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【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて】

Last-modified: 2019-05-23 (木) 12:27:08

注意:Nintendo Switch版については当wikiのルール上、発売日1カ月後まで記載できませんのでご了承ください。

・DQ本編シリーズ

DQ1DQ2DQ3DQ4DQ5DQ6DQ7DQ8DQ9DQ10DQ11

DQ1・2DQ1・2・3BSDQ1

DQ11関連一覧
キャラクター - 地名 - スキル - 呪文 - 特技 - れんけい技 - 装備品(武器//アタマ/からだ/アクセサリー) - 道具だいじなもの) - レシピブック - モンスター - クエスト - 音楽 - 裏技

 
※本頁で「DQ◯」と過去作品を記す場合は、特記がない限りオリジナル版(DQ10はVer.3時点)を指すものとする。





作品データ Edit

『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』
オリジナル版(PS4)
発売日2017/7/29
対応環境PlayStation4
媒体BD-ROM
or ダウンロード
型番PLIM 84093
価格(税別)8,980円
CERO区分A(全年齢対象)
オリジナル版(3DS)
発売日2017/7/29
対応環境ニンテンドー3DS
媒体ニンテンドー3DSカード
or ダウンロード
型番CTR-BTZJ-JPN
価格(税別)5,980円
CERO区分A(全年齢対象)
海外版
対応環境発売日
PlayStation4台湾 香港 2017/11/11
欧米 韓国 2018/9/4
Windows(Steam)2018/9/4

概要 Edit

【ドラゴンクエストシリーズ】第11作。
発売日は2017年(平成29年)7月29日。新規ナンバリング作品としては平成最後のDQ。対応機種はPlayStation4とニンテンドー3DSでのマルチ。開発は【スクウェア・エニックス】自社中心で行われ、さらにPS4版は【オルカ】、3DS版は【トイロジック】が開発に協力。
両機種ともパッケージ・ダウンロードの双方で同時発売。PS4版と3DS版をセットで同梱した豪華パッケージ「ドラゴンクエストXIダブルパック勇者のつるぎボックス」、また本作同梱版ハードとしてPS4ドラゴンクエストロトエディション、Newニンテンドー2DSLLドラゴンクエストはぐれメタルエディションも発売された。
 
リメイク版を除いたナンバリング作品の中では、前回作にあたるDQ10がオンラインゲームであるため、単体で遊べるものは8年振り、さらに据置機のオフライン作品・ソニー系ハードの作品は共にDQ8以来12年半振りとなった。
SIEの据置機であるPS4と、任天堂の携帯ゲーム機である3DSという全く性質の違うゲーム機でマルチ展開することにより、ゲームファン・ライトユーザー・古参ユーザーと幅広い層に遊んでもらうことが狙いとされた。
同じストーリーながらPS4版はフル3D、3DS版はデフォルメ3Dと2Dと、それぞれ全く違うグラフィックが用意されたことが大きな特徴。
30年に及ぶDQの歴史を振り返る集大成的な意味合いとともに、新たなDQの原点であるという意味合いも持たせた作品でもあり、サブタイトルの「過ぎ去りし時を求めて」やDQ1とは逆向きのタイトルロゴの竜もその方向性を現したものとなっている。
 
「勇者の物語、世界滅亡、究極の選択」が物語の3大キー。DQ4以来7作振りに【勇者】を主人公とした物語となり、ストーリーも「勇者」が大きなテーマになっている。「究極の選択」はベロニカを中心としたストーリー分岐が該当する(ネタバレイトショー)。
また、全編を通じて過去作品のオマージュネタがきわめて多いのも特徴である。【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】を思わせる要素も多数ある。
 
世界各国で海外版が発売されている。タイトルや対応機種などは後述。

開発 Edit

開発開始時期は明らかになっていないが、発売から4年前の2013年10月末にスクウェア・エニックスがDQシナリオスタッフの募集を行っており、2014年4月27日のDQ10のイベントでは【堀井雄二】が「次のを作っている」と発言している。これらが本作を指すかどうかは不明だが、そうだとすれば開発はこの頃から始まっていることになる。
 
今作の主要開発スタッフはDQ10でもプロデューサーを務めていた【齊藤陽介】に加え、DQ9やモンスターズシリーズなどに関わった【内川毅】をディレクターとし、PS4版プロデューサーに【岡本北斗】、3DS版プロデューサーに【横田賢人】を起用するなど、新しいDQを生み出すために必要との理由で主要スタッフの若返りも計られた。テクニカルディレクターは【紙山満】が務める。
2018年8月25日に『電ファミニコゲーマー』に掲載されたインタビューによると、当初は開発が上手くいっていなかったとのこと。それを解決するために当時京都に出張していた齊藤のもとに【三宅有】が直接交渉に行き、それに了承した齊藤が本作にプロデューサーとして途中参加、DQ10のサブリーダークラスを投入するなどして問題解決に努めることになったようである。但し、これによってDQ10側で大きな問題が発生することにもなってしまった
別のインタビューでは齊藤がプロデューサー就任の条件として機種毎プロデューサーの座を設けることを求め、そこに岡本と横田を据えたとの話もあり、齊藤参加以前の具体的な製作体制は不明。
なお齊藤は『ニーア オートマタ』の開発もあったことや若い面々に任せる意向もあってプロモ活動以外は関与度は抑えめだったとのことで、実開発進行は内川・岡本・横田の三人四脚で進められていた。
内川が全体案件を見なければならないという事情からか、岡本・横田はプロデューサーなのに担当ハードのディレクション業務もかなりこなしていて、例えばある修正案件が内川は知らず岡本は知っている、あるいはその逆などの齟齬もあったそうだが、2本同時開発の苦労からすればご愛嬌のたぐいである。
 
開発過程としては、まずはサブタイトル「過ぎ去りし時を求めて」が先に決まり、その後に対応ハードが決定した。
当初はPS4で開発が始まったが、まずはそれにあたって使用するUnreal Engine 4の検証のために、DQ3の序盤部分をUE4で試作し、その検証結果を本作にフィードバックさせている。NPCに近づくと表示される台詞のフキダシなどは、その検証によって生まれたものである。
その後、対象ユーザー層を広げるため3DSでも発売することを決定し、後から3DS版の開発も始まった。さらにスタッフのアイデアによって3DS版では3D・2Dの2つのモードを用意し、PS4版も含めた3つのモードでDQシリーズ30年分の進化を体験できる作品を作ることになった。
3DS版に関してはまず3Dモードを作成し、それを2Dに変換していくという作業が行われたが、2Dのマップが大きくなりすぎてしまう、キラキラが多くなりすぎるなどの課題が発生し、【かくれスポット】の設置などの工夫が凝らされた。
総作業量はゲームソフト3本分の制作に相当する量であるうえ、両機種は開発チームが全く違うため、大幅な修正が必要となった際には、距離感やギミックなどの違いの点でスタッフは非常に苦労したようだ。
 
