DQ9と同じ方式で、ターンの前に全体コマンドで「たたかう/いれかえ/さくせん/にげる」を選択し、その後で「めいれいさせろ」に設定したキャラの個別指示を一括して行う。全ての入力を終えるとターンが始まり、全員が行動を終えると次のターンのコマンド入力に移る。
「れんけい」は全体コマンドにあり、誰の行動で何を発動させるかを指定し、必ずターンの最初にそれが発動する。れんけいは同一ターン中1回しか発動できない。
単体攻撃時は【グループ】単位での標的指定となっており、DQ7以前同様単体単位の指定ができない仕様になっている。
下画面は3DS版DQ7のようにステータスウィンドウと選んだ行動・作戦が並んで表示される。PS4版の「状態をみる」に相当する操作は3DS版ではコマンド入力中にYボタンを押して行い、文字の色で相手のHPの減り具合も確認できる。
状態異常の回復タイミングは行動終了後(但し敵の【幻惑】のみ行動直前)、HP・MPの自動回復とゾーン突入はターン終了時、ジバリア系のダメージ発動はターン開始時となる。

3Dモード Edit

雰囲気は3DS版DQ7に近く、キャラのグラフィックは顔部分が大きめに描かれてデフォルメされており、大きさは4頭身前後。トゥーンレンダリングを採用している。
カメラの角度は水平方向のみ任意変更可能。屋外では低い位置から、屋内では高い位置からの視点となる(例外あり)。
ウィンドウは半透明。文字はルビ付きで、フォントは角ゴシック体(ニューロダン DB)、カーソルはDQ8から採用された剣形。ステータスウィンドウはゲージ付き。
移動時のパーティの列はまっすぐ一列ではなく、各個人が多少横にずれて歩く演出である。ジャンプが可能だが、PS4版のように高い場所に登ったりはできない。

海上を除いてシンボルエンカウント。戦う敵を選べる分、同時に出現するモンスターの数は2Dモードよりも多めになっている。
3Dアニメーションで戦闘が進行し、上画面にアニメーションが展開、メッセージはテロップ形式で表示される。3DS版DQ7のように味方が常に手前側に表示され、視点変化の少ない形式だが、一部の特技やれんけい技ではキャラがアップ表示になる。
また、こちら側が敵を「とりかこんだ」隊形や、逆に敵に「かこまれた」隊形になることもある。敵を取り囲んだ場合は確実に逃げられるがゾーン状態になりにくく、取り囲まれた場合は逃げにくくなるかわりにゾーン状態になりやすくなる。

2Dモード Edit

SFC以前のレトロなDQをイメージしたモード。
移動画面はSFC版DQ3・DQ6に近いトップビュー方式で、ドット絵キャラを移動させる。移動は斜め方向も可能。従来より体感的な移動速度は速め。
ウィンドウは不透明。文字は太さ1ドットのビットマップフォントが使われ、メッセージウィンドウのかな文字はSFC作品のフォントに近く、それ以外はDQ9と同じ「LCフォント」が使われている。
カーソルはDQ7以前と同じく点滅する白い三角形、ステータスウィンドウはHP/MPゲージが無く数値のみ。
効果音も3Dモードとは違い、主にDQ6やSFC版DQ3をベースにしたものになっている。
2Dゆえに表現力が3Dと比べて乏しいため、イベントでは文字メッセージによる補足が多くなっている。

一部を除いて【ランダムエンカウント】であり、エンカウント率はやや高めに設定されている反面、モンスターの同時出現数は3Dモードよりも低めに抑えられていることが多い。エンカウントエリアは同一フロア内でも細かく分かれており、概ね3Dモードのシンボル配置と一致している。
戦闘時には上画面でSFC版DQ5のような横長ウィンドウが現れてモンスターが横一列に表示され、一人称視点で戦闘が進む。味方パーティの姿は見えない。
モンスター自体のアニメーションは無く(ラスボス級モンスターのみ有り)、DQ5と同様に敵側に対するエフェクトのみが表示。メッセージやダメージはすべてウィンドウ内に表示される。
グラフィックはSFC版準拠になっているが、アンクルホーンのようにサイズの大きい敵が縮小されている場合がある。

このモードでは世界各地に3Dモードでは上陸できない【名もなき地】と呼ばれるエリアがある。中には【ケトス】でしか立ち入れない個所も存在する。それぞれのエリアごとに独自の生態系を持ち、普段は少数で現れるモンスターが群れを成して出現することもある。

