【バウスン】

Last-modified: 2024-03-15 (金) 10:26:35

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するキャラクター。
強国と名高い城塞王国【リンガイア】の将軍で、自身もまた猛将として知られていた。37歳。
波打った黒い長髪に整った顔立ちの男性で、劇中では常に鎧を身に付けている。左目には顔を縦断するように刀傷があるが、問題なく見えているようだ。
アニメ版の声優は木下浩之。エンドクレジットでは「バウスン将軍」と、全キャラクターで唯一の肩書き付きになっている。
 
リンガイアは【バラン】率いる超竜軍団の襲撃でわずか一週間のうちに滅ぼされ、彼と配下の戦士団は救出されたものの国王は行方不明となった。
その後【パプニカ】で行われたサミットでも、国王が生死不明のままだったため、バウスンがリンガイア代表として出席している。
容易く国を陥とされた上に国王も守れなかったことからか魔王軍を怖れており、その弱気な態度が【クルテマッカVII世】との不和を生んでしまったり、息子【ノヴァ】の自己中心的な性格に悩まされたりと、猛将という割にはどうにも情けないイメージが付きまとう。
だが【鬼岩城】と魔王軍に立ち向かうダイ一向の姿にやる気を取り戻し、【フローラ】合流後は彼女の副官として前線で活躍するようになった。
 
家族構成は息子のノヴァ一人のみ。
男手一つで育てたという台詞があるので、死別か離婚かはともかく割と早い時期に妻はいなくなった様子。
ノヴァに関しては、確かな実力で勇者として名を上げる一方で自尊心の強すぎる性格に育ってしまったことを悩んでいる。
それ故か、最終決戦で他者の為に命を捨てるほどの覚悟を見せた時には涙を流して感動し、【ロン・ベルク】という師と仰げる人物が見付かった時に喜んだりと、息子の成長や将来のことはいつも気になっている様子。
父の心配通り性格には難のあったノヴァだが、実力だけでなく彼なりの勇者としての矜持も持ち合わせており、良い仲間と巡り会って精神的に成長できたのは父にとっても僥倖だった。
 
彼自身の戦闘シーンは描かれていないものの、紹介文によると「剣と魔法の連続攻撃が得意」とのこと。
ノヴァが北の勇者と呼ばれるほど優秀な万能戦士に育ったのは、父譲りの戦闘能力と指導によるものも大きかったのだろう。
ちなみに、彼の初登場はサミットのシーンであるが、回復呪文が存在する世界でありながら、指揮官であり国の重要人物である彼はサミットの場でなぜか満身創痍のままである。
もしかしたら、部下の兵士たちの回復を優先するように指示していたのかもしれない。
後日再登場したときは包帯も取れて万全の状態になっていた。