発売2年前の2015年頃までに「追われる勇者」というコンセプトが出来上がり、その頃に鳥山明に対してキャラクターの発注が行われている。また、旅立ちの村のイメージ作りのため、主要スタッフ数名で南米ペルーのマチュピチュへ取材に出かけている。
自由度の高いオープンワールドの概念を取り入れたゲームが主流となりつつある時代の中、本作もOWにしようという話は出たが、【堀井雄二】は30年を振り返る作品としてストーリーを描くことに力を入れる方向性を決め、OWの不要な部分を切っていって今の形が出来上がった。
戦闘も本作はアクションゲームが苦手なプレイヤーでも苦にならないようにと、ターン制にこだわっている。
過去作のオマージュについては堀井の方から提案されることもあったが、DQ6を元ネタとした値切りイベントのようにスタッフの中でこれを入れようというアイデアを出し、堀井のOKにより採用に至ったものもある。
 
発売日は2015年の新作発表会の時点では「30周年内に」、すなわち2017年5月27日までを目標としていた。
齊藤いわく、本作は両機種ともバグが非常に少なく、その気になれば5月発売は可能であったとのことだが、「とにかくいいものを出してほしい」というユーザーの声を反映し、クオリティアップのために2ヶ月ほどの延期を決めた。
DQナンバリングは半導体の生産や不具合等の開発の都合で延期されることが多かったが、高性能化が進んだ現代に本作はそのような事情は存在しなかったので、珍しい形での発売日最終確定となった。むしろ、30周年内を目標にしていたからこそ7月に発売できたと齊藤は発言している。
ゲームバランス等のチューニングに時間を割き、なおかついわゆるデイワンパッチなしでの発売という、2010年代後半の大型タイトルとしては珍しい状態での発売となった。
 
(参考: Vジャンプブックス、『月刊Vジャンプ』2017年9月号、『週刊ファミ通』2017/8/10日号、『IGN』サイト2018/3/28付記事)

プロモーション Edit

本作は制作発表から発売後に至るまで、【ニコニコ生放送】やYouTube Liveでの生放送を中心としたプロモーションが盛んに行われ、堀井雄二などのスタッフが生出演した。
以下ではPS4/3DS版に関するものについて記す。

  • 2015年7月28日: 「ドラゴンクエスト30周年新作発表会」にて本作の発表が行われ、堀井自身によるPS4版と3DS版のプロトタイプ版のデモプレイ、および主人公のイラストがお披露目される。
  • 2016年5月26日: 【ドラゴンクエスト30周年記念プロジェクト】の一環『ドラゴンクエスト30周年お誕生日カウントダウンスペシャル』で少しだけ本作が触れられ、「ふっかつのじゅもん」について言及。
  • 2016年12月17日: 【ジャンプフェスタ2017】にて、世界「ロトゼタシア」や仲間キャラ「カミュ」、タイトルムービーが発表。デモプレイの画面も製品版に近いものが公開された。発売時期は2017年内と発表。
  • 2016年12月29日: NHK総合テレビジョンにて【ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ】を放送。本作の製作現場を取材した映像も流された。
  • 2017年前半: 公式サイトや【週刊少年ジャンプ】、『週刊ファミ通』等にてキャラクターやシステムを順次公開。両機種を扱うメディアでは両機種のスクリーンショットが均等になるように公開された。
  • 2017年4月11日: 発売日発表会。同年7月29日の発売が発表(最終決定)されるとともに、細部に踏み込んだデモプレイが公開された。またこの日から発売まで、ユーザー参加の「みんなのスライム」「ドラクエライフ」の企画が行われる。
    • 「みんなのスライム」: 一般ユーザーや著名人が自分だけのオリジナルスライムを描いて投稿する企画。
    • 「ドラクエライフ」: 様々なDQグッズの提案企画。
  • 2017年5月~7月: 大阪・福岡・名古屋・札幌・東京(二子玉川)の全国5都市で体験会「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」が開催。タレントのJOYがデモプレイを担当した。
    6月17日の名古屋大会にて両機種版のマスターアップ完了が発表された。
  • 2017年6月21日: 【Nintendo Direct】にて3DS版の詳細・「冒険の書の世界」の概要が発表。
  • 2017年7月28日: 23時より「『ドラゴンクエストXI』 発売前夜! カウントダウン生放送」を放送。

(発売後)

作品の特徴(オリジナル版) Edit

ここではまず、日本国内で同時発売されたPS4版と3DS版の仕様について記述する。
また、DQ10で初登場している要素の多くが継承されているが、同作が別Wikiでの記載である都合上、それらについても改めてここで記載する。
 
今作ではDQ4~DQ8同様、予めキャラクター毎に固有の姿・ストーリー上の位置付け・性格・能力が定められている作品となった。
システム面ではDQ10の要素を多く受け継いだが、スキルシステムと戦闘中の特殊能力の仕様が一新された。
【転職】システムや【仲間モンスター】は無く、DQ8などのようにキャラの個性を活かして戦っていくシステムになっており、れんけい技が多く登場したことでバトルメンバーの組み合わせも重要な戦略になってくる。
 
マシンの性能が双方の機種で大幅に異なるため、当然グラフィックの質もそれぞれ異なるが、タイトルおよびストーリーの節目などに挿入されるムービーは両機種共通の映像である。
ストーリーや舞台設定・台詞は双方の機種で共通となっているものの、ゲームシステムの細部や一部のダンジョンの構造など機種によって大幅に異なっている部分もかなり多い。
また、仲間キャラやモンスターのモーションはDQ10およびモンスターズからの流用が多く含まれる。過去作と比較してもかなり多くのモンスターが登場するが、この流用による製作コストの軽減は大きいだろう。
 
『週刊ファミ通』2017年8月10日号に掲載されたインタビューによると、ゲームの難易度は詰まりにくい程度に抑えたとのことで、キャンプや女神像などによって回復ポイントが過去作よりも多くなっている、重要な台詞を言うNPCに目印が付いているなど随所に親切設計が見られる。同インタビューでは、その上で「なるべく外部の攻略情報を見ずにプレイして欲しい」とも語っている。
ただし、道中でのMP回復手段が増えた反面、呪文・特技の消費MPは軒並み増加しており、雑魚敵の強さもナンバリング作品の中では強めに設定されている部類に入る。
最序盤や主人公1人で行動する場面の雑魚は弱めに設定されているが、中盤以降は数の暴力でボスの火力を上回る雑魚が多く見られるようになる。また、今作は同じ地域に出現する敵の強さのバラつきが激しく、同時出現数が少ない代わりに場違いな強さ(単体でも明らかにボスより強い)に設定されている雑魚敵がほとんどのエリアに配置されている。
この辺りの調整はイルルカDQMJ3に近い(流石にこの2作品と比べるとかなりマイルドに調整されているが)。
 