ヨッチ村 Edit

今回の【すれちがい通信】要素。
フィールド上で見つかる【ヨッチ族】を集めて、【ヨッチ村】にある【時渡りの迷宮】にパーティを組成して挑ませることができる。この時に潜らせるヨッチ族は、すれちがい通信で交換することもできる。
迷宮の中では鍛冶素材やヨッチ族のぼうしなどを発見できるほか、【冒険の書の合言葉】を手に入れることで、祭壇の間から【冒険の書の世界】・すなわち過去のDQ(1~10)作品の世界に主人公たちが行き、クエストを行うことができる。
冒険の書の世界では各作品に登場したマップやグラフィックが概ね再現されており、DQ1~DQ6関連は2Dモード(DQ1とDQ4はFC版、それ以外はSFC版準拠)、DQ7~DQ10関連は3Dモードに固定となる。
冒険の書の世界のクエストを全てクリアすると強力なボスたちと戦いが待ち受けるが、それが可能になるのは真エンディングのさらに後となる。

設定 Edit

舞台 Edit

【ロトゼタシア】と呼ばれる世界が今回の舞台。世界の中心には【命の大樹】が宙に浮かぶ。
DQ5のように内海と外海とが分かれているのが特徴。かつては6つの王国が存在したが、うち3国は滅ぼされており、現在は【デルカダール王国】をはじめとした3つの王国がある。
この他地上には町と村が合わせて9つ点在するほか、海底には人魚や魚たちの暮らす【海底王国ムウレア】が存在し、天空には遥か昔からロトゼタシアを見守る【神の民の里】が浮かんでいる。
 
フィールドマップはロトゼタシア1つのみだが、ゲーム中に大きな情勢変化が2度起こり、その度に各地の様子や出現モンスターに変化が起きる。その際、在来種は多くが「・強」「・邪」の付く強化版モンスターとなる。
 
主要な乗り物は海上を行く【船】【シルビア号】)と、飛行手段である空飛ぶ鯨【ケトス】が登場する。
 
なお、3DS版限定で登場するヨッチ村は、ロトゼタシアとは時の流れが違う異世界にあるとされている。

主要キャラクター Edit

 
公式サイトや【公式ガイドブック】のキャラクター紹介では、主人公の勇者の紋章だけでなく、シルビアはハートのような形、マルティナは蝶と、それぞれのキャラクターの紋章が描かれている(Vジャンプ版の攻略本でも同様のシンボルマークのみ描かれている)。
ベロニカとセーニャのものを見るとわかりやすいが、この意匠は各々のスキルパネルの形と似た形状になっている。

ストーリー Edit

プロローグ Edit

ある日ユグノア王国に、手に紋章の刻まれた、古の勇者の生まれ変わりである主人公が誕生する。
だがその日、王国は【ウルノーガ】率いる魔物たちの襲撃を受け滅亡。主人公は母【エレノア】や幼きデルカダール王女マルティナに守られて命を救われ、やがてイシの村の【テオ】に拾われて村で育てられる。
 
そして16年後。主人公は自分の勇者としての使命を知らされデルカダールの城に向かうが、なぜか「勇者は悪魔の子」という汚名を着せられ、追われることになるのであった。

シナリオ Edit

DQ4以来7作振りに「勇者」を主人公とした物語となり、ストーリーも「勇者」が大きなテーマになっている。
今回は【ラスボス】戦と【エンディング】が2回あり、第1のラスボスである魔王ウルノーガを倒すと初回エンディングがある。
初回エンディングを終えた冒険の書で始めるとその後の物語が続いていき、真ラスボスである邪神を倒すことで初回エンディングとは全く違う真のエンディングが見られる。
ストーリーは大きく次の3つのパートに分かれている。各パートそれぞれにおいて世界のほぼすべての地域で新たなイベントが発生するため、シナリオのボリュームはDQ7にも負けないほどの量となっている。

