【バトルえんぴつ】

Last-modified: 2020-02-23 (日) 18:53:15

概要

1993年に【エニックス】から発売された文房具型の玩具。「バトエン」あるいは「バトえん」と略され、累計一億本も売り上げた。
 
パッと見はよくあるキャラものの鉛筆だが、各面に何かしらのメッセージが書いてあり、鉛筆を転がして出た目のそれに従って進行するという対戦機能がある。
もちろん一人でも遊べるが、休み時間などに友達と遊んだ人も多いはず。
しかしやはりというべきか授業そっちのけで遊んでいる不届き者もおり、学校あるいはクラスの担任から禁止令が出たり、バトエンを没収・処分されたりという話は枚挙にいとまがない。
後期に発売されたものは、パッケージ裏に【スライム】が「授業中は遊ばないでね!」と注意喚起しているイラストが描かれていた。
熱中しすぎて本来やるべきことがおろそかになっているという意味ではDQ5の【モンスターチェス】に通じるものがあり、【ドラクエ狩り】程ではないが違った方向で社会的に問題になった。
 
鉛筆として使うために削れば当然文字面が減るので現役の間はマトモに筆記用具としての役目など与えられず、絵柄が擦れて使い物にならなくなったりプレイヤー自身が飽きたりした後でようやく本来の役目が来る。
だが普通の鉛筆として使おうにも、何度も投げていたせいで芯が傷んで折れてたり、ひどいときは芯がすっぽ抜けたり。文具としてはどうにも難儀なアイテムであった。
 
そんなバトエンの記念すべき第一号はドラクエ。というより元々バトルえんぴつという名称は当時エニックスの商標登録でもあった。
後にポケモン、ロックマン、ドンキーコングといった他社ゲームのバージョンも登場したが、エニックスが手掛けたポケモンバトエン以外はカプコンや任天堂が各々で製作・発売していた。
 
どのメーカーのものでもそうだったがキラ加工の施された鉛筆も存在し、末期には大半の鉛筆がキラ加工の施されたものになった。
また、同時に印刷出来る色数の都合からか、一部キャラクターの細部の配色がゲームと異なっている場合がある。
 
ちなみにドラクエのバトエンは六角えんぴつによる6面仕様だが、他のゲームのものでは丸鉛筆の上部分に六角のプラスチック部品を埋め込んでいるタイプのバトエンもある。
また鉛筆キャップは性能をアップさせる「そうび」「しょくぎょう」となっており、特定の鉛筆のみつけられる。
が、1本に1個までとか装備できる鉛筆には制限があるとかいうルールなど無視され、強い鉛筆の両端に好き勝手にキャップを付けたりとマイナールールというかやりたい放題な遊び方も多かったようだ。
 
DQ10の世界では、かつてバトエンが流行していたという設定が生まれ、Ver.4.0よりゲーム内で【バトエン】を遊ぶことが可能になった。
上述した「学校での禁止令」についてもコンテンツ内で触れられており、ある意味公式で自虐ネタに走っている。

歴史

  • 第1期(1993年2月~1997年6月)
    当初は「モンスターバトルえんぴつ」としてスタートするが、勇者などのキャラクターがのちに加わる。
    2013年8月には20周年記念セットという復刻版が発売された。
  • 第2期(1998年11月~1999年7月)
    DQMの登場に合わせて、配合パイプという組み合わせシステムが登場。
  • 第3期(2000年10月~2007年5月)
    「バトエンG」となり、ダイスや道具、お助け消しゴムなど様々なルールが追加された。
    公式サイトの更新は2004年で止まった。
  • 第4期(2007年6月~2010年5月)
    「バトエンG HD」となり、必殺技やどくキャップなどが追加された。
  • 第5期(2010年9月~2012年11月)
    「バトエンGP」となり、パーティバトルができるようになった。
  • 第6期(2013年9月~2014年1月)
    「バトエンGX」となり、原点回帰を図るも、半年弱でリリースが止まってしまった。