なお今作のオンライン要素は3DS版のすれちがい通信を除けば、特典アイテムの【DLC】のみにとどまり、配信限定のアイテムやモンスター、追加シナリオ、およびWeb上の公式プレイヤーズサイト(【メンバーズクエスト】含む)はPS4版・3DS版ともに設けられず、単体でフルに遊べるようになっている(アップデートも行われていない)。

サウンド Edit

音楽はDQシリーズの集大成ということで、本作のオリジナル曲のほか、DQ1~DQ10の各作品の曲も多数使用されており、特にDQ3とDQ5(双方リメイク版含む)の楽曲が多い。
【序曲XI】のみオーケストラ、それ以外はシンセサイザー版であり、両機種共通となっている。ただし、マジックスロットのBGMはPS4版限定、ヨッチ村関連で聴ける過去作BGMは3DS版限定のものがある。双方とも一部、外伝作品の曲も使用されている。
キャラクターボイスは不採用だが、メッセージ音の音程が5段階に増えた。

主なシステム(PS4版・3DS版共通) Edit

パーティ・プレイヤーキャラクター Edit

【PC】は総勢8人が登場し、DQ8同様、各キャラ毎に戦士系・魔法使い系・僧侶系などの役割が明確に分かれている。【名前】はDQ10と同じく最大6文字。
仲間はストーリー進行により増えていくが世界に異変が起きた後のシナリオに入ると一旦離散してもう一度仲間を集め直すことになる。8人全員が揃うのは過ぎ去りし時を求めた後のシナリオに入ってからで、それまでは最大7人となる。
キャラクターの肩書き表示がDQ7以来の復活となり、各キャラともストーリーの進行によって肩書きが変化していく。
 
バトルメンバーは最大4人で、5人以上になるとスタンバイシステムが利用可能。今回は【馬車】は無く、場所を問わず入れ替えができるようになった。
【隊列】はDQ3~DQ8と同様、並び順を任意に指定する方式。ただし、仲間が4人以上いるときにバトルメンバーを3人以下にすることはできない(必ず4人はバトルメンバーに出さなければならない)。
この他に同行型【NPC】戦闘に参加するものも含む)も多く登場し、仲間もPCとしての加入以前にNPCとして加勢する時期がある。
 
【呪文】は多くが【レベル】アップによって覚えるが、【特技】のほとんどやデイン系などの勇者用呪文・最強クラス攻撃呪文は【スキル】によって習得する。イベント習得での呪文・特技もある。
今作はスキルシステムが従来のカテゴリー別にポイントを振る方式から、ボードゲーム要素を加えた【スキルパネル】に改められた。スキルパネルはキャラごとの固有の形になっており、ストーリー進行による拡張や消失があることが特徴。
世界に異変が起きた後からは【スキルリセット】も可能になる。

アイテム管理 Edit

個人の持ち物はDQ2~DQ8のように【装備品】【道具】が同じ枠で扱われる方式で、1人24枠まで持てるようになった。
【ふくろ】は「そうびぶくろ」と「どうぐぶくろ」に分離。入れるアイテムの種類数に上限はないが、1つのアイテムを所持できる上限は99個まで。
【だいじなもの】は他のアイテムとは別管理だが【つかう】ことが可能。
 
装備部位は6つあり、「みぎて」「ひだりて」に武器・盾を装備。DQ10と同様に両手武器があり、また一部キャラはスキルアップで二刀流も可能となる。これらを使用するとは装備できなくなる。
胴体防具は「からだ」1枠に統合され、頭部防具は従来どおり「アタマ」に装備。
アクセサリー枠は「アクセ1」「アクセ2」の2枠だが、靴を二重に履く等、同じ体の部分のアクセの重複装備も可能。
 
装備は【そうび】コマンドで行うほか、DQ6~DQ8のように【どうぐ】コマンドでも可能。
そうびコマンドではキャラの姿を見ながら装備変更が可能で、ふくろや他人の持ち物から装備品を選ぶこともできる。装備品が自動で選ばれる「とりあえず装備」の機能も登場した。
キャラの外見はDQ8と同じ仕様になり、常時反映される装備は武器と盾のみ。胴体や頭部は公式イラスト準拠だが、一部の装備や特定装備の組み合わせで外見が変わる
なお、今作ではシステム上では【呪い】の装備は存在しない。

地上の乗り物 Edit

従来からの船などに留まらず、地上でも様々な乗り物が登場する。
フィールドマップ上では【ウマ】に乗って高速で移動することができる(3DS版2Dモードは最初のみ)。
また、乗り物を操る特定のモンスターを倒すと、その【モンスター乗り物】を奪うことができ、各乗り物ごとにジャンプ・壁登り・低空飛行などの固有アクションが搭載。徒歩では行けない場所に行ったり、ショートカットが可能になったりする。一部ダンジョンではモンスター乗り物の利用が必須となっている。

キャンプ Edit

フィールドマップ上やダンジョン内の焚き火の跡のある場所では、【キャンプ】を張ることができる。
仲間との会話や宿泊(昼と夜の切り替えも可)、【教会】の役割をする【女神像】、ふしぎな鍛冶(後述)、場所によって【よろず屋】も利用可能。これによって、道中であっても町に戻ることなく無料での回復やセーブを行うことができる。

ふしぎな鍛冶 Edit

【ふしぎな鍛冶】とはDQ10の【職人システム】の鍛冶をベースにしたもので、レシピに従い素材を基にして新しい装備品を作ったり、【うちなおしの宝珠】を用いて既存の装備品を強化したりすることができる。
鍛冶はマス単位に区切られた地金を限られた「集中力」の範囲内で叩いていき、この結果によって出来るアイテムの強さがノーマルから最大「+3」までのいずれかに決まる。主人公のレベルが上がるにつれて使える鍛冶特技が増えていき、「+3」の装備品を作りやすくなっていく。
 
過去作の【錬金釜】とは違い【道具】は生成できないほか、新たに作成するには【レシピブック】の入手が必須である。レシピはカジノ・クエスト・試練などの報酬となっているケースも多い。