物語序盤
追われる身となった主人公は勇者の謎を解き明かす旅に出ることとなり、旅先で出会ったベロニカ・セーニャ姉妹に導かれて命の大樹へ向かうことになる。大樹への道の手かがりを求めることが当面の目標となり、仲間を増やしながら旅をしていく。
そして大樹の道を開く6つの【オーブ】を集めた一行は命の大樹に到達するが、追跡していた敵の黒幕・ウルノーガに勇者の力を奪われ、その魔の手で大樹は落とされ、世界は荒廃する。
世界に異変が起きた後
数ヶ月後、魔王軍の手から逃れた主人公はもう一度世界を巡り、バラバラに散っていた仲間と再会しつつ、魔王討伐に必要な神の乗り物ケトスを求めて聖地ラムダを目指す。
ラムダで仲間の最期を目の当たりにした一行はその遺志を継いでケトスを手に入れ、古の勇者【ローシュ】たちの軌跡を辿って【勇者のつるぎ】を復活させ、魔王ウルノーガに挑む。
ウルノーガを倒した後は平穏を取り戻した世界を見て回り、その旅の中で失われし仲間を取り戻す方法を見つける。
過ぎ去りし時を求めた後
魔王の起こした異変によって失われた数々の命を救うべく、主人公は今の仲間と別れ、ただ一人過ぎ去りし時を求めて過去の世界へ旅立つ。そして当時の仲間たちと再会後、ウルノーガの野望を打ち砕く。
しかし、主人公とともに時を遡った邪神の魂が【勇者の星】に封印された肉体を解放し【邪神ニズゼルファ】が復活し、世界の魔物たちが凶暴化する。
真の平和を取り戻すため、主人公たちはローシュ一行の記憶を辿り、ケトスの能力を覚醒させ邪神との最後の戦いに挑む。

 
最初のうちはイベントでルーラを覚えてもしばらくは前の大陸に戻れないなどかなり行動範囲が縛られ、船入手直後も最初は浅瀬に阻まれるので行ける場所は内海に面した区域に限定される。
仲間が7人揃い【マーメイドハープ】を入手した後はオーブを好きな順番で集められるなど自由度は若干高くなるが、世界に異変が起きて仲間とはぐれるとルーラの行き先もリセットされ、船なども失い再び低自由度状態が続く。
船の再入手後は一気に各地に行けるようになり、特に南の大陸の各イベントは、船再入手から魔王のダンジョン突入までの間のいつでも進めることができる。
過ぎ去りし時を求めた後はかなり自由度が高く、ケトス能力強化までの必須イベントを終えれば真ラスボスに挑めるようになるが、それ以外に各地で任意に行うことができるサブイベントが非常に多い。
これらはシステム上のクエスト扱いではないが実質的に【ストーリークエスト】のようなものであり、クエストと同様に依頼を受けてノルマをこなし、依頼者から報酬を得る方式であり、ノルマを達成した時もクエストと同様のメッセージが出る。
 
また今作は、ストーリー途中において「一緒に旅をしたプレイヤーキャラクターとの死別」というDQシリーズとしては異例の展開のあるストーリーとなっており、これが今作のサブタイトルでもある "過ぎ去りし時を求める" という行為をする大きなキッカケとなる。
 
真エンディングの終わりには、ひとりの女性がDQ11の勇者たちのラストカットが挿絵として描かれた本を本棚にしまった後、ベッドで眠る少年を起こしに行く場面で物語は幕を閉じる。
このとき表示される台詞はDQ3で最初に表示されるものと(単語ひとつを除き)同じ内容で、今作はDQ3よりも遥か昔の時代の話であると推測することができる。

人気と評価 Edit

出荷本数は発売後2日間でPS4版95万本、3DS版114万本でパッケージ版の合計は200万本を突破(メディアクリエイト調べ)。
メーカー公式プレスでは、発売1週間でパッケージ版とダウンロード版を合わせて300万本以上を売り上げたと発表された。
「Amazonランキング大賞2017」のゲーム部門ではPS4版が1位、3DS版が3位にランクインした。
ただし、勢いそのものは400万本以上を売り上げたDQ9などに比べると劣っており、ファミ通の調査で発売8週目で300万本を超えたものの、2017年末の時点では308万本と売り上げは伸びなかった。
 
プレイしている機種のアンケート内訳については、『週刊ファミ通』2017/10/12号によると、PS4版のみが46%、3DS版のみが38%、両方が17%となっている。また9月29日に行われた『ネタバレイトショー』で発表された公式アンケートの結果によると、PS4版のみが43%、3DS版のみが36%、両方が21%と概ね同じような比率になっている。
Amazonレビューは大半が星5であるなど、エンドロールから見て取れるようなシリーズの集大成的な内容に好意的な意見が多い。
ファミ通のクロスレビューは9に続き満点である。

余談 Edit

主婦と生活社から出版されている女性向けアニメ雑誌「PASH!」にて、主要キャラの身長や好きな食べ物といったプロフィールが初公開された。