プレイ方法

それぞれが100の【HP】を持って、ゲームをスタートする。
鉛筆を転がし「全員に20」と出たなら、相手側はHPから20ポイント差し引き残り80ポイントとなる。
交互に攻撃を繰り返し、最終的に生き残ったプレイヤーの勝利となる。
底面には●か★のマークがあり「●に20」と出たなら●のマークの鉛筆のみダメージを受ける。
ドラクエのグループ攻撃を再現していると思われる。
ブーム末期には「全員に70のダメージ」などゲームバランスを崩しかねない攻撃が出現し、ダメージのインフレが起こった。
 
初期の頃はランダムな結果を見るだけだったので、【格闘場】のように誰が勝ち残るかを予想するという遊び方もあった。
(実際、初期のシリーズにはコインの図柄があるのでカジノのイメージである)
やがて後述するキャップの選択や、「出た2面から1面選んで攻撃」する「五角えんぴつ」の導入により、運だけでなく戦術性もある遊びとなっていった。

キングバトルえんぴつ

【竜王】【ゾーマ】などボスキャラクターがあしらわれた大型の鉛筆。
こちらは200のHPを持ち、攻撃手段も非常に強力である。
また、底面にマークはなく面一つ一つにマークが設定されており出た面で毎回マークが変わるようになっている。
そしてその大半の面のマークは▲という普通のバトル鉛筆にはほとんどないマークなためマーク指定の攻撃にはめっぽう強くなっている。
 
通常の鉛筆3本でキングと戦うというのが基本ルール。
【メガザル】で味方を生き返らせたり、▲へのダメージといった、対キング戦を想定した鉛筆も登場した。

キャップ

バトルえんぴつにセットして使う六角キャップ。鉛筆のセットに封入されている。
 
【武器】が印刷された「装備キャップ」は、「そうび」と書かれた面が出た場合、
手持ちのキャップから一つを選び鉛筆にセットして使う。
以降は、鉛筆自体の面とキャップに書いてある面の両方が有効になる。
基本的に、主人公や仲間のキャラクターにしか「そうび」は書かれておらず、
既に何かを装備している状態で追加装備をすることはできない。
だがルールを無視して、モンスターにも装備キャップを付けたり、キャップを二つ付けて遊んだ人も多いと思われる。
 
同様のものとして、DQ6のシリーズでは「転職キャップ」も登場した。
6の【転職】(職業)をモチーフとし、各職業の【呪文】【特技】が印刷されているキャップ。
6の主要人物や【仲間モンスター】が印刷された鉛筆に封入されていた。
これも装備キャップ同様、「転職」の面が出たら好きな【職業】を選んでセットできる。
ルールとしては、「てんしょく」と書かれた面が出ると下級職のキャップを、
「※てんしょく※」と書かれた面がでれば上級職のキャップを手持ちのキャップから一つ選び、
鉛筆にセットするというシステムである(鉛筆一本につき一つまで)。
また、下級職のキャップはそれなりにバランスが取れているものが多いのに対し、
上級職のキャップはバランスが壊れているものが多かった(特に【ドラゴン】【はぐれメタル】)。
ちなみに、「てんしょく」が書かれた面は六面中二面、「※てんしょく※」が書かれた面は六面中一面である。
基本的に、人間及び仲間モンスターにしか「てんしょく」「※てんしょく※」は書かれていないが、
装備キャップ同様にルールを無視して、他シリーズの鉛筆にも転職キャップを付けたり、
キャップを二つ付けて遊んだ人も多いと思われる。
 
対戦相手の鉛筆にセットする「毒キャップ」もあり、出た面によってダメージを受ける。
モンスターズをテーマにしたシリーズでは、2本の鉛筆を繋ぐ「配合パイプ」も登場。パイプの幾つかの面の端に赤い矢印が付いており、矢印の付いている面だけが有効となる。
キングバトルえんぴつ用のキングキャップも存在する。
 
ちなみに、モンスターが印刷された鉛筆は、モンスターだけの鉛筆四本でワンセット、
主要人物が印刷された鉛筆は、主要人物だけの鉛筆三本、装備キャップまたは転職キャップ、
毒キャップが三つでワンセットだった。