ゾーン・れんけい Edit

前作までの【テンションシステム】に代わる戦闘要素として【ゾーン】状態が登場。
これはDQ9・DQ10の【ひっさつチャージ】とテンションを組み合わせたようなもので、大ダメージを受けた時などにキャラが「ゾーン」状態となり、その間は戦闘能力が上昇する。ゾーンは戦闘が終了しても次の戦闘に持ち越しでき、数回行動するか【いてつくはどう】のような補助効果消去効果を受けると消滅する。
さらに、ゾーンを解き放ってキャラの組み合わせに応じた【れんけい】を発動できる。【れんけい技】は一人がゾーン状態になれば発動できるものと、複数人がゾーンになっている必要があるものがある。
キャラが特定の呪文や特技を習得することでさらに使えるれんけい技が増えていく。
 
敵側も同様にゾーンに入り、れんけい技を持つものもいる。

ふっかつのじゅもん Edit

過去のDQ作品へのオマージュとして、再開に使うパスワードである【ふっかつのじゅもん】が30年振りに登場。
本作内では教会でふっかつのじゅもんを発行でき、ゲームメニューで入力することで、異なる本体やROMであっても大体同じ進行状況から再開できる(世界に異変が起きた直後までに限られる)。
主人公の名前は引き継がれるが、レベルや所持アイテムは進行状況に応じた特定のものになる。
また、DQ1・DQ2のものも本作で使える。この場合はレベルが高かったりやや強い装備品を持った状態で最初から始まる。

しばりプレイ Edit

従来は各プレイヤーが自主的に制限を課していた【しばりプレイ】が、今作ではシステムとして組み込まれ、ゲーム開始時に設定できる。
しばりは「戦闘から逃げられない」「買い物できない」「防具を装備できない」【はずかしい呪い】の4種類。設定すると、禁止された行為はゲーム中で一切できなくなり、はずかしい呪いは会話や戦闘で時折強制的に行動不能になる。
途中で解除することも可能だが、途中から縛りを追加・復活することは不可能。
しばりを課して初回エンディングを迎えると、ソフト単位の達成フラグが保存される。

その他の特徴(PS4版・3DS版共通) Edit

キャラクター・能力関連

移動中

施設・寄り道要素

戦闘・モンスター関連

  • モンスターシンボルには徘徊するのみにとどまらず、並んで行進したり輪になっていたりなどさまざまな様子が見られる(3DS版2Dモードを除く)。
  • 戦闘突入前にモンスターシンボルに向かって◯/Aボタンで【フィールド攻撃】することで、先制ダメージを与えることができる(3DS版2Dモードを除く)。
  • モンスターの【系統】【虫系】【植物系】【水系】【自然系】に纏められたため12系統。同じ系列でも【強モンスター】【邪モンスター】の存在により、下位種が上位種より強くなる下剋上が起きている。
  • モンスター名は「・強」「・邪」「ギガ・」も含めて最長11文字に拡張。
  • DQ10と同様、低確率で特定のモンスターとともに出現する【転生モンスター】が登場。
  • 【作戦】はDQ9と同じ【バッチリがんばれ】【ガンガンいこうぜ】【いのちだいじに】【MPつかうな】【いろいろやろうぜ】【めいれいさせろ】の6種類で、今作では移植版DQ8と同様に主人公にも作戦を設定できる。
  • 固定戦闘では【にげる】コマンドを選択できなくなった。
  • 個別戦闘コマンドは両機種ともDQ6と同じ「こうげき/とくぎ/じゅもん/どうぐ/ぼうぎょ/そうび」の6つが基本。
    装備変更はDQ8以前と同じく個別コマンド内で行うが(【ターン】は消費しない)、そうびぶくろに入っている装備品も選択出来るようになった。
  • 敵・味方の現在の【状態変化】などの詳細をウィンドウで確認可能になった。
  • DQ10と同じく、敵側も残りHPによってモンスター名の表示色が変化する(3DS版は状態表示画面のみ)。
  • DQ10から登場した【魅了】が続投し、敵にかけられる【呪い】も数種類が存在。また通常の【毒】でも戦闘中にダメージを受ける。
    魅了・【混乱】状態の仲間には【パーティアタック】ができる。
  • 【盾ガード】【武器ガード】の能力を引き続き採用。【怒り】【コンボ】のシステムは削除。
  • 獲得【経験値】は生存しているバトルメンバーとスタンバイ全員均一。固定メンバーでのイベント戦闘を余儀なくされる場合も、非戦闘キャラを含めた全員が得られる。ただし正式加入前のNPCとしての仲間キャラは経験値が得られない。
  • 3DS版DQ8と同様、レベルアップ時にはHP・MPが全回復するようになった。また、バトルメンバーにいるキャラはレベルアップすると【ガッツポーズ】をとるようになった(3DS版2Dモードを除く)。
  • 主人公は戦闘中に【死亡】しても戦闘後にHP1で復活するため棺桶にはならない。またイベントシーン直後の戦闘は死者全員がHP1で復活する。

その他

  • あらすじはゲーム中に任意に見られるほか、ゲーム再開時にも表示されるようになった。PS4版ではロードを兼ねるため必ず表示され、3DS版では見るか否かを選択できる。
  • 【メダル女学園】にて過去のストーリーを振り返る【旅のおもいで】を利用できる。3DS版では3D/2Dの選択が可能。

PS4版の特徴 Edit

Unreal Engine 4を使用して開発されたPS4版は、DQ10をベースとしたフロントビューの完全3Dであり、キャラクターが等身大で表現されている。髪の毛のサラサラ、衣服の繊維、遠くのキャラクターやモンスターの動きも目視できるなど、従来作よりもさらに細かな作り込みがなされている。
回想シーンでは古いビデオ映像のようにチラつきが入るなど細かい演出にも凝っている。
文字の大きさは統一されており、フォントはDQ10と同じ「イワタ中太丸ゴシック体」(ムービー内では「ニューシネマB-D」)。ルビは無い。
アイテム・呪文・特技の選択ウィンドウではDQ10と同様のカラーの識別アイコンが表示される。
移動中・戦闘時ともHPなどのステータスは画面右下にテロップ形式で顔アイコンやゲージとともに表示される(移動中はスタンバイメンバーもゲージのみで表示)。状態変化は顔アイコンの左に小さなアイコンで示される。
 
【冒険の書】は9つまで作成可能で、【オートセーブ】機能も搭載。【全滅】時には再開方法を選択できる。
【トロフィー】にも対応している。

移動画面 Edit

DQ8やDQ10と同様にキャラクター後方から前方を見るフロントビューであり、カメラは上下左右方向に操作できる。ただしDQ8に搭載されていた主観モード(一人称視点)は、CERO審査の関係から日本語版ではカットされている。
画面のレイアウトはDQ10ベースで、画面左上に現在地の地名、右下にステータス、左下の円の中に現在地周辺の地図が表示される。
□ボタンによって広域の地図画面を見ることも可能。地図メニューからルーラなどができ、今の時間帯を示した時計も表示される。
 
画面に表示されるPCは隊列に関係なく主人公のみで、同行型NPCはその後ろに付いてくる形である。
DQ10から【ジャンプ】機能が継承されたが、このPS4版DQ11では屋根の上に登ったり障害物を飛び越えたりすることもできるようになった。【オートラン】も搭載されている。
ウマや一部のモンスター乗り物では、【ダッシュ】によって自らより弱いモンスターのシンボルをエンカウントせずに蹴飛ばすことも可能。ただし、サイズの大きいモンスターは飛ばせずに戦闘になる。
コマンドは「つよさ/じゅもん/そうび/なかま/どうぐ/さくせん」の6つで、仲間会話はDQ8と同じく【なかま】コマンドで相手を選んで行う。
NPCに近づいたときには、ボタンを押さなくてもフキダシで台詞の要約が表示され、ボタンで話しかければ通常の会話が始まる。
 
ローディングに時間がかかるので、体感時間軽減のためロード中はDQ10同様に【まめちしき】が表示される。

戦闘 Edit

戦闘は【海上】を除いて【シンボルエンカウント】
非リアルタイムのターン制方式であり、DQ2~DQ9と同様、基本的に1ターン内で敵味方全員が【すばやさ】基準のランダムで決められた順番で、すべての行動回数を消費できる。ただしコマンド入力タイミングが、一括入力であった従来作から変更されている。
PS4版では、DQ9と同様に待機中にもモンスターは一定時間ごとに特定のポーズをとるなど動きを見せる。

「めいれいさせろ」に設定しているキャラは、行動順が回ってきた時点でコマンド選択を行い、指示後すぐに行動する。
全体コマンド(たたかう/さくせんがえ/いれかえ/にげる)は戦闘開始時のみに表示され、1つのターンが終了するとそのまま次のターンに移行する。このためターン最後に行動後、次のターン最初に行動すると連続行動に見えることもある。ターンの行動を終えていないキャラはステータス欄の背景色で確認できる。
その代わり、△ボタンを押すと戦闘に割り込む形でいつでもさくせんウィンドウ(さくせんがえ/いれかえ/状態をみる/にげる)を表示できる。
「いれかえ」は、戦闘開始時では無制限に行えるが、ターン中にバトルメンバーに出したキャラはそのターンは行動できないため、未行動キャラをスタンバイに入れるととターンを無駄にしてしまう。
 
ゾーン突入、HP・MPの自動回復、悪い状態異常の回復、毒やジバリア系の技によるダメージのタイミングは、すべてそのキャラの行動直前に発生し、【1ターン休み】【麻痺】などは回復後すぐに行動可能になる。
「れんけい」コマンドは該当するキャラの個別のコマンドとして表示され、1ターンに複数人がれんけいを選択することも可能。
 
単体攻撃の際にはDQ8以降と同様に単体単位でターゲットを指定できる。
敵からグループ対象の攻撃を受けた場合は必ずしも味方全体に当たるとは限らず、「2~4人」などランダムで被弾数が変化する。この被弾者はランダムで決まり、隊列に影響しない。
 
演出面としては、PS2版DQ5やリメイク版DQ7のように【会心の一撃】や大技で敵を倒すと敵が吹っ飛び、さらに自軍側も【痛恨の一撃】や大ダメージで吹っ飛ぶリアクションをする。
複数回ヒットする特技などを使用した場合、途中で敵を倒した場合も攻撃が最後までヒットする。一撃最大ダメージのやり込みに有用な反面、ランダム複数回攻撃が既に倒した敵にターゲットされて無駄になってしまうことがある(これは敵側も同様)。
複数対象の技が発動した場合は、ダメージ・回復・補助・即死など全てで、全個体同時にエフェクトがかかる。
呪文を使用した際は、DQ8と同様に装備が一時的に非表示となる。
また、コマンド入力のタイミングの変更もあり、コマンド入力時の主観画面表示は廃止されている。
 
戦闘カメラモードはデフォルト設定の「フリー移動バトル」と「オートカメラバトル」を切り替え可能。
後者はDQ8に近い感じで、キャラやモンスターの行動に応じてカメラアングルが自動的に変化していく。
対して前者は主人公を自由に動かしてプレイヤーの好きな視点から戦闘を見ることができ、DQ10のようにエリア外に動くことで逃げられる。
ただし【移動干渉】をしたり範囲攻撃を回避したりといったことはできないため、カメラモードによって戦略や有利不利が変わるわけではない。

その他の限定要素 Edit

3DS版には無い要素として以下の2つがある。

  • 【ボウガン】
    敵シンボルに向かって撃つことで敵をこちらに引き寄せることができる。
    また、フィールドマップ上のマトを発見して撃つことで報酬が貰える【ボウガンアドベンチャー】もある。
  • 【マジックスロット】
    カジノのスロットマシンの派生版。目押し可能なスロットで、ミニ画面内でスライムが戦闘するなどさまざまなイベントが起こる。




3DS版の特徴 Edit

表示モードが3Dモードと2Dモードに分かれているのが大きな特徴である。
ゲーム序盤は上下2画面を活かした3D/2Dの2画面モードで、【導きの教会】までシナリオが進むと3Dモードと2Dモードのどちらかを選んでプレイすることになる。このタイミングを境に、両モードでマップの構造差が生まれ始める。
以降は上画面でキャラ操作、下画面が地図の表示となり、教会や女神像で【2D/3Dモードにする】を選べば自由にモード切り替えが可能。
 
冒険の書は3つまで作成可能で【中断】機能も搭載。中断データはロードしても消えないが、町などでは中断できない。
限定要素のヨッチ村の存在によって、3DS版ではモンスター・アイテム・クエストなどの総数がPS4版よりも多くなっている。
なお、3DSの上画面の立体視機能や下画面のタッチ操作には対応していない。
 
PS4版よりも後に開発された3DS版では、敵味方の特技・れんけい技の性能(ダメージ倍率など)、アイテムの効果や敵のステータスに調整が入っている。主に威力に関する弱体調整が目立つが、強化されたものも存在する。最序盤のボスのすばやさの下方修正なども施された。
また、PS4版よりもクリア後の金策がしにくいよう調整されている。

両モード共通事項 Edit

移動画面ではパーティメンバーが一列に並んで移動する。ただし主人公は隊列内のどこに居ようとスタンバイであろうと常に先頭に表示され、同行NPCはその後に挟まる形になる。
コマンドはDQ10と同じく「はなす/じゅもん/どうぐ/せんれき/そうび/しらべる/つよさ/さくせん」の8つ。
仲間会話はDQ7のように【はなす】で行う。1回実行するごとにランダムに誰がが会話し、全員話し終えると特定キャラのみ話すようになる。
PS4版のようなカラーの識別アイコンはこちらでは採用されていない。
キャラのステータスは全モードとも下画面に個別ウィンドウで表示され、状態変化はレベル欄に上書き表示される。
3Dモードでフィールドに点在する採取ポイントや宝箱、ヨッチ族出現ポイントなどは、2Dモードでは一部のキラキラを除いて【かくれスポット】にまとめられているが、両モードとも取得物は共通。
中身の設定されていないタンスやツボなどに稀にアイテムやゴールドが入っていることがある。入っているアイテムの種類やゴールドの金額はマップ毎に決められた中からランダム。
 
戦闘はDQ4~DQ9と同じ方式で、各ターンの前に全体コマンドで「たたかう/いれかえ/さくせん/にげる」を選択し、その後で「めいれいさせろ」に設定したキャラの個別指示を一括して行う。全ての入力を終えるとターンが始まり、全員が行動を終えると次のターンのコマンド入力に移る。
「れんけい」は全体コマンドにあり、誰の行動で何を発動させるかを指定し、必ずターンの最初にそれが発動する。れんけいは同一ターン中1回しか発動できないが、入れ替えもターンの合間に行えるため、バトルメンバーに出したキャラのターンも無駄にはならない。
単体攻撃時はDQ7以前同様に【グループ】単位での標的指定となっており、単体単位の指定ができない仕様になっている。
下画面は3DS版DQ7などのようにステータスウィンドウと選んだ行動・作戦が並んで表示される。PS4版の「状態をみる」に相当する操作は3DS版ではコマンド入力中にYボタンを押して行い、文字の色で相手のHPの減り具合も確認できる。
状態異常の回復タイミングは行動終了後、HP・MPの自動回復とゾーン突入はターン終了時、ジバリア系のダメージ発動はターン開始時となる。
3DS版では一部の敵(主にれんけい技を持っている敵)が最初からゾーン状態で出現することがあり、いきなり初手でれんけい技を使うこともあり得る。
なお、キャラの並べ替えが発生するイベント時には強制的にゾーンが解除されてしまう。
PS4版とは異なり、複数回ヒットする攻撃の途中で敵を倒した場合は過去作同様に対象が全滅した時点でヒットが途切れる仕様になっている。しかし、ランダム複数回攻撃が既に倒した敵にターゲットされることがあるのはPS4版同様。

2画面モード Edit

ゲーム最序盤におけるモード。
上画面が3Dモード、下画面が2Dモードとなっており、移動やイベントでのキャラの動きはモンスターシンボルを除き、常に上下画面が連動する。
移動中はスライドパッドを使って移動すると3D画面、十字ボタンで操作すると2D画面での操作となり、会話などのメッセージウィンドウは操作した側の画面で表示される。
コマンドウィンドウは3D画面、ステータスウィンドウは2D画面に、それぞれのモードに準じた方式で表示される。
戦闘は上画面でのシンボルエンカウント。グラフィックは操作中のモードに応じるが、全体コマンドの「いれかえ」の代わりに【きりかえ】があり、このコマンドで3D/2Dを切り替えられる。切り替えるとその戦闘は最初からやり直しになる。
 
なおこのモードの2D画面ではかくれスポットは登場せず、シンクロさせるためにフィールドマップの縮尺も大きめになっている。ウマの利用も可能。
また両画面の違いを活かしながら進めていく場面やクエストなどもある。

3Dモード Edit

雰囲気はリメイク版DQ7に近く、キャラのグラフィックは顔部分が大きめに描かれてデフォルメされており、大きさは4頭身前後。トゥーンレンダリングを採用している。
カメラの角度は水平方向のみ任意変更可能。屋外では低い位置から、屋内では高い位置からの視点となることが多い。
ウィンドウは半透明。フォントは角ゴシック体(ニューロダン DB)で文字はルビ付き、カーソルはDQ8から採用された剣形。ステータスウィンドウはゲージ付き。
移動時のパーティの列はまっすぐ一列ではなく、各個人が多少横にずれて歩く演出である。ジャンプが可能だが、PS4版のように高い場所に登ったりはできない。
 
海上を除いてシンボルエンカウント。
3Dアニメーションで戦闘が進行し、上画面にアニメーションが展開、メッセージはテロップ形式で表示される。視点変化は少ないが、一部の特技やれんけい技ではキャラがアップ表示になる。
3DS版3Dモード独特の形態として、こちら側が敵を「とりかこんだ」隊形や、逆に敵に「かこまれた」隊形になることがある。取り囲んだ場合は確実に逃げられるがゾーン状態になりにくく、取り囲まれた場合は逃げにくくなるかわりにゾーン状態になりやすくなる。
上記のどちらも発生しなかった場合は、リメイク版DQ7のように味方が常に手前側に表示される。
複数対象技のエフェクトはDQ8などと同じくダメージ系のみ一斉表示され(【マッスルダンス】は例外)、それ以外は左から順に1体ずつエフェクトが出る。

2Dモード Edit

SFC以前のレトロなDQをイメージしたモード。
移動画面はDQ6・SFC版DQ3に近いトップビュー方式。キャラクターはドット絵だが、おしゃれ装備にはしっかり対応している。移動は縦横斜め45度単位の8方向で、従来より体感的な移動速度は速め。フィールド上のウマは登場しない。
キラキラは発生地点にある程度近付かないと表示されない仕様になっている。
ウィンドウは不透明。文字は太さ1ドットのビットマップフォントが使われ、メッセージウィンドウのかな文字はSFC作品のフォントに近く、それ以外はDQ9と同じ「LCフォント」が使われている。
カーソルはDQ7以前と同じく点滅する白い三角形、ステータスウィンドウはHP/MPゲージが無く数値のみ。
効果音も3Dモードとは違い、主にDQ6やSFC版DQ3をベースにしたものになっている。
2Dゆえに表現力が3Dと比べて乏しいため、イベントでは文字メッセージによる補足が多くなっている。
 
一部を除いて【ランダムエンカウント】であり、エンカウント率はやや高めに設定されている。
エンカウントエリアは同一フロア内でも細かく分かれており、概ね3Dモードのシンボル配置と一致している。DQ6以前の作品に見られたエンカウントテーブルが隣の地域にはみ出している箇所は存在しない。
戦闘時には上画面でDQ5のような横長ウィンドウが現れてモンスターが横一列に表示され、一人称視点で戦闘が進む。味方パーティの姿は映らない。
モンスター自体のアニメーションは無く(ラスボス級モンスターのみ有り)、DQ5と同様に敵側に対するエフェクトのみが表示。過去作からある呪文・特技のエフェクトは過去作の物を再現している。
モンスターのグラフィックはSFC版準拠になっているが、【アンクルホーン】のようにサイズの大きい敵が縮小されている場合がある。
メッセージやダメージはすべてメッセージウィンドウ内に表示され、複数対象の技は左から1体ずつメッセージが出る。
 
このモードでは世界各地に3Dモードでは上陸できない【名もなき地】と呼ばれるエリアがある。中には【ケトス】でしか立ち入れない個所も存在する。
それぞれのエリアごとに独自の生態系を持ち、普段は少数で現れるモンスターが群れを成して出現することもある。

ヨッチ村と冒険の書の世界 Edit

3DS版限定要素の目玉で、【ヨッチ村】にある過去のドラゴンクエストの「冒険の書」を、何者かに改変されてしまった状態から正常に戻していくというもの。
【冒険の書の世界】に入るには、各色の【ヨッチ族】のパーティを組成してミニゲーム【時渡りの迷宮】に挑ませ、【冒険の書の合言葉】を手に入れる必要がある。
この時に潜らせるヨッチ族はロトゼタシア各地に点在しており、時渡りの迷宮内で見つかる帽子を着せるなどして【すれちがい通信】で交換することもできる。他に迷宮内では主人公の冒険に役立つ鍛冶素材なども手に入る。
 
冒険の書の世界では各作品に登場したマップやグラフィックが概ね再現されており、画面モードは出典作品に応じたものに固定される。
冒険の書の世界でクエストを受注してクリアすることでその記録を正常に戻すことができ、クエストを全てクリアすると記録の改変を行った張本人たちと戦いが待ち受けるが、それが可能になるのは真エンディングのさらに後となる。

設定 Edit

舞台 Edit

【ロトゼタシア】と呼ばれる世界が今回の舞台。世界の中心には【命の大樹】が宙に浮かぶ。
DQ5のように内海と外海とが分かれているのが特徴。かつては6つの王国が存在したが、うち3国は滅ぼされており、現在は【デルカダール王国】をはじめとした3つの王国がある。
この他地上には町と村が合わせて9つ点在するほか、海底には人魚や魚たちの暮らす【海底王国ムウレア】が存在し、天空には遥か昔からロトゼタシアを見守る【神の民の里】が浮かんでいる。
 
フィールドマップはロトゼタシア1つのみだが、ゲーム中に大きな情勢変化が2度起こり、その度に各地の様子や出現モンスターに変化が起きる。その際、在来種は多くが「・強」「・邪」の付く強化版モンスターとなる。
 
主要な乗り物は海上を行く【船】【シルビア号】)と、飛行手段である空飛ぶ鯨【ケトス】が登場する。陸上では前述のようにウマやモンスター乗り物を利用可能。
 
なお、3DS版限定で登場するヨッチ村は、ロトゼタシアとは時の流れが違う異世界にあるとされている。

主要キャラクター Edit

 
今作は各メインキャラクター各々にも、より深く焦点が当てられている。
各キャラクターにイメージカラーが設定されたうえ、主人公の勇者の紋章やシルビアのハート形・マルティナの蝶型などそれぞれのキャラクターごとに紋章も設定された。ベロニカとセーニャのものを見るとわかりやすいが、この意匠は各々のスキルパネルと似た形状になっている。
媒体では【月刊Vジャンプ】でキャラクター特集が組まれ、主婦と生活社の女性向けアニメ雑誌『PASH!』ではそれまでのDQでは公式に触れられることのなかった主要キャラの身長や好きな食べ物といったプロフィールが公開されている。

ストーリー Edit

プロローグ Edit

ある日ユグノア王国に、手に紋章の刻まれた、古の勇者の生まれ変わりである主人公が誕生する。
だがその日、王国は【ウルノーガ】率いる魔物たちの襲撃を受け滅亡。主人公は母【エレノア】や幼きデルカダール王女マルティナに守られて命を救われ、やがてイシの村の【テオ】に拾われて村で育てられる。
 
そして16年後。主人公は成人の儀式での出来事をキッカケに自分の勇者としての使命を知らされ、デルカダールの城に向かうが、なぜか「勇者は悪魔の子」という汚名を着せられ、追われることになるのであった。

シナリオ Edit

今回は【エンディング】が2回あり、当初の【ラスボス】である魔王ウルノーガを倒すと初回エンディングがある。
初回エンディングを終えた冒険の書で始めるとその後の物語が続いていき、真ラスボスである邪神を倒すことで初回エンディングとは全く違う真のエンディングが見られる。
ストーリーは大きく次の3つのパートに分かれている。各パートそれぞれにおいて世界のほぼすべての地域で新たなイベントが発生するため、シナリオのボリュームはDQ7にも負けないほどの量となっている。
 
●物語序盤
追われる身となった主人公は勇者の謎を解き明かす旅に出ることとなり、旅先で出会ったベロニカ・セーニャ姉妹の導きにより、命の大樹を目指すことが目標となる。
まずは大樹への道の手かがりとなる【虹色の枝】を求め、仲間を増やしながら旅をしていく。虹色の枝を入手後、大樹への道を開く6つの【オーブ】の存在と使い方が示され、それらを集めた一行は命の大樹に到達。
しかし追跡していた敵の黒幕・ウルノーガに勇者の力を奪われ、その魔の手で大樹は落とされ、世界は荒廃する。
 
世界に異変が起きた後
数ヶ月後、魔王軍の手から逃れた主人公はもう一度世界を巡り、バラバラに散っていた仲間と再会しつつ、魔王討伐に必要な神の乗り物ケトスを求めて聖地ラムダを目指す。
ラムダで【ベロニカの最期】を知った一行はその遺志を継いでケトスを手に入れ、古の勇者【ローシュ】たちの軌跡を辿って【勇者のつるぎ】を復活させ、魔王ウルノーガに挑む。
ウルノーガを倒した後は平穏を取り戻した世界を見て回り、その旅の中で失われしベロニカを取り戻す方法を見つける。
 
過ぎ去りし時を求めた後
魔王の起こした異変によって失われた数々の命を救うべく、主人公は今の仲間と別れ、ただ一人過ぎ去りし時を求めて過去の世界へ旅立つ。そしてベロニカをはじめ当時の仲間たちと再会後、ウルノーガの野望を打ち砕く。
しかし、主人公とともに時を遡った【黒い精霊】【勇者の星】に封印された肉体を解放し【邪神ニズゼルファ】が復活し、世界の魔物たちが凶暴化する。
真の平和を取り戻すため、主人公たちはローシュ一行の記憶を辿り、ケトスの能力を覚醒させ邪神との最後の戦いに挑む。
 
最初のうちはイベントでルーラを覚えてもしばらくは前の大陸に戻れないなどかなり行動範囲が縛られ、船入手直後も最初は浅瀬に阻まれるので行ける場所は内海に面した区域に限定される。
仲間が7人揃い【マーメイドハープ】を入手した後はオーブを好きな順番で集められるなど自由度は若干高くなる。
世界に異変が起きて仲間とはぐれるとルーラの行き先もリセットされ、船なども失い再び低自由度状態が続くが、船の再入手後は一気に各地に行けるようになり、特に南の大陸の各イベントは魔王との決戦までの間のいつでも進めることができる。
過ぎ去りし時を求めた後はかなり自由度が高く、ケトス能力強化までの必須イベントを終えれば真ラスボスに挑めるようになるが、それ以外に各地で任意に行うことができるサブイベントが非常に多い。
これらはシステム上のクエスト扱いではないが実質的に【ストーリークエスト】のようなものであり、クエストと同様に依頼を受けてノルマをこなし、依頼者から報酬を得る方式であり、ノルマを達成した時もクエストと同様のメッセージが出る。
 
また今作は、ストーリー途中において「一緒に旅をしたプレイヤーキャラクターとの死別」というDQシリーズとしては異例の展開のあるストーリーとなっており、これが今作のサブタイトルでもある "過ぎ去りし時を求める" という行為をする大きなキッカケとなる。
 
真エンディングの終わりには、ひとりの女性が本作の勇者たちのラストカットが挿絵として描かれた本を本棚にしまった後、ベッドで眠る少年を起こしに行く場面で物語は幕を閉じる。
このとき表示される台詞はDQ3で最初に表示されるものと(単語ひとつを除き)同じ内容で、姿も同作の勇者その母を思わせるものであることから、今作はDQ3よりも遥か昔の時代の話であると推測することができる。

人気と評価 Edit

出荷本数は発売後2日間でPS4版95万本、3DS版114万本でパッケージ版の合計は200万本を突破(メディアクリエイト調べ)。
メーカー公式プレスでは、発売1週間でパッケージ版とダウンロード版を合わせて300万本以上を売り上げたと発表された。
「Amazonランキング大賞2017」のゲーム部門ではPS4版が1位、3DS版が3位にランクインした。
ただし、勢いそのものは400万本以上を売り上げたDQ9などに比べると劣っており、『週刊ファミ通』の調査で発売8週目で300万本を超えたものの、2017年末の時点では308万本に留まり、DQ7~DQ9ほどの人気には及ばなかった。
 
プレイしている機種のアンケート内訳については、『週刊ファミ通』2017/10/12号によると、PS4版のみが46%、3DS版のみが38%、両方が17%となっている。また『ネタバレイトショー』で発表された公式アンケートの結果によると、PS4版のみが43%、3DS版のみが36%、両方が21%と概ね同じような比率になっている。
 
Amazonレビューは大半が★5であるほか、ファミ通のクロスレビューはDQ9に続き満点である。
2018年にはファミ通アワード2017のゲーム・オブ・ザ・イヤー、日本ゲーム大賞2018のベストセールス賞と優秀賞を受賞した。

海外版(PS4・Steam) Edit

以下の海外版はすべてPS4版をベースとしている。
なお全言語とも、真の【エンディング】のスタッフロール時の演出に変更はなく、未展開の作品も含めて日本語版の映像が表示され、海外事情は反映されていない。

繁体字版 Edit

2017年11月11日に台湾、香港でPS4向けに繁体字版が発売された。タイトルは『勇者鬥惡龍XI 尋覓逝去的時光』。
ナンバリングでの繁体字版はこれが初となる(簡体字、つまり大陸ではDQ10が発売している)。
言語以外の大きな仕様変更はない。
セーブデータに日本語版との互換性はないが、【ふっかつのじゅもん】【トロフィー】は共通しているとのこと。
【名前】は漢字とアルファベットが入力可能だが、文字数は日本語版と同じく6文字まで。

欧米版 Edit

2018年9月4日に各国でPS4とSteam(Windows PC用)向けに欧米版が発売された。英題は "DRAGON QUEST XI Echoes of an Elusive Age" 。
 
PS4版は岡本北斗Pの尽力でリージョン制限は設けられずバージョン問わず購入が可能である。
アートブックやサントラなどを同梱した “Edition of Lost Time” も発売されている。日本からも購入可能であったが、発売後に流通トラブルが起こって対応に追われることとなった。
Steam版は高解像度がサポートされ、ハイエンドGPUかつフルHD(1080p)ぐらいの解像度であればほぼ常時60fpsを叩き出すことも可能。
日本から購入する場合、北米のe-storeでキーを購入し、それをSteamで入力することでソフトを購入することができる。詳細な手順は各自調べていただきたい。
 
欧米ではDQ8の知名度が高いことから、DQ8の主人公の外見になれるおしゃれ装備が初期アイテムとして搭載された。
 
欧米版DQ8と同様、日本語版のオリジナルには無かった【キャラクターボイス】を採用。
今作では主人公にもボイスが当てられ、台詞は(回想内の幼年主人公を除いて)喋らないが掛け声や頷きなどの短い声を発するようになった。また戦闘中は敵・味方とも頻繁に発声する。
ボイスは英語のみだが、テキストは英語のほかにフランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語に対応している。
端役の名前は言語によってバラバラだが、主要キャラの名前はある程度統一されている。しかしドイツ語だけは全く違う名前が付けられている場合が多い。
 
一方、オープニング以外のBGMは日本版と同じシンセサイザー音源のままである。
ウィンドウの背景は日本語版の黒色に対して、欧米版では装飾の付いた茶色の背景となった。
メニューは日本語版と同じマルチウィンドウ方式であるが、アイテムの管理ウィンドウがアップグレードされ、アイテム名に併記されるアイコンが種別単位ではなく各アイテムごとにユニークなものとなっている。
 
それ以外の変更点は以下。

  • 主人公の名前はDQ9以前の最大8文字までから、10文字までに拡張された。
  • 徒歩や船でも【ダッシュ】が可能になった。
  • 日本版ではボツにされた、DQ8同様の主観モードを利用可能に。
  • 【スキルリセット】が序盤の【ホムラの里】から解禁されるようになった。
  • 【しばりプレイ】のメニューに "Redueced Experience From Easy Fights(弱い敵から経験値が得られにくい)" と "All Enemies Are Super Strong(すべての敵が強化)" の2項目が新たに追加された。
  • ふっかつのじゅもんは削除された。

韓国語版 Edit

欧米版と同日に、韓国語版も欧米版仕様にてPS4版が発売された。タイトルは『드래곤 퀘스트 XI 지나간 시간을 찾아서』。
ボイスは収録しているが英語のみなので、デフォルトではオフになっている模様。固有名詞等は日本語版に準拠している。
アルファベットを含めた文字の縦横比は日本語版と同じように1:1、いわゆる全角になっているが、スペースと数字は欧米版準拠で半角になっている。
主人公の名前は欧米版より1文字少ない9文字まで。